納車したばかりの新型スペーシアで純正ナビの操作に慣れてきた頃、あるいは中古で手に入れたMK系スペーシアのナビまわりに何か手を加えたいと考えたとき、多くの人がまず突き当たるのが「このナビは社外品に交換できるのか」という疑問だ。3代目スペーシア(MK54S/MK94S)は装着されているナビの種類によって、社外ナビへ載せ替えられる車と載せ替えられない車がはっきり分かれる。自分の車がどのタイプに当たるのかを見分ける方法と、交換ができない車で実際に売れているアクセサリーを順に整理する。
スペーシアMK系 ナビ関連アクセサリー早見表
MK系スペーシアのナビまわりで実際に販売されている商品を、目的別に並べた。純正ナビを活かしたまま機能を広げるアクセサリーが中心になるため、自分のナビが交換不可のタイプでも選べる品が多い。
| 商品名 | 目的 | 対応型式 | 対応ナビ | 価格の目安 |
|---|---|---|---|---|
| Kotesoto テレビキャンセラー | 走行中のTV/DVD視聴・ナビ操作 | MK54S/MK94S | 純正9インチ全方位モニター | 1,280円 |
| by more テレビキャンセラー | 走行中のTV/DVD視聴 | MK54S/MK94S | 9インチディーラーOPナビ | 1,480円 |
| Rn3523 TVキャンセラー | 走行中のTV視聴 | MK54S/MK94S | 9インチメーカーOPナビ | 3,280円 |
| Jiooy テレビキャンセラー | 走行中のTV視聴・ナビ操作 | MK54S/MK53S/MK94S | オプションナビ | 2,864円 |
Kotesoto スペーシア テレビキャンセラー(MK54S/MK94S)
by more スペーシア テレビキャンセラー(MK54S/MK94S)
Kotesotoのテレビキャンセラー(全方位モニター付き9インチ向け)
メーカーオプションの9インチ全方位モニター付きナビを装着した車に向けた配線キットで、カプラーオンで割り込ませる設計になっている。走行中のテレビやDVDの映像表示に加え、走行中のナビ操作にも対応するとされる製品だ。全方位モニター付きの車はスズキコネクト対応の上位ナビであることが多く、後述するとおり社外ナビへの交換ができないタイプに当たる。今の純正ナビを活かしたまま使い勝手を広げたい場合の選択肢になる。
by moreのテレビキャンセラー(ディーラーオプション9インチ向け)
9インチのディーラーオプションナビを装着した車に向けた製品で、走行中でもテレビとDVDの映像を表示できるようにする配線部品だ。エンラージ商事が扱う品で、型式はMK94S/MK54Sに対応すると案内されている。ディーラーオプションナビは購入時にディーラーで取り付けたナビを指し、こちらも枠ごと交換する社外化には向かないため、映像まわりの機能追加という方向で使われる。
Rn3523のTVキャンセラー(メーカーオプション9インチ向け)
令和5年12月以降のスペーシア(カスタム含む)のうち、9インチメーカーオプションナビ・全方位モニター付き車に対応する製品で、スズキコネクトのメモリーナビゲーションに触れた案内になっている。走行中のテレビ視聴を目的とした配線キットで、価格は今回並べた中ではやや高めの設定だ。適合表記に自分のナビの種類(メーカーオプションかディーラーオプションか)が合っているかを確認したうえで選ぶ品になる。
スペーシアMK系のナビ本体を社外品に交換できるか
「スペーシアMK系 ナビ おすすめ」で探すと、ほかの旧型軽自動車のように2DINナビへ丸ごと載せ替える話が中心には出てきにくい。3代目スペーシアは装着ナビの種類によって、社外ナビへ交換できる車とできない車に分かれるためだ。
社外ナビへ交換できないケース
自動車アクセサリーの解説記事によれば、次の純正ナビを装着した車では社外ナビへの交換ができないとされる。ひとつは、スズキコネクトに対応したメーカーオプションの9インチナビで、スマートフォン連携機能や全方位モニターと車両側システムが一体で設計されている。もうひとつは、ディーラーオプションの10インチナビを装着した車だ。これらは画面と車両側の機能が密接に結びついているため、枠だけ合わせて汎用の社外ナビに載せ替える方法は一般的ではない。
社外ナビへ交換できるケース
一方で、上記の大画面ナビを装着していない車では、7インチから8インチクラスの社外カーナビを、専用の取り付けキットを使ってコンソールに収める方法が案内されている。同じ解説記事では、専用キットを使えば純正と同じようにパネルへきれいに収められるとされる。取り付けキットには、ダッシュボードのパネル形状に合わせたガーニッシュや、電源・車速信号・ステアリングリモコンなどをつなぐための配線コネクターが含まれるのが一般的で、車種専用に設計されたものを選ぶと収まりや配線の取り回しで無理が出にくい。つまり「スペーシアMK系のナビを社外化したい」という要望が実現できるかどうかは、今どのナビが付いているかで決まる。大画面の純正ナビが付いていない構成の車であれば、社外ナビという選択肢が現実的な候補に入ってくる。
まず自分の車の装着ナビを把握する
交換の可否も、テレビキャンセラーの適合も、すべて出発点は「自分の車にどのナビが付いているか」の確認になる。メーカーオプションナビなのか、ディーラーオプションナビなのか、画面サイズは9インチか10インチか8インチか——この3点を先に押さえると、この後の選び分けが一気に進めやすくなる。確認方法は後半のセクションで具体的に触れる。
スペーシアMK系の純正ナビにはどんな種類があるか
MK系スペーシアの純正ナビは、取り付け経路(メーカーかディーラーか)と画面サイズで整理すると分かりやすい。アクセサリー選びの前提になる部分だ。
メーカーオプションの9インチナビ(全方位モニター/スズキコネクト)
工場出荷時に組み込まれるメーカーオプションのナビで、9インチのHD画面に全方位モニターを備え、通信機能を使うスズキコネクトに対応する。車両の各種情報や周辺映像の表示と一体で設計されているため、機能面では充実する一方、社外ナビへの載せ替えには向かない。今回の早見表でKotesotoやRn3523の製品が対象にしているのが、このタイプのナビだ。
ディーラーオプションのナビ(10インチ/8インチ)
購入時にディーラーで取り付けるディーラーオプションのナビには、複数のサイズが用意されている。自動車情報メディアの解説によれば、2024年4月時点で10インチのモデルと、8インチのモデルが設定されていたとされる。10インチナビ装着車は社外ナビへの交換ができないとされ、9インチのディーラーオプションナビ向けにはby moreのテレビキャンセラーのような製品が用意されている。
社外ナビを選べる車の考え方
大画面の純正ナビを付けていない車では、7〜8インチクラスの社外ナビを専用キットで取り付ける道がある。市販ナビはメーカーごとに機能や地図更新の方式が異なるため、この方向を選ぶ場合は、対応キットの有無と、自分のスペーシアの型式・年式に適合するかを商品ページで確認する流れになる。
自分のスペーシアがどのナビ・どの型式か確認する方法
テレビキャンセラーは適合がずれると機能しないため、購入前の確認を省かない方が結果的に早い。
型式(MK54SかMK94Sか)を車検証で確認する
3代目スペーシアの型式は、ターボ車が4AA-MK54S(エンジンR06A)、自然吸気車が5AA-MK94S(エンジンR06D)で、いずれも2023年11月からの設定だ。カスタムのターボ車が従来型のR06Aを踏襲し、自然吸気車は新しいR06D型に切り替わっている。自分の車がどちらかは車検証の「型式」欄で確認できる。なお2代目はMK53S(2017年12月〜)で、ボディ形状が異なるため外装系パーツは世代の取り違えに注意する。
メーカーオプションかディーラーオプションかを見分ける
全方位モニターの周辺映像が映る、スズキコネクトのアプリ連携が使える、といった機能があればメーカーオプションの9インチナビである可能性が高い。購入時の見積書や商品説明書にナビの品番が記載されていることもあるため、書類が手元にあれば併せて確認するとよい。判断がつかない場合は、購入したディーラーに車台番号を伝えて装着ナビの仕様を照会する方法が確実だ。
画面サイズを実測する
テレビキャンセラーやTVキットの適合は画面サイズと連動するため、対角線をメジャーや定規アプリで測っておくと選び間違いを防ぎやすい。9インチと10インチ、8インチでは対応製品が変わるので、インチ数を控えたうえで商品ページの適合欄と突き合わせる。数値が一致してから注文すると、届いてから合わないという行き違いを避けられる。
テレビキャンセラー・TVキットを使うときの注意点
今回並べた製品はいずれも走行中の映像表示やナビ操作に関わるため、使い方には前提がある。
走行中の映像視聴には法令上の前提がある
配線上は走行中でも映像を表示できる状態にできるが、運転者から見える位置での走行中の映像視聴は、道路運送車両の保安基準や道路交通法の趣旨に反する。取り付け後は同乗者側のみが視聴する使い方にとどめるか、停車時に限定して使う前提を踏まえておく必要がある。ナビ操作についても、運転に支障が出る状況での操作は避ける運用が前提になる。
カプラーオンでも適合確認は省かない
多くの製品はカプラーオンで割り込ませる設計で、配線加工が不要とされる。ただし、これは適合が合っている場合の話だ。メーカーオプションとディーラーオプションでカプラーの仕様が異なることがあり、画面サイズ違いも含めて適合が外れると機能しない。取り付け位置はナビ裏のコネクター部になることが多く、内装パネルやナビ本体を一度外す作業を伴うため、内張り剥がしなどの工具を用意しておくと作業しやすい。自分で取り付ける自信がない場合は、購入店やカー用品店に取り付けを依頼する方法もある。いずれの場合も、商品ページの対応型式・対応ナビの表記に、自分の車の条件が明記されているかを確認したうえで注文する。
よくある質問
スペーシアMK系のナビは社外品に交換できますか
装着している純正ナビの種類によって分かれる。メーカーオプションの9インチナビ(全方位モニター・スズキコネクト対応)や、ディーラーオプションの10インチナビを付けている車は、車両側システムと一体設計のため社外ナビへの交換ができないとされる。これらを装着していない車では、7〜8インチクラスの社外ナビを専用の取り付けキットで収める方法が案内されている。まずは自分の車の装着ナビを確認することが出発点になる。
全方位モニター付きの車でもテレビキャンセラーは付けられますか
メーカーオプションの9インチ全方位モニター付きナビに対応するとうたう製品が販売されている。今回の早見表ではKotesotoやRn3523の製品がこのタイプ向けで、カプラーオンで割り込ませる設計とされる。ただし、同じ9インチでもメーカーオプションとディーラーオプションで適合が分かれるため、購入前に自分のナビがどちらかを確認し、商品ページの対応表記と突き合わせる必要がある。
MK54SとMK94Sで対応するアクセサリーは違いますか
ナビまわりのテレビキャンセラーに関しては、多くの製品がMK54SとMK94Sの両方に対応すると案内されている。MK54S(ターボ)とMK94S(自然吸気)はエンジンが異なるだけで、ナビ画面まわりの構成は装着したナビの種類(メーカーOP/ディーラーOP・画面サイズ)で決まるためだ。適合の分かれ目は型式よりもナビの種類とサイズにあるので、そちらを優先して確認する。
テレビキットを付ければ走行中に動画を見られますか
配線上は走行中でも映像が映る状態にできるが、運転者から見える位置での走行中の映像視聴は保安基準・道路交通法の趣旨に反する。取り付け後は同乗者側のみが視聴できる設定にとどめるか、停車中に限定して使う前提を踏まえる必要がある。運転者が視聴する目的での常用は想定されていない。
まとめ
スペーシアMK系のナビまわりを検討するときは、まず自分の車に付いているナビの種類(メーカーオプションの9インチかディーラーオプションの10インチ/8インチか)と画面サイズを確認することが遠回りに見えて一番の近道になる。メーカーオプションの9インチ全方位モニターやディーラーオプションの10インチを装着した車は社外ナビへの交換に向かず、実際に選ばれているのは今回並べたテレビキャンセラーのように純正ナビを活かして機能を広げるアクセサリーだ。大画面ナビを付けていない車なら、7〜8インチの社外ナビを専用キットで取り付ける道もある。テレビキャンセラー類は走行中の映像視聴に法令上の前提があること、カプラーオンでも適合確認を省かないことの2点を押さえておきたい。価格や在庫は日々変わるため、注文の直前に商品ページで現在の状態を見ておくと行き違いを防げる。
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