ワイパーを動かすと筋が残る、ビビリ音が出る。同じ症状でも、ヤリスで買う物は人によって変わる。金具ごと替えるのか、中のゴムだけ替えるのか、リアまで手を入れるのかで商品がまったく別になるからだ。ただし長さと取付形状は10系ならどの型式でも共通で、そこさえ先に固めれば、あとは交換範囲と機能を選ぶだけになる。
ヤリス(10系)のワイパーサイズと取付形状
| 位置 | 長さ | 替えゴムの幅・形状 | 取付形状 |
|---|---|---|---|
| フロント運転席 | 600mm | 8.6mm・幅広型 | Uタイプ |
| フロント助手席 | 400mm | 8.6mm・幅広型 | Uタイプ |
| リア | 各メーカーの適合表で確認 | 6mm・ブレードロックタイプ | ― |
ソフト99のガラコワイパー適合検索によると、トヨタ ヤリス(令2.2〜)はKSP210・MXPA10・MXPA15・MXPH10・MXPH15・MXPH14・MXPH17がひとまとめに並び、どの型式でも指定される品番は同じだ。1.0Lガソリンでもハイブリッドでもワイパーのサイズは分かれない。車検証の型式を見て迷う必要はない。
指定されるブレード品番は運転席がPB-12、助手席がPB-5で、ソフト99が公表するPB-12の仕様は長さ600mm、PB-5は長さ400mm。替えゴムはNo.131が幅広型8.6mm・長さ600mm、No.103が長さ400mm・ゴム幅8.6mmの幅広型となっている。オートバックスの解説も運転席側600mm・助手席側400mmと記載していて、出所の違う2つの情報が一致している。
取付形状は国産車で最も一般的なカバーありのUタイプ。通販ではU字フック、Uクリップという書き方もされるが、指しているものは同じだ。アーム先端のU字部分にブレード側のクリップを引っ掛けて固定する方式で、買う前に確認するのは長さと取付形状の2点だけでいい。
金具ごと替えるか、ゴムだけ替えるか
同じ600mm・400mmでも、金具(ブレード)ごと替えるのか中のゴムだけ替えるのかで、買う物も値段も変わる。金具にガタつきや錆が出ているならブレードごと、金具が健全ならゴムだけ、という分け方が素直だ。そのうえで機能を撥水系にするか価格重視のグラファイト系にするか、フロント2本で止めるかリアまで含めるかを決めていく。
替えゴムは幅8.6mmの幅広型を選ぶ
ゴムだけ替えるなら、ヤリスの純正ブレードに使う替えゴムは幅8.6mmの幅広型になる。ソフト99の仕様表で、No.131が幅広型8.6mm・長さ600mm、No.103が400mm・ゴム幅8.6mmの幅広型と明記されている。替えゴムには6mmの角型など幅の違う規格が併存しているので、長さだけ合わせて幅を間違えると装着できない。
社外ブレードに替えている車は品番をそのまま使えない
車種別適合表に載っている替えゴムの品番は、新車装着の純正ワイパーに対する品番だ。ワイパーメーカーのNWBは公式のよくある質問で、適用表に掲載している品番は純正ワイパー(新車時に装着されているワイパー)に適用する品番だと明記している。過去にブレードごと社外品へ交換した車では、適合表どおりの替えゴムを買っても断面形状が合わず入らないことがある。いま付いているブレードがどこの何か分からないなら、ゴムだけで済ませようとせずブレードごと交換したほうが早い。
拭き取りと静かさを決めるのは形状と表面処理
オートバックスの解説では、トーナメント形状は価格が安く、フラット形状は拭き取り性能がよいと整理されている。グラファイトデザインについては、ゴム表面がグラファイト加工されているためガラス面との摩擦が軽減されると説明されている。摩擦が減れば拭くときの引っかかりも減り、ビビリ音が出にくい方向に働く。価格を取るか、拭き取りと静かさを取るかという選び方になる。
リアはフロントと別に考える
リアは選択肢が少なく、シリーズによっては替えゴムの設定そのものがない。ソフト99の適合検索では、ヤリスのリア用としてパワー撥水の替えゴム30または88が挙がる一方、グラファイト超視界の替えゴムはリア適合なしと表示される。フロント用の2本セットがリアを含まないのは、そもそも設定が別扱いだからで、フロントの商品を買い足せばリアも直る、という考え方は成り立たない。
リア用に指定される替えゴムNo.30は、長さ〜525mmのフリーカットタイプでゴム幅6mm、形状はブレードロックタイプ。フリーカットは、長いまま売られているゴムを自分のブレードに合わせて切って使う方式だ。ブレードごと替える場合、社外品はヤリス向けに長さ250mmのリヤ専用樹脂タイプが複数ブランドで設定されている。ただしこれを確認できたのは部品販売店の適合表記で、メーカー公式の適合表では裏が取れていない。リアの長さは各メーカーの適合表に自分の型式を入れて確認してほしい。オートバックスの解説もリアについては純正部品のみで取り寄せ対応と案内していて、店頭在庫から選べるとは限らない。
ヤリスにおすすめのワイパー4選
| 商品 | 構成 | 向いている人 | 実売価格 |
|---|---|---|---|
| エアロワイパーブレード 2本セット | フロント600mm+400mm(ブレード) | 金具ごと新品にしたい | ¥1,590 |
| ガラコ グラファイト超視界 替えゴム 2本入 | フロント600mm+400mm(ゴムのみ) | 純正ブレードが健全 | ¥1,767 |
| PIAA Valeo グラファイト替えゴム 3本セット | フロント2本+リア1本(ゴムのみ) | リアまで一度に済ませたい | ¥2,320 |
| スノーワイパーブレード 3本セット | フロント2本+リア1本(冬用ブレード) | 降雪地で冬だけ履き替える | ¥3,740 |
価格はいずれもAmazonの実売価格で、確認時点のもの。日々動くので、発注前に商品ページ側の表示を見てほしい。
金具ごと新品にするならエアロワイパーブレード2本セット
商品ページの記載では長さは600mmと400mmの組み合わせ、取付はU字フック、ゴム表面はグラファイト加工で、型式KSP210の記載がある。金具ごと替わるので、ゴムの劣化だけでなくブレードのバネのヘタリや錆が原因のビビリにも手が届く。フロント2本のみでリアは含まれない。実売価格は¥1,590(確認時点)。
ヤリス対応 エアロワイパーブレード 600mm+400mm 2本セット
純正ブレードを活かすならガラコの替えゴム2本入
ソフト99のガラコワイパー グラファイト超視界シリーズの替えゴムで、商品ページの記載では運転席600mm・助手席400mmのセット、対応車種にヤリスが挙げられている。ソフト99の適合検索でもヤリスのグラファイト超視界替えゴムはG-131(運転席)とG-103(助手席)が指定されていて、フロント2本という構成と一致する。同シリーズはリアの替えゴム適合がないため、この商品にリア用は含まれない。金具はそのまま使うので、純正ブレードにガタつきの出ていない車向けだ。実売価格は¥1,767(確認時点)。
ソフト99 ガラコワイパー グラファイト超視界 替えゴム 600mm+400mm 2本入
リアまで一度に替えるならPIAA Valeoの3本セット
商品ページの記載では品番はVDW600・VDW400・VTN250で、フロント左右2本にリア1本が加わる1台分の構成、年式はR2.2〜、型式はKSP210・MXPA10・MXPA15・MXPH10・MXPH15が挙げられている。フロントだけ新品にしてリアの拭き残しが取り残される、という中途半端さを避けたいならこれを選ぶ。実売価格は¥2,320(確認時点)。
PIAA Valeo グラファイト ワイパー替えゴム フロント2本+リア1本 3本セット
降雪地の冬はスノーワイパーブレード3本セット
商品ページの記載ではフロント2本とリア1本の1台分3本セット、品番はSW-6040SR25-158、対応はトヨタ ヤリスのR2.2〜(2020.2〜)。雪用ブレードは金具部分がゴムカバーで覆われていて、着雪や凍結で関節が動かなくなるのを防ぐ構造になっている。冬期だけ履き替える物で、通年で使い続ける前提の商品ではない。実売価格は¥3,740(確認時点)。
Fesco スノーワイパーブレード フロント+リア 1台分 3本セット
交換の手順とつまずきやすいところ
オートバックスの解説では、ワイパーブレードの交換が5ステップ、ゴムのみの交換が5ステップ、リアの交換が3ステップと整理されている。フロントはUタイプ固定なので、アームを立ててブレードのクリップを外し、新しいブレードをアームのU字部分に掛け直す流れだ。立てたアームから手を離すとガラスへ勢いよく戻って割れることがあるので、作業中はアームを支えるか、タオルなどを挟んでおく。
作業前にガラス面の汚れを落としておくのも仕上がりを変える。撥水タイプは付けて終わりではなく、NWBは撥水コートワイパーについて、交換時にガラス面の汚れやホコリを落とし、ガラス面が乾いた状態でワイパーを5分以上作動させるよう案内している。撥水成分をガラスへ移す工程なので、これを飛ばすと本来の効き方をしない。
ワイパーのついでに手を入れやすい場所は他にもある。
交換の目安時期と替えどきのサイン
オートバックスの解説では、交換の目安はブレード(金具ごと)が1年に1回、ゴムのみが半年に1度とされている。ゴムのほうが早く劣化する前提の数字で、毎回ブレードごと買うか、間はゴムだけで済ませるかという選び方の分かれ目がここにある。
時期より先に症状が出ることもある。拭いた跡に筋が残る、ガラスの端に拭き残しが出る、ゴムの縁が波打っている、動かすたびに音が出る。このあたりが出てきたら、目安の期間を待たずに替えていい。雨の日の視界は安全に直結する場所で、部品代も高くはない。
同じ消耗品として、車内側の交換時期もまとめて見ておくと二度手間にならない。
よくある質問
KSP210とMXPA10でワイパーのサイズは変わりますか
変わらない。ソフト99の適合検索では、この2つを含む10系の型式がひとまとめに並び、指定される品番も同じだ。エンジンがガソリンかハイブリッドかでフロントの長さが分かれることはない。
ヤリスクロスやGRヤリスと同じワイパーを使えますか
車名が似ているだけで別の車として扱ったほうがいい。型式もリア側の設定も違うので、ヤリスクロスやGRヤリス向けと書かれた適合情報をヤリス(10系)にそのまま当てはめない。商品ページに複数の車名が併記されている場合は、自分の型式が対応欄に入っているかを見る。
フロント用の替えゴムを短く切ってリアに使えますか
使えない。フロントの替えゴムは幅8.6mmの幅広型で、リア用に指定されるNo.30は幅6mmのブレードロックタイプ。幅も形状も別物なので、長さを合わせても収まらない。リアはリア用として売られている物を選ぶ。
左右2本は同時に替えたほうがいいですか
同時でいい。左右のゴムは同じ時間だけ紫外線と雨に晒されているので、片側だけ替えると拭き取りの差がそのまま見える。フロント2本セットで売られている商品が多いのもここが理由だ。
交換したばかりなのにビビリ音がするのはなぜですか
不良品と決めつけなくていい。NWBは公式のよくある質問で、ワイパーのゴムには劣化防止剤が含まれていて、ガラスに接する先端部に染み出た劣化防止剤が固まりとなり、ビビリやスジの原因になる場合があると説明している。ガラス面とゴムを拭き上げると解消することがあるので、まずそれを試す。
まとめ
ヤリス(10系)のワイパーは運転席600mm・助手席400mm、取付はUタイプ。この条件はどの型式でも共通なので、あとは4つの分岐で決まる。金具ごと替えるか中のゴムだけにするか、価格重視のグラファイト系か雨の日の視界を優先する撥水系か、フロント2本で止めるかリアまで含めた1台分にするか、そして降雪地なら冬に雪用へ履き替えるか。金具が健全なら替えゴム、ガタつきや錆があるならブレードごと、というのが一番外さない入り方だ。
自分の年式と型式に確信が持てないときは、車検証で型式と初度登録年月を確認するところから始めてほしい。リアの長さと、社外ブレードに替えている場合の替えゴム適合だけは、各メーカーの適合表で型式を入れて確かめる。
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