タントのワイパーで多いのが、通販の「475mm×2本セット」をそのまま買ってしまう買い方だ。左右がどちらも475mmになるのは4代目(LA650S/LA660S)だけで、3代目以前に同じセットを付けても助手席側の長さが合わない。タントは4世代で運転席・助手席・リアの長さがそれぞれ変わるので、型式で世代を決めてから長さを引く順番になる。
タントのワイパーサイズ 型式別早見表
| 世代 | 型式 | 年式 | 運転席 | 助手席 | リア |
|---|---|---|---|---|---|
| 4代目 | LA650S/LA660S | 2019年7月〜 | 475mm | 475mm | 350mm |
| 3代目 | LA600S/LA610S | 2013年10月〜2019年6月 | 475mm | 450mm | 350mm |
| 2代目 | L375S/L385S | 2007年12月〜2013年9月 | 500mm | 425〜430mm | 300mmクラス |
| 初代 | L350S/L360S | 2003年11月〜2007年11月 | 500mm | 400〜425mm | 300mmクラス |
助手席側だけ幅を持たせているのは、ワイパーメーカー2社で指定が分かれるからだ(後述)。運転席とリアは2社とも同じ値を指定している。
この表の値は、新車のときに付いていた純正ワイパーの寸法に対応している。PIAAは適用データを「新車発売時のカーメーカー純正品に準じて」調査したものと明記し、ソフト99も「純正品に合わせた適合となっております」と記載している。つまり、後から社外ブレードに替えている車では実車と表の値がずれることがある。
現行型 LA650S/LA660S は左右とも475mm
2019年7月以降の4代目は、運転席側475mm・助手席側475mm・リア350mm。PIAAは左右とも呼番8(=475mm)の品番を指定し、ソフト99も左右にG-8(475mm)、リアにG-91(350mm)を指定していて、2社の指定は完全に一致する。ここは迷いようがない。
左右が同じ長さなのは4代目だけで、初代から3代目までは左右で長さが違う。4代目に乗っているなら、同じ長さのブレードや替えゴムを2本まとめて用意すればフロントの交換がそろう。
グレードの扱いも押さえておきたい。PIAAの適用表は型式「LA650S.LA660S」の区分にタイプ欄「カスタム,ファンクロス含む」と書き、ソフト99も同じ年式区分を「タント/タントカスタム」として1件で載せている。カスタムやファンクロスに乗っていても、この区分の長さを見ればよい。
交換作業そのものや製品選びまで含めて見たい人は、
もあわせて確認してほしい。
3代目 LA600S/LA610S は運転席475mm・助手席450mm
2013年10月から2019年6月までの3代目は、運転席側475mm・助手席側450mm・リア350mm。PIAAは運転席に呼番8(475mm)、助手席に呼番7(450mm)、リアに呼番3RS(350mmクラス)、ソフト99は運転席G-8・助手席G-7・リアG-91を指定していて、こちらも2社が一致する。
問題は買い方のほうだ。現行型向けに売られている「475mm×2本セット」を3代目に買うと、助手席側の長さが合わない。運転席と助手席を別々に選ぶ必要がある世代だと覚えておく。
年式の細かい違いで悩む必要はない。ソフト99の適合表は3代目を「平25.10〜平28.10」と「平28.11〜令元.6」の2区分に分けているが、指定サイズはどちらも運転席G-8・助手席G-7・リアG-91で同じ。PIAAは3代目を1区分として扱い、やはり同じ長さを指定している。マイナーチェンジの前後で長さは変わらない。
初代・2代目は助手席の指定がメーカーで分かれる
初代(L350S/L360S)と2代目(L375S/L385S)は、運転席側500mm・リア300mmクラスという点で共通する。PIAAは運転席に呼番10(500mm)、リアに呼番1RS(305mmクラス)、ソフト99は運転席G-9(500mm)、リアG-90(300mm)を指定していて、この2つは2社が一致する。
分かれるのは助手席側だ。ソフト99は初代・2代目ともG-6(425mm)を指定するのに対し、PIAAは初代に呼番5(400mm)、2代目に呼番6(430mm)を指定している。旧型のタントで助手席側を選ぶときは、単一の数値を正解と決めず、買う製品のメーカーの適合表でそのメーカーの指定を見る。店頭の商品と早見表の数字が食い違って見えるのは、たいていこれが理由になっている。
助手席側には注記も付く。PIAAは初代の指定品番に「純正ワイパーより寸法が短くなります」と添え、ソフト99は初代・2代目の助手席側に「ガラス面の曲がりが強いなどのため、わずかに拭き残しが発生する場合があります」と記載している。どちらも装着はできるが、純正と完全に同じ払拭範囲にはならない可能性があるという意味だ。
自分のタントがどの世代かを確認する
車検証の型式欄で決める
最も確実なのは車検証(自動車検査証)の「型式」欄を見ることで、これは適合表側も公式に案内している。PIAAは備考に「自動車検査証で年式・型式をご確認の上、お選びください」と明記し、ソフト99も「型式・年式および、実際に使っている製品をよくご確認の上、お選びください」と記載している。
型式欄がLA650SまたはLA660Sなら4代目、LA600S/LA610Sなら3代目、L375S/L385Sなら2代目、L350S/L360Sなら初代。年式のうろ覚えで判断するより早いし、確実だ。
型式が分かれば、他の消耗品も同じ手順で引ける。
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も型式単位でまとめてある。
中古で買った車は実車のブレードも見る
適合表が基準にしているのは新車装着の純正ワイパーなので、前の所有者が社外品に替えていれば実車のものは表の値と違う。ソフト99は「カーメーカーの仕様変更等により適合表の表示内容と実際のサイズ・形状が異なる場合がありますので、標準装備のワイパーであっても、必ずご購入前に実車装着ワイパーの【長さ】【断面形状】をご確認ください」と案内している。今付いているブレードを外して長さを測るのが、結局いちばん確実な確認になる。
長さが同じでも品番は分かれる(呼番と断面形状)
替えゴムは長さだけでは決まらない。PIAAは適用表の凡例で、呼番を「製品の種類に関わらず、ゴムの長さや断面形状などの組み合わせによって、割り当てている番号です」と定義している。長さと断面形状の組み合わせに番号を振って管理しているわけだ。タントで出てくる呼番と長さの対応は、呼番5=400mm、呼番6=430mm、呼番7=450mm、呼番8=475mm、呼番10=500mm。
ソフト99の品番一覧を見ると、同じ475mmでもG-8のほかにG-11、G-19、G-21、G-23、G-96などが並ぶ。断面形状ごとに品番が分かれているためで、475mmと書いてあれば何でも入る、とはならない。長さだけを頼りに替えゴムを選ぶと、レールの溝が合わずに入らないか、入っても固定されないことになる。車種の適合検索が指定した品番を選ぶ。
なお、タントのフロントの取付形状はU字フックだ。ソフト99はガラコワイパー グラファイト超視界ブレードの手順として「ワイパーアームのU字フックにクリップをスライドさせ、カチッと音がなるまで差し込んでください」と案内していて、同社の適合表はこのブレードをタント全世代のフロントに指定している。工具なしで着脱できる形式になる。
エアロ型・フラット型は純正と同じ長さにならないことがある
デザイン系のブレードを選ぶと、早見表の長さがそのまま使えないことがある。4代目タントの場合、PIAAのエアロデザイン系ブレードは運転席側に呼番7(450mm)または呼番92(450mm)が指定され、どちらにも「純正ワイパーより寸法が短くなります」という注記が付く。純正は475mmなので、見た目で選ぶと払拭範囲は純正より狭くなると分かったうえで選ぶことになる。
片側だけ設定がない場合もある。同じ4代目で、PIAAのエアロデザイン系は助手席側が「拭き残しが発生するため適用不可」として適用なしになっている。左右とも475mmでも、デザイン系では片側しか選べないという実例だ。一方でソフト99のエアロ形状ブレードは、同じ4代目の運転席・助手席の両方に適合する品番を持っている。エアロ型はメーカーごとに適合表を見るしかない。
形の違いも承知しておきたい。ソフト99は自社のエアロ形状ブレードと雪用ブレードについて「純正ワイパーとは形状が異なります」と明記している。純正と同じ見た目を保ちたいなら、PIAAで左右とも呼番8が適合するトーナメント型(標準的な骨組み型)が素直な選択になる。ちなみに4代目では、PIAAのフラットデザイン系は運転席側・助手席側とも呼番48Cが適合する。
リアワイパーは世代でもメーカーでも分かれる
リアの長さは世代で変わる。初代・2代目が300mmクラス、3代目・4代目が350mmだ。ソフト99は初代・2代目にG-90(300mm)、3代目・4代目にG-91(350mm)、PIAAは初代・2代目に呼番1RS(305mmクラス)、3代目に呼番3RS(350mmクラス)を指定している。フロントとリアで長さが違うので、まとめて買うならリアの長さは別に確認する。
そしてリアは、長さが合っていても製品側に設定がないことがある。4代目の場合、PIAAはリアについて自社のブレードを「拭き残しが発生するため適用不可」として適用なしにしている。同じ4代目でソフト99はブレードを「替えゴムにて適合あり」と扱い、替えゴムでG-91(350mm)を指定している。350mmだから買える、ではなく、その製品がリアに適合すると適合表に書かれているかを見る。フロント以上に適合表の確認が要る場所だ。
取付部の作りもフロントとは違う。ソフト99の雪用リアブレードは、3代目・4代目向けの指定に「同梱されているクリップBをお使いください」という注記が付き、初代・2代目向けには別の品番が指定されている。リア用は、指定品番と付属クリップの指示までセットで見ておく。
ブレードごと替えるか、替えゴムだけ替えるか
替えゴムだけのほうが安く済むが、その適合品番は純正ワイパーが付いていることを前提にしている。ソフト99は「『ガラコワイパー グラファイト超視界』の替えゴムの適合品番は純正ワイパーに準じたものです」「『ガラコワイパー パワー撥水』の替えゴムの適合品番は純正ワイパーに準じたものです」と明記し、社外ブレードに交換済みなら別途ブレードごとの替えゴム対応表を見るよう案内している。
判断はこうなる。純正ブレードのままなら車種の適合表から替えゴムを引けばよく、社外ブレードに替えているならブレード品番から替えゴムをたどる。ソフト99はブレードと替えゴムの対応表を公開していて、4代目に指定されるグラファイト超視界ブレードGB-8には替えゴムG-8、パワー撥水ブレードPB-8には替えゴム品番8、3代目の助手席側に指定されるGB-7には替えゴムG-7が対応する。過去に自分で替えた覚えがない中古車なら、まずブレードに刻印や品番がないか見るところから始めたい。
適合表を使うときに知っておく前提
適合データは固定ではない。PIAAは「本適用データは予告なく変更することがあります」「車両の仕様変更などにより適用が変わる場合があります」、ソフト99は「本適合データは、予告なく変更することがありますので、ご了承ください」「車両のモデルチェンジに関わらず、ワイパーの仕様が変更となっている場合がございます」と記載している。ソフト99の適合検索ページには「このデータは、令和6年6月現在のデータです」という基準日の表示もある。買う直前に最新の適合表を見るのが前提になる。
撥水系を選ぶなら、もう1つ確認がある。4代目と3代目の後期区分(2016年11月〜2019年6月)では、ソフト99の適合表で撥水タイプの品番に「フロントガラス周辺にカメラやセンサーが装備された車両は、撥水コーティングを使用することについての注意が記載されている場合がありますので自動車の取扱説明書をご確認ください」という注記が付く。車両側の取扱説明書を先に見ておく。
付け終わったら動かして確かめる。ソフト99は「取り付け終了後は、約10回ワイパーを作動させて正常に装着できている事と、ボディ等への接触がない事を確認する」と案内し、「車両のバラツキやワイパーシステムの状態により、ボディやワイパーアームに干渉する場合があります。干渉する場合は、使用を中止してください」とも記載している。付いたことと正常に動くことは別だ。
よくある質問
運転席と助手席は同じ長さですか
4代目(LA650S/LA660S)だけ左右とも475mmで同じだ。3代目は475mmと450mm、初代・2代目は500mmと400〜430mmで、左右の長さが違う。
タントカスタムやファンクロスはサイズが違いますか
適合表は型式・年式の単位で作られていて、PIAAは4代目の区分に「カスタム,ファンクロス含む」と記載し、ソフト99も「タント/タントカスタム」として1件で掲載している。つまり同じ型式区分の長さで選べばよい。カスタム全般の情報は
にまとめてある。
現行型用の475mm×2本セットを旧型に使えますか
使えない。3代目は助手席が450mm、初代・2代目は運転席が500mmで助手席が400〜430mmと、左右の組み合わせが4代目とは違う。逆に旧型向けの500mmを4代目に付けることもできない。セット品を選ぶ前に型式で世代を確定させる。
リアワイパーも一緒に替えたほうがよいですか
長さはフロントと別で、初代・2代目が300mmクラス、3代目・4代目が350mm。ただしリアは同じ長さでもメーカーによって適合可否が分かれるため、フロントのついでで型番を決めず、リア単独で適合表を引く。
長さが同じなら他の車種用のワイパーでも付きますか
長さのほかに断面形状・取付形状・アームやボディとの干渉が関わるので、そうとは限らない。PIAAは「適用以外の製品は絶対に取り付けないでください。従って、記載なき車両への取り付けにより発生した不具合につきましては、一切責任を負いかねます」、ソフト99は「本適合データに掲載されていない車両については、交換を行わないでください」と明記している。適合表にタントが載っている製品を選ぶ。
まとめ:型式から長さを引く3手順
タントのワイパー選びは、車検証で型式を確認する→早見表で長さを引く→断面形状と取付形状を確認する、の順に進めれば外さない。4代目LA650S/LA660Sは475mm×2本とリア350mm、3代目LA600S/LA610Sは475mmと450mmでリア350mm、初代・2代目は運転席500mmで助手席は指定に幅がある。
長さが決まったら、あとは呼番と断面形状の組み合わせで品番を絞る。同じ475mmでも品番が分かれるのはこのためで、ここまで見て買えば「届いたのに入らない」は起きない。型式が分かった流れで足回りも見ておくなら、
が同じ型式区分で整理してある。

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