ノア ZRR80Gエアコンフィルター型番 87139-28020

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車検証の型式が ZRR80G の80系ノアで、エアコンの臭いや風の弱さが気になってフィルターを通販で探すと、商品名には「80/90系」「ZRR80/85」「87139-58010」などの表記が並び、どの番号を頼りにするかで選ぶ商品が変わってくる。答えから言うと、標準の純正品番は 87139-28020、デンソーの適合品番は DCC1014(上位品は DCP1014)で、型式末尾の G は品番に関係しない。生産時期で変わるのは品番ではなく交換手順のほうで、2017年6月を境にグローブボックスの外し方が違う。

目次

ZRR80G に合うエアコンフィルターの品番

デンソーが公開しているクリーンエアフィルターの適合品番検索では、80系ノアは「ZRR80・85(2014年1月~2022年1月)」の1行にまとめられ、適合グレードは「全車」になっている。表には「※車両型式末尾のアルファベットは省略しております。」という注記があり、ZRR80G・ZRR80W・ZRR85G・ZRR85W はすべてこの1行に入る。末尾の G と W、グレード、FF と4WD で品番が分かれることはない。

区分 品番 補足
純正品番(標準) 87139-28020 同じ欄に「87139-58010(DOP)」も併記
デンソー クリーンエアフィルター DCC1014(適合品番 014535-3110) メーカー希望小売価格 3,630円(税込)
デンソー クリーンエアフィルタープレミアム DCP1014(適合品番 014535-3380) メーカー希望小売価格 6,600円(税込)

価格はメーカー希望小売価格で、店頭や通販で実際に売られている価格ではない。

車検証で ZRR80G と生産時期を確かめる

トヨタが公開している80系ノアの取扱説明書では、ガソリン車の仕様一覧で ZRR80G と ZRR80W がエンジン 3ZR-FAE(2.0L ガソリン)・FF(前輪駆動)、ZRR85G と ZRR85W が4WD(4輪駆動)となっている。ZRR80G は2.0L ガソリンの前輪駆動車だ。末尾の G と W はグレードで分かれる記号で、中古車情報サイトのカタログで確認できた範囲では「X」「X Vパッケージ」「G」が ZRR80G、「Si」系が ZRR80W だった(全グレードを確かめたわけではない)。

自分の車を確定させる手順は次の3つ。

  1. 車検証の「型式」欄で、ハイフンの後ろが ZRR80G かを見る。頭の DBA- などは排出ガス規制などの識別記号で、フィルターの品番には関係しない。
  2. 同じ車検証の「初度登録年月」が、デンソーの表の80系の年式(2014年1月~2022年1月)に入るかを見る。
  3. 型式が ZRR70G・ZRR75G なら先代の70系、MZRA90W・MZRA95W なら90系なので、それぞれの品番で探す。

迷ったときは車検証を持って販売店で純正品番を確かめるのが早い。なお80系の取扱説明書は「2014年1月~2017年5月」と「2017年6月~2021年12月」の生産年月で2つの版に分かれていて、これが後で説明する交換手順の違いにつながる。

70系・90系・兄弟車との品番の違い

デンソーの適合品番検索で世代と兄弟車を並べると、次のようになる。どの行も適合グレードは全車だ。

車種・型式 年式 デンソー 純正品番
ノア 70系 ZRR70・75 2007年6月~2014年1月 DCC1009/DCP1009 87139-30040
ノア 80系 ZRR80・85 2014年1月~2022年1月 DCC1014/DCP1014 87139-28020
ノアハイブリッド ZWR80 2014年2月~2022年1月 DCC1014/DCP1014 87139-28020
ヴォクシー ZRR80・85 2014年1月~2022年1月 DCC1014/DCP1014 87139-28020
エスクァイア ZRR80・85 2014年10月~2022年1月 DCC1014/DCP1014 87139-28020
ノア 90系 MZRA90・95 2022年1月~ DCC1014/DCP1014 87139-28020

先代の70系だけは DCC1009(014535-0910)・DCP1009(014535-3360)・87139-30040 と別の品番が指定されているので、70系用や DCC1009 対応と書かれた商品は ZRR80G 用ではない。反対に、ハイブリッド、ヴォクシー、エスクァイア、90系は品番がそろっている。「ノア・ヴォクシー 80系」「80/90系」とまとめて売られている商品が多いのはこのためだ。90系の詳しい型番は次の記事にまとめている。

通販の商品名の表記はこう読む

87139-58010 は「(DOP)」と添えられた番号

デンソーの表では、80系の行に標準の 87139-28020 と並べて「87139-58010(DOP)」と、別の区分として載っている。90系ノアの行にはこの番号がなく、純正品番欄は 87139-28020 だけだ。DOP は一般にディーラーオプション(販売店オプション)を指す略号として使われるが、デンソーのページは中身を説明していないので、標準品との違いはここでは分からない。探すときの基準は 87139-28020 か DCC1014 にする。商品ページに 87139-58010 しか書かれていなければ、87139-28020 か DCC1014 の表記もあるかを合わせて見ておく。

「80/90系」「ZRR80/85」のまとめ表記

通販の商品名は、型式末尾の G を省いたり、複数の世代をまとめたりした書き方が多い。デンソーの表自体も末尾を省いて「ZRR80・85」と書き、80系と90系に同じ品番を指定しているので、こうした表記は ZRR80G を外しているという意味ではない。見るのは、対応品番に 87139-28020 か DCC1014 があるかと、年式が2014年1月以降の80系を含むかの2点。「70系」や DCC1009・87139-30040 の表記があれば別世代用だ。

品番で絞ったあとの選び方

比べる順番

ZRR80G は品番が1つに決まるので、あとは次の順に比べればよい。

  1. 対応表記:商品ページに 87139-28020 か DCC1014(014535-3110)の対応表記があるか。
  2. 年式と型式:2014年1月以降の80系ノア(ZRR80・85)が適合に含まれているか。
  3. 機能:脱臭(活性炭)・抗菌・防カビなどがどこまで入っているか。臭いが不満の中心なら脱臭機能の有無を先に見る。
  4. 価格と交換頻度:替えて使う消耗品なので、交換の回数とあわせて考える。
  5. 交換目安の書き方:商品ページの「1年または10,000km」のような目安は製品側の推奨で、車両の取扱説明書とは出どころが違う。

DCC1014 と DCP1014 の違い

デンソーの製品情報では、DCC1014 の製品群は高除塵・脱臭・抗菌・防カビ・抗ウイルス・安定風量をうたい、帯電不織布ろ材の2層の除塵フィルターで PM2.5 や花粉を捕らえるとしている。ただし「0.3μm 未満の微粒子物質については除去の確認が出来ていません」とも注記し、抗ウイルス加工は病気の治療や予防を目的とするものではないとしている。上位の DCP1014 は、これに加えてビタミンC放出と、スギ花粉・ダニの死骸由来のたんぱく質の作用を減らす機能をうたい、脱臭の対象にペット臭も挙げている。ペットを乗せる、花粉の時期に窓を閉めて走ることが多いといった事情があれば DCP1014、そうでなければ DCC1014 で十分だと考える。デンソー以外の社外品は、メーカーの適合表をここでは確認していないので、対応品番の表記で判断してほしい。

買う前の照らし合わせ

ここに挙げた品番はデンソーの適合品番検索とトヨタの取扱説明書に基づくもので、現車に取り付けて確かめたものではない。デンソーも、車両に適合したもの(車種、年式等)を使うよう求め、グレードにより車両部品の形状が異なる場合に無理に取り付けると車両部品を破損することがあるとしている。社外品の対応型式・対応品番は各出品者やメーカーの記載なので、購入前に車検証の型式・初度登録年月と、商品ページの対応品番を照らし合わせる。

交換時期の目安と交換のサイン

80系ノアの取扱説明書では、エアコンフィルターの交換時期の目安は「20,000km[10,000km]ごと」で、[ ]内の10,000kmは「大都市や寒冷地など、交通量や粉じんの多い地区」の場合だ。ガソリン車の9つの版すべてで同じ記載で、ハイブリッド車の版も同じ数値になっている。80系の取扱説明書には月数の条件は書かれていない。

目安は出どころによって書き方が違うので、並べておく。

出どころ 交換の目安
80系ノアの取扱説明書 20,000km[10,000km]ごと(月数の条件なし)
90系ノアの取扱説明書 15,000km[7,500km]ごと、ただし12ヶ月をこえないこと
デンソー(製品側の目安) 走行10,000kmまたは、1年に1回

フィルターの品番は80系と90系で同じでも、交換時期の目安は車両側の取扱説明書ごとに違う。ネット上で見かける「15,000km・12ヶ月」は90系の値なので、ZRR80G の車両側の基準として使わない。デンソーは、粉じんの多い地域(寒冷地等)や交通量の多い地域では早めの交換が効果的としている。

距離に関係なく替えるべきサインは風量の低下だ。取扱説明書には「エアコンの風量が減少したときは、フィルターの目詰まりが考えられますので、フィルターを交換してください。」とあり、デンソーも風量が著しく落ちたときは早めの点検・交換を勧めている。走行距離が少ない車でも、風が弱くなったと感じたら距離を待たずに替えてよい。

フィルターの位置と交換手順

エアコンフィルターは助手席前のグローブボックスの奥にある。デンソーの適合情報は「グローブボックス内に取り付けられています。簡単に交換できます。(一部車種では道具が必要となります)」と説明し、交換難易度を「A : 簡単(道具を使わないもの。道具を使うが簡単なもの)」に分類している。

作業前の準備

平らで安全な場所に止めてパーキングブレーキをかけ、エアコンを内気循環に切り替えてからエンジンを止める。デンソーは「内外気切り替えスイッチを内気循環に切り替えてから交換作業をしてください」「必ずエンジンが停止した状態で行ってください」としている。取扱説明書の手順1は、エンジンスイッチを「LOCK」(スマートエントリー&スタートシステム非装着車)または OFF(同システム装着車)にすることだ。

2014年1月~2017年5月生産車の手順

  1. エンジンスイッチを LOCK または OFF にする。
  2. グローブボックスを開き、ダンパーステーのピンを外す。
  3. グローブボックスの側面を内側に押して上部のツメを片側ずつ外し、下部のツメを外して取り外す。
  4. フィルターカバーの固定を解除し、カバーを矢印の方向にずらしてツメから抜き、取り外す。
  5. フィルターを取り外し、新しいフィルターと交換する。

2017年6月~2021年12月生産車の手順

  1. エンジンスイッチを LOCK または OFF にする。
  2. グローブボックスを開き、ダンパーステーのピンを外す。
  3. グローブボックスの側面を内側に押して上部のツメを片側ずつ外し、グローブボックスを支えながらゆっくり全開にする。
  4. いっぱいまで開いた状態から少しだけ持ち上げた位置で手前に引き、グローブボックス下部の結合部を外す。軽く引いても外れないときは無理に引っ張らず、持ち上げる量を少しずつ変えながら手前に引く。
  5. フィルターカバーの固定を解除し、カバーを矢印の方向にずらしてツメから抜き、取り外す。
  6. フィルターを交換する(寒冷地仕様車はフィルターケースを取り外してから交換する)。
  7. 取り外したときと逆の手順で取り付ける。

後期の車は、前期と同じ感覚でグローブボックスを引き抜こうとしないこと。下部の結合部を外す工程が加わっている。

デンソーの手順で補えるコツ

デンソーの ZRR80・85 の手順では、ダンパーステーはロック部をつまんで外し、ストッパーピン(左右2箇所)はグローブボックスの両側を押しながら手前に倒して外す。グローブボックスのフック(左右2箇所)は、かん合部を水平にした状態で手前に引くと外れる。フィルターカバーのツメは1箇所で、カバーはガイド差し込み口から引き抜く。新しいフィルターを差し込んだら、前後左右に傾いていないかを確かめる。

寒冷地仕様車と取り付けで失敗しやすいところ

寒冷地仕様車はフィルターケースごと外す

寒冷地仕様車は、フィルターがフィルターケースに入っていて、ケースを取り外してからフィルターを交換する。取扱説明書では、ガソリン車の2017年6月~2021年12月生産車向けの版にこの手順が載っていて(ハイブリッド車の版にも同じ区分がある)、2014年1月~2017年5月生産車向けの版には寒冷地仕様車を分けた記載がない。どちらの時期の車でも、グローブボックスの奥にケースが見えたら、ケースごと引き出してから入れ替える。デンソーの表は寒冷地仕様を別の品番に分けていないので、買うフィルターは同じだ。

「↑UP」の矢印を上に向ける

取扱説明書には「「↑UP」マークの矢印が上を向くように取り付けます。」とあり、デンソーの手順も「『UP』マーク矢印が上方向を向くようにしてください」としている。デンソーの使用上の注意には「クリーンエアフィルターの表裏を間違えて取り付けると、エアコンの風量が落ちることがあります。」とある。交換したのに風が弱いときは、まず向きを疑う。

外すときに壊しやすい箇所

2017年6月以降生産車の取扱説明書は、グローブボックスを指定の手順で外さないと下部の結合部が破損するおそれがあるとしている。どの版にも、フィルターカバーを動かすときにツメへ無理な力をかけるとツメが破損するおそれがあると書かれている。

洗わずに交換し、外したまま使わない

取扱説明書には「フィルターは交換するタイプです。水洗いやエアブローによる清掃はしないでください。」「フィルターを装着せずにエアコンを使用すると、故障の原因になることがあります。必ずフィルターを装着してください。」とある。デンソーも「クリーンエアフィルターは使い捨てです。」としている。取り付けを終えたらエアコンを作動させて異常がないかを確かめ、製品に付いているインフォメーションラベルに次回交換の目安を書いて、グローブボックスや車検証入れなど見やすい場所に貼っておくとよい。

よくある質問

商品名が「ZRR80W」「ZRR80/85」だけでも ZRR80G に使える?

使える。デンソーの表は型式末尾のアルファベットを区別していないので、G が書かれていないことは判断材料にならない。対応品番に 87139-28020 か DCC1014 があるかで決める。

90系用・ヴォクシー用・エスクァイア用のフィルターは使える?

デンソーの表では、80系のヴォクシーとエスクァイア、90系ノアは ZRR80G と同じ DCC1014・87139-28020 が指定されているので、同じ品番の商品なら使える。

70系ノアのフィルターは流用できる?

できない。70系は DCC1009・87139-30040 と、80系とは別の品番が指定されている。

寒冷地仕様車は品番が変わる?

変わらない。デンソーの表は寒冷地仕様を分けていない。違うのはフィルターケースを外す工程だけで、ケースを別に買う必要がある、という記載もない。

エアコンフィルターは洗って再利用できる?

できない。取扱説明書もデンソーも、水洗いやエアブローでの再使用を認めていない。汚れていたら新品に替える。

まとめ

注文の前に、まずグローブボックスを外していま付いているフィルターを見ておくと手戻りがない。ケースに入っているか、「↑UP」の矢印がどちらを向いているか、どれくらい汚れているかが分かれば、交換の段取りが決まる。そのうえで車検証の型式が ZRR80G、初度登録年月が2014年1月以降であることを確かめる。

  • 品番は標準の純正品番 87139-28020、デンソーなら DCC1014(上位品は DCP1014)。ZRR80・85 は全車共通
  • 70系用(DCC1009・87139-30040)は別品番
  • 交換時期は取扱説明書で20,000kmごと(交通量や粉じんの多い地区は10,000kmごと)
  • 取り付けは「↑UP」の矢印を上に

同じ ZRR80G のほかの消耗品や装備は、次の記事で扱っている。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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