ハイラックスのサンシェード選びは、車検証の型式欄を見るところから始まる。2026年5月に9代目が発売され、それまでのGUN125は先代になった。世代でボディサイズが違うので、車種専用設計品は世代をまたいで流用できる保証がない。型式を確定させたら、あとはダッシュボードやハンドルの表面温度を下げたいのか、日焼けと車内への視線を抑えたいのかで、フロント用とサイド用を選び分ける。
型式と目的で分かれる4製品の早見表
まず全体像を置く。ここに並ぶ4つは対応する型式が違うので、自分の車がどちらの世代かを決めてから読み進めてほしい。
| 製品 | 対応型式 | 覆う場所 | タイプ | 主に効く目的 |
|---|---|---|---|---|
| CarBott フロント用 | GUN125(先代) | フロントガラス | 折りたたみ式 | 表面温度・駐車中の目隠し |
| ruiya フロント用 | 9代目(2026年5月〜) | フロントガラス | 傘型 | 表面温度・脱着の速さ |
| 全遮光サイド用 4枚組 | GUN125(先代) | 側面ガラス4枚 | 全遮光 | 日焼け・色あせ・視線 |
| メッシュサイド用 7点 | GUN125(先代) | 側面ガラスほか | メッシュ | 窓を開けたままの日差し |
フロント用は表面温度、サイド用は紫外線と視線という役割の違いが選び分けの軸になる。理由は後の節で数値とともに示す。
まず自分のハイラックスの型式を確定させる
ここを外すと以降の製品選びが無駄になる。自動車専門メディアの新型発表記事によると、ハイラックスは2026年5月28日にフルモデルチェンジし、9代目が日本で発売された。ボディサイズは全長5,325mm・全幅1,885mm・全高1,865mm。新型を扱う専門店の解説記事ではこの9代目を型式GUN226と表記しているが、メーカー公式サイトの本文では確認できていないため、ここでは世代で呼ぶ。
先代にあたるGUN125は、型式別のカタログ情報によると日本仕様が2017年9月発売、ボディタイプは4ドアのダブルキャブのみ、乗車定員5名。寸法はグレードにより全長5,320〜5,340mm、全幅1,855〜1,900mm、全高1,800〜1,840mmの幅がある。
確認手順は車検証(自動車検査証)の「型式」欄を見るだけでいい。先代なら3DF-GUN125やQDF-GUN125のように、排出ガス記号が頭に付いた形でGUN125が入っている。2026年5月28日以降に新車登録した個体は9代目にあたる。中古で買った場合は「初度登録年月」欄も併せて見ると世代がはっきりする。
9代目と先代では全幅・全高の数値が重ならず、フロントガラス周りの形状も世代で作り直されている。車種専用設計のサンシェードは型式ごとに型紙が作られるため、先代向けと書かれた製品が9代目に合う保証はなく、その逆も同じ。商品ページの対応型式表記と車検証の文字列を突き合わせてから注文する。型式の記載がなく「ハイラックス用」とだけ書かれた製品は、どちらの世代の型紙なのか判断できない。
サンシェードで下がるのは空気ではなく面の温度
期待値を正しい位置に置いておきたい。日本自動車連盟が実施した真夏の車内温度テストでは、2012年8月22日・23日に埼玉県戸田市の駐車場で、気温35度・晴天の条件下、正午から4時間ミニバンを屋外に置いて計測している。対策なし(ボディ色は白)の車は車内最高温度52℃・車内平均温度47℃・ダッシュボード最高温度74℃。サンシェードを装着した車は車内最高温度50℃・車内平均温度45℃・ダッシュボード最高温度52℃だった。この測定はミニバンで行われたもので、ハイラックスの実測値ではない。
読み方はこうなる。サンシェードを使っても車内の空気そのものはほとんど冷えず、差が付くのは直射日光が当たる面で、ダッシュボードでは20℃を超える開きがある。乗り込んだ瞬間にハンドルが熱くて握れない、シフトノブやシートベルトの金具に触れない、という状態はこの面の温度で決まる。つまりサンシェードは車内を涼しくする道具ではなく、直射日光が当たる面が焼けるのを防ぐ道具として選ぶのが正しい。乗車後に空気を早く冷やしたいなら、窓を開けて熱気を逃がしてからエアコンを使うといった別の手段がいる。エアコンの効きが鈍いと感じるなら
も併せて見ておきたい。
ハイラックスは全長5.3m級・全高1.8m超のピックアップで、機械式駐車場や高さ制限のある屋根付き駐車場には収まらないことが多い。屋根の下に逃がす選択肢が取りにくいぶん、屋外で直射日光を受け続ける前提になりやすく、日光を止める価値は相対的に大きい。
日焼けと色あせを抑えたいならサイド用を選ぶ
日本自動車連盟が実施した車内の紫外線テストでは、2018年4月4日に、紫外線カット機能のないクリアガラスの車、紫外線を約90%カットする標準的なUVカットガラスの車、約99%カットするスーパーUVカットガラスの車、対照のオープンカーの4台を比較している。フロントガラスはオープンカーを除くすべての車で数値が低く、その理由として、約30年前に中間膜を挟んだ合わせガラスが義務化され、この中間膜に紫外線をカットする機能があることが挙げられている。一方で側面ガラスとリアガラスは、クリアガラスの車で前席側面・リアガラスとも1,000μW/㎠を超え、標準的なUVカットガラスの車で275μW/㎠以下、スーパーUVカットガラスの車では測定した4カ所すべてで1μW/㎠以下だった。
ここから導ける選び方ははっきりしている。フロントガラスはもともと紫外線をほとんど通さないので、日焼けや内装の色あせを抑える目的でフロント用を買っても、その目的には効きにくい。紫外線の入口は側面ガラスの側にあり、対策するならサイド用を選ぶことになる。ただし側面の紫外線量は自車のガラス仕様で大きく変わるため、まず取扱説明書やカタログで自分の車のガラスがUVカット仕様かどうかを確かめてほしい。
日本仕様のハイラックスはダブルキャブのみなので側面ガラスは前後で4枚あり、全部の窓を覆うなら4枚組が窓数に一致する。運転席まわりの日差し対策だけなら前席2枚組でも足りる。内装の色あせが気になる段階なら
も参考になる。
4つの製品タイプと固定方式の違い
フロント用は折りたたみ式と傘型
折りたたみ式(蛇腹式・多層生地タイプ)は車種専用の型紙でガラス形状に沿って作られるため、四隅やピラー際の隙間が出にくい。生地を重ねた構造で厚みがあり、遮光層を持つ製品が多い。畳むと平たい板状になり、後席の足元やシート背面、ドアポケットに差しておける。展開と収納に両手を使うぶん、傘型より手間は増える。フロントガラスの面積が大きいハイラックスでは、覆い残しが出にくいこのタイプが基本の選択肢になる。
傘型は中心の軸を開くだけで広がり、片手で数秒あれば設置できる。畳むと細長い棒状になり、助手席の足元やドアポケットに立てて置ける。降車のたびに使う人には、この手間の差が効いてくる。反面、傘の骨の形に生地が張られる構造上、ガラスの四隅は折りたたみ式より隙間が残りやすい。ルームミラーの台座やドライブレコーダーを避ける切り欠きが中央上部に用意されている製品が多い。
サイド用は全遮光とメッシュ
全遮光タイプは側面ガラスを覆って光と外からの視線をほぼ通さない。日焼けと内装の色あせを抑える目的と、車中泊や車内での着替えのように人目を遮る目的の両方に対応する。走行中は使わず、停めてから装着する前提の製品になる。
メッシュ(網戸)タイプはマグネットや面ファスナーで窓枠に留め、外の光と風を通しながら直射日光と外からの視線を弱める。窓を開けたまま停めておきたい場面や、こもった熱を抜きながら日差しだけ和らげたい場面に向く。遮光の度合いは全遮光タイプに劣り、完全な目隠しにはならない。マグネット式は金属のドア枠に留める方式なので、窓枠周りに樹脂部分が広い車では保持力が落ちる。
固定方式ごとの弱点
吸盤はガラスに跡が残りにくく位置を調整しやすい反面、真夏の高温下では保持力が落ちて外れることがある。サンバイザーで上端を挟む方式は吸盤を使わず留まり、脱着が速く、吸盤の劣化を気にしなくていい。マグネット式は留める位置が金属かどうかで効きが変わる。面ファスナー式は台座側の粘着が高温で弱ることがある。どの方式でも、生地がたるんでガラスから離れれば、その隙間から日光は入る。
買う前に見落としやすい確認点
フロントガラス上部の干渉
ハイラックスは運転支援システムのカメラユニットとルームミラーの台座がフロントガラスの内側上部にあり、ドライブレコーダーを追加していれば本体と配線も同じ場所を通る。この部分を逃がす切り欠きがないと上端が浮き、そこから日光が入る。無理に押し込めばカメラ台座やドライブレコーダーの向きを動かしてしまう。商品説明の「ドラレコ対応」は、この切り欠きがあることを指す場合が多い。上部に何が付いているかを先に確認してから製品を選ぶ。取り付け位置から見直すなら
が参考になる。
遮光率・UVカット・断熱は別の性能
遮光率は可視光をどれだけ通さないかの度合いで、車中泊の目隠しや日差しの遮断に対応する。UVカットは紫外線を遮る度合いで、日焼けと内装の色あせに対応する。断熱は熱の伝わりにくさで、生地を通って伝わる熱の量に関わる。3つのうちどれかの表記があっても残りを満たすとは限らないので、自分の目的に対応する表記があるかを見る。これらの数値は測定条件がメーカーごとに違い、共通の試験方法で比べたものではないため、別メーカーの製品同士で数値を並べて優劣を決めない。
畳んだあとの置き場所
ハイラックスは室内に余裕があるが、フロントガラスも大きく、専用設計品は畳んでも相応の大きさになる。折りたたみ式は平たい板状で後席足元やシート背面に差せる。傘型は細長い棒状でドアポケットや助手席足元に立てられる。サイド用の4枚組は収納袋にまとめると一つの荷物になるので、常時積むか使う時期だけ積むかを決めておく。荷台側は雨がかかるため、生地物の常置場所には向かない。
目的別のおすすめ4製品
先代GUN125のフロント用|CarBott 折りたたみ式
対応は先代のGUN125。車種専用の型紙で作られた折りたたみ式で、ハイラックスの大きなフロントガラスを四隅まで覆いたい人向け。ダッシュボードとハンドルが焼けるのを止めたいという、最も多い動機にまっすぐ対応する製品になる。先代に乗っていてまだ1枚も持っていないなら、ここから入るのが順当。畳めば平たい板状で後席足元に差しておける。
CarBott ハイラックス GUN125型 車種専用 フロントガラス用サンシェード
9代目のフロント用|ruiya 傘型
対応は2026年5月発売の9代目。傘型なので中心の軸を開くだけで広がり、降車のたびの脱着が短時間で済む。吸盤で留める方式で、ドライブレコーダーを避ける切り欠きが用意されている。9代目は発売から日が浅く専用品の選択肢が限られるなかで、世代を明示している点がまず重要。畳むと棒状になるため、助手席足元やドアポケットに立てておける。
ruiya 2026年 新型ハイラックス 専用 傘型フロントサンシェード ドラレコ対応
先代の日焼け・視線対策|全遮光サイド用4枚組
対応は先代のGUN125。ダブルキャブの側面ガラス4枚に対応する枚数で、光と視線をほぼ通さないタイプ。紫外線が入ってくるのは側面ガラス側である以上、日焼けと内装の色あせを本気で抑えるならこちらが本命になる。車中泊で人目を遮りたい場合も同じ製品が役割を持つ。収納袋が付くので、4枚をまとめて積んでおける。
ハイラックス GUN125型 専用 サイドガラス用サンシェード 4枚セット 全遮光
先代で窓を開けたまま使う|メッシュサイド用7点
対応は先代のGUN125。マグネットで留めるメッシュタイプで、窓を開けたまま風を通しつつ、直射日光と外からの視線を弱める。4面のドアに加えてセンター分割部とリア側を含む構成なので、停車中に車内の熱を抜きながら日差しだけ和らげたい使い方に向く。全遮光ではないので、目隠しの完全さを求める用途には別に全遮光タイプがいる。
ハイラックス GUN125 サイドガラス用 マグネットメッシュサンシェード 7点セット
使うときと外すときの決まりごと
サンシェードは駐車中に使う道具として設計されている。フロント用は前方の視界を完全に塞ぐので、走行前に必ず外す。前席の側面ガラスも視界に関わるため、走行中に前席用のサイドシェードを付けたままにしない。外す動作を乗車手順に組み込んでおくと確実になる。
窓ガラスへの貼付物については、日本自動車連盟の解説によると、フロントガラスと運転席・助手席の側面ガラスは検査標章など指定されたもの以外の貼り付けが原則として禁止され、可視光線透過率70%以上という基準が適用される。着色されたガラスにフィルムを重ねる場合は、最終的な透過率が基準を下回らないか事前に確認する必要がある。後部座席の側面窓とリアウインドウへの貼付は制限されていない。置く・挟む・吸盤で留めるタイプのサンシェードは「貼り付け」にはあたらないため、この規制が直接の対象とするものではない。
装着時にカメラ台座やドライブレコーダー本体を押さないこと、高温下で吸盤が外れて落ちたら位置を変えて留め直すことも覚えておきたい。車中泊で使うなら全遮光タイプが役割を持つので、
と併せて考えるといい。
よくある質問
先代GUN125用のサンシェードは9代目に使えるか
合わない可能性がある。世代でボディサイズが違い、フロントガラス周りの形状も作り直されているため、専用設計品の型紙は共通ではない。商品ページの対応型式表記を車検証の型式欄と照合してから注文してほしい。
サンシェードを使っても車内が暑いのはなぜか
そういう道具だからだ。前述の測定では、サンシェード装着時の車内最高温度は50℃で、対策なしとの差は2℃にとどまる一方、ダッシュボードは74℃から52℃へ下がっている。空気ではなく面の温度を下げる道具だと考えるのが正しい。人やペットを車内に残していい理由にはならない。
サンシェードは走行中に使えるか
フロント用は前方視界を塞ぐので使えない。前席の側面も同様に走行前に外す。後席の側面窓とリアウインドウは貼付の制限を受けない範囲だが、走行中に使うなら後方や斜め後方の確認、ドアミラーとルームミラーで見える範囲が減らないかを自分で確かめてから判断してほしい。
フロント用とサイド用はどちらを先に買うべきか
朝の乗り込みでハンドルやダッシュボードが熱いことが不満ならフロント用が先。日焼けや内装の色あせ、車中泊時の視線が動機ならサイド用が先になる。両方の悩みがあるなら、屋外駐車で毎日乗る車ほどフロント用の効果を体感しやすい。他の消耗品と一緒に検討するなら
も見ておくといい。
まとめ
最初にやることは、車検証を出す前に自分の車のフロントガラス上部を見て、カメラ台座やドライブレコーダーが何をどう占めているかを確かめること。次に車検証の型式欄でGUN125か9代目かを確定し、商品ページの対応型式表記と突き合わせる。この2つが済めば、あとは目的で決まる。触れる面の温度を下げたいならフロント用、日焼けと色あせと視線を抑えたいならサイド用だ。サンシェードは車内を涼しくする道具ではなく、直射日光が当たる面と、紫外線が差し込む側面ガラスを抑える道具として選ぶ。他のパーツも順に手を入れるなら
から広げていける。
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