スペーシア エアコンフィルター 型式別の純正品番と選び方

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スペーシアのエアコンフィルターは、型式と初度登録年月の2つが分かれば買うものが決まる。純正品番は95860-72M01・95860-74P00・95860-59S00の3系統に分かれるが、フィルター本体の側で見ると2017年12月を境にした2種類しかない。まず車検証の型式欄を開いて、初代(MK32S・MK42S)か、2代目以降(MK53S・MK54S・MK94S)かを確定させるのが最短だ。

目次

型式・年式別の純正品番早見表

フィルターメーカーの公式適合データによると、スペーシア/スペーシアカスタムのエアコンフィルターは次のように分かれる。自分の行を1本だけ拾えばいい。

世代・型式 対象の年式 標準純正品番 ディーラーオプション品番 フィルターメーカー側品番
初代 MK32S・MK42S 2013年〜2017年12月 95860-72M01 99000-79AJ9 / 99000-79Y75 DCC7009 / DCP7009
2代目 MK53S(前期) 2017年12月〜2021年12月 95860-74P00 99000-79AJ3 DCC7010(014535-3710)
2代目 MK53S(後期) 2021年12月〜2023年11月 95860-59S00 99000-79AJ3 DCC7010(014535-3710)
3代目 MK54S・MK94S 2023年11月〜 95860-59S00 99000-79AJ3 DCC7010(014535-3710)

注意したいのは2代目MK53Sで、2021年12月を境に標準純正品番が95860-74P00から95860-59S00へ切り替わっている。同じMK53Sでも呼び名が2つあるので、型式だけでなく初度登録年月まで見る必要がある。以降の節では、この表の根拠と、製品をどう選び分けるかを順に扱う。

車検証で型式と初度登録年月を確かめる

型式は車検証(自動車検査証)の「型式」欄に載っている。5AA-MK94S、4AA-MK54S、DAA-MK53Sのように、頭の記号に続いてMKで始まる値が並ぶので、このMK以降の部分(MK32S/MK42S/MK53S/MK54S/MK94S)が世代の判別に使う値だ。

同じ欄の近くにある「初度登録年月」も合わせて控えておく。上の表のとおり、MK53Sは2021年12月に品番の境目があるため、型式だけでは行が決まらないことがある。

世代の切り替わりは、スズキ公式サイトの車種詳細ページとフィルターメーカーの適合データによると、初代が2013年3月から2017年12月まで(スペーシアカスタムは2013年6月から)、2代目MK53Sが2017年12月から2023年11月まで、3代目が2023年11月からとなっている。3代目はスペーシアがMK94S、スペーシアカスタムがMK54SとMK94Sで、公式表記では自然吸気が5AA-MK94S、ターボが4AA-MK54Sだ。

型式から部品を引く作業は他の消耗品でも同じ形になる。

も同じ手順で読める。

純正品番が3系統に分かれる仕組み

品番が3つあると聞くと中身も3種類あるように見えるが、公式適合データを標準純正品番とフィルターメーカー側の品番の両方で見ると、切れ目の位置が違う。

初代MK32S・MK42Sは標準純正品番が95860-72M01で、フィルターメーカー側はDCC7009(014535-3070)とDCP7009(014535-3800)の2品番が示される。ディーラーオプション品番は99000-79AJ9と99000-79Y75だ。

対して2017年12月以降は、MK53S前期・MK53S後期・3代目のいずれもフィルターメーカー側の品番がDCC7010(014535-3710)で共通になる。標準純正品番だけが2021年12月に95860-74P00から95860-59S00へ変わり、ディーラーオプション品番は99000-79AJ3のまま動いていない。

つまりフィルターの実体としての大きな切れ目は2017年12月の1箇所で、2021年12月の変更は標準純正品番の呼び名の側で起きている。社外品の適合表がDCC7010とだけ書いていて年式の記載が薄い場合があるのは、この構造による。なお公式適合検索では、初代はプレミアム相当のDCP7009まで選べるのに対し、MK53S以降はDCC7010の1品番だけが示される。

選び方の基準は3つ

適合・機能・交換頻度の順に絞ると、候補は自然に1つか2つまで減る。

基準1:適合を先に確定させる

商品ページの対応車種欄に「スペーシア」と書かれているだけでは足りない。上の表で自分の行の純正品番を押さえ、その品番が商品側の適合品番に含まれているかまで見る。機能や価格の比較は、適合が合っている候補の中だけで行う。この確認を飛ばすと、以降の比較はすべて意味を失う。

基準2:活性炭ありかなしかで狙いを分ける

フィルターメーカーの公式製品情報によると、標準タイプの活性炭層は排ガス臭などのにおいを軽減し、抗ウイルス剤で付着した特定のウイルスを99.9%減少させるとされる。上位のプレミアムタイプはこれに加えて、ビタミンC放出、スギ花粉やダニの死骸由来のたんぱく質を2時間で80%以上減少、帯電不織布ろ材による除塵、抗菌・防カビ、安定風量まで掲げている。国内フィルターメーカーPIAAも同様に、抗アレル物質・抗ウイルス・脱臭を備えた上位ラインと、除塵中心の下位ラインという段構えを取っている。臭いが主訴なら活性炭入り、風量の落ちや窓の曇りが主訴なら通気を優先するタイプ、という切り分けで選べばいい。

基準3:何年ごとに替えるかで価格帯を決める

エアコンフィルターは1年に1回程度の交換を前提にした消耗品だから、1回あたりの価格差はそのまま年あたりの差になる。毎年きちんと替える人なら安価な互換品を回す選び方が成り立つし、間隔が延びがちな人ほど1回あたりの機能に振る意味が出る。参考までに、スズキ純正の高機能タイプ99000-79AJ3は公式サイトに本体価格3,630円と記載されている(掲載値は変わりうる)。

4製品の向き不向き

今回扱う4製品を横並びにすると次のようになる。対応型式は各製品の商品説明に書かれている記載で、適合の最終確認は前述のとおり純正品番との照合で行う。

製品 商品説明が挙げる対応型式 活性炭 訴求している内容 確認時点の実売価格
エムリットフィルター D-110_spacia MK53S・MK54S・MK94S ほか なし ガラスが汚れにくい 1,791円
PIAA コンフォートプレミアム EVP-S8 スズキ車用(スペーシアを例示) あり 脱臭・抗菌・防カビ・花粉・抗ウイルス 2,655円
ALLED スズキ車用 MK53S ほかスズキ車 あり 抗菌・脱臭 1,299円
HooMoo スペーシア用 MK32S・MK42S あり 特殊5層構造 999円

価格はAmazonでの確認時点の値で、変動する。

エムリットフィルター D-110_spacia

商品説明ではスペーシア/スペーシアギア/スペーシアカスタム/スペーシアベースのMK53S・MK54S・MK94S・MK33Sとフレアワゴンを対応として挙げており、2代目と3代目をまたいで選べるのが他の3製品との違いになる。訴求しているのは「ガラスが汚れにくい」で、活性炭入りをうたう他製品とは狙いが別の方向だ。窓の内側の汚れや曇りが気になる人はこちらを見るといい。

エムリットフィルター D-110_spacia スペーシア MK53S・MK54S・MK94S 対応 エアコンフィルター

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PIAA コンフォートプレミアム EVP-S8

国内フィルターメーカーPIAAの上位ラインで、商品説明では活性炭入りの特殊3層フィルター、ISO 18184クリア、PM2.5対応、脱臭・抗菌・防カビ・花粉・抗ウイルスを掲げている。対応車種の例示にスペーシアが含まれる。ただし型式単位の適合はPIAAの公式適合検索で確認する必要があるため、ここでは品番と型式の対応まで踏み込まない。臭いと花粉の両方を一度に片づけたい人向けだ。

PIAA コンフォートプレミアム EVP-S8 スズキ車用 活性炭入り3層 エアコンフィルター

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ALLED スズキ車用エアコンフィルター

商品説明が適合品番としてDCC7010と95860-74P00を明記している製品で、スペーシアMK53Sのほかジムニー・ハスラー・ワゴンR・アルトなど同じフィルターを使うスズキ車が並ぶ。2代目MK53S世代の標準的な活性炭入り互換品という位置づけになる。毎年替える前提で費用を抑えたい人の候補はここだ。

ALLED スズキ車用 エアコンフィルター 活性炭入り 適合品番 DCC7010・95860-74P00 表記

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HooMoo スペーシア用(初代向け)

商品説明で対象をスペーシアMK32S/MK42Sとし、適合品番に95860-72M01を挙げている。特殊5層構造・活性炭入りをうたう製品だ。初代は2代目以降とフィルターが別物なので、初代のオーナーはこのように初代の純正品番を明記している製品から選ぶのが確実になる。

HooMoo スペーシア MK32S/MK42S 用 エアコンフィルター 特殊5層構造 活性炭入り

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交換時期の目安と交換のサイン

スズキ公式サイトの純正用品ページは、カーエアコン用クリーンエアフィルター(高機能タイプ)の交換の目安を「1年 または 12,000km」と記載している。一般的な案内では1年または10,000kmという数字が使われることも多いが、スズキが自社の純正用品として示している値は12,000kmのほうだ。

交換しないまま使ったときに出る症状として、公式はエアコンが効かない、ガラスがすぐ曇る、カビ臭い、風量が弱くなったの4つを挙げ、原因をチリ・ホコリ等による目詰まりとしている。フィルターメーカーの公式解説も、運転距離に比例して目詰まりが進み通風性能が低下すると説明しており、あわせて活性炭の働きが落ちて排ガス臭を感じさせることがあるとしている。

だから距離や年数に達したかどうかだけでなく、風量が落ちた・窓が曇りやすくなった・送風時に臭う、といった変化が出た時点で替えてしまってかまわない。花粉や黄砂の時期の前に前倒しするのも実際的だ。年1回のペースで回すなら、

と同じタイミングにまとめておくと忘れにくい。

交換手順と間違えやすい点

フィルターメーカーの公式解説によると、国産車のエアコンフィルターはほとんどがグローブボックス奥のエアコンに装着されており、多くの車種はグローブボックスを取り外すだけで交換できる。スペーシアも助手席前のグローブボックスを外してアクセスする位置だ。ただし2代目以降と初代で外す部品が違うので、手順を分けて示す。

MK53S・MK54S・MK94Sの手順

  1. グローブボックスを開き、ストッパーピン(左右2箇所)をストッパーからはずす
  2. グローブボックスのフック(左右2箇所)をはずし、グローブボックスを取りはずす
  3. フィルターカバーのツメ(1箇所)をはずす
  4. フィルターカバーのガイド(1箇所)をガイド差し込み口から引き抜き、フィルターカバーを取りはずす
  5. 古いフィルターを引き出す
  6. 新しいフィルターを、UPマークの矢印が上方向を向くようにして差し込む
  7. 逆の手順でフィルターカバーとグローブボックスを戻す

MK32S・MK42Sの手順

  1. グローブボックスを開き、ストッパーピン(左右2箇所)をストッパーからはずす
  2. フィルターホルダーのツメ(1箇所)をはずす
  3. 古いフィルターを引き出す
  4. フィルターホルダーに新しいフィルターを入れる
  5. フィルターホルダーごと新しいフィルターを取り付ける

初代はフィルターホルダーに入れて戻す方式なので、外したホルダーを古いフィルターと一緒に捨てないよう気をつける。

つまずきやすいのは向きだ。公式手順が明記しているとおり、差し込むときはUPマークの矢印を上方向へ向ける。逆向きでも物理的には収まってしまうので、手を入れる前に確認しておく。もう1つは車名の近い派生車との取り違えで、スペーシアギアは公式適合データ上も2018年12月〜2023年11月がMK53、2024年9月〜がMK54・94という別立ての区分になっている。スペーシアベースやフレアワゴンなどのOEM供給車も型式体系が別なので、同じ品番と決めつけない。ほかの部品を検討するなら

も合わせて見ておくといい。

よくある質問

MK53Sなら純正品番は全部95860-74P00でいいのか

いいえ。公式適合データでは、2017年12月〜2021年12月のMK53Sが95860-74P00、2021年12月〜2023年11月のMK53Sは95860-59S00になっている。ただしフィルターメーカー側の品番はどちらもDCC7010(014535-3710)で同じだ。純正品番で注文するなら初度登録年月を確認し、社外品を買うならDCC7010の記載を見ればいい。

純正品と社外品はどちらを選ぶべきか

適合が合っていればどちらでも交換できる。スズキ純正の高機能タイプ99000-79AJ3は、公式サイトの説明で帯電不織布ろ材による除塵、花粉・黄砂・チリ・ホコリ・微粉塵の捕集、菌やカビからのガードを挙げている。社外品はここに活性炭による脱臭を足したものや、通気側に振ったものがあり、選択肢の幅は広い。迷うなら、自分の主訴が臭いなのか風量なのかで決めるのが早い。

自分で交換するのにどのくらい時間がかかるのか

手順を見てのとおり、外すのはグローブボックスと、2代目以降ならフィルターカバーだけだ。工具を使う作業は入っておらず、ストッパーピンとツメを手ではずしていく形になる。初めてでも手順書どおりに進めれば途中で行き止まりになる箇所はない。

エアコンの臭いはフィルター交換だけで直るのか

必ず直るとは言えない。フィルターの目詰まりや活性炭の劣化が原因なら交換で改善するが、臭いはエバポレーター側の汚れなど別のところから出ていることもある。新品に替えても臭いが残るなら、フィルター以外を疑う段階に進む。エアコン以外の不調も含めて切り分けたいときは

が参考になる。

まとめ

買う前に確認するのは次の4点だけだ。

  • 車検証の型式欄:MK32S・MK42S/MK53S/MK54S・MK94Sのどれか
  • 車検証の初度登録年月:MK53Sなら2021年12月より前か後か
  • 純正品番:初代は95860-72M01、MK53S前期は95860-74P00、MK53S後期と3代目は95860-59S00
  • 商品側の適合品番に、その番号かDCC7010(014535-3710)の記載があるか

製品は、2代目と3代目をまたぐならエムリットフィルター、脱臭まで欲しいならPIAA、費用を抑えるならALLED、初代ならHooMooという当て方でいい。交換の目安はスズキ公式で1年または12,000kmだから、次の点検の予定に組み込んでおくと管理が楽になる。車内の使い勝手をまとめて見直すなら

も併せてどうぞ。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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