アルト コンソールボックス3選|HA36S・HA37S別

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アルトの前席の間に肘掛けを足そうとして、年式の記憶だけで製品を選ぶと取り違えが起きる。アルトは2021年12月に世代が替わっていて、後付けのコンソールボックスもHA36S系用とHA37S系用で別設計の商品として売られているからだ。自分の型式を先に確定させてから、肘置きの高さと収納の構造を見ていく順序で選ぶ。

目次

型式で選択肢が分かれる。まず自分の側だけを見る

アルトのコンソールボックスは、HA36S / HA36V用とHA37S / HA97S用に分かれる。世代が違えば前席まわりの形状も別物として設計されているので、世代をまたいだ流用を前提にした選び方はしない

もうひとつ、出発点として押さえておきたいことがある。スズキ公式サイトが現行アルトの収納スペースとして挙げている10か所の中に、ふた付きの肘掛け、つまりアームレスト付きコンソールボックスに当たる品目は含まれていない。前席の間に位置するのはフロアコンソールトレーで、コンソールドリンクホルダーはリヤ2個の設定として記載されている。肘を置ける収納は、この一覧の範囲では後付けで足す領域ということになる。

今回扱う3製品を先に並べておく。

製品 対応型式 形状・固定 価格
隙間アームレスト(レザー調・赤) HA37S / HA97S 前席の間の隙間に置く据え置き型。高さ調整に対応 4,998円
アームレスト(クッション・ベージュ) HA37S / HA97S クッション形状の肘置きと小物収納ボックスの一体構成 4,769円
AKMSX センターコンソールボックス HA36S 組み立て不要の一体式。二層構造でUSB充電ポート付き 4,798円

価格はAmazonの実売価格を確認した時点のもので、以後は変動する。

純正の収納がどこまでカバーしているか

スズキ公式サイトのアルト室内空間ページによると、現行アルトの収納スペースは次の10か所。

  • インパネドリンクホルダー(運転席、助手席)
  • インパネトレー(助手席)
  • グローブボックス
  • インパネセンターポケット
  • センターロアポケット
  • フロアコンソールトレー
  • フロントドアポケット
  • コンソールドリンクホルダー(リヤ2)
  • ショッピングフック(インパネ・耐荷重1kg)
  • ラゲッジアンダーボックス

小物の置き場所は各所に散っているが、前席の間で肘を預けられる高さの収納は、この一覧には見当たらない。先代についても事情は近い。スズキが先代アルトの発売時に公表した資料では、500ml紙パックも置けるフロントコンソールドリンクホルダーと助手席シートバックのショッピングフックが挙げられているものの、肘掛けについての記載はない。前席の間にドリンクホルダーはあっても、腕を置く場所は用意されていない構成だ。

なお、ここで確認できたのは公式サイトの収納スペース一覧に該当品目が無いという範囲までで、純正アクセサリー全品目を網羅したわけではない。ディーラーで扱いがあるかどうかは、購入前に直接聞いてみるといい。

荷室側の収納をどう組み立てるかは

で扱っている。前席まわりに置ける面を増やしたいなら

も合わせて見ておくと、コンソールボックスと役割が重ならない組み合わせを選べる。

自分のアルトの型式を確定させる

現行は2021年12月から(HA37S / HA97S)

現行アルトは2021年12月22日に発売された9代目。公式のグレード一覧では型式が3BA-HA37S / 5AA-HA97S等と示されていて、グレードはHYBRID X、HYBRID S、Lアップグレードパッケージ装着車、L、A(受注生産)。トランスミッションはCVT、駆動方式は2WDと4WDが設定される。エンジンはAとLが0.66L DOHC、HYBRID SとHYBRID Xが0.66L DOHC吸排気VVTのマイルドハイブリッドだ。

先代は2014年12月から(HA36S / HA36V)

先代は2014年12月22日発売の8代目で、乗用がHA36S、バンがHA36V。トランスミッションは5MT、5AGS、CVTが設定され、駆動方式は2WDと4WD。新しいプラットフォームの採用で従来モデル比マイナス60kgの軽量化を実現したモデルにあたる。

自動車メディアの車種解説では、HA36系の日本市場向けは2021年11月26日に生産を終了し、9代目にバンの設定はないと整理されている。つまりバンに乗っているならHA36Vで確定、現行に乗っているならHA37SかHA97Sのどちらかという読み方になる。同じ解説では、マツダ キャロルがスズキからアルトのOEM供給を受ける姉妹車で、現行がHB37S / HB97S、先代がHB36Sと対応づけられている。商品ページの適合表記にキャロルの型式が併記されているのは、この関係によるものだ。

2025年の一部仕様変更でも型式は変わらない

現行は2025年7月22日発売の一部仕様変更も受けている。バンパー形状の変更やルーフエンドスポイラーの追加、デュアルセンサーブレーキサポートIIの標準装備、USB電源ソケット(Type-A / Type-C)の設定などが内容で、型式系列はHA37S / HA97Sのまま変わっていない。仕様変更後の車両でも、コンソールボックスを探すときの型式表記は同じで通る。

型式が分かったら、他の内装パーツとの組み合わせも一度に決めてしまうほうが早い。

に一覧がある。

選ぶときに見る観点

型式が合っているか

最優先はここ。商品ページの適合表記に自分の型式が含まれているかを確認する。年式だけで判断すると2021年12月をまたぐ車両で取り違えるので、照合は必ず型式で行う

固定のしかた

前席の間の隙間に差し込んで据え置く型は工具が要らず、元に戻すのも簡単だ。ただし設置後に走行中や急ブレーキで動かないかを自分で確かめる必要がある。シート脇に沿わせる一体式は接する面が広いぶん安定しやすい半面、設置場所の形が合わないと収まらない。どちらを選んでも、置いたあとに前後へ揺すって固定具合を見ておく。

肘置きの高さ

肘置きとして使うつもりなら、高さが合うかどうかが決め手になる。低すぎれば肘が乗らず単なる小物入れで終わるし、高すぎればシフト操作やシートベルトの通り道に干渉する。座った姿勢で肘が自然に落ちる位置に天面が来るかを基準にすればいい。高さ調整に対応する製品なら、体格やシートポジションの違いを吸収しやすい。

USB充電の要否

車両側に純正のUSB電源ソケットが付く仕様なら、充電ポート内蔵の製品を選ぶ必然性は下がる。付かない仕様なら手元で充電できる価値は大きい。判断の材料は後の節で詳しく扱う。

収納の構造

二層タイプは上段に頻繁に出し入れする小物、下段にかさばる物と役割を分けられる。ドリンクホルダーを増設できる製品は、純正のホルダーが埋まりがちな場面で効く。ただし容量が大きいほど本体の寸法も増えるので、設置スペースとの兼ね合いで決める。

表皮の素材

レザー調は内装との調和を取りやすい一方、夏場に直射日光が当たる位置では表面温度が上がりやすい。クッション形状の製品は取り外して手入れしやすく、肘が当たる部分の当たりも柔らかい。どちらを選ぶにしても、汚れたときに拭き取れるかは見ておきたい。

現行アルト(HA37S / HA97S)向けの2製品

先に断っておくと、ここで扱う3製品の適合はいずれも各メーカーが商品ページで示している表記であり、スズキが公表する純正の適合情報ではない。同じ型式でも年式やグレード、内装の仕様によって収まり方が変わることがあるので、装着可否の最終確認は自分の車両で行う。表記に自分の型式が無い製品を、似た世代だからという理由で選ぶのは避ける。

隙間に置く据え置き型(レザー調・高さ調整あり)

現行アルトのHA37S / HA97S型に対応すると表記される隙間アームレスト。前席の間の隙間に置いて使う形で、表皮はレザー調、内部にスポンジが入る。肘置きの下が小物入れになり、ドリンクホルダーを備え、高さ調整に対応する。色は赤。

高さを合わせられる点が効くのは、シートポジションを前寄りにしている人や、肘の落ちる位置が標準的な高さと合わない人だ。据え置き型なので原状復帰も簡単で、合わなければ外して元の状態に戻せる。裏を返せば固定は自分の設置で決まるから、置いたあとの揺すり確認は省けない。

アルト HA37S/HA97S型対応 隙間アームレスト(レザー調・高さ調整・ドリンクホルダー付き)

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クッション形状で肘当たりを優先する型

同じくHA37S / HA97S型・2021年12月以降に適用と表記される製品。クッション形状の肘置きと小物収納ボックスを兼ねる構成で、色はベージュ。据え置き型のレザー調に比べると、当たりの柔らかさを重視した形状にあたる。

長めの運転で肘の一点が当たり続けるのが気になるなら、こちら側の形状が合う。逆に高さを細かく詰めたい場合は、調整機構を持つ前者のほうが要求に応えやすい。現行アルトでの選択は、高さを合わせたいか、当たりを柔らかくしたいかの二択で考えると決まりやすい。

アルト HA37S/HA97S型対応 アームレスト(クッションタイプ・小物収納ボックス一体)

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先代アルト(HA36S)向けの一体式ボックス

先代側で対応表記があるのは、HA36S用(アルト、アルトターボRS、アルトワークス/2014年12月以降)と示されるセンターコンソールボックス。組み立て不要の一体式で、収納は二層タイプ、USB充電ポートを備える。マツダ キャロルHB36Sにも対応すると併記されている。

先代は前席の間にドリンクホルダーはあるものの、ふたのある収納も肘掛けも無い。二層構造とUSB充電ポートという組み合わせは、その不足分をまとめて埋める構成になっている。上段に電子キーやカード類、下段にかさばる物という分け方をすると、走行中に手を伸ばす回数が減る。

ただし給電をどこから取るかは商品説明で確認できていないので、購入前に商品ページで給電方法を確かめてほしい。

AKMSX アルト HA36S用 センターコンソールボックス(一体式・二層タイプ・USB充電ポート付き)

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USB充電ポート付きが要るかはグレードで決まる

現行アルトのUSB電源ソケット[Type-A / Type-C](インパネ、2個)は、公式サイトの設定グレードとしてHYBRID X、HYBRID Sの全方位モニター用カメラパッケージ・スズキコネクト対応通信機装着車、HYBRID SのLEDヘッドランプ装着車、Lのバックアイカメラ・スズキコネクト対応通信機装着車が挙げられている。出力はType-Aが2.4A、Type-Cが3A。

公式には、全方位モニター用カメラパッケージ・スズキコネクト対応通信機装着車、LEDヘッドランプ装着車のどちらかを選択した場合に装備されると注記されている。グレードAと、装着車の指定がないLは、この設定グレード一覧に記載がない。全車に付く装備ではないということだ。

判断は単純で、インパネにUSBソケットが2個見えるなら充電ポート内蔵の製品を選ぶ理由は薄くなるし、見当たらないなら手元で充電できる構成に価値が出る。2025年7月の一部仕様変更でもUSB電源ソケットの設定が内容に挙がっているので、装備の有無は年式ではなく実車で見るのが早い。

取り付ける前に確認すること

サイドエアバッグの位置

現行アルトは運転席・助手席SRSエアバッグ、フロントシートSRSサイドエアバッグ、SRSカーテンエアバッグを標準装備する。サイドエアバッグはフロントシートに組み込まれているので、シート側面に固定したり側面を覆ったりする形の製品は、展開部を塞がない位置かどうかを取り付け前に確認する。前席の間に据え置く形でも、設置後にシート側面へ寄りかかっていないかは見ておく。

操作の妨げにならないか

設置位置がシフトレバーやパーキングブレーキの操作を妨げないことを、実際に手を動かして確かめる。物を入れて重くなった状態でも動かないか、急ブレーキで前へ滑らないかも合わせて見る。運転中に手を伸ばさないと閉まらない位置や、ふたを開けたときにシフト操作に当たる位置は避ける。

シート間の実寸を測る

軽自動車は前席の間隔が限られるので、幅の大きい製品は乗降や着座に干渉することがある。先代アルトについて公表されている寸法は室内長2,040mm(リヤシートヘッドレスト付車)、前後乗員間距離900mm、前席左右乗員間距離620mm。このうち前席左右乗員間距離は運転席と助手席の乗員どうしの距離を示す数値であって、シートの間に空いている幅そのものではない。購入前に自分の車のシート間をメジャーで測り、製品の外形寸法と突き合わせる。

なお先代のバンHA36Vは、乗用のHA36Sと内装の仕様が異なる場合がある。バンに乗っているなら、適合表記にHA36Vが含まれているかを確認する。HA36Sとだけ書かれた製品を、同じ世代だからという理由で選ばない。

室内の寸法を測る作業をまとめてやってしまうなら、

の測り方が参考になる。

よくある質問

現行アルトに純正の肘掛け付きコンソールボックスはあるのか

スズキ公式サイトが挙げる収納スペース10か所の中には、ふた付きの肘掛けに当たる品目が含まれていない。前席の間にあるのはフロアコンソールトレーで、コンソールドリンクホルダーはリヤ2個の設定だ。ただしこれは収納スペース一覧の範囲での話で、純正アクセサリーの全品目を確認したものではない。設定の有無を確実に知りたいなら、ディーラーに品番ベースで聞くのが早い。

HA36S用の製品をHA37Sに付けられるのか

世代が違い、前席まわりの形状も別物として設計されている。適合表記にHA37S / HA97Sが無い製品は、たとえ同じアルトでも選択肢から外す。逆方向も同じで、現行用として売られているものを先代に持ち込む前提では選ばない。

USB充電ポート付きを選ぶ必要があるのか

車両側の装備次第になる。現行アルトのUSB電源ソケットは特定の装着車を選択した場合に装備されるという扱いなので、まず自分の車のインパネにソケットがあるかを見る。あるなら充電ポート内蔵にこだわる必要は薄い。無いなら手元で充電できる構成が効いてくるが、給電方法は製品ごとに違うので商品ページで確かめる。

キャロルに乗っているがアルト用の製品を選んでよいのか

自動車メディアの車種解説では、キャロルはアルトのOEM供給を受ける姉妹車で、現行がHB37S / HB97S、先代がHB36Sと整理されている。ただし判断の根拠は商品ページの適合表記に置く。上で挙げた先代向けの一体式ボックスはキャロルHB36Sにも対応すると併記されているが、キャロルの型式が書かれていない製品を関係の近さだけで選ぶのは避ける。

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まとめ

手順は3つに畳める。まず車検証で型式を確認し、HA36S / HA36VかHA37S / HA97Sかで候補の側を決める。次に純正の収納構成を見て、自分に足りないのが肘を置く高さなのか、ふたのある収納なのか、手元の充電なのかを1つに絞る。最後に候補を1つまで絞ってから、商品ページの適合表記でその型式が挙がっているかを確認して確定させる。

現行に乗っていて高さを詰めたいなら高さ調整に対応する据え置き型、肘の当たりを優先するならクッション形状のもの、先代なら二層構造とUSB充電ポートを備える一体式ボックスが軸になる。設置後はシフトとパーキングブレーキの操作、そして急ブレーキで動かないかを一度確かめてから使い始める。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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