ムーヴのバッテリー型番と交換手順|LA150SはM-42

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ムーヴのバッテリー型番は、乗っている世代の型式と仕様で答えが分かれる。LA150S 系と LA850S 系はアイドリングストップ車用の M-42 で揃っているが、その前の LA100S 系と L175S(2WD)は、同じ型式でも仕様によって型番が変わる(4WD の L185S はどの行も 44B20L)。まず自分のムーヴがどの型式にあたるかを押さえ、下の答えと早見表の該当する行だけを読めばいい。

目次

LA150S・LA850S のムーヴは M-42 が答え

GSユアサの車種別の適合表では、LA150S(2WD)と LA160S(4WD)のムーヴ・ムーヴ カスタムは、型式の頭が DBA-・5BA-・3BA- のどれでも、エンジン KF のアイドリングストップ車として標準搭載・寒冷地仕様とも M-42 と載っている。販売開始の欄が 2025年6月の 5BA-LA850S(2WD)・5BA-LA860S(4WD)も、同じく標準・寒冷地とも M-42 だ。

ただし GSユアサは、同じ車名・排気量・型式でも、マイナーチェンジや特殊仕様車・オプション設定車では搭載バッテリーが違うことがあるとして、掲載データは参考にとどめ、車に載っているバッテリーの型式を必ず確かめるよう求めている。JAF の解説でも、交換するときは今付いているバッテリーと同じ型式を選ぶのが原則だ。

型式はふつうバッテリーの天面(ふた)に表示されていて、ラベルが貼られている場合もある。多くの車ではバッテリーはエンジンルームの中にある。買う前に、実物の天面の表示が適合表の型番と一致するかを照らしておく。

型式別のバッテリー型番早見表

GSユアサの車種別の適合表を、型式と仕様ごとに並べた。

車両型式 仕様 標準搭載 寒冷地仕様
5BA-LA850S(2WD)・5BA-LA860S(4WD)、販売開始の欄 2025年6月 アイドリングストップ車(KF) M-42 M-42
DBA-・5BA-・3BA- の LA150S(2WD)・LA160S(4WD)、DBA- の行の販売開始の欄 2014年12月 アイドリングストップ車(KF) M-42 M-42
LA100S(2WD)・LA110S(4WD)、販売開始の欄 2010年12月 アイドリングストップ車 M-42 M-42
CBA-LA100S・CBA-LA110S 充電制御・ムーヴ カスタム RS 34B19L 44B20L
DBA-LA100S 充電制御・キーフリーシステムのムーヴ 34B19L 44B20L
DBA-LA110S 充電制御・4WD でキーフリーシステムのムーヴ 44B20L 44B20L
DBA-LA100S・DBA-LA110S キーレスシステム付の L 26B17L ※1 44B20L
L175S(2WD)、販売開始の欄 2006年10月 行によって異なる 44B20L または 26B17L ※1 44B20L
L185S(4WD) どの行も同じ 44B20L 44B20L

※1 は、新車搭載は B17 サイズだが B19 サイズへのサイズアップが可能、という適合表の注記だ。

LA100S・LA110S は仕様で型番が分かれる

LA100S 系は、アイドリングストップ車なら M-42 だが、充電制御の行の標準搭載は 34B19L か 44B20L、キーレスシステム付の L の行は標準 26B17L に分かれる。どれになるかはグレードと装備(カスタム RS か、キーフリーシステムか、キーレスシステム付の L か)と駆動方式で分かれる。なお LA110S のムーヴには 2012年12月の行もある。この世代は型式だけでは型番が決まらないので、天面の表示との照合を省かないこと。

L175S・L185S は標準搭載が 2 通り

L175S は、行によって標準搭載が 44B20L か 26B17L に分かれる。たとえば DBA-L175S のムーヴ カスタムは、AT車の行が 26B17L、AT車・CTV の行が 44B20L だ。L185S は、どの行も標準・寒冷地とも 44B20L になっている。

M-42 と 44B20L の読み方

型番の並びを知っておくと、店頭や通販で別の表記を見ても同じサイズかどうかを判断できる。

通常車用(例 44B20L)の読み方

通常車用は JIS の型式で、前から次の順に並ぶ。

  • 44: 性能ランク。始動性能と容量の総合で、数字が大きいほど性能が高い
  • B: 短側面のサイズ記号(幅×箱高さの区分)。A〜H で後ろの記号ほど大きく、B は幅 129(127)mm・箱高さ 203mm
  • 20: 長さのおおよその寸法(cm 単位)
  • L: 端子の位置。プラス端子を手前にして見たとき、幅面の中心より左なら L、右なら R

アイドリングストップ車用(例 M-42)の読み方

アイドリングストップ車用は電池工業会規格(SBA S 0101:2006)の型式で、外形寸法の区分(J〜X の 12 種類の記号)、性能ランク、端子の位置の順に並ぶ。L タイプは L の表記を省くので、M-42 は M サイズ・性能ランク 42・L タイプを表す。R タイプなら M-42R と書く。

サイズ記号は通常車用と対応していて、B17 は J、B19 は K、B20 は M、B24 は N にあたる。つまり M-42 の M は、通常車用の B20 に相当するサイズだ。

交換用バッテリーの選び方

GSユアサの選び方の案内では、交換用は新車搭載と同じサイズ・端子極性(R タイプか L タイプか)・性能ランクを満たす物を選び、端子の位置が同じ物を取り付ける。M-42 の車なら、M サイズ・L タイプ・性能ランク 42 以上が条件になる。

eco IDLE 付車は専用バッテリーを選ぶ

ダイハツの純正アクセサリーの案内には、eco IDLE(アイドリングストップ)付車向けに専用開発したバッテリーがあり、形式に M-42 がある。同じ案内は、eco IDLE 付車に専用バッテリー以外を使うと、eco IDLE が正常に作動しなくなったり、バッテリーが早く劣化したりする恐れがあると注意している。なお、この純正バッテリーの製品補償は 24か月または4万km だ。

GSユアサも、アイドリングストップ車にはアイドリングストップ車対応のバッテリーが必要で、通常車用ではアイドリングストップが正常に作動しない・燃費が悪くなる・寿命が短くなる場合があると説明している。M-42 の車に通常車用の 44B20L などを付けるのは避ける。

性能ランクは同じか上を選ぶ

M-42 の車では、性能ランクは 42 が下限で、同じ M サイズ・L タイプで数字の大きい物も基準の範囲に入る。迷ったら M-42 をそのまま選べばいいし、M-55 のように数字の大きい物を選ぶのも基準から外れない。

充電制御の LA100S 系は充電受け入れ性も見る

GSユアサは、充電制御車に乗っている場合や短距離の利用が多い場合は、同じ型式でも充電受け入れ性の高い製品を選ぶとよいとしていて、燃費性能を引き出したり、バッテリーを上がりにくくしたりする効果が期待できるという。ムーヴでは、適合表で LA100S・LA110S の一部の仕様が充電制御の行にあたる。

交換時期の目安と弱ってきたサイン

JAF の解説では、バッテリーの寿命の目安は一般的なガソリン車で 2〜5 年、アイドリングストップ車はそれより短く 2〜3 年とされている。短距離走行や乗る頻度が少ない使い方は劣化を早めるので、2 年ごとの車検に合わせた点検が望ましいという。

JAF が挙げる交換のサインは次のとおり。

  • エンジンのかかりが悪い(セルモーターの回転が鈍く、重い音や弱々しい音がする)
  • アイドリングストップの作動が減る(電圧が下がると機能が制限され、信号待ちでエンジンが止まらなくなる)
  • 本体の側面や底が膨らんでいる
  • 端子まわりに白い粉状の汚れや腐食がある
  • 液量が下限を下回っている、液が茶色く濁っている
  • 前回の交換から 2〜3 年以上たっている

補水の要らないタイプは液量が見えないので、外観の変化で判断する。カー用品店やガソリンスタンドには無料で点検する店舗があり、定期的に電圧を測ってもらう方法もある。

LA150S 向けとして売られている M-42 互換バッテリー 3 つ

出品者が LA150S への適合を記載している 3 商品を、記載の型式・年式と、使用済みバッテリーの回収の有無で並べた。

商品 記載の型式 記載の年式 使用済みバッテリーの回収
GSPEK G-M44/PL DBA-LA150S 2014年12月〜2020年8月 記載なし
GSPEK G-M44/PL 廃バッテリー回収サービス付 5BA-LA150S 2020年8月〜2023年7月 同封の着払い伝票で返送
ER-M-55/55B20L 着払い伝票付き LA150S(660cc・ISS 車) 2016年6月以降 付属の着払い伝票で発送

3 商品とも、記載の車両型式は LA150S だけで、4WD の LA160S や LA850S・LA860S の記載は無い。出品者の適合の記載は参考なので、天面の表示と照らして選ぶ。車検証の型式の頭と年式が商品の記載に合うかは目安で、下の GSPEK の 2 商品の商品説明にあるとおり、年式や型式が同じでも仕様差で適合品番が異なる場合もある。

DBA-LA150S(2014年12月〜2020年8月の記載)向けの GSPEK G-M44/PL

販売ページの商品説明では、年式 2014年12月〜2020年8月・車両型式 DBA-LA150S のムーヴの、新車装着時バッテリー M-42 の互換品とされている。商品名ではアイドリングストップ車・標準地/寒冷地共通とうたう。商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも使用済みバッテリーの回収の記載は無いので、古いバッテリーの引き取り先は別に用意する。

GSPEK G-M44/PL(M-42互換・DBA-LA150S 2014年12月〜2020年8月の記載)

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5BA-LA150S(2020年8月〜2023年7月の記載)向けの GSPEK G-M44/PL 回収サービス付

販売ページの商品説明では、年式 2020年8月〜2023年7月・車両型式 5BA-LA150S のムーヴの、新車装着時バッテリー M-42 の互換品で、商品名ではアイドリングストップ車とうたっている。GSPEK の 2 商品はどちらも、商品名の年式や型式が同じでも仕様差で適合品番が異なる場合がある、と説明に書いている。

GSPEK G-M44/PL 廃バッテリー回収サービス付(M-42互換・5BA-LA150S 2020年8月〜2023年7月の記載)

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ER-M-55/55B20L 着払い伝票付き(2016年6月以降の LA150S の記載)

販売ページの商品説明では、年式 2016年6月以降・LA150S の 660cc・ISS(アイドリングストップ)車、標準地・寒冷地向けの「適合参考」として載っている。出品者が記載している年式は 2016年6月からで、それより前の LA150S についての記載は無い。M-55 は M-42 と同じ M サイズ・L タイプで、性能ランクの数字が大きい。

ER-M-55/55B20L 着払い伝票付き(LA150S 2016年6月以降・ISS車の適合参考の記載)

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自分で交換する前に揃えるものと確かめること

準備するものは、保護メガネとゴム手袋、10mm のスパナ(車両によってサイズが違う場合がある)、絶縁に使える軍手や養生テープだ。作業前に車体の金属に触れて静電気を逃がしておく。

作業の前には、エンジンを止めてキーを抜き、ライトなどの電装品のスイッチを切る。走行直後はバッテリーの中にガスがたまっているので、30 分以上休ませてから取りかかる。

バッテリーを外すと、メモリー機能のある電子機器の記憶が消えることがある。バックアップ電源を使えば保護でき、つなぎ方はシガーソケットにつなぐ方法とバッテリーの端子につなぐ方法がある。バックアップが要るかどうかは、事前に販売店か取扱説明書で確かめる。

販売店や整備工場、カー用品店に頼む場合は、バッテリー本体の代金のほかに作業の工賃がかかる。自分で交換するなら、工具と保護具に加えて、古いバッテリーの引き取り先も先に決めておく。

バッテリー交換の手順

順番はパナソニックと GSユアサの交換方法の案内に沿っている。外すのはマイナスが先、付けるのはプラスが先と覚えておけばいい。

古いバッテリーの外し方

  1. マイナス側のケーブルを外す
  2. プラス側のケーブルを外す
  3. バッテリーの取付金具を外す
  4. バッテリーを取り出す

新しいバッテリーの付け方

  1. 取付台の小石や砂を払ってから、新しいバッテリーを置く
  2. 取付金具で動かないように固定する
  3. プラス側のケーブル端子を付けてナットを締める
  4. マイナス側のケーブル端子を付けて締める
  5. 新しいバッテリーに端子キャップが付いていれば外し、取り外した古いバッテリーに付ける
  6. 端子カバーがある車は元どおりに付ける
  7. エンジンをかける前に、端子と金具に緩みが無いか、工具を置き忘れていないかを確かめる

工具で端子同士や、端子と車体に触れるとショートし、火災などの恐れがある。端子と取付金具を締めすぎるとバッテリーや端子の変形・破損の元になるので、ケーブルターミナルを左右に動かしても動かない程度を目安にする。腐食した端子はワイヤーブラシやサンドペーパーで掃除し、パナソニックの案内では、端子の金属の腐食を防ぐために錆止めグリースを塗ることが勧められている。

交換した後に確かめること

GSユアサの交換方法の案内では、アイドリングストップ車はバッテリーの交換直後にアイドリングストップしない場合がある。しばらく使ってもアイドリングストップしないときは、自動車販売店で点検を受ける。専用のスキャンツールで車両側のコンピューターなどをリセットする作業が要る場合があるという。

パナソニックの交換方法の案内では、車種によっては交換後にパワーウインドウやバックガイドモニターなどの初期化や、特殊工具を使った車載コンピューターの初期化が必要になる場合がある。アイドリングストップ車の作業は販売店に相談して車両の整備マニュアルに従うよう求めていて、車種ごとの作業方法は購入した販売店に問い合わせるよう案内している。

古いバッテリーの処分

使用済みのバッテリーには鉛や希硫酸が含まれるので、一般の家庭ごみには出せない。購入店に引き取りを相談するか、自治体の取り決めに沿って処分する。取り外したバッテリーには電気とバッテリー液(硫酸)が残っているため、やむを得ず保管するときは端子キャップなどでショートを防ぎ、横に倒したり不安定な場所に置いたりしない。

回収の仕組みが付いた商品なら、引き取り先を探す手間が省ける。販売ページの商品説明では、GSPEK の 5BA-LA150S 向けの商品は、使用済みのバッテリーを段ボール箱に入れ、同封の着払い伝票で返送すればよく、伝票への記入は要らない。ER-M-55/55B20L は、不要な段ボールに縦に詰めて隙間を新聞紙などで固定し、セットの着払い伝票を記入して貼り、佐川急便の営業所への持ち込みか集荷の依頼で発送すれば、処分は販売店が対応するとしている。

よくある質問

eco IDLE 付きのムーヴに通常車用の 44B20L を付けてもいい?

付けないほうがいい。JAF の解説では、アイドリングストップ車は頻繁にエンジンを止めて掛け直すぶんバッテリーへの負担が大きく、通常車用を付けると機能が働かない・寿命が短くなるといった不利がある。GSユアサも、通常車用を載せた場合は製品補償の対象外になると説明している。

M-42 の代わりに M-55 を選んでもいい?

選び方の基準の範囲に入る。サイズと端子の位置が同じで、性能ランクが上だからだ。ただし上で紹介した M-55 の商品は、出品者の記載が 2016年6月以降の LA150S に限られる。

寒冷地仕様だとバッテリーの型番は変わる?

LA150S・LA160S と LA850S・LA860S は変わらず、適合表では標準・寒冷地とも M-42 だ。古い世代では、標準搭載が 34B19L や 26B17L の行が、寒冷地仕様で 44B20L になる。

交換した直後にアイドリングストップしないのは故障?

すぐに故障とは限らない。交換直後はアイドリングストップしない場合があり、しばらく使っても変わらなければ販売店で点検を受ける、というのが電池メーカーの案内だ。

ムーヴキャンバスもこの早見表で選べる?

この記事の早見表はムーヴの適合表を整理したもので、ムーヴキャンバスは含めていない。キャンバスは専用の記事で確かめてほしい。

まとめ:型式で引いて、天面の表示で確かめる

最初にやることは、車検証で型式と初度登録年月を確認することだ。そのうえで次の順に進めればいい。

  1. 早見表で自分の型式の行を引く(LA150S・LA160S・LA850S・LA860S なら M-42)
  2. 実物のバッテリーの天面の表示と照らす
  3. 同じサイズ・端子の位置で、性能ランクを満たす物を選ぶ(アイドリングストップ車ならアイドリングストップ車用)
  4. マイナスから外し、プラスから付ける

ほかの消耗品の交換や、同じダイハツの軽のバッテリーの記事もあわせて見ておくと、次の点検で迷わない。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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