タントのコンソールボックスは、機能を比べる前に候補が絞られる。決め手は、前席の間に純正のフロントセンターアームレスト(ボックス付)が付いているか、そして運転席ロングスライドシートを選んでいるかの2点だ。この条件から外れると、車種専用をうたう製品でも載らない。まず自分の車がどちらなのかを確かめ、そのうえで充電ポートや収納の分け方で選ぶ順番になる。
販売中の3製品と価格の早見表
| 製品 | Amazon実売価格 | 充電ポート | 照明 | 適合表記 |
|---|---|---|---|---|
| CEMOFE | ¥7,680 | Type-C+QC3.0対応USB | 7色RGB・4段階調光 | LA650S/LA660S(2019年〜) |
| J-PREMIS | ¥7,580 | PD20W+急速充電USB | 7色RGB・4段階調光 | LA650S/LA660S(2019年〜現行) |
| Yotetat | ¥7,224 | 記載なし | 記載なし | LA650S/LA660S(2019年7月〜) |
価格はいずれもAmazonの実売価格で、確認した時点の値。今後変わる前提で見てほしい。3製品の価格はほぼ並んでいるので、選択を分けるのは充電ポートの構成と、そもそも自分の車に載るかどうかの2点になる。
自分のタントがどの仕様かを確かめる
型式と年式で世代を見る
ダイハツが公開しているタントのモデルヒストリーによると、現行の世代は2019年7月から販売中で、その前の世代が2013年10月から2019年7月まで、さらに前が2007年12月から2013年10月、初代が2003年11月から2007年12月と区切られている。今回の3製品はいずれもLA650S/LA660S専用として売られているため、対象は2019年7月以降の世代に限られる。まず車検証の型式欄を見て、LA650SかLA660Sかを確かめる。
グレードと前席の形を見る
ダイハツが公開しているタントの主要装備一覧表によると、現行タントのグレードはカスタムRS・カスタムX・Xターボ・X・Lの5つ。これとは別に、タント ファンクロスがファンクロスターボ・ファンクロスの2グレードで設定されている。フロントシートの形式も一覧表で分かれていて、セパレートはLのみ、カスタムRS・カスタムX・Xターボ・Xがベンチ。ファンクロスは2グレードとも全車標準装備の欄にフロントベンチシートが載っている。タントは全グレードがベンチシート、という説明は現行では当てはまらない。
現車で前席まわりを見る
グレードが分かっても、メーカーオプション次第で前席中央の形は変わる。運転席と助手席の間に蓋つきの箱があるのか、それとも運転席と助手席それぞれに独立した肘置きが付いているのか。この見た目の違いが、次の節で説明する分岐そのものになる。
適合が分かれる2つの純正装備
純正アームレストボックスが標準のグレード
ダイハツが公開しているタントの主要装備一覧表によると、フロントセンターアームレスト(ボックス付)はカスタムRS・カスタムX・Xターボ・Xに標準装備で、Lのみ非装備。ファンクロスの一覧表でも、ファンクロスターボ・ファンクロスの両グレードに標準装備されている。純正のセンターコンソールボックスは存在しない、という前提で探すと話が食い違う。中央に箱があるのが多数派で、無いのはLだけだ。
運転席ロングスライドシートを選ぶと入れ替わる
同じ一覧表には、運転席ロングスライドシート(540mm・シートバックレバー付)というメーカーオプションが載っている。価格は22,000円(消費税抜き20,000円)。そしてその脚注に、装着時はアームレストボックスが非装着となり、運転席/助手席アームレストが装着されると明記されている。同じ脚注はファンクロスの一覧表にもある。設定があるのはカスタムRS・カスタムX・Xターボ・Xとファンクロス2グレードで、Lには設定がない。つまり同じグレードでも、このオプションを選んだ車は中央に箱がなく、左右に独立した肘置きが付く。
3製品はいずれもロングスライド車を外している
CEMOFEが販売ページの商品仕様欄に記載している内容によると、メーカーオプションの運転席ロングスライドシート車は非対応。J-PREMISは運転席と助手席に手すりが付いている車には適さないとして形状の確認を求め、Yotetatも運転席と助手席のアームレストが装着されている車両には適合しないとして、同じく形状の確認を求めている。言い方は3社で違うが、指しているのは同じ分岐だ。ここが外れていれば、以降の比較は意味を持たない。
適合の次に見る比較軸
収納の分け方と置き場所
主要装備一覧表によると、前席まわりには全車標準でカップホルダー(前席・掘込み式)、インパネアッパーボックス(運転席)、大型インパネトレイ(助手席)、グローブボックス、ドアポケット&ボトルホルダー(前席)がある。飲み物と大きめの荷物の置き場は元からあるので、社外品で足したいのは、運転姿勢のまま手が届く位置にスマホ・鍵・小銭を分けて置ける場所という考え方になる。
充電ポートは車によって値打ちが変わる
主要装備一覧表では、電源用のUSBソケット(運転席1口)がカスタムRS・カスタムX・Xターボ・Xに標準装備で、Lは非装備。Lで標準となる車載電源は、全車標準のアクセサリーソケット(12V)だけになる。Lなら充電ポート付きを選ぶ値打ちが大きく、上位グレードなら口数を増やすかどうかの話に変わる。
素材と設置方法、装飾は後回し
比べる順番は、適合、収納とスマホ・ドリンクの置き場、充電ポートの規格、表面素材、設置方法。7色照明のような装飾はいちばん後ろでよい。設置方法は3社で記載の粒度が違い、CEMOFEは工具不要で置くだけ、Yotetatは加工せずそのまま取り付けられる設計と書いている。J-PREMISは商品仕様欄に設置方法の記載がなく、そこは確認できていない。
3製品を1つずつ見る
7色照明とType-C・QC3.0を備えるCEMOFE
CEMOFEが販売ページの商品仕様欄に記載している内容によると、タント・タントカスタム・タントファンクロスのLA650S/LA660S(2019年〜)専用。スマホホルダー、カップホルダー、小物入れスペースを備え、工具を使わず置くだけで設置できる。7色のRGB照明はボタン操作で色を替えられ、明るさは4段階。充電はType-CソケットとQC3.0対応USBの組み合わせ。同じ欄には、シートをリクライニングさせると隙間ができる場合があること、運転席を前へスライドさせるとシフト操作の妨げになることがあるとも書かれている。充電と照明を1つでまとめたいならこれを選ぶ。
CEMOFE タント/タントカスタム/ファンクロス LA650S・LA660S専用 コンソールボックス(7色RGB照明・Type-C+QC3.0)
PD20W対応の急速充電を備えるJ-PREMIS
J-PREMISが販売ページの商品仕様欄に記載している内容によると、ダイハツ タント/タントカスタムのLA650S/LA660S(2019年〜現行)専用で、タントファンクロスにも対応する。前面に充電ポートが2口あり、片方が急速充電USBポート、もう片方がPD対応(20W)の急速充電ポート。7色のRGB照明と4段階の明るさ調節も備える。素材はABS樹脂・合成皮革・MDF(中密度繊維板)で、表面に合成皮革を使い、内側は柔らかい素材としている。PD対応の機器をそのまま速く充電したいなら、3製品の中ではこれ一択になる。
J-PREMIS ダイハツ タント LA650S/LA660S専用 コンソールボックス(7色RGB照明・PD20W急速充電)
加工なしで載せる設計に絞ったYotetat
Yotetatが販売ページの商品仕様欄に記載している内容によると、ダイハツ タント/タントカスタムのLA650S/LA660S(2019年7月〜)専用で、こちらもタントファンクロスに対応する。加工せずそのまま取り付けられる車種専用設計で、取り付け後もシフトやシートベルトバックルなど既存機能の使用には影響しないと書かれている。収納は複数のスペースに分割され、ドリンクホルダーのほか携帯電話・財布・鍵・小銭・カード・ケーブルなどを分けて収められる。素材はABS樹脂・合成皮革・MDF(中密度繊維板)。照明や充電ポートについての記載はない。充電は車側で足りていて、肘置きと収納だけ足したい人向け。
Yotetat タント/タントカスタム LA650S/LA660S専用 コンソールボックス(加工不要の車種専用設計)
グレード別に足したときの変わり方
Lの場合
純正のフロントセンターアームレスト(ボックス付)も電源用USBソケットも非装備なので、肘置き・収納・充電ポートをまとめて足せる。3グレードの中で、追加による変化がいちばん大きいのがLだ。充電ポートを持つCEMOFEかJ-PREMISが素直な選択になる。
X・Xターボ・カスタムX・カスタムRSの場合
純正のアームレストボックスが標準で付いているので、増設が重複しないか、置き場所として無理がないかを買う前に実物で確かめておきたい。3製品の商品仕様欄には、純正アームレストボックス付きの車へ重ねて置けるかどうかの明示がない。確認できているのは運転席ロングスライドシート車が対象外という点だけなので、ここは自分の車で現物合わせになる。
ファンクロスの場合
ファンクロスターボ・ファンクロスとも純正のアームレストボックスが標準装備で、上のグループと同じ考え方でよい。適合表記の面では、3製品ともファンクロスを対象に含めている。
置いたあとに確かめること
運転操作の妨げになっていないか
主要装備一覧表によると、現行タントは全グレードがインパネセンターシフトで、前席の間の床にシフトレバーが立っていない。箱を置く余地があるのはこの構造のおかげだが、CEMOFEの注意書きのように、シートを前へ出すと手やひじがシフト操作にかかることはある。運転姿勢のまま一度操作して確かめる。
シートを動かしたときの干渉と隙間
運転席と助手席のスライドとリクライニングを端から端まで動かし、干渉する場所と、隙間が開く場所を見る。シートベルトバックルの抜き差しも同時に試す。走行中に箱が前後へ動かないかまで見て、初めて設置完了と考えたい。
パーキングブレーキ周りの動線
一覧表では、電動パーキングブレーキとオートブレーキホールド機能がカスタムRS・カスタムX・Xターボ・Xに標準装備で、Lのみ足踏式パーキングブレーキ。ファンクロスは2グレードとも電動が標準になる。形式が違えば操作の動きも変わるので、自分の車の形式に合わせて動線を確かめる。
よくある質問
前の型のタントにも使えますか
3製品はいずれもLA650S/LA660S専用の設計として販売されている。2019年7月より前の世代は前席まわりの形状が異なるため、これらの適合対象には含まれない。前の世代で探す場合は、製品ごとの適合表記を個別に見ることになる。
純正のアームレストボックスがある車に付ける意味はありますか
一覧表でL以外に標準装備される純正のアームレストボックスは蓋つきの箱なので、社外品を足す狙いは収納の分け方とスマホの置き場、それに充電ポートの増設になる。ただし重ねて置けるかどうかは3製品の商品仕様欄に書かれておらず、そこは確認できていない。
工具は必要ですか
CEMOFEは工具不要で置くだけ、Yotetatは加工せずそのまま取り付けられると商品仕様欄に記載している。J-PREMISについては設置方法の記載がないため、そこは分からないままだ。
軽自動車の室内でも邪魔になりませんか
ダイハツが公開しているタントの主要諸元表によると、室内幅は1,350mm、室内長2,125mm、室内高1,370mm。ただし室内幅はキャビン全体の内寸で、前席の間に空いている幅ではない。諸元の数字から置けるかどうかは決まらないので、実際に座って肘の位置と左右のシート間隔を見る。シートカバーを併用しているなら、その厚みの分も見ておく。
まとめ
やることの順番は変わらない。車検証の型式と年式で世代を確かめ、前席の純正アームレストボックスと運転席ロングスライドシートの有無を見て、残った候補から充電ポートと収納で1つに絞る。絞ったら、その製品の販売ページの適合記載と自分の車の現物をもう一度突き合わせてから買う。3製品とも運転席ロングスライドシート装着車を対象外としている点だけは、注文前に必ず見ておきたい。
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