アルト バルブ型番一覧|HA36S/HA37S 型式別早見表

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ヘッドライトが片側だけ切れたアルトに乗って用品店に着き、H4とH8とT20が並ぶ棚の前で手が止まる。アルトのバルブは世代とグレードで分岐していて、同じ「アルト」でもヘッドライトがH4のもの、HIDのD4Sのもの、そもそも交換球を持たないLEDのものが混在する。しかも8代目と9代目ではフロントウインカーの規格まで入れ替わっているため、前の愛車の感覚で買うと確実に外す。車検証の型式欄と、実車のヘッドライトが何で光っているか。この2つを押さえれば、どの灯火に何が入るかは一枚の表で決まる。

目次

アルトのバルブ型番 早見表(型式・年式別)

現行の2世代について、灯火ごとのバルブ規格をまとめる。ワット数は電球メーカーの適合表に記載された値だ。

灯火 8代目 HA36S/HA36V(H26.12〜R3.11) 9代目 HA37S/HA97S(R3.12〜)
ヘッドライト(ロー/ハイ) H4(12V60/55W)※ターボRS・ワークスはHID D4S H4(ハロゲン仕様車)/LED仕様車は交換球なし
フォグランプ H8(12V35W)※ターボRS・ワークスはH16 LED(装着車のみ・交換球なし)
ポジション(車幅灯) T10(12V5W) T10(ハロゲン仕様車)/LED仕様車はLED
フロントウインカー S25 ピン角違い・アンバー(12V21W) T20 ピンチ部違い・アンバー(12V21W)
サイドウインカー Assy(球単体の交換なし) Assy(球単体の交換なし)
リアウインカー T20 ピンチ部違い・アンバー(12V21W) T20 ピンチ部違い・アンバー(12V21W)
テール/ストップ T20 ダブル(12V21/5W) T20 ダブル(12V21/5W)
ハイマウントストップ S25 シングル(12V21W) LED
バックランプ T16(12V16W) T16(12V16W)
ナンバー灯 T10(12V5W) T10(12V5W)
ルームランプ T10(12V8W) T10×31mm(12V10W)

世代で変わる4か所と、共通の4か所

この表で世代をまたいで変わるのは、ヘッドライト・フォグ・フロントウインカー・ルームランプの4か所だ。 逆にリアウインカー、テール/ストップ、バックランプ、ナンバー灯は8代目と9代目で規格が変わっていない。まずは自分の型式の列だけを見て、そこから先はグレードの分岐を確認する流れになる。

8代目 HA36S・HA36V のバルブ規格

2014年12月から2021年11月まで生産された8代目は、乗用のHA36Sと商用バンのHA36Vが並ぶ。灯火は基本的にすべてハロゲン・白熱球で構成されていて、DIYで替えられる箇所が多い世代だ。

標準グレードのヘッドライトはH4

ノンターボの標準グレードは、ロービームとハイビームが1本にまとまったH4(12V60/55W)を左右に1本ずつ使う。電球メーカーのPOLARGが公開している車種別電球適合表でも、H26.12〜R3.11のHA36S型はヘッドライトがH4で登録されている。LEDバルブやHIDキットに載せ替える定番の規格でもあるため、社外品の選択肢はこの世代がいちばん広い。

ターボRS・ワークスはHIDのD4S

分岐が起きるのがターボRSとアルトワークスだ。fclの公式適合表では、H27.5〜のターボRS(HID仕様車)とH27.12〜のアルトワークス(HID仕様車)は、ロービームがH4ではなく純正HIDのD4Sとして登録されている。ターボモデルのつもりでH4を買うと、そもそもソケットに入らない。ボンネットを開けてバルブの根元にバラスト(点灯用のユニット)が付いていればHID車だと判断できる。

フォグはH8とH16に割れる

フォグランプも同じ線で分かれる。POLARGの適合表では標準のHA36SがH8(12V35W)だが、fclの適合表ではターボRS・ワークスはH16になっている。H8とH16は口金の形が近く見えるうえ、H8・H11・H16は「同じ形状で消費電力が違う」関係にあるため混同されやすい。フォグを替えるときは型式ではなくグレードで確認する箇所だと考えたほうがいい。

9代目 HA37S・HA97S のバルブ規格

2021年12月に登場した9代目からは、灯火の一部が純正LEDに置き換わった。ここで「アルトのバルブ型番」という問いの答えが、車によって存在したりしなかったりする状態になる。

ハロゲンヘッドランプ車はH4のまま

9代目の全車がLEDになったわけではない。fclの適合表にはHA37S(R3.12〜)のハロゲン仕様車の項目があり、ロービームはH4で登録されている。ハロゲンヘッドランプのグレードなら、8代目と同じH4を選べばいい。ポジションもT10のままだ。

LEDヘッドランプ車に交換球は無い

一方、LEDヘッドランプを積むグレードでは話が変わる。POLARGとLIGHT COLLECTIONのどちらの適合表でも、HA37S/HA97SのLED仕様車はヘッドライトのロー・ハイ、フォグ、ポジション、ハイマウントストップがいずれもLEDで、交換用のバルブが「設定なし」になっている。灯体にLEDが組み込まれた構造で、差し込み口そのものが無いためだ。切れたときの交換単位はバルブではなくライトユニットになる。

グレードでヘッドランプが分かれる

どちらに当たるかはグレードで決まる。9代目のグレードはA・L・ハイブリッドS・ハイブリッドXの4本立てで、LEDヘッドライトが標準装備なのは最上級のハイブリッドXだ。A・L・ハイブリッドSはハロゲンヘッドランプが基本になる。カタログのグレード一覧に「ハイブリッドS(LEDヘッドランプ装着車)」が独立した行として載っていることからも分かるとおり、同じ型式・同じグレード名でもヘッドランプ仕様が分かれる。型式だけでは決着しない部分がここに残る。

世代をまたぐと入れ替わる3か所

前の型のアルトから乗り換えた場合や、家族で2台のアルトを持っている場合に取り違えやすいのが次の3か所だ。

フロントウインカーはS25からT20へ

見落としが多いのがフロントウインカーだ。8代目HA36SはS25(ピン角違い・アンバー)だが、9代目HA37S/HA97SではT20(ピンチ部違い・アンバー)に変わっている。POLARGの適合表でも両世代で規格が違う登録になっている。HA36S用に買ったS25のウインカーバルブは、9代目のフロントには挿さらない。 ちなみにリアウインカーは両世代ともT20で共通なので、前だけが入れ替わった格好になる。

ルームランプはT10からT10×31mmへ

室内灯も規格が動いている。8代目はT10(12V8W)のウェッジ球だが、9代目のフロントルームランプはT10×31mm(12V10W)という長さ指定の付いた球になる。数字が付くだけで別物で、長さが合わなければソケットに収まらない。LEDルームランプを買うときは、この31mmの有無を確認する。

テールまわりは外して現物を見る

テール/ストップは、参照した適合表の間でT20ダブルとS25ダブルの記載が割れている。乗用のHA36Sとバンで用いるHA36Vが同じ表にまとめられていることが理由として考えられるが、資料だけで断定はできない。テール/ストップを替えるときは、先にバルブを1本外して口金の形と刻印を見てから注文したほうが早い。ハイマウントストップは8代目がS25シングル、9代目はLEDだ。

自分のアルトの仕様を確かめる手順

ここまでの分岐は、次の3ステップを踏めば自分の車の1行に絞り込める。

車検証の型式欄を見る

いちばん確かなのは車検証だ。型式欄にHA36SまたはHA36Vとあれば8代目、HA37SまたはHA97Sとあれば9代目になる。頭に「3BA-」のような識別記号が付くが、見るのはハイフンより後ろのアルファベットと数字の部分だ。初度登録年月も合わせて控えておくと、適合表の年式区分と突き合わせやすい。

ヘッドライトの見た目で光源を切り分ける

型式が分かったら、次はヘッドライトが何で光っているかを見る。エンジンを切った状態でライトを点け、白く青みがかった光で点灯までに一瞬の間があればHID、瞬時に点いて粒状の発光面が見えればLED、黄色みのある光がすぐ点けばハロゲンだ。ボンネットを開けてバルブの後ろを覗き、太いカプラーとバラストが付いていればHID車だと分かる。

外したバルブの刻印を読む

決め手になるのは現物の刻印だ。ハロゲンバルブのガラス部や金属の台座には「H4 12V60/55W」のような表記が打たれている。ウェッジ球なら「T10」「W5W」といった刻印か、ガラスの根元の幅で判別できる。適合表は仕様変更や特別仕様車まではカバーし切れないため、迷ったら外して読む。この一手間が入れ替え後の返品を防ぐ。

LED化で引っかかる3つの点

アルトのバルブ交換は、明るさを上げる目的でLED化とセットで語られることが多い。その際にひっかかる点を挙げる。

ウインカーはハイフラ対策が要る

ウインカーをLEDに替えると、消費電力が下がったことを車両側が「球切れ」と受け取り、点滅が速くなるハイフラッシャー現象が起きる。ハイフラ防止リレーか抵抗を追加するか、抵抗内蔵タイプのLEDバルブを選ぶかのどちらかが要る。 8代目のフロントはS25、9代目のフロントとリアはT20なので、対策品も規格ごとに買い分ける。

H4はロービームとハイビームが一体

H4はひとつのバルブの中にロービーム用とハイビーム用の2本のフィラメントを持つ。片方だけが切れて「ハイビームは点くのにロービームが点かない」という症状が出るが、この場合もバルブ1本を丸ごと交換する。左右で光量や色味が揃わなくなるため、切れていない側も同時に替えると仕上がりが揃う。

保安基準の色と明るさ

車検では灯火の色が決まっている。ヘッドライトとポジション、ナンバー灯、バックランプは白色、ウインカーは橙色、テール/ストップは赤色だ。青や紫に見えるポジション球や、色温度を上げすぎて青白くなったヘッドライトは、車検で指摘を受ける対象になる。灯火の色を変える方向の交換は、保安基準の範囲を確認してから手を付ける。

よくある質問

アルトのヘッドライトのバルブはすべてH4ですか

すべてではない。8代目HA36Sの標準グレードと、9代目HA37S/HA97Sのハロゲンヘッドランプ車はH4だが、8代目のターボRSとアルトワークスは純正HIDのD4Sで、9代目のLEDヘッドランプ車は交換球そのものが存在しない。同じアルトでも3通りに分かれるため、型式とグレードの両方を確認してから選ぶ。

HA36SのフォグはH8とH16のどちらですか

標準グレードのHA36SはH8(12V35W)、ターボRSとアルトワークスはH16だ。H8・H11・H16は口金の形状が近く、見た目だけでは区別が付きにくい。フォグを替えるときは、外したバルブの刻印で確認するのが最も間違いがない。

9代目アルトのウインカーにHA36S用のS25バルブは使えますか

フロントには使えない。8代目のフロントウインカーはS25だが、9代目HA37S/HA97SのフロントウインカーはT20に変わっている。リアウインカーは両世代ともT20(ピンチ部違い・アンバー)で共通なので、前後で規格が違う点にも注意が要る。

LEDヘッドランプ車のヘッドライトが切れたらどうなりますか

バルブだけを差し替える経路が無いため、修理はライトユニット単位の交換になる。適合表でも「設定なし」として社外バルブの取り扱いが無い。まずはディーラーや整備工場で点検を受け、不点灯の原因が灯体側なのか配線・制御側なのかを切り分けてもらうのが順序になる。

まとめ

アルトのバルブは、型式で列を選び、グレードで行を確定する二段構えで決まる。8代目のHA36S/HA36V(H26.12〜R3.11)は標準グレードがヘッドライトH4・フォグH8、ターボRSとアルトワークスはHIDのD4S・フォグH16。9代目のHA37S/HA97S(R3.12〜)はハロゲン車がH4で、ハイブリッドXを中心とするLED車には交換球が無い。

世代をまたいで取り違えやすいのは、フロントウインカーがS25からT20へ、ルームランプがT10からT10×31mmへ変わった2か所だ。 リアウインカーとテール/ストップのT20、バックランプのT16、ナンバー灯のT10は両世代で共通なので、ここは前の型の知識がそのまま通る。適合表は特別仕様車までは追い切れないため、注文の前にバルブを1本外して刻印を読む。その数分が、規格違いを買う遠回りを防ぐ。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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