ノア ZRR80G バルブ型番早見表 前期と後期で違う部位

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80系ノアの球が1つ切れて交換用を探すと、商品ページには H11・T16・T20 といった記号が並ぶ。ZRR80G の場合、入る規格は部位ごとに決まっていて、ヘッドライトとフォグだけは前期・後期とヘッドランプの光源によって答えが変わる。逆に前後のウインカー・バックランプ・ナンバー灯は、どの ZRR80G でも規格が同じだ。変わらない部位から先に押さえると、迷う範囲がぐっと狭くなる。

目次

ZRR80G の部位別バルブ規格 早見表

バルブ適合表サイト LIGHT COLLECTION のノア80系適合表と、fcl.・スフィアライトの車種別適合情報を突き合わせると、部位別の規格は次のように整理できる。

部位 前期 ハロゲン仕様車 前期 LED仕様車 後期(2017年7月〜)
ロービーム H11 設定なし(純正LED) 設定なし(純正LED)
ハイビーム HB3(9005) HB3(9005) 設定なし(純正LED)
フォグランプ H16 H16 設定なし(ユニット+LED)
フロント/リアウインカー T20ピンチ部違い(アンバー) 同左 同左
サイドウインカー Assy(球の設定なし) 同左 同左
バックランプ T16 T16 T16
ナンバー灯 T10 T10 T10
テール・ストップ 資料で記載が割れる 設定なし(LED) 設定なし(LED)
ハイマウントストップ 純正LED 純正LED 純正LED
ポジション(車幅灯) 純正LEDと記載 純正LEDと記載 純正LEDと記載
室内灯 フロント T10 T10 T10
室内灯 ミドル・リア T10×31(T8×28 併記) 同左 同左

どの ZRR80G でも変わらない部位

前後のウインカーは T20ピンチ部違い(アンバー)、バックランプは T16、ナンバー灯は T10。この3つは前期・後期を通じて共通で、参照した複数のメーカー適合表がそろって同じ規格を示している。室内灯もフロントが T10、ミドルとリアが T10×31 で、年式による分かれはない。年式が分からない状態でも、この4部位なら規格から選べる。

T20ピンチ部違いは、端子の切り欠き位置が通常の T20 と異なるタイプだ。商品名に「ピンチ部違い」あるいは「T20ピンチ部違い対応」と書かれているものを選ばないと、ソケットに入らない。

仕様と年式で変わる部位

分かれるのはヘッドライトとフォグ、それにリアのテール・ストップまわりだ。ロービームは前期のハロゲン仕様車だけが H11 で、前期でもLED仕様車は交換用バルブの設定がない。後期はロー・ハイともバルブ交換ができない。ここから先は、自分の車がどの区分かを決めてから読み進めたい。

自分の ZRR80G がどの区分か

前期と後期の分かれ目は2017年7月

80系ノアの前期は2014年(平成26年)1月から2017年(平成29年)7月、後期は2017年7月以降にあたる。80系の前後期の違いをまとめたカスタム情報メディアの記事も、バルブ適合表の年式区分も同じ境界で分かれている。判断材料は車検証の初度登録年月で、2017年7月をまたぐ時期の個体だけは登録の月まで見ておく。

型式そのものについては、中古車情報サイトの型式別カタログによると DBA-ZRR80G の販売期間は2014年1月から2022年1月、駆動方式はFF、エンジンは3ZR-FAE の1986ccとなっている。つまり ZRR80G はガソリンの前輪駆動車を指す記号で、車検証の「型式」欄で確認できる。

ハロゲン仕様車かLED仕様車かは現車で見る

ヘッドランプの光源は車検証にも型式にも書かれていない。80系はハロゲン仕様車とLED仕様車が併売されたうえ特別仕様車も多い世代で、グレード名から光源を割り出せる資料は今回確認できなかった。カタログのグレード名だけで決め打ちしないほうがいい。

確実なのはヘッドライト裏を見ることだ。ロービームの位置に電球が刺さっていればハロゲン仕様車、バルブが無ければLED仕様車になる。手順は後半の確認方法でまとめて説明する。

ヘッドライトは3通りに分かれる

ハロゲン仕様車はロー H11・ハイ HB3

平成26年1月〜平成29年6月のハロゲンヘッドランプ仕様車は、ロービームが H11、ハイビームが HB3(9005)。LIGHT COLLECTION のハロゲン仕様車向け適合表と、fcl. のノア/ヴォクシー向けライトカスタムガイドが同じ組み合わせを示している。ロー・ハイとも球を差し替えられるのは、3区分のなかでこの仕様だけだ。

前期のLED仕様車はハイビームだけ

同じ前期でも、LEDヘッドランプ仕様車はロービームが純正LEDで交換用バルブの設定がない。一方でハイビームは HB3(9005)のハロゲン球のままなので、ここだけはLEDバルブやHIDに替えられる。LED仕様車の欄を持つ適合表と、fcl.・スフィアライトの適合情報が一致している。ロービームが暗いと感じてバルブを探しても、前期LED仕様車では対象になるのはハイビームだけになる。

後期はロー・ハイとも設定なし

平成29年7月〜令和3年12月の後期は、ロービーム・ハイビームとも交換用バルブの設定がない。適合表ではどちらも「設定なし(LED仕様車)」と記載され、世代別のインデックスにも後期のハロゲン仕様車ページ自体が用意されていない。後期でロービームを H11 に交換することはできないので、明るくしたい場合は別の手段を考えることになる。

フォグランプは H16 が基本

前期は H16

ノア80系のフォグランプの基本規格は H16 だ。ハロゲン仕様車・前期LED仕様車のどちらの適合表でも H16 が示されていて、LEDバルブメーカー各社の適合情報でも共通している。ヘッドライトの光源が何であれ、前期ならフォグは H16 の球が入っていると考えてよい。

後期の純正LEDフォグはユニットごと

後期のフォグランプは純正でLED化されていて、適合表でも「ユニット+LED」の扱いになる。日本ライティングの解説によると、純正LEDフォグはLEDチップがユニットに組み込まれているためバルブだけを差し替えられず、社外LEDにしたい場合はフォグランプユニットごと交換する形になる。ノアではトヨタ汎用のハロゲンフォグランプユニット(H16 が入るタイプ)に載せ替えたうえで H16 のLEDバルブを使う、という手順が案内されている。手間も費用も増えるので、着手する前に作業を頼める店を確保しておきたい。

ウインカーは前後とも T20ピンチ部違い

サイドウインカーは球交換ができない

サイドウインカーは適合表上「Assy(アッセンブリー)」表記で、球単体の設定がない。ドアミラー側のユニットごとの扱いになるため、バルブ交換によるLED化の対象からは外れる。前後だけをLEDにすると、点滅時にサイドだけ色味が変わることは受け入れる前提になる。

LED化するとハイフラが起きることがある

ウインカーを電球からLEDに替えると、消費電力が下がることで点滅が速くなる「ハイフラッシャー(ハイフラ)」が起きることがある。対策は主に2つで、消費電力を電球相当に見せるメタルクリップ抵抗を噛ませる方法と、LED対応のウインカーリレーに交換する方法だ。抵抗内蔵をうたう製品なら追加部品なしで済む場合もあるので、買う前に商品説明でハイフラ対策の有無を確かめるのが早い。なお方向指示器の発光色は保安基準で橙色と決まっているので、白く光るタイプは選択肢から外れる。

リアで確実に交換できるのはバックランプ

バックランプは T16

バックランプ(後退灯)は前期・後期とも T16。複数のメーカー適合表が一致して T16 を示していて、80系のなかでは手を付けやすい部位のひとつだ。リアを明るくしたいなら、まずここからでいい。

テール・ストップは資料で記載が割れる

テール(スモール)とストップ(ブレーキ)は、資料によって書かれている内容が食い違う。ハロゲン仕様車向けの適合表には「テール&ストップ=T20ダブル」「テール=T10」「ストップ=T20シングル(リアフォグ)」といった行が並ぶ一方、LED仕様車と後期の適合表ではいずれもLED扱いで交換用バルブの設定がない。前後期の比較記事でも、リアコンビネーションランプで光源がLEDなのはスモールとブレーキだと説明されている。割れている以上、規格を決め打ちして買うのは避けたい。ハイマウントストップランプのほうは前期・後期とも純正LEDで、こちらは適合表の記載が一致している。

ナンバー灯と室内灯は着手しやすい

ナンバー灯(ライセンスランプ)は前期・後期とも T10 で、複数のメーカー適合表が一致している。レンズカバーを外してソケットを回すだけなので、工具の少ない人が最初に手を付けるならナンバー灯だ。後退灯と番号灯の発光色は保安基準で白色と決まっている点だけ押さえておく。

室内灯は長さを測ってから

室内灯はフロント(マップランプ・バニティ)が T10、ミドルとリアが T10×31。適合表のリア欄には T8×28 の併記もあり、装備によって長さの違うタイプが入る。ここは取り外して全長を測ってから注文するほうが確実だ。

ポジション(車幅灯)は断定しない

ポジションは、参照したバルブメーカー系の適合表がいずれも「LED」と記載していて、交換用バルブの設定がない扱いになっている。ただし市販品には80系向けを名乗る T10 のポジション球も流通していて、記載と実車が食い違う可能性が残る。ここだけは規格を先に決めず、外して形を見てから買う。

買う前に現車のバルブを確かめる

スフィアライトの適合情報には「年式・車両型式・タイプが一致していても、特別仕様車等の条件により記載と異なる場合があるため、必ず車両に装着されているバルブの形状を確認してください」という但し書きが添えられている。80系はまさにその条件に当てはまる世代なので、適合表は当たりをつける道具として使い、最終判断は現車から外した実物で下す

外して刻印を読む手順

  1. エンジンを切りライトを消して、対象のランプが冷えるまで待つ。
  2. ナンバー灯はレンズカバーをマイナスドライバーで軽くこじって外す。バックランプとリアウインカーはラゲッジ側の内張りをめくってソケットにアクセスする。ヘッドライト裏はエンジンルーム側の防水カバーを外す。
  3. ソケットを反時計回りに回して抜き、バルブの根元や口金の刻印(H11、HB3、T16 など)を読む。
  4. 刻印が読めなければバルブを撮影し、口金の形と全長を定規で測って商品ページの寸法と突き合わせる。

ハロゲン球は素手で触ると寿命が縮むので、外した球を戻す可能性があるときは手袋を使う。

選ぶときに見る5つの点

規格が合ったうえで比べる軸は5つある。1つ目は明るさ(ルーメン表記があるか)、2つ目は色温度(純正色に近いのは4000〜6000K前後で、数字が上がるほど青白くなる)、3つ目は本体サイズと放熱方式(ファン式かヒートシンク式かで奥行きが変わり、カバーが閉まらないことがある)、4つ目は車検対応や保安基準適合の明記、5つ目は保証期間だ。ヘッドライトとフォグは配光が崩れると対向車に迷惑がかかるので、明るさの数字より配光と放熱を優先して選びたい。

よくある質問

ヴォクシーやエスクァイアと同じ規格ですか

参照したバルブ適合表はいずれも「ZWR/ZRR80系」「ZWR80/ZRR8#」といった形で80系をひとくくりに扱っていて、車名ごとに規格を分ける記載は見当たらない。ただし各車の年式区分やヘッドランプ仕様は個別に確認したい。

ハイブリッドや4WDでも同じですか

適合表はハイブリッド(ZWR80系)を含む80系をまとめて扱っていて、駆動方式やパワートレインの違いでバルブ規格が分かれる記載はない。答えを分けるのはヘッドランプ光源の仕様と前期・後期であって、型式の末尾ではない。

後期のヘッドライトを明るくできますか

後期はロー・ハイとも交換用バルブの設定がないので、球を差し替える方法は取れない。フォグと同じ考え方で、ユニットごと手を入れる方向になる。作業範囲が大きいので、費用と時間を見積もったうえで店に相談したい。

LEDに替えると車検は通りますか

灯火類には保安基準で発光色が決まっていて、ウインカーは橙色、バックランプとナンバー灯は白色だ。青白いものや色の付いたバルブは指摘される可能性があるので、迷ったら「車検対応」と明記された製品を選ぶ。ただし表示があっても、最終的な合否は検査時の実測と検査員の判断による。

まとめ

ZRR80G のバルブ選びは、前後ウインカーの T20ピンチ部違い(アンバー)、バックランプの T16、ナンバー灯の T10 という3つの共通規格から入るのが早い。これらは年式にも仕様にも左右されない。分かれるのはヘッドライトとフォグで、前期ハロゲン仕様車はロー H11・ハイ HB3、前期LED仕様車はハイの HB3 のみ、後期はどちらも設定なしという3段構えになる。

進め方としては、部位を1つ決めて候補の製品を絞り込み、そのうえで現車から外したバルブの刻印とメーカーの適合情報を照らして最終確認する、という順番がいい。適合表はあくまで目安で、特別仕様車では記載と違う球が入っていることもある。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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