GUN125ハイラックスで自分でLEDに替えられる灯火は、年式で決まる。どの年式でも手を付けられるのは室内灯・ナンバー灯・リヤウインカーの3か所で、ヘッドランプやフォグまで電球が入っているのは2023年8月までの版の車、それも主にハロゲンヘッドランプ装着車だ。作業は室内灯から始め、販売店交換とされている灯火には手を出さない。
GUN125は年式で自分で替えられる灯火が変わる
トヨタが公開しているハイラックスの取扱説明書の版一覧によると、2017年9月〜2026年4月の各版はどれも型式GUN125・2GD-FTV(2.4Lディーゼル)・4WDの車が対象だ。2026年5月以降は別の版(デジタル取扱説明書)に切り替わっており、それ以降の新型はこの記事の電球表・手順の対象外になる。
電球表は版の時期で次の3つに分かれる。同じ区分の中なら電球表と交換手順は同じで、区分をまたぐと中身が大きく変わる。
- 2017年9月〜2020年7月の版
- 2020年8月〜2023年8月の版
- 2023年9月〜2026年4月の版
取扱説明書ではどの版の電球表にも、リヤウインカー(リヤ方向指示灯/非常点滅灯・21W)、ナンバー灯(5W)、インテリアランプ(8W)、パーソナルランプ/インテリアランプが載っている。2023年9月〜2026年4月の版では、車外で自分で交換できる電球はリヤウインカーとナンバー灯の2つだけになる。どの版にも「表に記載のないランプはLEDを採用しています。」と注記があり、表に無い灯火には電球が入っていない。
自分のハイラックスがどの区分かを見分ける
取扱説明書の版で見分ける
いちばん確実なのは、車に備え付けの取扱説明書の「仕様一覧」にある電球表を開くことだ。表そのものがその車の区分を示す。版は生産の時期で区切られていて、車検証の初度登録年月とは一致しないことがある。2020年7〜8月前後、2023年8〜9月前後の車は登録年月だけで決めない。
ヘッドランプがハロゲンかLEDかで見分ける
2023年8月までの版は、ハロゲンヘッドランプ装着車(以下ハロゲン車)とLEDヘッドランプ装着車(以下LED車)で電球の有無が分かれる。電球表のヘッドランプ欄にH4やH11などのバルブタイプが載っていればハロゲン車だ。2020年8月〜2023年8月の版はリヤ側も「LED制動灯装着車」と「LED制動灯非装着車」で分かれ、2023年9月以降の版にはこうした区分の記載が無い。取扱説明書が手元に無いときは、替えたい灯火の球を外して形状と刻印を確かめてから部品を買う。
区分ごとの電球表とソケット形状
取扱説明書の電球表(W数)
各版のハイラックス取扱説明書の電球表をまとめると次のとおり。「電球なし」はLEDで、自分では替えられない。
| 灯火 | 2017年9月〜2020年7月 | 2020年8月〜2023年8月 | 2023年9月〜2026年4月 |
|---|---|---|---|
| ヘッドランプ | ハロゲン車はH4(60/55W)、LED車はハイビームのみHB3(60W) | ハロゲン車はロービームH11(55W)・ハイビームHB3(60W)、LED車は電球なし | 電球なし |
| 車幅灯 | ハロゲン車のみ5W | ハロゲン車のみ5W | 電球なし |
| フロントウインカー | 21W | ハロゲン車のみ21W | 電球なし |
| フロントフォグ | ハロゲンフォグH16(19W・装備車) | 電球なし | 電球なし |
| 制動灯/尾灯 | 21/5W | LED制動灯非装着車のみ21/5W | 電球なし |
| 後退灯・リヤフォグ | 各21W | LED制動灯非装着車のみ各21W | 電球なし |
| リヤウインカー | 21W | 21W | 21W |
| ナンバー灯 | 5W | 5W | 5W |
| インテリアランプ | 8W | 8W | 8W |
| パーソナルランプ/インテリアランプ | 8W(2019年6月版は5または8W) | 5W | 5W |
2019年6月版は車両の仕様でW数が違う場合があり、交換時は付いていた電球と同じW数を使うよう注記されている。
形状の記載がない箇所のソケット
LED・HIDバルブを扱うLIGHT COLLECTIONの車種別適合表(前期=H29.9〜R2.7、後期=R2.8〜)では、取扱説明書に形状の載っていない箇所は次のとおり。
| 灯火 | ソケット形状 |
|---|---|
| ナンバー灯 | T10(全区分) |
| リヤウインカー | S25ピン角違い・アンバー(全区分) |
| 室内灯(センター) | T10×31(全区分) |
| 室内灯(フロント) | 前期はT10、後期は「Assy」で形状の記載なし |
| 後退灯 | S25シングル(前期と後期のハロゲン車) |
| 車幅灯 | T10(ハロゲン車) |
ただし適合表と取扱説明書は一部で食い違う。前期LED車の制動灯・尾灯がその例で、取扱説明書は仕様を問わず21/5Wの電球としている。適合表の後期区分は、2023年9月以降の版の変化も分けていない。電球の有無とW数は取扱説明書を優先し、形状は適合表を目安に、最後は現車の球を外して確かめる。適合表自身も、特別仕様車などで記載と異なる場合があるので装着バルブの形状を確認するよう注記している。
作業前に用意するものと安全の前提
取扱説明書(どの版も同文)の電球交換の警告は次のとおり。
- 消灯直後のランプは高温なので交換しない(やけどのおそれ)
- 電球のガラス部を素手で触らない。持つときは乾いた清潔な布などを介す
- 取り付け前にW数を確かめ、電球と固定部品を確実に取り付ける(不十分だと発熱・発火、浸水、レンズの曇りのおそれ)
- 電球・ソケット・電気回路を修理や分解しない(感電のおそれ)
取扱説明書は、自分で交換できる電球でも難易度は電球によって違い、部品が破損するおそれがあるのでトヨタ販売店での交換をすすめている。破損が心配なら販売店に相談する。
用意するのは内張りはがしとプラスドライバー。順番は室内灯、ナンバー灯、リヤウインカー、前まわり(ハロゲン車のみ)とすると手戻りが少ない。LEDにはプラスとマイナスの向きがあるので、点かないときは向きを逆にして挿し直してから判断する。
室内灯をLEDに替える手順
トヨタの取扱説明書の電球交換の節に室内灯の手順は載っていないので、手順はLED製品の説明書に従う。GUN125用LEDルームランプキットの取り扱い説明書では次のとおり。
マップランプの手順
- 手前から付属のヘラ状の工具を挿し込み、カバーを外す
- マップレンズを外す
- 純正ランプを外す
- LED基板のスポンジの両面テープをはがし、端子を差し込む
- マップランプ内側のラインに合わせ、スイッチに当たらないように貼る
センターランプの手順
- 付属の部品でレンズを外す
- 純正バルブを外し、LEDのセンターランプを付ける
- 端子をつないだら基板裏の両面テープをはがし、ユニットに貼る
- レンズを付けて点灯を確かめる
専用品で揃えるなら、DSICのLEDルームランプを選ぶ。Amazonの商品ページの商品説明によると、純正ルームランプユニットに合わせた専用設計(ホワイト・6500K)で、消灯時にうっすら点くゴースト点灯の対策済みだ。レンズを外すための厚さ0.4mmのステンレス製の薄型工具が付くので、内張りはがしが無くても作業できる。商品名・説明に前期・後期の区分が無いので、前席側の室内灯の違いを踏まえ、商品ページで自分の年式が対象か確かめてから買う。Amazon実売価格は2026年9月の確認時点で¥4,480(価格は変動する)。
DSIC ハイラックス GUN125 専用設計 LEDルームランプ ホワイト 6500K 工具付き
内装全体の手の入れ方は
にまとめている。
ナンバー灯の交換手順と白色でなければならない理由
取扱説明書の手順はどの版も同じ4段階だ。
- ランプ本体を外す
- ソケットを外す
- 電球を外す
- 外したときと逆の手順で付ける
電球は5W、形状はT10。保安基準の細目を定める告示では、ナンバー灯(番号灯)の灯光の色は白色であることと定めている。夜間に後方20mからナンバーの数字等を確認できる明るさが本則で、番号標板面の照度が8lx以上で機能が正常なら適合とされる。点滅しないこと、灯器の損傷やレンズの著しい汚損、取付部の緩み・がたが無いことも求められるので、白以外の色や点滅する製品は選ばない。
リヤウインカーの交換手順とハイフラ対策
ランプ本体の外し方
取扱説明書の手順はどの版も同じだ。
- ネジ(2本)を外し、車両側方に向かって引いてランプ本体を外す
- ソケットを外す
- 電球を外す
- 外したときと逆の手順で付ける
電球はアンバーバルブ21W、形状はS25ピン角違いのアンバー。2017年9月〜2020年7月の版の車と、2020年8月〜2023年8月の版のLED制動灯非装着車は、同じランプ本体の中の制動灯/尾灯・後退灯/リヤフォグランプも同じ手順で替えられる。
ハイフラを防ぐ方法
LIGHT COLLECTIONの適合表の注意事項は、ウインカーにLEDバルブをそのまま付けるとハイフラッシュ(速い点滅)になるとしている。抵抗内蔵のバルブを選ぶか、ハイフラ抵抗またはハイフラ防止リレーを先に用意する。保安基準の細目を定める告示は、方向指示器の灯光の色を橙色とし、毎分60回以上120回以下の一定の周期で点滅することを求めている。ハイフラを放置すると、この周期の基準を外れるおそれがある。
前まわり(ヘッドランプ・車幅灯・ウインカー・フォグ)の手順
前まわりに電球があるのは2023年8月までの版の車で、主にハロゲン車だ。2023年9月以降の版には前まわりの電球が無く、この節は対象外になる。ヘッドランプのLED化は
で詳しく扱っている。
ヘッドランプ(前期のH4)
2017年9月〜2020年7月の版のハロゲン車の手順。
- コネクターとゴムカバーを外す
- 止め金を外す
- 電球を外す。新しい電球は取り付け穴の切り欠きに合わせる
- 逆の手順で付ける
ゴムカバーは外周を隙間なくはめ込み、内周を全周にわたり電球の金具部分が見えるまで押し込む。
ヘッドランプ(後期のH11・HB3と前期のハイビーム)
前期LED車のハイビーム(HB3)と、2020年8月〜2023年8月の版のハロゲン車のロービーム(H11)・ハイビーム(HB3)は、差し込んでまわす方式だ。
- コネクターを外す
- 電球を外す
- 取り付け部と電球のツメ3ヶ所を合わせて挿し込む
- 電球をまわして固定する
- コネクターを付ける
最後に電球を軽くゆさぶってぐらつきが無いことを確かめ、いったん点灯して取り付け部から光がもれていないか見る。
車幅灯とフロントウインカー
2017年9月〜2020年7月の版のハロゲン車は、ソケット、電球の順に外して逆の手順で付けるだけだ。同じ版のLED車のフロントウインカーと、2020年8月〜2023年8月の版のハロゲン車の車幅灯・フロントウインカーは、フェンダーライナーをめくって作業する。
- 交換する側と反対にハンドルをいっぱいまでまわす(運転席側は左、助手席側は右)
- ネジ3本とクリップを外す(前期LED車は6ヶ所、2020年8月〜2023年8月の版は10ヶ所)
- フェンダーライナーをめくり、ソケット、電球の順に外す
- 逆の手順で付ける
車幅灯は5W、フロントウインカーはアンバーバルブ21W。
前期のハロゲンフォグ(H16)
2017年9月〜2020年7月の版のハロゲンフォグ(19W)も、ハンドルを切ってネジ3本・クリップ6ヶ所を外し、フェンダーライナーをめくって作業する。コネクターと電球を外し、新しい電球はツメ3ヶ所を合わせて挿し込み、まわして固定する。コネクターを付けたらぐらつきと光もれを確かめ、フェンダーライナーの端を元どおりはめ込み、ネジとクリップをすべて戻す。LIGHT COLLECTIONの適合表は、このH16フォグにLED製品を付ける場合、年式やグレードによって商品側の固定部分(差込側の2箇所)の先端を2mm程度削る加工が要る場合があると注記している。
純正LEDフォグ(L1B)を替えるときの条件
取扱説明書での扱いと社外品の適合範囲
LIGHT COLLECTIONの適合表では、後期(R2.8〜)の純正LEDフォグのバルブ形状は「LED(L1B)」で、差し替え用のLEDバルブも出ている。一方、トヨタの取扱説明書は2020年8月以降の版でフロントフォグランプを数個のLEDで構成された販売店交換の灯火としており、自分で替える手順は載っていない。L1Bの差し替えは取扱説明書の想定外の作業で、行うなら現車の形状を確かめたうえで自己責任になる。
fcl.のL1B用LEDバルブは、商品説明の適合がハイラックスGUN125の令和5年8月(R5.8)までで、2023年9月以降に作られた車は範囲外だ。純正フォグランプユニット未装着車と純正バイカラーLEDフォグランプ装着車にも付かない。カプラーオン設計で、色は純正のフォグランプスイッチのON/OFF操作だけで切り替わり、スイッチの追加や複雑な配線は要らない。高温時は保護機能で自動減光し、保証は1年。Amazon実売価格は2026年9月の確認時点で¥19,800(左右2個セット・価格は変動する)。
fcl. ハイラックス GUN125 純正LEDフォグ交換用 L1B LEDバルブ 色切替 左右2個セット
取り付けの実例
フォグ用LEDバルブを出しているfcl.の取り付けレポート(2022年11月公開・オーナーの作業例)は次の流れだった。
- 助手席側はアンダーカバーの4か所を外して手を入れる
- 純正バルブは楽に外れたが、取り付けは手探りでツメが合わず、プラスのビス3本で留まったフォグユニットごと外した
- バルブを押し込んでパチっと入れ、時計回りにまわしてロックし、点灯を確かめてから戻す(運転席側も同じ)
バルブを外すには専用工具が要り、レポートの製品には同梱されていた。商品説明には「20トルクス等」の工具が必要な場合があるとも書かれている。fcl.は年式・グレード・仕様で形状や方法が違う場合があるとし、バッテリーのマイナスターミナルを外し、ヘッドライトのスイッチをOFFにして作業するよう注意している。
色の決まり
保安基準の細目を定める告示では、前部霧灯(フォグランプ)は白色又は淡黄色で、その全てが同一であること、照射光線が他の交通を妨げないこと、同時に3個以上点灯しないことを定めている。fcl.の商品説明もフロスティブルーとアンバーは車検非対応、ライムイエローは検査官の判断によるとして、車検時はホワイトかイエローに切り替えるよう求めている(メモリー機能にも注意)。
自分で替えられない灯火(販売店交換)
取扱説明書が「トヨタ販売店で交換してください」としているのは、数個のLEDで構成されたランプだ。LEDがひとつでも点かないときは販売店で交換する。
- 2017年9月〜2020年7月の版:LED車のロービーム・車幅灯・フロントフォグ、サイドウインカー、ハイマウントストップランプ
- 2020年8月〜2023年8月の版:LED車のヘッドランプ(ハイ/ロー)・車幅灯・フロントウインカー、サイドウインカー、フロントフォグ、LED制動灯装着車の制動灯・尾灯・後退灯/リヤフォグ、ハイマウントストップランプ
- 2023年9月〜2026年4月の版:ヘッドランプ、車幅灯、フロントウインカー、サイドウインカー、フロントフォグ、制動灯、尾灯、後退灯/リヤフォグ、ハイマウントストップランプ(すべての車)
LEDバルブを買う前に確かめること
商品名だけで適合を決めない。Amazonの商品ページの商品説明によると、商品名に「ハイラックス GUN125」「H8 H11 H16」とあるフォグ用LEDバルブで、適合欄が「ハリアー ハイブリッド/MHU38/H17.3~H25.7」になっていた例がある。商品名に加えて商品説明の適合欄(車種・型式・年式)まで読み、W数と形状は取扱説明書と現車の球で確かめる。
Amazonには商品名に「ハイラックス GUN226 専用」とあるナンバー灯用LEDも出ている。GUN226のような別型式の専用品をGUN125に選ばないよう、型式の表記まで見る。
適合バルブを一覧で比べるなら
、新型に乗っているなら
を見てほしい。
よくある質問
2023年9月以降の車は何をLEDにできますか?
電球が入っているのはリヤウインカー・ナンバー灯・室内灯だけで、ほかの車外の灯火は最初からLEDだ。LED化の対象はこの3か所に絞られる。
ルームランプをLEDにするとバッテリーはどうなりますか?
取扱説明書の「室内灯のつけ方」によると、エンジンスイッチOFFで室内灯が点いたままだと約20分後に自動消灯する。エンジン停止中に長時間点けないよう注意書きもあり、LEDにしても扱いは同じだ。バッテリーの点検や交換は
を参照。
ウインカーをLEDにしたら点滅が速くなりました
LEDバルブをそのまま付けたときに起きるハイフラッシュだ。抵抗内蔵品に替えるか、ハイフラ抵抗やハイフラ防止リレーを足して、点滅の周期を基準内に戻す。
後期の純正LEDフォグは自分で替えてよいですか?
取扱説明書は販売店交換としている。差し替えるなら自己責任で、社外品の適合範囲(fcl.はR5.8まで)と現車の形状を確かめてからにする。
まとめ
まず車検証で型式がGUN125か、初度登録年月を確かめる。境目の年式なら車載の取扱説明書の電球表で区分を決める。作業は室内灯、ナンバー灯、リヤウインカー(ハイフラ対策とセット)、前まわり(電球がある車のみ)の順で進め、販売店交換とされている灯火には手を出さない。ほかのパーツとの組み合わせは
で整理している。
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