ムーヴのラゲッジマットは、型式の数字が合っていることを根拠に選ぶと外す。製品の適合欄で車名・適合年式・駆動方式の3点を自分の車と突き合わせ、そこを固めてから素材と形状を決める。順番を逆にすると、型式の文字列だけが一致する別の車種の商品が候補に紛れ込む。
世代がわかれば、敷く1枚はほぼ決まる
ダイハツの公式モデルヒストリーによると、ムーヴは5代目が2010年12月から2014年12月、6代目が2014年12月から2023年7月、7代目が2025年6月から販売されている。荷室に敷くものは、この世代の区切りでほぼ決まる。
| 世代 | 型式 | 販売期間 | 荷室に敷く第一候補 | Amazon実売価格(確認時点) |
|---|---|---|---|---|
| 5代目 | LA100S / LA110S | 2010年12月〜2014年12月 | 防水のラゲッジシート | ¥3,399 |
| 6代目 | LA150S / LA160S | 2014年12月〜2023年7月 | 車種別のラゲッジマット | ¥5,300 |
| 7代目 | LA850S / LA860S | 2025年6月〜 | 足元マット込みのフルセット | ¥10,240 |
6代目は流通量が多く、車種別のマットが選びやすい。7代目は登場したばかりで単品の選択肢が少なく、足元マットとセットで買うほうが手に入りやすい。5代目は専用品が絞られるので、防水のシート型で用途に寄せる形になる。価格は確認時点のもので、変動する前提で見てほしい。
Aviles ムーヴ LA150S / LA160S 用 ラゲッジマット(グレー)
CARVANTA 新型ムーヴ LA850S / LA860S 用 3D フロアマット+トランクマット フルセット
ペット対応ラゲッジシート ムーヴ / ムーヴカスタム LA100S・LA110S 用
型式表記が同じ、別の車がある
7代目で気をつけたいのがここだ。ダイハツの公式ウェブカタログでは、7代目ムーヴの型式は 5BA-LA850S(2WD)と 5BA-LA860S(4WD)と表記される。ところが同じカタログのムーヴキャンバスの項を見ると、2022年7月発売の2代目ムーヴキャンバスの型式表記もまったく同じ文字列になっている。車名も外観も別の車なのに、型式だけでは区別がつかない。
寸法も一致しているわけではない。7代目ムーヴのGの4WDは室内長2140mm・室内幅1335mm・室内高1270mm、2代目ムーヴキャンバスのセオリーGの4WDは室内長2180mm・室内幅1345mm・室内高1275mm。全長3395mm・全幅1475mmという外寸は同じでも、室内は別の寸法で設計されている。型式が一致していることは、荷室の形が合う根拠にはならない。
だから適合の判定は、商品の適合欄に書かれた車名がムーヴであることと、適合年式が2025年6月以降であることの2点で行う。ムーヴキャンバスに乗っている人はそちらの記事を見てほしい。
同じ型式表記の紛らわしさは荷室に限った話ではなく、車内の他のパーツを買うときにも同じ確認が要る。
自分の車がどの世代かを確定させる
公式ウェブカタログの型式表記をたどると、世代の切り分けはこうなる。
5代目は DBA-LA100S が2WD、DBA-LA110S が4WD。2010年12月発売時のカスタムRSだけは CBA から始まる型式が使われていて、2014年5月発売モデルまで LA100S / LA110S が続く。
6代目は LA150S が2WD、LA160S が4WD。頭に付く識別記号は年式で変わり、2014年12月発売モデルは DBA-LA150S / DBA-LA160S、2021年9月発売モデルでは自然吸気車が 5BA-LA150S / 5BA-LA160S、ターボ車が 3BA-LA150S / 3BA-LA160S となる。識別記号が変わっても数字部分は LA150S / LA160S のままなので、そこを世代の目印にすればいい。
7代目は 5BA-LA850S と 5BA-LA860S。発売日は2025年6月5日で、グレードはターボとD-CVTを組み合わせたRSと、自然吸気のG・X・L。全グレードで後席にスライドドアを採用している。なお6代目の販売終了から7代目の発売までおよそ2年の空白があり、2024年式のムーヴは存在しない。中古車の年式から世代を推測するときは、この空白に引っかからないよう気をつけたい。
手元で確認するなら車検証を見る。車名と型式、それに初度登録年月の3つが読めれば、世代と駆動方式はそこで確定する。
荷室の広さは固定ではない
ムーヴの荷室は、後席の位置で奥行きが変わる。ダイハツの公式サイトの室内空間の説明では、7代目の後席は左右分割ロングスライドでスライド量が240mm、左右分割リクライニングも備えるとされている。左右別々に前後位置と背もたれの角度を変えられるので、荷室の奥行きは一通りではない。
6代目も、2017年のマイナーチェンジのニュースリリースによればリヤシートのラゲージ側にスライドレバーが設定され、荷室側に立ったまま後席を動かせる。
7代目はデッキボードの下にラゲージアンダーボックスがあり、靴類や小物を入れられる。ボードを開けたままフックで固定すれば背の高い荷物も積めるが、この使い方はニュースリリースでは2WD車についての説明として書かれている。そして公式サイトには、2WD車と4WD車では形状・容量が異なるという注記がある。同じ7代目でも、駆動方式が違えばマットが接する床の形が違う。
ラゲッジマットは、後席を最後端まで下げた状態の荷室を基準に選ぶ。ここで収まれば普段使いで足りなくなりにくい。後席を前に出したときはマットの前側に余りが出る、と考えておけばいい。
素材・形状・固定・手入れの4軸で絞る
適合を確定したら、あとは自分の使い方から軸を選ぶ。
素材
樹脂系(TPEやPVC)は水や泥をはじき、外して水洗いできる。縁を立てた立体形状にしやすい一方、面積が広いと重く、冬場の低温では硬くなりやすい。ラバー系は耐久性と価格のつり合いが取りやすいが、新品のうちは匂いが出ることがある。カーペット系は内装になじみ、音の跳ね返りも抑えやすいが、濡れた荷物や土のついた道具には向かない。撥水生地のカバー型は軽くて畳め、洗いやすいが、角の尖った荷物を直に載せると傷みやすい。濡れ物と土物を載せるなら樹脂系、荷物が乾き物中心ならカーペット系か生地系でいい。
形状
縁を立てた立体トレイ型は、こぼれた水や砂を内側に閉じ込められる。平面のマット型は薄く、後席を倒したときの段差になじみやすく、使わないときに畳んで収めやすい。荷室の側面や後席の背面まで覆うカバー型は、汚れる範囲が床だけで収まらない用途に向く。園芸の土、アウトドアの道具、ペットはこの範囲に入る。
ズレ対策
固定の仕方は、裏面の滑り止め加工だけのもの、面ファスナーで留めるもの、車体側のフックに掛けるものに分かれる。荷物の出し入れが多いほど、置くだけの製品は端がめくれやすい。
手入れ
車内で拭くだけで済ませたいなら樹脂系、外して洗いたいなら軽い生地系。ペットや濡れた荷物を日常的に載せるなら、洗う頻度が高くなる前提で畳めるものを選んでおきたい。
用途で分けた4製品
6代目の基準になる1枚
Aviles の LA150S / LA160S 用は6代目に車種別で作られたマットで、3色から選べる。¥5,300 で車種別の型が手に入るので、6代目で最初に検討する対象になる。買い物や日常の荷物が中心なら、これで足りる。
Aviles ムーヴ LA150S / LA160S 用 ラゲッジマット(グレー)
6代目で汚れる範囲が床に収まらないとき
Levolva のラゲッジカバーは、同じ6代目向けでも守る範囲が違う。防水の汚れ防止シートとして荷室を覆う日本製で、¥12,100。床だけでなく周りまで汚れる使い方なら、こちらを選ぶ。生地系なので外して洗える。
Levolva ラゲッジカバー ムーヴ LA150S / LA160S 専用 日本製
7代目は足元とまとめて
CARVANTA のフルセットは、TPEの立体マットを荷室と足元でまとめた7点セットで¥10,240。ラゲッジマット単品ではなく足元も一緒に入れ替える形になる。7代目は単品の選択肢がまだ限られるため、新車ならこちらが現実的だ。注文時は駆動方式の指定が要るかどうかを必ず確認してほしい。足元マットの選び方は別記事で扱っている。
CARVANTA 新型ムーヴ LA850S / LA860S 用 3D フロアマット+トランクマット フルセット
5代目とペットを乗せる用途
LA100S / LA110S 向けの防水ラゲッジシートは¥3,399。犬を乗せる用途とアウトドアを想定した作りで、床だけを覆うマットより守れる範囲が広い。ペットを乗せるなら、爪の引っかかりに耐える生地の厚さと、表面に滑りにくい加工があるかを見る。
ペット対応ラゲッジシート ムーヴ / ムーヴカスタム LA100S・LA110S 用
買う前に荷室を測る
メーカーは荷室の寸法を主要諸元として公表していない。だから製品ページの寸法と突き合わせる材料は、自分で測った値しかない。
- 後席を最後端まで下げ、背もたれを起こした普段の状態にする。
- 荷室の床で、左右のタイヤハウスの間のいちばん狭い幅を測る。
- 荷室開口部(バックドアの下端)から後席の背面までの奥行きを測る。
- 縁を立てたトレイ型を検討しているなら、荷室側面の立ち上がりの高さも測る。
- 測った値を製品ページに書かれた寸法と突き合わせる。
幅は最狭部で測る。開口部の幅で判断すると、タイヤハウスに当たって入らない。
敷き方とズレへの対処
デッキボードやトレイの上にマットを重ねるときは、敷いたあとで段差ができていないか、荷物を載せたときに滑らないかを確かめる。7代目のようにボードを持ち上げて使う機構がある車では、マットがボードの開閉を邪魔しないかも見ておく。重ねた結果マットが動くようなら、固定手段のある製品に替えるか、下に敷いているものを外す。
なお、ダイハツの純正アクセサリーの案内では、足元のカーペットマットについて複数のマット類を重ねて使用しないこと、ズレ防止フックで固定することが注意書きとして示されている。これは運転席まわりの足元マットについての注意であり、荷室のマットに向けた記載ではない。足元に社外品を敷いている人は、そちらの重ね敷きに気をつけてほしい。
後席まわりの汚れも気になるなら座面側と一緒に考えたい。荷室に載りきらない量を運ぶなら、積む場所自体を増やす手もある。
よくある質問
ムーヴキャンバス用のラゲッジマットは新型ムーヴに使えるか
型式の文字列は同じでも、使えるという裏付けは取れていない。室内寸法は両車で異なる。適合欄の車名がムーヴになっている製品を選んでほしい。
先代(LA150S / LA160S)用を新型に流用できるか
世代をまたいだ流用は前提にしないほうがいい。5代目・6代目・7代目は型式が違い、7代目は全グレードで後席にスライドドアを採用するなど、車体の構成そのものが先代と異なる。逆に、新型対応をうたう製品を先代に載せることもしない。同じ注意はドアバイザーを買うときにも必要になる。
ダイハツ純正のラゲッジマットはあるか
純正アクセサリーの案内ページでは、荷室専用のマットやトレイの掲載を確認できなかった。設定の有無や品番は販売店で聞くのが確実だ。
汎用のカット式でも十分か
寸法さえ足りれば安く収まるが、切り出しの精度がそのまま仕上がりになる。縁の立ち上がりは自分では作れないので、水物を載せる用途には向かない。先に紙などで型を取ってから切ると失敗が減る。
2WDと4WDで製品を分ける必要があるか
7代目については分けて考える。注文画面に駆動方式の選択肢があるなら自分の車に合わせ、選択肢がない製品は、どちらの形状に合わせて作られているのかが説明されているかを見る。
まとめ:買う前に確認する5点
- 車検証で車名と型式(LA100S / LA110S、LA150S / LA160S、LA850S / LA860S)を読む
- 初度登録年月から世代を確定する。2024年式は存在しない
- 駆動方式が2WDか4WDかを控える
- 製品の適合欄で、車名・適合年式・駆動方式の3点が揃っているか見る
- 型式の数字だけが一致していても、車名がムーヴ以外なら候補から外す
ここまで固めてから、濡れ物が多いなら樹脂系の立体トレイ型、汚れる範囲が床で収まらないならカバー型、という順で素材と形状を決めればいい。
この記事にはAmazonアソシエイトを含むアフィリエイト広告を含みます。

コメント