アルトのタイヤを買い替えるときに多い取り違えが、別の型式のアルトのサイズをそのまま注文してしまうことだ。同じアルトでも、現行の HA37S・HA97S は 14 インチ、先代 HA36S は X が 15 インチでほかのグレードが 13 インチと、型式とグレードでリム径が分かれる。ブリヂストンの車種別タイヤ検索では、現行の HA37S(A・L)と HA97S(HYBRID S・HYBRID X)は 2021 年〜・2023 年〜・2025 年〜の各年式、FF・4WD とも 155/65R14 75S だ。先代以前のサイズとあわせて、型式ごとに確かめていこう。
型式とグレード別の純正タイヤサイズ早見表
ブリヂストンの車種別タイヤ検索の一覧から、アルトの型式ごとに標準のタイヤサイズを並べた。どの型式も、同じグレード・同じ年式なら FF と 4WD でサイズは同じだ。
| 型式(年式) | グレード | 駆動 | 純正タイヤサイズ |
|---|---|---|---|
| HA37S(2021 年〜) | A・L | FF・4WD | 155/65R14 75S |
| HA97S(2021 年〜) | HYBRID S・HYBRID X | FF・4WD | 155/65R14 75S |
| HA36S(2014〜2021 年) | F・L・S・L リミテッド | FF・4WD | 145/80R13 75S |
| HA36S(2014〜2021 年) | X | FF・4WD | 165/55R15 75V |
| HA25S(2009〜2014 年) | E・F・G・G4・X | FF・4WD | 145/80R13 75S |
現行の HA37S・HA97S は 14 インチ、HA25S は 13 インチ、HA36S は X が 15 インチでほかのグレードが 13 インチになる(ターボ RS・アルトワークスは別の車名で載る。先代の節で書く)。先代用のタイヤサイズを現行型にそのまま当てはめないことが、サイズ選びの最初の注意だ。現行型の L アップグレード パッケージ装着車は、この表の出典では確かめていない(理由は現行型の節で書く)。
自分のアルトの型式とタイヤサイズを確かめる
表と照らすには、まず自分のアルトがどの型式かを知る必要がある。9 代目の現行アルトは 2021 年 12 月 22 日に発売され(発表は 12 月 10 日)、グレードは A・L・HYBRID S・HYBRID X の 4 つだ。
- A・L:R06A 型エンジンとエネチャージ。ブリヂストンの検索では型式 HA37S
- HYBRID S・HYBRID X:R06D 型エンジンとマイルドハイブリッド。ブリヂストンの検索では型式 HA97S
駆動は 2WD(前輪駆動)と 4WD で、変速機は CVT。いまのスズキ公式サイトの価格のページには、HYBRID X・HYBRID S・L アップグレード パッケージ装着車・L・A(受注生産)が並ぶ。
確かめる手順は次の 3 つだ。
- 今付いているタイヤの側面(サイドウォール)に表示されたサイズを読む
- 車検証などで型式・グレード・年式を確かめ、上の表と照らす
- 1 と 2 が合うかを見る。前の持ち主がサイズを替えていることもあるので、合わないときは表(純正)の側を基準に考え、迷ったら販売店で確かめる
現行アルト(HA37S・HA97S)のタイヤサイズとホイール
現行型は、ブリヂストンの車種別タイヤ検索の一覧で 2021 年〜・2023 年〜・2025 年〜の 3 つの年式に分かれて載るが、標準のタイヤサイズはどの年式も 155/65R14 75S で変わっていない。
A・L(HA37S)
HA37S(A・L)の標準タイヤサイズは、各年式・FF・4WD のどの行も 155/65R14 75S。ブリヂストンの車種別タイヤ検索の各グレードの結果では、2021 年〜の L と 2025 年〜の A の標準のホイールサイズは 4.5J(前後の区別なく 1 サイズ)だ。
スズキの新型アルト発売の発表では、L は 14 インチのフルホイールキャップ(楕円形のモチーフ)を採用している。A のホイールの形(アルミかキャップ付きか など)は発表に明記が無く、この記事の出典では確かめていない。
スズキ公式サイトの価格のページにある L アップグレード パッケージ装着車は、ブリヂストンの一覧に別立ての行が無く、この記事の出典ではタイヤサイズを確かめていない。この仕様に乗っている人は、タイヤ側面の表示で確かめてほしい。
HYBRID S・HYBRID X(HA97S)
HA97S(HYBRID S・HYBRID X)も、各年式・FF・4WD のどの行も 155/65R14 75S。ブリヂストンの検索の各グレードの結果では、2021 年〜の HYBRID X の標準のホイールサイズは 4.5J だ。
スズキの発表では、HYBRID X が 14 インチアルミホイール、HYBRID S が L と同じ 14 インチのフルホイールキャップを採用している。なお、この発表にタイヤサイズの記載は無い。
先代アルト(HA36S)のタイヤサイズ
HA36S(2014〜2021 年)は、同じ型式でもグレードでリム径が 13 インチと 15 インチに分かれる。FF・4WD でサイズが変わらないのは現行型と同じだ。
13 インチのグレード(F・L・S・L リミテッド)
ブリヂストンの車種別タイヤ検索では、F(AT・MT)・L・S・L リミテッドの標準のタイヤサイズは 145/80R13 75S。各グレードの結果では、2014〜2021 年の F と 2020〜2021 年の S の標準のホイールサイズは 4.0B だ。
13 インチのホイールの見た目を変えたいなら、こちらも参考になる。
15 インチの X
HA36S の X は、ブリヂストンの検索の結果で 165/55R15 75V、標準のホイールサイズは 4.5J(年式の表示は 2014〜2021 年)。一覧では X は 2014 年〜と 2018 年〜の年式の行に載り、2020 年〜の行には無い。中古で HA36S を買った人は、グレードが X かどうかで 13 インチか 15 インチかが変わるので、ここは確かめておきたい。
ターボ RS・アルトワークス
アルトターボ RS(HA36S・2015〜2018 年)とアルトワークス(HA36S・2015 年〜)は、ブリヂストンの車種別タイヤ検索では「アルト」とは別の車名で載り、どちらも標準のタイヤサイズは 165/55R15 75V(ターボ RS の結果ではホイールサイズ 4.5J)。アルトの一覧だけを見て、13 インチと取り違えないようにしたい。
さらに前のアルト(HA25S)のタイヤサイズ
HA25S(2009〜2014 年)は、ブリヂストンの車種別タイヤ検索の一覧に載る E・F・G・G4・X のどのグレードも、FF・4WD とも 145/80R13 75S。2009 年〜・2010 年〜・2012 年〜・2013 年〜の各年式の行で同じだ。この一覧ではホイールサイズは確かめていない。
155/65R14 75S の読み方
タイヤサイズは、幅・偏平率・構造・リム径・ロードインデックス・速度記号の順に並ぶ。現行型の 155/65R14 75S を例にすると、次のように読む。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| 155 | 幅 155mm(側面の模様や文字を除いた断面の幅) |
| 65 | 偏平率 65%(タイヤ幅に対する高さの割合) |
| R | ラジアル構造 |
| 14 | リム径 14 インチ(ホイールの直径) |
| 75 | ロードインデックス(1 本が耐えられる最大重量の指数) |
| S | 速度記号(走行できる最高速度の記号) |
ロードインデックス 75 の負荷能力は、タイヤ 1 本あたり 387kg。アルトの純正サイズ(155/65R14 75S・145/80R13 75S・165/55R15 75V)は、どれもロードインデックス 75 だ。
速度記号と最高速度の対応は、Q=160km/h、S=180km/h、T=190km/h、H=210km/h、V=240km/h。13・14 インチの純正は S、HA36S の X の 15 インチは V になる。
交換タイヤを選ぶときの基準
ロードインデックスと外径
交換タイヤは、純正と同じか、それ以上のロードインデックスのものを選ぶ。アルトならロードインデックス 75 以上が目安になる。外径も純正と同じにするのが原則で、外径が変わるとスピードメーターがずれたり、車体に接触したりすることがある。
外径は「(断面幅×偏平率)×2+リム径(インチを mm に換算)」で計算できる。この式での計算上の目安は次のとおり。
- 155/65R14:約 557mm
- 145/80R13:約 562mm
- 165/55R15:約 563mm
実際の外径は銘柄で少し違うので、あくまで計算上の目安として見てほしい。計算上の外径が近くても、ほかの型式のサイズが現行型に付くかどうかは、ここでは確かめていない。
ホイールも替えるとき
リム幅によってタイヤの幅が変わるので、ホイールも替えるなら、タイヤメーカーが定める適合範囲(そのタイヤに合うリム幅)を確かめる。ホイールの穴数・PCD・インセットなどの取り付け寸法は、ここでは値を書かず、型式別に扱っている別記事に任せる。
検索結果の製品を見るときの注意
ブリヂストンの車種別タイヤ検索で 2021 年〜の HA37S の L を調べると、出てくる製品の対応サイズはどれも 155/65R14 で、ロードインデックスと速度記号は 75H か 75Q だ。この検索結果の製品は速度記号が H か Q で、純正の 75S の S とは違うので、注文前に側面の表記と見比べておくとよい。
ブリヂストンの車種別タイヤ検索の各グレードの結果には、掲載内容は同社調べでデータの完全性は保証されていない、という趣旨の注記がある。結果にエクストラロード(XL)規格の製品やランフラットタイヤが含まれることもあり、その場合は自分の車に装着できるかを販売店などで必ず確かめるよう案内されている。
タイヤ交換の前に確かめたい工具と空気圧
スズキ公式サイトのアルトの価格のページでは、現行アルトのメーカー希望小売価格はタイヤパンク応急修理セット付きで、ジャッキ・ジャッキハンドル・ホイールレンチは装備されていないと注記されている。工具は販売会社装着アクセサリーとして用意されているので、自分で交換するつもりなら、作業の前に手元に工具があるかを確かめておこう。
交換の手順やジャッキポイントは、次の記事にまとめてある。
交換後は、空気圧を車の指定値に合わせる必要がある。指定値はこの記事の出典では確かめていないので数値は書かない。車両の取扱説明書などで確かめてほしい。
よくある質問
現行型と HA36S でタイヤサイズは同じ?
同じではない。現行の HA37S(A・L)・HA97S(HYBRID S・HYBRID X)は 155/65R14 75S、HA36S は F・L・S・L リミテッドが 145/80R13 75S、X が 165/55R15 75V だ。HA36S のタイヤやホイールが現行型に付くかどうかは、ここでは確かめていない。
4WD だとタイヤサイズは違う?
ブリヂストンの車種別タイヤ検索の一覧では、HA37S・HA97S・HA36S・HA25S のどれも、同じグレード・同じ年式なら FF と 4WD で標準のタイヤサイズは同じだ。
ターボ RS・アルトワークスのタイヤサイズは?
アルトターボ RS(HA36S・2015〜2018 年)とアルトワークス(HA36S・2015 年〜)は、どちらも 165/55R15 75V。ブリヂストンの検索では「アルト」と別の車名で載る点に気をつけたい。
ロードインデックス 75 はどのくらいの重さに耐える?
タイヤ 1 本あたり 387kg だ。アルトの純正サイズはどれもロードインデックス 75 なので、交換タイヤも 75 以上を選ぶ。
まとめ:注文前のチェックリスト
- 車検証などで型式(HA37S・HA97S・HA36S・HA25S)とグレード・年式を確かめた
- 現行の HA37S(A・L)・HA97S(HYBRID S・HYBRID X)なら 155/65R14 75S と照らした
- HA36S なら、F・L・S・L リミテッドの 145/80R13 75S か、X の 165/55R15 75V かを確かめた
- 今のタイヤの側面の表示と、型式から引いた純正サイズの両方を見た
- L アップグレード パッケージ装着車は、側面の表示で確かめた
- ロードインデックス 75 以上で、外径が純正と同じかを見た

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