RAV4のワイパーは、2025年12月に出た60系か、それより前の50系かで選ぶ品が変わる。60系ならフロント2本は50系と同じ長さだが、リヤだけが短くなった。さらにZ・GR SPORTは雨滴感知式なので、ゴムの種類の選び方にも気を配りたい。まずは型式で自分の車がどちらかを確かめてから、品番選びに進もう。
新型RAV4(60系)のワイパーは運転席650mm・助手席400mm・リヤ250mm
ワイパーメーカーNWBの車種別適用検索で新型RAV4(R7.12〜・AXAN64、AXAP64)を引くと、適合品番は運転席D65・助手席D40・リヤGRB25になる。同じNWBの製品一覧で品番と長さの対応を見ると、次のとおりだ。
| 位置 | 長さ | NWBの品番 | 形状 |
|---|---|---|---|
| 運転席 | 650mm | D65(デザインワイパー) | カバー付Uクリップ |
| 助手席 | 400mm | D40(デザインワイパー) | カバー付Uクリップ |
| リヤ | 250mm | GRB25(グラファイトワイパー) | リヤ専用樹脂RBタイプ |
ハイブリッド車(AXAN64)とプラグインハイブリッド車(AXAP64)で長さは変わらない。 NWBもPIAAも、両型式を「R7.12〜(2025.12〜)」の1区分で扱い、3本とも同じ品番を当てている。PIAAの適用検索でも運転席・助手席は末尾65・40の品番の組み合わせで、長さの並びはNWBとそろう。
自分のRAV4が60系かを型式で確かめる
トヨタの発表では、6代目にあたる新型RAV4の発売は2025年12月17日。トヨタ公式の主要諸元表(2026年6月版)では、車両型式は次の2つで、どちらもE-Four(電気式4輪駆動方式)になる。
- 2.5Lハイブリッド車:6AA-AXAN64(Z・Adventure)
- 2.5Lプラグインハイブリッド車:6LA-AXAP64(Z・GR SPORT)
発売時の発表では、PHEVとGR SPORTは2025年度内の発売予定とされていた。
「RAV4」の名前は同じでも、世代で適合は違う。たとえばNWBの適用検索では、H17.11〜H28.7(2005.11〜2016.7)のACA31W・ACA36Wは運転席D60(600mm)・助手席D43(425mm)・リヤGRB30で、フロントの長さから60系と違う。買う前に車検証の型式欄がAXAN64かAXAP64かを見ておこう。 PIAAも「自動車検査証で年式・型式をご確認の上、お選びください」と案内しており、車両の仕様変更などで適用が変わる場合や、適用データを予告なく変える場合があるとしている。
先代50系とはリヤの長さが違う
NWBの車種別適用検索で先代50系(H31.4〜R7.11(2019.4〜2025.11)・AXAH52、AXAH54、AXAP54、MXAA52、MXAA54)を引くと、フロントは60系と同じD65・D40だ。違うのはリヤで、長さが短くなっている。
| 位置 | 50系 | 60系 |
|---|---|---|
| 運転席 | D65(650mm) | D65(650mm) |
| 助手席 | D40(400mm) | D40(400mm) |
| リヤ(ワイパー) | GRB30(305mm) | GRB25(250mm) |
| リヤ(替えゴム) | GR41-TN30G(300mm) | GR39-TN25G(250mm) |
「RAV4用」「50系用」と書かれたリヤワイパーや、3本セット品を60系にそのまま使わないこと。 フロントの長さが同じでも、リヤ込みのセットは60系向け(R7.12〜・AXAN64/AXAP64)の記載があるかを確かめてから選ぶ。50系に乗っていた人が手元の予備を使うなら、流用できるのはフロント2本だけと考えておけばよい。
NWBの適合品番で選ぶ
NWBの適用検索は60系について、新車装着はデザイン型のワイパーで、交換もデザインワイパーを勧めると表示している。迷ったら、純正と同じ形のデザインワイパー系から選ぶのが無難だ。雨用で適合品番があるのは次のとおり。
| 製品 | 運転席 | 助手席 | リヤ |
|---|---|---|---|
| デザインワイパー | D65 | D40 | なし |
| 強力撥水コートデザインワイパー | HD65A | HD40A | なし |
| 撥水コートデザインワイパー | HD65B | HD40B | なし |
| スタンダードデザインワイパー | SD65 | SD40 | なし |
| グラファイトワイパー | G65 | G40 | GRB25 |
| 強力撥水コートグラファイトワイパー | HG65A | HG40A | なし |
| 撥水コートグラファイトワイパー | HG65B | HG40B | なし |
| 視界スッキリワイパー | S65 | S40 | なし |
このほか視界良好ワイパー(R65/R40)もあるが、業務用販路向けの品番だ。NWBでリヤに適合するのはグラファイトワイパーのGRB25だけで、どの行の備考欄にも注意記号は付いていない。
PIAAの適合品番で選ぶ
PIAAの車種別適用検索で新型RAV4(R7.12〜・AXAN64、AXAP64)を引くと、雨用ワイパーは運転席・助手席とも末尾65・40の組み合わせになる。
| 製品 | 運転席 | 助手席 |
|---|---|---|
| スリムヴォーグ シリコートワイパー | WSVS65A | WSVS40A |
| スリムヴォーグ グラファイトワイパー | WSVG65A | WSVG40A |
| エアロヴォーグ グラファイトワイパー | WAVG65 | WAVG40 |
| 超強力シリコートワイパー | WSU65 | WSU40 |
| スーパーグラファイトワイパー | WG65 | WG40 |
| クレフィットプラス | CFG65 | CFG40 |
リヤはスーパーグラファイトワイパーのWGW25RS(呼番16RS)だけが適用で、ほかの製品のリヤ欄は「適用なし」。呼番は、PIAAがゴムの長さや断面形状の組み合わせに割り当てた番号だ。
長さ以外に見る3つの基準
長さは上の3本で決まる。残りは次の3点で絞り込む。
取付形状
フロントはカバー付Uクリップのデザイン型、リヤはリヤ専用の樹脂タイプ。長さだけでなく、形状の欄まで見てから選ぶ。
ゴムの種類
NWBの説明では、グラファイトタイプは「ワイパーのビビリを軽減」するゴムで、撥水コートタイプはガラスに「撥水コーティング被膜を形成」するゴムだ。ビビリを抑えたいならグラファイト、雨をはじく効果も欲しいなら撥水コート、という分け方で考えればよい。
グレードごとの作動方式
トヨタ公式の主要装備一覧表(2026年6月版)では、ウォッシャー連動間欠フロントワイパー(ミスト機能付)は、Z(PHEV・HEV)とGR SPORT(PHEV)が雨滴感知式、Adventure(HEV)が時間調整式。雨滴感知式のZ・GR SPORTは、撥水コート系を選ぶ前に次の節を読んでほしい。 リヤのウォッシャー連動間欠ワイパーは全車に付く。
Z・GR SPORTで撥水コート系を選ぶときの注意
トヨタ公式の取扱説明書(ワイパー&ウォッシャーの項)では、雨滴感知式ワイパー装着車について「フロントウインドウガラスに撥水コーティングを行うと雨滴感知センサーが雨滴量を正確に感知できず、オート作動が正常に作動しないことがあります」と注意している。NWBの撥水コート系はガラスに被膜を作る製品で、60系の適用表にも品番は載っている。
つまり使えないわけではないが、AUTOモードの作動に影響が出ることがあると知ったうえで選ぶことになる。気になるなら、撥水コートでないデザインワイパーかグラファイトワイパーにしておくのが確実だ。
雨滴感知センサーは光学センサーで、取扱説明書によると、朝日や夕日が断続的にガラスにあたるときや、虫などで汚れたときにも正しく作動しないことがある。センサーの温度が85℃以上または−15℃以下のときもAUTO作動しないことがあり、その場合はAUTOモード以外で使う。
リヤワイパーは250mmの専用品
リヤは250mmのリヤ専用樹脂タイプで、適合品はNWBのGRB25とPIAAのWGW25RSに限られる。フロントのように撥水コートや雪用から選ぶ余地はほぼないと考えておこう。
取扱説明書(リヤ)によると、リヤワイパーはレバーで停止・間欠作動・通常作動を切りかえ、レバーを前方へ押すとウォッシャーが連動する。停車中、リヤワイパーが動いているときにバックドアを開けると止まり、閉めると再開する。フロントワイパー作動中でリヤワイパーを使っていないときにシフトをRにすると、リヤワイパーが自動で1回動く(リバース連動機能・カスタマイズで設定変更可)。
替えゴムだけを交換するときの品番
NWBの替えゴム
NWBの適用検索で60系の替えゴムを見ると、次のとおり。撥水系はフロントだけの設定だ。
| 替えゴム | 運転席 | 助手席 | リヤ |
|---|---|---|---|
| グラファイト替えゴム | DW65GN(650mm) | DW40GN(400mm) | GR39-TN25G(250mm) |
| 強力撥水コート替えゴム | DW65HA | DW40HA | なし |
| 撥水コート替えゴム | DW65HB | DW40HB | なし |
PIAAの替えゴム
PIAAの適用検索では、超強力シリコート替えゴムが運転席SLW65(呼番97)またはSLW70F(呼番98F)、助手席SLR40(呼番90)またはSLR52F(呼番86F)、リヤSRTR250またはSUD250(いずれも呼番16D)。スーパーグラファイト替えゴムは運転席WLW65またはWLW70F、助手席WLR40またはWLR52F、リヤWRTR250またはWGD250になる。
末尾Fの品番はフリーサイズ品で、使用中のゴムと同じ長さにカットして使う。またPIAAの替えゴムには金属レールが付かないので、使用中のゴムの金属レールを移して使う。
社外ブレードに替えた車は品番の探し方が変わる
NWBは、替えゴムの適合品番は純正ワイパーに準じたもので、過去にワイパー本体を交換している場合は、購入したワイパーの品番から対応する替えゴムを選ぶよう案内している。社外ブレードを付けている車では、上の表の品番がそのまま合うとは限らない。
雪用ワイパーに替える場合
NWBの適用検索では、60系の雪用はグラファイトデザイン雪用ワイパーが運転席D65W・助手席D40W、強力撥水コートデザイン雪用ワイパーがHD65W・HD40W。D65Wは650mm、D40Wは400mmで、雨用と同じ長さだ。
リヤの雪用欄は「注2:対応製品がありません」で、雪用のリヤワイパーは設定がない。冬もリヤは雨用のまま使う。なお、NWBは雪用ワイパーは替えゴム交換ができないとしているので、ゴムが傷んだらブレードごと買い替える。
交換前にワイパーを立てる手順
サービスポジションへの切りかえ
フロントワイパーを立てるときは、先にサービスポジションへ移す。トヨタ公式の取扱説明書の手順は、HEVとPHEVで同じだ。
- パワースイッチをOFFにしたあと約45秒以内に、ワイパースイッチを一時作動(MIST)の位置で約2秒以上保持する。ワイパーがサービスポジションへ移動する
- ワイパーアームのフック部を持って、ガラス面から引き上げる
格納位置に戻すときは、ワイパーを倒した状態でパワースイッチをONにし、いずれかのワイパー操作をする。作動後に格納位置で止まる。
立てるときと作業中の注意
取扱説明書は次のことを禁じている。
- ワイパーブレードだけを持って立てる(ブレードが変形するおそれ)
- 立てた状態でワイパーを動かす(ボンネットに干渉して傷が付くおそれ)
- ガラスが乾いているときにワイパーを使う(ガラスを傷付けるおそれ)
- ハイブリッドシステムを止めた状態でワイパーを長時間動かす(補機バッテリーあがりの防止)
ワイパーが動くのはパワースイッチがONのときだけだ。ブレードの付け外しはサービスポジションに移したあと、パワースイッチをOFFのままで行うと、雨滴感知式のAUTOモードで不意に動き出す心配がない。
新型RAV4の取扱説明書のメンテナンスの章には、ワイパーゴムやブレードの交換手順の項目はない。付け外しは購入した製品の取扱説明書に従おう。PIAAも「製品取扱説明書の記述以外の取り付け、使用はしないでください」としている。
よくある質問
50系RAV4のワイパーは60系に使える?
フロント2本はNWBの適用検索で同じ品番(D65・D40)なので使える。リヤは長さが違うので使えない。
HEVとPHEVでワイパーサイズは違う?
違わない。AXAN64とAXAP64は、NWB・PIAAとも同じ区分で同じ品番だ。
リヤワイパーのサイズは?
250mm。NWBならGRB25、PIAAならWGW25RSが当てはまる。
撥水タイプのワイパーは使える?
60系にも適合品番はある。ただしZ・GR SPORTの雨滴感知式では、AUTOモードに影響が出ることがある。
雪用のリヤワイパーはある?
NWBの60系の適用表には対応製品がない。雪用にするのはフロント2本だけになる。
まとめ:買う前の確認リスト
- 車検証の型式がAXAN64かAXAP64か
- 3本の長さが運転席650mm・助手席400mm・リヤ250mmになっているか
- リヤ用・3本セットに60系向けの記載があるか(50系のリヤは長さが違う)
- Z・GR SPORTなら、撥水コート系を選ぶかどうかを決めたか
- 替えゴムだけ買うなら、今付いているブレードが純正か社外か
タイヤ・バッテリー・オイルも、60系の数値で選ぶ。

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