スペーシアのバルブ型番|MK32S〜MK94S適合表

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夜道でヘッドライトの片側が暗くなり、交換球を買おうとして手が止まる。スペーシアは同じ車名でも初代・2代目・3代目で灯火の規格が入れ替わっていて、ロービームひとつ取ってもハロゲンのH4車と、バルブ交換そのものができない純正LED車が混ざっている。型式を確かめずに注文すると、口金が合わずに箱を開けたまま返品する羽目になる。ここではMK32SからMK94Sまでの型式別に、ヘッドライトからナンバー灯・ルームランプまでの型番を、バルブメーカーの電球適合表と主要な適合データベースの記載どおりに並べる。

目次

型式別バルブ型番の早見表

スペーシアの灯火は、初代(MK32S/MK42S)から2代目(MK53S)、3代目(MK54S/MK94S)へと進むにつれてLEDの標準装備範囲が広がり、交換できる電球の数が減っていく。新しい世代ほど「バルブが売っていない」のではなく、そもそも交換対象の電球が付いていないという構図になる。

灯火の位置 初代 MK32S/MK42S 2代目 MK53S 3代目 MK54S/MK94S
ヘッドライト ロービーム H4(カスタムのHID車はD4S) H4(ハロゲン車)/LED車は交換不可 LED標準・交換対象外
ヘッドライト ハイビーム H4に一体 HB3(9005) 適合表で記載が分かれる
フォグランプ H8(カスタムはH16) H8(前期ハロゲン車) L1B(純正LED)
ポジション(車幅灯) T10 T10 LED
フロントウインカー S25 ピン角違い T20 ピンチ部違い T20 ピンチ部違い(カスタムはLED)
リアウインカー T20 ピンチ部違い T20 ピンチ部違い T20 ピンチ部違い
サイドウインカー ドアミラー一体 ドアミラー一体 LED
テール・ストップ S25 ダブル T20 ダブル(カスタムはLED) LED
バックランプ T16 T16 T16
ナンバー灯 T10 T10 T10
ルームランプ(前・中) T10×31 T10×31 LED
ルームランプ(後・ラゲッジ) T10 T10 LED

スペーシアの型式と年式の対応

車検証の型式欄に並ぶ英数字のうち、MKで始まる5桁が世代を決める。初代のMK32Sが2013年3月から2015年5月、後期にあたるMK42Sが2015年5月から2017年12月。2代目のMK53Sが2017年12月から2023年11月まで続き、2023年11月からの3代目はマイルドハイブリッド車がMK94S、ノンハイブリッド車がMK54Sに分かれる。頭に付く5AA-やDAA-といった記号は排出ガス規制の区分で、バルブの適合には関係しない。

同じ型式でもグレードで中身が変わる

厄介なのは、型式が同じでもグレードとメーカーオプションで灯火の中身が変わる点にある。とくにスペーシアカスタムは標準車より上位の灯火を積んでおり、初代カスタムはHID、2代目カスタムはテールランプまでLED化されている。バルブメーカーの電球適合表がロービームをH4またはLEDと両論併記しているのは、この二本立てをまとめて表現しているからで、型式だけで型番は確定しない。

ヘッドライトは世代とグレードで別物になる

スペーシアで最も間違えやすいのがヘッドライトで、H4を買ったのに車両側がLEDだった、という取り違えが起きる。ボンネットを開けて配線コネクタの形を見れば、ハロゲンかLEDかは数秒で判別できるので、注文前にそこだけは済ませておきたい。

初代はH4、カスタムのHID車はD4S

初代スペーシアの標準グレードは、ロービームとハイビームが一体になったH4バルブを使う。電球適合表の表記は12V60/55Wで、Hi側60W・Lo側55Wの二重フィラメント球を指す。一方で初代スペーシアカスタムの適合表はディスチャージ(HID)装着車をD4Sと記載しており、こちらはH4と互換性がまったくない。カスタムに乗っていてバーナーが青白く光るなら、H4のLEDバルブは選択肢から外れる。

2代目はハロゲンのH4かLED、ハイビームはHB3

2代目MK53Sは、ハロゲンヘッドランプ車と純正LEDヘッドランプ車が併売された。ハロゲン車の適合表はロービームをH4とだけ記載し、独立したハイビームの設定を持たない。H4がHi/Lo兼用だからだ。対して純正LED車はロービームがLEDユニットで交換対象外となり、ハイビームだけがHB3(9005)のハロゲン球として残る。電球適合表はこのHB3を12V60W(65W)と記載している。つまり同じMK53Sでも、交換するバルブがH4一本の車と、HB3一本だけの車に割れる。

3代目はLED標準でロービームの交換ができない

3代目のMK54S/MK94Sはヘッドランプが全車LEDになり、適合データベースはロービーム・ハイビームともバルブの設定なしと記載している。ただし別のライトカスタムガイドはハイビームをHB3と記載しており、資料によって扱いが割れている。3代目でハイビームのバルブ交換を考えるなら、適合表の記載を鵜呑みにせず、実車のヘッドランプ裏を開けてHB3の口金があるかどうかを目で確かめる手順が要る。

フォグランプはH8からH16、L1Bへと規格が動く

フォグランプは世代ごとに規格が変わっており、スペーシアの灯火のなかで最も型番が入れ替わった箇所になる。同じスペーシアという名前でも、初代のH8バルブは3代目にはまったく入らない

初代標準車のH8とカスタムのH16

初代スペーシアの標準グレードはH8バルブで、電球適合表の表記は12V35W。初代スペーシアカスタムの適合表はフォグをH16と記載する。H8とH16は口金の外形が似ているぶん取り違えやすく、標準車とカスタムでバルブを共用できない点が落とし穴になる。中古で買った個体は前オーナーが社外品に替えている場合もあるため、現物のバルブを抜いて刻印を読むのが早い。

2代目は前期のH8と後期の純正LED

2代目MK53Sのフォグは、前期のハロゲン装着車がH8。fclの適合表もH29年12月からのMK53Sハロゲン仕様車をH8と記載している。ただし同社のライトカスタムガイドによれば、LED装着車と後期型の純正フォグはユニット一体のLEDで、バルブ単体の交換ができない。2代目のフォグを明るくしたい場合、H8車ならバルブ交換で済むが、純正LED車はユニットごと替える話になる。

3代目のL1Bは純正LEDの規格

3代目のMK54S/MK94Sは、フォグにL1Bという新しい規格を採用した。適合データベースはスペーシア・スペーシアカスタムとも純正LEDフォグをL1Bとして扱い、同規格の交換用LEDバルブが流通している。fclのガイドは純正L1Bフォグの明るさを約550ルーメンと記載しており、LEDでありながらハロゲン相当の光量にとどまる。3代目でフォグの暗さが気になるなら、L1B対応の高出力バルブへの差し替えが現実的な手段になる。

ウインカーはS25とT20の境目に注意

ウインカーは初代と2代目のあいだで規格が切り替わっており、年式をまたいで流用しようとすると刺さらない。スズキ車のウインカーはピン角違い・ピンチ部違いという特殊形状で、汎用のS25やT20をそのまま買うと装着できない

初代フロントのS25ピン角違い

初代スペーシアのフロントウインカーはS25のピン角違い(アンバー)で、リアはT20のピンチ部違い。前後で口金が異なるので、4個セットの汎用品を買うと半分が余る。ピン角違いは口金の左右のピン位置が非対称にずらしてある形状で、通常のS25(150度)とは互換性がない。なお初代でも一部のカスタム系グレードは、フロントもT20になる設定が適合表に記載されている。

2代目以降のT20ピンチ部違い

2代目MK53S以降は、フロント・リアともT20のピンチ部違いに統一された。ピンチ部違いはT20ウェッジ球の側面の突起(ピンチ部)の位置がずれた形状で、汎用T20を差し込むとソケットに収まらないか、収まっても向きが90度回る。3代目のスペーシア標準車もリア・フロントともT20ピンチ部違いだが、3代目スペーシアカスタムはフロントとサイドがLEDになり、バルブとして残るのはリアのみになる。

LED化で起きるハイフラの対処

ウインカーを純正の白熱球からLEDに替えると、消費電力が下がるせいで車両が球切れと誤検知し、点滅が速くなるハイフラッシュ現象が起きる。適合表のウインカー欄にハイフラの警告が併記されているのはこのためだ。対処は抵抗内蔵タイプのLEDバルブを選ぶか、別途ハイフラ防止抵抗またはICウインカーリレーを追加するかの二択になる。3代目カスタムのリアウインカーはハイフラ対策済み製品でも装着不可と案内される例があり、購入前の適合確認が欠かせない。

テール・バック・ナンバー灯・ルームランプの型番

前方の灯火に比べると後方と室内は世代差が小さく、バックランプのT16とナンバー灯のT10は初代から3代目まで共通で通る。T16とT10だけは型式を問わず同じ球が使えるので、まとめ買いしても無駄になりにくい。

テールとストップは世代で分かれる

初代のテール・ストップはS25のダブル球。2代目のスペーシア標準車はT20のダブル球で、2代目スペーシアカスタムはテール・ストップもハイマウントストップもLEDになるためバルブ交換の対象から外れる。3代目は標準車・カスタムともリアコンビがLEDで、テール側に交換できる球は残っていない。ダブル球はテール(減光)とストップ(全光)の二段フィラメントを持つので、シングル球で代用すると片方が点灯しない。

バックランプのT16

バックランプは全世代でT16。電球適合表の表記は12V16W(18W)で、バック信号でだけ点灯する単機能の球だから、LED化しても車検上の扱いが変わりにくい。純正のハロゲンは色温度が低く後退時の視認性が落ちるため、スペーシアのLED化で最初に手を付ける場所として選ばれやすい。ただし白色(4000K〜6000K程度)の範囲を守らないと車検で引っかかる。

ナンバー灯のT10

ナンバー灯(ライセンスランプ)も全世代でT10、12V5Wの小型ウェッジ球になる。ここは車検の基準が厳しく、番号標を白色で照らすことが保安基準で定められているため、青みの強いLEDや色付きの球に替えると不合格になる。数字が読み取れる明るさで、色は白に寄せるのが原則になる。

ルームランプのT10×31とT10

初代と2代目の室内灯は、フロントとミドルがT10×31(12V10W)の両端口金タイプ、リア(ラゲッジ)がT10(12V5W)のウェッジ球。T10×31は長さ31mmの管球で、同じT10の名を冠していてもリア用のウェッジ球とは別物になる。3代目は室内灯もLED標準化され、適合表には交換用バルブの設定がない。2代目までのスペーシアで室内を明るくしたい場合は、この3か所をまとめてLED化するのが定番の手順になる。

買う前に確認する3つのこと

型番表を見て終わりにせず、注文ボタンを押す前に次の3点を潰しておくと、返品の手間が消える。

実車のバルブ形状を目で見る

適合表は年式・型式・タイプが一致していても、特別仕様車やディーラーオプションの都合で記載と異なる場合があると各社が明記している。最も速いのは、現車から球を1本抜いて口金の刻印(H4・H8・T16といった表記)を読むこと。カプラーの形状とピンの数を撮影しておけば、商品ページの画像と突き合わせられる。

車検に通る色と明るさを守る

灯火の色は保安基準で位置ごとに決まっている。ヘッドライトとバックランプとナンバー灯は白色、ウインカーは橙色(アンバー)、テールとストップは赤色。青白すぎるLEDや、アンバーのカバーに白色LEDを入れる組み合わせは不合格の原因になる。とくにウインカーは、球が透明でもレンズが橙なら橙色のLEDを選ぶのが安全側の判断になる。

適合表の記載が割れているときの扱い

3代目のハイビームのように、資料によって記載が食い違う箇所が実在する。こうした箇所は、複数の適合表を見比べて一致しない時点で「実車確認が必要な部位」と割り切るのが早い。スズキのディーラーでも部品番号は照会できるので、車台番号を伝えて純正バルブの品番を出してもらえば、それが最も確かな答えになる。

よくある質問

スペーシアのヘッドライトがH4かLEDかを見分ける方法は?

ボンネットを開けてヘッドランプの裏側を見ると、H4のハロゲン車は防水用のゴムキャップがあり、外すと3本足の金属口金が現れる。純正LED車はユニット後方が樹脂で覆われ、電源カプラーが直接刺さっていて球を抜く構造になっていない。判別が付かないときは、点灯直後の光色を見るのも手掛かりになる。ハロゲンはやや黄色寄り、純正LEDは白く均一に光る。

T20ピンチ部違いに普通のT20バルブは付きますか?

付かない。ピンチ部違いはT20ウェッジ球の側面の突起位置をずらした形状で、ソケットの溝と噛み合わないため、無理に押し込むと端子を曲げる。商品名にピンチ部違い、または適合表記としてスズキ車対応と明記された製品を選ぶ必要がある。逆に、ピンチ部違いのバルブは通常のT20ソケットには入る場合があるが、車両側の適合を優先して選ぶ。

ウインカーをLEDにするとハイフラになるのはなぜですか?

車両のウインカーリレーは、流れる電流の大きさで球切れを検知している。LEDバルブは白熱球より消費電力が小さいため、車両が球切れと誤判定して点滅速度を上げる。これがハイフラッシュ現象になる。抵抗内蔵タイプのLEDを選ぶか、ハイフラ防止抵抗やICウインカーリレーを追加すると純正の点滅速度に戻る。

純正LEDのフォグランプは交換できますか?

世代による。3代目のMK54S/MK94SはL1B規格の純正LEDフォグで、同規格の社外LEDバルブに差し替えられる。一方、2代目MK53Sの後期型やLED装着車の純正フォグはユニット一体型で、バルブだけの交換ができない。明るさを求める場合はフォグランプユニットごとの交換になり、費用と工数が跳ね上がる。

型式確認から始めるバルブ選びのまとめ

スペーシアのバルブ選びは、車検証で型式を確定させる作業から始まる。初代MK32S/MK42Sはロービームが一体式のH4でフロントウインカーがS25ピン角違い、2代目MK53Sはハロゲン車がH4・LED車がハイビームのHB3のみで、ウインカーは前後ともT20ピンチ部違い。3代目MK54S/MK94Sはヘッドランプが交換対象外になり、フォグがL1B規格の純正LEDに変わった。全世代で共通なのはバックランプのT16とナンバー灯のT10だけで、それ以外は世代とグレードで中身が動く。適合表の記載が割れる箇所は、実車の口金を1本抜いて刻印を読むのが最短の答え合わせになる。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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