アルト ホイールPCD・オフセット|4穴PCD100を型式別に

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アルト(HA37S・HA97S、HA36S)の社外ホイールでまず合わせるのは、4穴・PCD100、ハブ径φ54、ナットM12×1.25の3つだ。ホイールメーカーのウェッズの適合表では、HA37S・97Sも先代のHA36Sもこの寸法が同じ表示になっている。標準のタイヤは型式で違い、HA37S・HA97Sは14インチ、HA36SはXを除くグレードが13インチ(Xは15インチ)。標準のリム幅もHA37SのA・Lは4.5J、HA36SのLは4.0Bと同じではなく、取り付け寸法が同じというだけでは、別の型式のホイールがそのまま付くかは決まらない。リム幅とインセットは型式別の適合表に並ぶ範囲を目安にするが、表は保安基準・車検への適合を保証するものではないので、はみ出しの注記(*1)の付く行と現車でのフィッティングを確かめて決める。

目次

アルトのPCD・ハブ径・ナットサイズ早見表

ウェッズの適合表(アルト/アルトエコ HA37S・97S と HA36S)の車両情報と、ブリヂストンのタイヤ検索の標準装着タイヤサイズをまとめた。取り付け寸法は、ウェッズの適合表ではHA37S・97SとHA36Sで同じ表示だ。

項目 HA37S・HA97S(2021年〜) HA36S(2014〜2021年)
穴数・PCD 4穴・100mm(4/100) 4穴・100mm(4/100)
車両ハブ径 φ54 φ54
ナットサイズ M12×1.25(ナット止め) M12×1.25(ナット止め)
ナットの二面幅 HEX19 HEX19
標準装着タイヤ 155/65R14 75S(HA37SのA・L、HA97SのHYBRID S・HYBRID X) 145/80R13 75S(Xを除くF・L・Sなど)/165/55R15 75V(X)

自分のアルトがどちらの型式かは、車検証の型式の欄で分かる。標準のタイヤ径が13インチか14インチかで選ぶ範囲が変わるので、ホイール選びは型式の確認から始める。

型式・グレード別の標準タイヤとリム幅

HA37S・HA97S(2021年〜)

ブリヂストンのタイヤ検索では、HA37SのA・L、HA97SのHYBRID S・HYBRID Xのどのグレードも、標準装着タイヤは155/65R14 75S。HA37SのAとLのページでは、標準装着ホイールのリム幅は4.5Jと表示される。HA97Sのリム幅は、今回確かめたページでは確かめられていない。

HA36S(2014〜2021年)

ブリヂストンのタイヤ検索では、Xを除くグレード(F・L・Sなど)が145/80R13 75S、Xが165/55R15 75V。リム幅はLのページが4.0B、Xのページが4.5Jだ。

同じHA36Sの型式でも、アルトワークスとアルトターボRSは別の車種として扱い、この記事の値には含めない。ワークスのタイヤは次の記事で扱っている。

純正ホイールのインセットは刻印で確かめる

純正ホイールのインセットの値は、今回確かめた出典(ウェッズの適合表・ブリヂストンのタイヤ検索)には載っていない。 後で出てくるウェッズの表の「インセット45」はウェッズの製品の適合サイズで、純正の値ではない。今付いているホイールのインセットは、ホイール裏面の刻印やステッカーに、リム径・リム幅と一緒に書かれている。見るには車をジャッキアップしてホイールを外す必要がある(オートバックスの解説)。

PCD・インセット・ハブ径の読み方

PCDは、ボルトを通す穴の中心を結んだ円の直径だ。ホイールには取り付け用の穴が4〜6つ等間隔に開いていて、車とホイールのPCDが一致しないと装着できない(オートバックスの解説)。HA37S・HA97SもHA36Sも4穴・PCD100なので、5穴のホイールや別のPCDのホイールは候補から外す。

インセットは、ホイールのリム幅の中心線から、ホイール裏面の取り付け面までの距離。2008年までは「オフセット」と呼ぶこともあったが、日本自動車タイヤ協会(JATMA)が国際基準に合わせて「インセット」に呼び方を統一した。

オートバックスの解説では、インセットの数値を小さく(ゼロに近く)するほどホイールは外側に出て、大きくすると内側に入る。 たとえばインセット45から40に変えると、ホイールは約5mm外へ出る。数値が大きすぎると足回りに干渉し、ホイールを取り付けられないこともある。

ハブ径は、ホイール中心に開いた穴の直径で「センターボア」とも呼ぶ。日本車はナットでホイールを固定するタイプが多く、ナットのサイズはネジの径とピッチで表す(オートバックスの解説)。アルトなら車両ハブ径φ54、ナットM12×1.25がこれにあたる。

社外ホイールのリム幅・インセットの目安

ウェッズの適合表に並ぶサイズを型式別にまとめた。インセットはウェッズの製品の値で、純正の値ではない。

HA37S・HA97S(2021年〜)の適合の目安

リム径 リム幅・インセット タイヤサイズ
14インチ 14×4.5J・インセット45 155/65-14
15インチ 15×4.5J・インセット45 165/55-15
16インチ 16×5.0J・インセット45 165/50-16

ウェッズの適合表(HA37S・97S)では、レオニスの16インチの行に「リムやデザイン面がフェンダーからはみ出す場合があり、折り返し部分に接触するおそれがある」という注記(*1)が付く。15インチでもJGの行に同じ注記が付き、NAVIA08の16インチは装着できるサイズ・インセットが無いことを示す「×」だ。

HA36S(2014〜2021年)の適合の目安

リム径 リム幅・インセット タイヤサイズ
13インチ 4.00B・インセット40(スチールホイールのCarrowin) 145/80-13
14インチ 14×4.5J・インセット45 155/65-14
15インチ 15×4.5J・インセット45 165/55-15
16インチ 16×5.0J・インセット45(レオニスの多く) 165/50-16

ウェッズの適合表(HA36S)でも、レオニスの16インチの行にはフェンダーからのはみ出しと折り返し部分への接触のおそれを示す注記(*1)が付き、NAVIA08の16インチは「×」になっている。

表をそのまま信じすぎない

ウェッズは適合表の利用上の注意で、表のサイズはノーマル車両の静止状態でのクリアランスを基準にしたもので、保安基準・車検・点検への適合を保証するものではないとしている。 左右のフェンダーのばらつきでクリアランスに誤差が出ることもあり、タイヤを組む前に現車でフィッティングを確かめ、純正装着タイヤのロードインデックスを下回らないサイズを選ぶよう案内している。

見た目より確実さを取るなら、標準と同じ径から1インチアップまでで、注記(*1)の付かない銘柄の行から選ぶのが手堅い。HA37S・97Sは15インチでもJGの行に同じ注記が付くので、16インチに限らず、銘柄ごとの注記を必ず見てから決めたい。なお、アルトワークスのホイールは次の記事にまとめている。

インセットを変えるときの注意

はみ出しと保安基準

国土交通省は「タイヤおよびホイールの車体(フェンダー)外へのはみ出し」を不正改造の例に挙げている。回転部分が車体より突出していると歩行者の被服などを巻き込むおそれがあり、道路運送車両の保安基準第18条で突出を禁止している。適切なタイヤやホイールを使わないと、車体やブレーキ構造などと干渉したり、車体から突出して歩行者などに危害をおよぼしたりするおそれがあるとしている。

乗りものニュースによると、2017年6月22日に公布・適用された保安基準の一部改正で、ハンドルを直進にしたときのタイヤ中心から前方30度・後方50度の範囲は、タイヤのはみ出しが10mm未満なら認められるようになった。対象はタイヤだけで、ホイールは含まれない。

干渉とハンドルへの影響

インセットを変えたホイールがフェンダーや、サスペンション・ブレーキキャリパーなどに干渉すると、部品やタイヤの破損につながるおそれがある。インセットを小さくしすぎてフェンダーから大きくはみ出したり、フェンダーに干渉したりしていると、車検不適合になる可能性が高い(オートバックスの解説)。ハンドルが重くなったり、路面のわだちにハンドルを取られたりすることもあるので、インセットの変更はリム幅とセットで考える。

ワイドトレッドスペーサーで出面を調整する

厚みとホイールの出方

ホイールスペーサーは、ハブとホイールの間に入れてホイールを外側に出し、フェンダーとのツラ具合を整える部品だ。ワイドトレッドスペーサーは、ハブ面に取り付ける本体に新たなスタッドボルトが付いた構造で、厚みは15mm前後から20mm、25mm程度までがよく使われている(レスポンスの解説記事)。

スペーサーを入れると、厚みのぶんホイールの取り付け面が外へ移る。インセットの小さいホイールに替えたのと同じ向きに働き、オートバックスも、変換スペーサーは厚みのぶんインセットに影響が出て、車検に通らないリスクもあると説明している。計算上は、インセット45のホイールに15mmを入れるとインセット30相当、20mmならインセット25相当の出方になる。実際にはみ出すかどうかは、現車で確かめるまで分からない。

取り付け前に確かめること

レスポンスの解説記事では、ハブとホイールの間に挟む薄いスペーサーは、厚みが増すほどスタッドボルトの飛び出し量が減ってナットのかみ合いが浅くなり、固定力が足りないとホイールが外れる危険があるとしている。5mm程度でもナットのかかり量が著しく不足することがあり、最低でもナットに15mm程度はかかる状態にしたいという。

ワイドトレッドスペーサーの場合は、車の純正スタッドボルトがホイール裏面に当たることがある。ホイール裏に逃げの加工が無いと正しく装着できないので、ホイール側の肉抜きを利用するか、ボルトを短くカットする方法がとられる。増し締めは、ホイールを外してスペーサー本体の取り付けナットを締め直し、そのあとにホイールを付けて締める。

レスポンスの解説記事では、スペーサーは車検で基本的に問題になりにくいものの、最終的には検査官の判断によるとしている。海外製の安価品は品質に注意が必要で、NAPAC基準などを取得した製品から選ぶことが勧められている。

HA36S アルト ターボ RS対応をうたうハブ付きスペーサー

INEXのハブ付きワイドトレッドスペーサー(+15mm・W56/+20mm・W57)は、どちらも商品名で2枚組・PCD100・ハブ径54mm・4穴、「HA36S アルト ターボ RS対応」とうたう。販売ページの商品説明では、ハブリングを一体化したハブ付きの構造で、一体化により安定感が増し、面倒なセンタリングも不要としている。W57はW56より5mm厚く、そのぶんホイールがさらに外へ出る。

INEX ハブ付きワイドトレッドスペーサー +15mm 2枚組 PCD100 ハブ径54mm 4穴(W56)

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INEX ハブ付きワイドトレッドスペーサー +20mm 2枚組 PCD100 ハブ径54mm 4穴(W57)

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ただしW56とW57は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、スペーサー側のスタッドボルトのネジの径・ピッチ、HA37S・HA97Sへの対応、組み合わせるホイールのインセットの条件の記載が無い。商品名に書かれた対応は「HA36S アルト ターボ RS」までで、2枚組なので前後の両方に使うなら2セット要る。取り付ける前に、ネジの規格(アルトのナットはM12×1.25)とはみ出しを販売元や現車で確かめてほしい。販売元で対応を確かめられたうえで選ぶなら、外へ出す量を控えめにしたいときはW56、もう5mm出したいときはW57だ。

ハブリングとナットの合わせ方

ハブリングは、車のハブとホイールのセンターホールの隙間を埋めて、社外ホイールのセンター出しを助ける部品だ。社外ホイールは多くの車種に合うよう、センターホールを大きめに作ってあることが多い(グーネットマガジンの解説)。サイズは車両とホイールのハブ径の数値を確かめて決めるので(ウェッズ)、アルトなら車側はφ54、ホイール側はそのホイールのセンターホール径に合うものを選ぶ。

純正ホイールはハブにぴったり合うよう作られているので、ハブリングは使わない。付けたまま純正ホイール(テンパータイヤを含む)を付けると、ホイールやナットを傷めたり、脱輪につながったりするおそれがある。錆で固着することもあるので、装着前にハブ側の錆を落としておく。

ナットを別に用意するなら、アルトのM12×1.25に合うものを選ぶ。ウェッズは、二面幅は同じ寸法でなくてもよいとしている。締めるときは、手で仮締めしたあと、規定トルクの半分ほどまで対角の順に交互に締め、段階的に本締めする。取り付けたあとも増し締めとトルク管理を怠らない(グーネットマガジンの解説)。規定トルクの値は、自分の車の取扱説明書で確かめる。 ジャッキアップからの作業の流れは、次の記事も参考になる。

ホイールを買う前に確かめる順番

  1. 車検証で型式(HA36SかHA37S・HA97Sか)とグレードを確かめる
  2. 今のタイヤの側面のサイズと、ホイール裏面の刻印・ステッカーでリム径・リム幅・インセットを見る
  3. 候補のホイールが4穴・PCD100・ナットM12×1.25に合い、センターホールがφ54以上か(大きければハブリングで埋める)を見る
  4. ホイールメーカーの型式別の適合表で、リム幅・インセット・タイヤサイズと、はみ出し・接触の注記を確かめる(タイヤのロードインデックスは純正を下回らないもの)
  5. タイヤを組む前に、現車でフィッティングを確かめる

手順2で今の値を控えておくと、新しいホイールでどれだけ外へ出るかを数字で比べられる。 適合表はノーマル車両の静止状態が基準なので、最後の現車確認は省かない。

よくある質問

HA36Sのホイールは HA37S・HA97Sに付く?

この情報だけでは決まらない。ウェッズの適合表では、HA36SとHA37S・97Sは4/100・φ54・M12×1.25が同じ表示だが、ブリヂストンのタイヤ検索では標準のタイヤが違う(HA36SはXを除き145/80R13、HA37S・HA97Sは155/65R14)。流用するなら、リム径・リム幅・インセットと干渉を確かめてからにする。

純正ホイールのインセットはどこで分かる?

ホイール裏面の刻印やステッカーで分かる。ホイールを外さないと見えないので、タイヤ交換や点検のついでに控えておくといい。適合表に並ぶインセット45はウェッズの製品の値で、純正の値の代わりにはならない。

スペーサーを入れても車検は通る?

必ず通るとは言えない。レスポンスの解説記事では、スペーサーは車検で基本的に問題になりにくいものの、最終的には検査官の判断によるとしている。ホイールがフェンダーからはみ出せば、回転部分の突出を禁じる決まりに当たる。

タイヤが10mm未満はみ出すのは問題ない?

認められるのは、ハンドルを直進にしたときのタイヤ中心から前方30度・後方50度の範囲で、タイヤのはみ出しが10mm未満の場合だ。対象はタイヤだけで、ホイールは含まれない。

まとめ

最初にやることは、車検証の型式の欄で、自分のアルトがHA36SかHA37S・HA97Sかを確かめることだ。これで、どの型式の適合表を見ればいいかが決まる。そのうえで、今のアルトのタイヤ側面のサイズと、ホイール裏面の刻印(リム幅・インセット)を実車で見ておく。

  • 取り付け寸法は、ウェッズの適合表ではHA37S・97SもHA36Sも4穴・PCD100、ハブ径φ54、ナットM12×1.25
  • 標準タイヤは型式で違い、HA37S・HA97Sは155/65R14、HA36SはXを除くグレードが145/80R13(Xは165/55R15)。標準のリム幅もHA37SのA・Lは4.5J、HA36SはLが4.0B・Xが4.5J(HA97Sは確かめていない)で、別の型式のホイールがそのまま付くかは、これだけでは決まらない
  • リム幅・インセットは型式別の適合表の範囲を目安にし、はみ出しの注記(HA37S・97Sは15インチのJGの行にも付く)と現車でのフィッティングを確かめる
  • スペーサーは厚みのぶんホイールが外へ出るので、はみ出しは現車で確かめる

HA36Sに乗っているなら、足元のドレスアップやほかのカスタムは次の記事も参考になる。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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