エブリイ DA64V サンシェード 全窓8面と3系統の選び方

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同じ DA64V に乗っていても、フロントガラス1枚で足りる人と、後ろ5面を塞ぎたい人と、8面すべてを覆いたい人がいる。前面については DA64V と DA64W が同じガラス部品として扱われているので、商品選びで悩む余地はほとんどない。分かれるのは後ろ側で、全窓セットだけは標準ルーフかハイルーフかによって合う・合わないが変わる。まずは使い方と自車のルーフ形状の2つで、買うものを絞り込んでいく。

目次

用途とルーフ形状で決まる3系統

DA64V 向けのサンシェードは、覆う範囲で3つに分かれる。どれが正解かは車ではなく使い方で決まる。

使い方 買う系統 覆う窓 買う前に確認すること
日中の青空駐車。ダッシュボードとハンドルの焼けを抑えたい フロント用1枚 前1面 型式が DA64V か(車検証)
荷室で着替える・仮眠する・荷物を見せたくない リア用セット 後5面 ルーフ形状、ガラスのフィルム有無
車中泊で前後とも塞ぎたい 全窓フルセット 8面すべて ルーフ形状、ガラスのフィルム有無

ルーフ形状の確認が要るのは後ろを覆う2系統だけで、フロント用1枚を買うなら関係しない。 毎日出し入れするフロント用と、駐車中だけ使うリア用では、選ぶときに効いてくる条件がそもそも違う。

「DA64V/DA64W兼用」と書かれている理由

通販の商品名に DA64V と DA64W が並んで書かれているのは、両者の前面ガラスが同じ部品として扱われているからだ。自動車ガラス販売各社の適合表では、DA64 系のフロントガラスは純正品番 84511-68H00(ガラス型式 YH7、ガラス色グリーン)としてひとまとめにされ、適合年式は平成17年8月から平成27年2月まで。バンの DA64V とワゴンの DA64W が同じ枠に入っている。

同じ適合表には、マツダ スクラム(DG/DH系)、日産 NV100クリッパー(DR64V/W系)、三菱 ミニキャブ(DS64V系)も並び、それぞれの純正品番が併記されている。OEM 供給された兄弟車どうしで前面ガラスが共通なので、サンシェードの商品名にスクラムやクリッパー、ミニキャブが併記されていても、DA64V にとって不自然な表記ではない。

一方で、この適合表の対応年式は平成27年2月で切れている。2015年2月以降の6代目 DA17V/DA17W は別のガラス部品で、前面ガラスの形が違う。DA17V 用として売られているフロント用を DA64V に付けることはできないし、その逆もできない。中古で買った個体なら、注文の前に車検証の型式欄が DA64V になっているかを見ておく。

窓は8面。前3面と後5面で役割が違う

DA64V の窓は全部で8面ある。前側が3面(フロントガラス1枚と左右のフロントドアガラス2枚)、後ろ側が5面(左右のスライドドアガラス2枚、左右のリアクォーターガラス2枚、バックガラス1枚)。車種別カットフィルムの適合表でも後部は5枚と数えられ、サンシェードメーカーのフルセットも8枚構成で、両者の数え方は一致する。市販品が「1台分8枚セット」「8点セット」と名乗っているのは、この8面のこと。

役割は前後で分かれる。前3面は日射を止めてダッシュボードやハンドルの表面温度を抑える側、後5面は外からの視線を切る側になる。夏の駐車対策として買うのか、目隠しとして買うのかで、必要な面数が変わってくる。

全窓セットはルーフ形状で分かれる

車種別カットフィルムの DA64V 用は、バックガラスの型紙をハイルーフ用とロールーフ用から選ばせる作りになっている。つまりリアゲートの窓は、ルーフ形状によって寸法が違う。全窓セットや後部セットを買うときに自車のルーフを先に確定させなければならないのはこのためだ。

グレード名からルーフ形状が分かる

DA64V のグレードは GA・PA・PC・JOIN(ジョイン)・JOINターボ。このうち GA だけが標準ルーフ専用で、PA・PC・JOIN・JOINターボはハイルーフ仕様になっている。自分のグレード名が分かれば、それだけでルーフ形状は判断できる。

寸法でも差は出ていて、全高はハイルーフが1,875mm、標準ルーフが1,800mm。荷室内高は1,195mm と1,140mm。外から見て75mm、荷室の中で55mmの違いになる。

プライバシーガラスの有無もグレードで違う

PA は後部座席まわりとリアゲートのプライバシーガラスが付いておらず、PC と JOIN 系では標準装備。同じ DA64V でも、後ろから中がどれだけ見えるかの出発点がグレードで異なる。後ろを覆う目的で買うなら、自車がどちら側かで必要な遮光の度合いが変わる。

どれくらい効くのか

JAF が公開しているユーザーテスト「真夏の車内温度」では、2012年8月に埼玉県戸田市の駐車場で、晴れ・気温35度の条件でミニバン5台を正午から4時間駐車して測っている。対策なしの白い車が車内最高52度・車内平均47度・ダッシュボード最高74度だったのに対し、サンシェードを装着した車は車内最高50度・車内平均45度・ダッシュボード最高52度だった。

大きく下がったのはダッシュボードの表面温度で、車内の空気そのものの差は数度にとどまっている。 サンシェードは車内を冷やす道具ではなく、内装が焼けるのを抑え、乗り込んだ直後にハンドルやシフトノブが触れないほど熱くなるのを防ぐ道具として考えたほうがいい。同じテストで窓を3cm開けた車は車内最高45度・平均42度、エアコンを動かした車は27度・26度だった。乗り込んだあとの冷え方まで含めて考えるなら、エアコン側の状態も見ておく価値がある。

走行中に付けたままにできる窓・できない窓

国土交通省が公開している道路運送車両の保安基準 第29条によると、前面ガラスと側面ガラスには、整備命令標章・検査標章・自賠責の保険標章など列挙されたもの以外を装着したり貼り付けたりしてはならないと定められている。サンシェードはこの列挙のどれにも当たらない。

同じく国土交通省の保安基準の細目を定める告示 第195条では、この制限から外れる「告示で定める部分」を運転者席より後方の部分としており、運転者席より後方の座席等の側面ガラスがそこに挙げられている。DA64V に当てはめると、制限がかかるのはフロントガラスと前席側面の3面で、スライドドア・リアクォーター・バックガラスの後ろ5面は対象から外れる。

ただし、後ろ5面が第29条の対象外であることと、塞いだまま走ってよいことは別の話になる。後方の視界や後写鏡まわりの要件は別の条項で定められていて、そちらまでは確認していない。実際の運用としては、駐車と仮眠のあいだだけ後ろを塞ぎ、動かすときは前3面と一緒に外す形が確実だ。

外さないための4つの判断軸

1. カバー範囲

前掲の3系統がそのまま予算の差になる。フロント1枚だけなら数千円で収まり、後ろまで含めれば面数ぶん値段が上がる。迷ったら、まず自分が困っているのが「暑さ」なのか「視線」なのかを決めるほうが早い。

2. 固定方式

吸盤式はガラス面に直接押し付けるので隙間が出にくく、全窓セットで主流。ただし装着と撤去に手間がかかる。傘型・引き紐式は開いて広げるだけで済み、フロント1枚を毎日出し入れするなら最も速いが、ガラスとの間に隙間は残りやすい。折りたたみ式でサンバイザーに挟むタイプはその中間で、たたんだときにいちばん小さくなる。DA64V のように前席のすぐ上にフロントガラスが立っているキャブオーバー系では、運転席に座ったまま前面を脱着できるかどうかが日々の手間を決める。

3. 素材と構造

多層のメッシュや布系は面数が多くても軽く、たたむと小さくまとまるので全窓セット向き。厚手のウレタン系は遮光と断熱に振っている代わりに、8面ぶんとなると収納にそれなりの場所を取る。アルミ蒸着の折りたたみ式は、フロント1枚を手早く済ませる方向。遮光性が高いほどよいのではなく、車内に置いておける大きさとの釣り合いで決める。

4. 自車のガラスの状態

吸盤式については、メーカー自身が商品ページで、ガラス面に貼り付け物があると装着できない、スモークフィルム施工時は不可、吸盤が密着しない場合は装着できない、と注意している。中古で買った DA64V は前オーナーが後ろにフィルムを貼っていることがあり、その場合は吸盤式が使えないか、使えても落ちやすい。同じメーカーは、同じ型式でも年式により異なるので購入前に確認するようにとも書いている。

用途別に選ぶ4製品

方式の異なる4つを、誰向けかを添えて並べる。価格はいずれも Amazon の実売価格を確認した時点のもので、変動する。

製品 覆う範囲 方式 価格(確認時点)
SAWAKAKI 専用設計 フロント用 前1面 折りたたみ ¥3,050
ruiya 傘型 フロント用 前1面 引き紐式・吸盤 ¥3,480
トクトヨ 5層メッシュ 8点セット 8面すべて 吸盤 ¥8,600
趣味職人 プライバシーサンシェード リア用 後ろ側 吸盤 ¥17,900

通勤と仕事で毎日使うなら、フロント1枚の折りたたみ

DA64V/DA64W 専用設計をうたうフロントガラス用で、たたんで収納できる形。仕事で1日に何度も乗り降りするなら、まずこの1枚から始めるのが順当だ。後ろの目隠しが要らない使い方なら、これ以上の面数は持て余す。

SAWAKAKI エブリイ DA64V/DA64W 専用設計 フロントガラス用サンシェード

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出し入れの速さを最優先するなら、傘型

同じくフロント用で、引き紐式と吸盤を組み合わせた傘型。開いて広げるだけで前面が塞がるので、駐車のたびに付け外しする使い方に向く。折りたたみ式より隙間は出やすいので、内装の焼け止めを主目的に割り切る。

ruiya エブリイ DA64V/DA64W 専用 傘型サンシェード(引き紐式・フロント用)

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車中泊で8面すべてを塞ぐなら、メッシュのフルセット

DA64W/DA64V 対応をうたう5層構造のメッシュカーテン式。メーカーの商品情報ではカーテンロッド・8点セットで、取り付けは吸盤貼付、UVカット対応と説明されている。同じページに、貼り付け物がある場合・スモークフィルム施工済みの場合・吸盤が密着しない場合は装着できないという注意と、同じ型式でも年式により異なるため購入前の確認が必要という但し書きが明記されている。 買う前に自分の後ろ5面のガラスを見ておく。

トクトヨ エブリイ DA64W/DA64V 5層構造メッシュ 全窓8点セット

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遮光を優先して後ろだけ塞ぐなら、厚手のウレタン系

DA64V 系専用をうたうリア用。同シリーズのメーカー情報では、素材はウレタン、厚さは1.0cm〜1.5cm程度、取り付けは吸盤タイプ、製造は日本国内と説明されている。適合は標準装備の状態を前提にしているので、テレビ付きナビのアンテナ位置やドライブレコーダーなど後付け装備がある個体は個別に確認が要る。前面は別に用意するか、サンバイザーで足りると割り切る前提の製品だ。

趣味職人 プライバシーサンシェード エブリイ DA64V系 リア用

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取り付けと日常の出し入れ

吸盤式を長持ちさせる手順は決まっている。

  1. 装着前にガラス内側の油膜とホコリを拭き取る。とくにフロントガラスの内側は曇り止めや内装から出た成分で膜になっていることが多く、これが滑りの原因になる。
  2. 吸盤を軽く湿らせてから、上端から順に押し当てて空気を抜く。
  3. 外すときは吸盤の縁をつまんで空気を入れる。引きはがすと縁が伸びて吸着が落ちる。
  4. たたむ前に結露や雨滴を拭き、湿ったまま袋に戻さない。
  5. 前3面ぶんは走り出す前に必ず外し、走行中に落ちてこない場所へ収める。

後ろにフィルムが施工されている個体では、そもそも吸盤が密着しない場合がある。届いてから気付くと面倒なので、注文の前にガラス内側を手で触って確かめておく。

車中泊で使うときの組み合わせ方

閉め切って寝るなら後ろ5面を塞ぐことになるが、必要な遮光の度合いはグレードで変わる。プライバシーガラスが付いていない PA は外から中が見えやすいぶん、遮光を優先した厚手側を選ぶ理由がある。PC や JOIN 系ならガラス自体で一段落ちているので、メッシュ系で視線を切りつつ風を通す組み方も成り立つ。

遮光と換気は両立しにくい。厚手のウレタン系で完全に暗くするなら、窓の開け方や換気の取り方を別に用意しておく。夏場に全面を塞いだまま眠るのは、内部の空気がこもるので現実的ではない。

よくある質問

DA17V用のサンシェードをDA64Vに流用できますか

できない。ガラスの適合表では DA64 系の対応年式が平成27年2月で切れており、それ以降の DA17V/DA17W は別のガラス部品として扱われている。前面ガラスの形が違うので、寸法が近いという理由で流用しないほうがいい。

スクラムやNV100クリッパー、ミニキャブと書かれた商品でも大丈夫ですか

フロント用については、その併記自体は不自然ではない。ガラス販売各社の適合表で、これらの兄弟車は DA64 系と同じ前面ガラスの枠に入っている。ただし年式の範囲は各社ぶんで違うので、商品ページに DA64V の記載があるかどうかは見ておく。

全窓セットは標準ルーフのGAでも同じものが使えますか

同じとは限らない。バックガラスの型紙はハイルーフ用とロールーフ用に分かれていて、標準ルーフ専用の GA とハイルーフの PA・PC・JOIN 系では後部の寸法が違う。全窓セットや後部セットを買うときは、商品ページのルーフ形状の指定を確認する。

サンシェードを付ければ車内は涼しくなりますか

空気の温度はそれほど下がらない。JAF のテストでは、対策なしの白い車の車内平均47度に対し、装着した車は45度だった。一方でダッシュボードの表面温度は74度から52度まで下がっている。内装の焼けと、乗り込んだ直後の熱さを抑える道具として考える。

走行中に付けたままにしてよい窓はありますか

保安基準の装着制限がかかるのはフロントガラスと運転者席より前方の側面ガラスで、後ろ5面はその制限からは外れる。ただし後方の視界に関する要件は別の条項にあり、そちらは確認できていない。走るときは前後とも外す運用にしておくのが確実だ。

まとめ

購入前に手元で確かめる項目は4つに絞れる。

  • 車検証の型式欄が DA64V か(DA17V なら別部品)
  • グレード名(GA なら標準ルーフ、PA・PC・JOIN 系ならハイルーフ)
  • 後ろのガラスにフィルムや貼り付け物がないか(吸盤式の可否)
  • 前だけでいいのか、後ろまで塞ぎたいのか

前面は DA64V と DA64W が同じ枠で扱われているので、型式さえ合っていれば選択で迷わない。分岐が出るのは後ろ側だけだ。この4つが埋まった時点で、3系統のどれを買うかは自動的に決まる。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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