アルトのワイパーの長さは型式で決まる。2021年12月からの現行 HA37S・HA97S は運転席・助手席とも450mm、2021年11月までの先代 HA36S・HA36V は運転席500mm・助手席350mmで、リアはどちらも275mmだ。自分の車がどちらの型式かを車検証で確かめ、外した現物の長さと照らし合わせてから注文すれば、長さ違いの買い間違いは防げる。
2021年12月を境に長さの組み合わせが変わる
アルトのワイパー選びで最初に押さえたいのは、2021年12月を境に運転席・助手席の長さの組み合わせが変わることだ。
PIAA とソフト99(ガラコ)の適合検索は、どちらも平成26年12月〜令和3年11月(2014年12月〜2021年11月)を型式 HA36S・HA36V、令和3年12月〜(2021年12月〜)を型式 HA37S・HA97S として扱っている。HA97S は HA37S と、HA36V は HA36S と同じ行にまとめられていて、ワイパーの適用も同じだ。
つまり迷うのは「現行か先代か」の2択だけで、どちらかが分かれば長さは決まる。
型式・年式別のワイパーサイズ早見表
ワイパーメーカー PIAA の車種別適用検索と呼番・品番一覧表を突き合わせると、長さは次のとおりになる。
| 型式 | 年式 | 運転席 | 助手席 | リア |
|---|---|---|---|---|
| HA37S・HA97S | 2021年12月〜 | 450mm(呼番7) | 450mm(呼番7) | 275mm(呼番17RS) |
| HA36S・HA36V | 2014年12月〜2021年11月 | 500mm(呼番10) | 350mm(呼番3) | 275mm(呼番17RS) |
呼番は、PIAA の説明では「製品の種類に関わらず、ゴムの長さや断面形状などの組み合わせによって、割り当てている番号」。同じ呼番なら、シリーズが違っても同じ長さと断面の組み合わせになる。
具体的な品番は次のとおり。
| 型式 | 位置 | PIAA の適用品番 | ガラコの適合品番 |
|---|---|---|---|
| HA37S・HA97S | 運転席・助手席 | WG45(スーパーグラファイト)/WSU45(超強力シリコート) | PB-7(替えゴムは 7) |
| HA36S・HA36V | 運転席 | WG50/WSU50 | PB-9 |
| HA36S・HA36V | 助手席 | WG35/WSU35 | PB-3 |
| 両世代 | リア | WSU28RS/WGW28RS/WG28RS | 替えゴム 30 |
リアの品番には「28」と入っているが、PIAA の一覧表での長さは275mmだ。品番の数字を長さと読み違えやすいので、リアは長さで照合する。
自分のアルトが HA37S か HA36S かを確かめる
サイズを確定させる手順は3つある。
- 車検証の「型式」欄で、ハイフンの後ろが HA37S・HA97S(現行)か、HA36S・HA36V(先代)かを見る。初度登録年月もあわせて見る。PIAA の適用表も「年式、型式は自動車検査証をご確認ください」と案内している
- 型式から、上の早見表で長さの組み合わせを決める
- 今付いているワイパーを外して長さを測り、表と同じかを確かめてから注文する
3つ目を省かないほうがいい理由は、適合表の前提にある。PIAA は「本適用データは、新車時に装着されている純正品に準じて、PIAA製品で適用調査を行ったもの」、NWB は「本適合データは、純正品に合わせた適合」「車両のモデルチェンジに関わらず、ワイパーの仕様が変更となっている場合がございます」としている。ガラコも「標準装備のワイパーであっても、必ずご購入前に実車装着ワイパーの【長さ】【断面形状】をご確認ください」と案内している。中古で買ったアルトは、前の持ち主が社外品に替えていて表と違うこともある。
現行 HA37S・HA97S で気をつける4点
運転席と助手席は同じ450mmを2本
HA37S・HA97S は左右とも450mmなので、同じ品番を2本そろえればよい。ガラコの適合検索でも、運転席・助手席とも PB-7 で同じ品番になっている。
PIAA のフラット型は適用不可
PIAA の車種別適用検索とスリムヴォーグ(フラットワイパー)の適用表は、HA37S.97S の運転席・助手席を「拭き残しが発生するため適用不可」としている。現行型でフラット型を選ぶなら、メーカーの適合表に自分の型式が載っているかを先に確かめる。
撥水タイプは取扱説明書の注意を先に読む
ソフト99のガラコワイパー適合検索は、HA37S・HA97S のパワー撥水系の品番に注記を付けている。内容は「フロントガラス周辺にカメラやセンサーが装備された車両は、撥水コーティングを使用することについての注意が記載されている場合がありますので自動車の取扱説明書をご確認ください」。撥水タイプを付ける前に、自分の車の取扱説明書を開いておきたい。
2025年7月以降の年式は現物を測ってから
NWB の車種別適用検索は、アルトの年式を「R3.12~R7.6(2021.12~2025.6)」と「R7.7~(2025.7~)」の別の区分に分けている。ただし、それぞれの区分の適用内容まではここでは確認できていない。PIAA の適用検索は HA37S.HA97S を R3.12~ の1区分で扱っているが、ガラコの適合データは令和6年6月現在、PIAA のスリムヴォーグ適用表は2025年3月現在の内容だ。2025年7月以降に作られた車は、念のため現物の長さを測ってから買う。
先代 HA36S・HA36V は左右で長さが違う
先代は運転席500mm・助手席350mmと、左右で長さが違う。ガラコでも運転席 PB-9・助手席 PB-3 と別の品番になるので、運転席用と助手席用の入れ違いに注意したい。2本セットの商品でも、どちらが運転席側かを取り付け前に見比べておく。
アルトワークスとアルトターボRSも同じ長さだ。PIAA の車種別適用検索は HA36S.HA36V の行のタイプ欄を「ワークス,ターボRS含む」としていて、スリムヴォーグの適用表も「ワークス/ターボ RS 含む」の行で HA36S.V を扱っている。
現行型と違い、先代にはフラット型の適用もある。PIAA のスリムヴォーグ適用表では、HA36S.V の行が運転席50A・助手席35A(同表の早見表で50A=500mm、35A=350mm)だ。ワークスでワイパーの種類まで比べたい人は、次の記事も参考になる。
リアワイパーは275mmのリヤ専用品から選ぶ
リアワイパーが付いている車なら、リアは両世代とも PIAA の適用が呼番17RS で、長さは275mmだ。フロント用のワイパーからは選ばず、リヤ専用品から選ぶ。
PIAA でアルトのリアに適用されるのは「リヤ専用樹脂ワイパー」の品番で、超強力シリコートの WSU28RS と、スーパーグラファイトの WGW28RS・WG28RS。後の2つは PIAA が「どちらも適用します」と注記している。いっぽうで、輸入車対応超強力シリコートのようにリアが「適用なし」の製品もあり、ガラコのグラファイト超視界ブレードもリアは「適合なし」だ。ガラコでリアを替えるなら、替えゴム(品番 30)での適合になる。
ブレードごとか替えゴムか、形と種類の選び方
長さを型式で合わせたら、あとは次の順に決めていく。
- ブレードごと替えるか、替えゴムだけにするか
- 形(トーナメント型・エアロ型・フラット型)
- 撥水タイプか、拭き取り重視のグラファイト系か
ブレードごとか替えゴムだけか
ブレードごと交換するなら、長さの組み合わせを型式で合わせればよい。替えゴムだけを買う場合は、車の型式ではなく今付いているブレードに合わせて選ぶ。ガラコは「パワー撥水の替えゴムの適合品番は純正ワイパーに準じたもの」とし、ガラコのパワー撥水ブレードやエアロスムースに交換済みなら別の替えゴム対応表を見るよう案内している。PIAA も、PIAA のワイパーを買うときに品名・品番を控えておくと、対応する替えゴムを探しやすいとしている。
形はトーナメント・エアロ・フラットの3つ
PIAA の分類では、形はフラットデザイン(スリムヴォーグ)・エアロデザイン(エアロヴォーグ)・トーナメント(超強力シリコート・スーパーグラファイトなど)の3つ。アルトでは、HA37S のフラット型(PIAA スリムヴォーグ)だけが適用不可で、エアロ型とトーナメント型は両世代とも適用がある。
エアロ型は純正と形が違うことがある。ガラコは「パワー撥水 エアロスムース」について「純正ワイパーとは形状が異なります」と注記していて、ガラコと NWB はどちらも、取り付けるときに取付形状と、ボディやワイパーアームとの干渉がないかをよく確認するよう案内している。
撥水系かグラファイト系か
種類は、拭くだけでガラスに撥水被膜を作るシリコート系・撥水系と、グラファイト系に分かれる。ガラコは「パワー撥水」を「雨をはじくタイプ」、「グラファイト超視界」を「払拭の良いタイプ」と分けている。ガラスにすでに撥水剤を塗っている人や雨の日の視界を優先する人は撥水系、ビビりや拭きムラを抑えたい人はグラファイト系、という分け方で選ぶとよい。
型式別に選べる市販ワイパー
ここで紹介する商品の対応型式と長さは各出品者の記載で、本記事で現車に取り付けて確かめたものではない。PIAA の適用データは PIAA 製品用で「他社製品にはご利用いただけません」とされているので、ほかのブランドの商品は、商品ページの対応型式と長さを早見表・車検証の型式・現物の長さと照合してから選ぶ。価格は2026年10月2日時点の Amazon 実売価格で、変わることがある。
| 商品 | 対象型式(出品者の記載) | 形・内容 | Amazon実売価格(2026年10月2日時点) |
|---|---|---|---|
| DressCarParts エアロワイパーブレード | HA37S・HA97S | エアロ型・左右2本(ゴム付き) | ¥1,790 |
| UNIVERSALBC 替えゴム | HA37S・97S(R3.12〜) | 替えゴム・450mm×2本 | ¥1,300 |
| PartsMAX エアロワイパー | HA36S・HA36V | エアロ型・500mm×350mm | ¥1,590 |
| PartsMAX フラットワイパー | HA36S・HA36V | フラット型・500mm×350mm | ¥1,390 |
HA37S・HA97S 向け
ブレードごと新しくするなら、DressCarParts のエアロワイパーブレードが候補になる。出品者の記載ではアルト HA37S・HA97S 用の左右2本セット(ゴム付き)。商品名に長さの記載はないので、HA37S の運転席・助手席とも450mmであることと照らし合わせて選ぶ。
DressCarParts アルト HA37S・HA97S 用 エアロワイパーブレード 左右2本セット
今のブレードを使い続けて、ゴムだけを替えたい人は UNIVERSALBC の替えゴムがよい。出品者の記載では、スズキ アルト HA37S・97S(R3.12〜)適合の左右セットで、運転席450mm・助手席450mm、ゴム幅6mm、日本製。ゴム幅が今のブレードに合うかは、外したゴムと見比べてから決める。
UNIVERSALBC アルト HA37S・97S 用 替えゴム 6mm幅 運転席450mm・助手席450mm
HA36S・HA36V 向け
先代はエアロ型とフラット型のどちらも選べる。PartsMAX のエアロワイパーは、出品者の記載でアルト HA36S・HA36V 対応の2本セット、長さは500mm×350mm、グラファイト加工、U字フック。エアロ型なので、取り付けたらアームやボディとの干渉がないかを動かして確かめる。
PartsMAX アルト HA36S・HA36V 対応 エアロワイパー 500mm×350mm 2本セット
フラット型にしたいなら、同じ PartsMAX のフラットワイパーがある。出品者の記載では HA36S・HA36V 対応の2本セットで、長さは500mm×350mm、グラファイト加工、U字フック。先代 HA36S にはフラット型の適用がある(PIAA スリムヴォーグの適用表)ので、形の選択肢として挙げられる。
PartsMAX アルト HA36S・HA36V 対応 フラットワイパー 500mm×350mm 2本セット
よくある質問
HA37S のワイパーは運転席と助手席で同じ長さ?
同じだ。どちらも450mmなので、同じ品番を2本買えばよい。
アルトワークスやターボRSのワイパーサイズは普通のアルトと同じ?
先代 HA36S のワークス・ターボRSは、PIAA の適用表で通常の HA36S と同じ行に含まれている。運転席500mm・助手席350mmで選べばよい。
リアワイパーの長さは?品番の28と275mmはどちらが正しい?
長さは275mmで見る。28は PIAA の品番に含まれる数字で、一覧表の長さは275mmだ。
HA37S にフラットワイパーは付けられる?
PIAA のスリムヴォーグは、拭き残しを理由に HA37S.97S を適用不可としている。他社のフラット型も、その商品の適合表に型式が載っているかを先に見ておきたい。
替えゴムだけ買う場合は何を確かめればいい?
車の型式より、今付いているブレードが純正か社外品かを先に確かめる。社外ブレードに交換済みなら、そのブレードのメーカーの替えゴム対応表を見る。
まとめ
まず車検証で型式と初度登録年月を確認する。HA37S・HA97S なら運転席・助手席とも450mm、HA36S・HA36V なら運転席500mm・助手席350mm、リアはどちらも275mmだ。そのうえで今付いているワイパーを外して長さを測り、表と同じなら注文に進めばよい。
ワイパーと一緒に、ほかの消耗品の型番もそろえておくと交換の手間が減る。
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