カムリ AVV50 タイヤ交換 ジャッキポイントと21mmナット

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カムリ AVV50 のジャッキポイントは、トヨタが取扱書で指定する部位で決まる。その図は、手元の車の生産時期に合った版の取扱書で確かめるのが一番の近道だ。ナットは二面幅 21mm なので、それに合うレンチとトルクレンチを用意し、対角線の順に分けて締める。スタッドレスタイヤへの履き替えやパンクのときに迷わないよう、取扱書の選び方から増し締めまでを作業の順番どおりにまとめる。

目次

AVV50 のジャッキポイントとタイヤ交換の要点

最初に、作業の前に押さえておくことを並べておく。

  • ジャッキはトヨタが取扱書で指定する部位にかける。トヨタのよくある質問のタイヤ交換の案内では、ジャッキは「取扱書記載の指定部位」にセットするとしている。この案内はトヨタ車全般向けで、AVV50 のジャッキの位置そのものは書かれていない。
  • 指定部位の図は、生産時期に合った版の取扱書で確かめる。AVV50 世代のハイブリッド車版の取扱説明書は、生産期間ごとに7版に分かれて公開されている。
  • 自動車メディアの CARPRIME の解説では、一般的な乗用車は車体下のマークの奥にある切り欠きが目印になる。ただし AVV50 の位置を示した出典ではないので、取扱書の図と実車で突き合わせる。
  • AVV50 のナットのねじは M12×1.5、二面幅は 21mm(HEX21)。
  • 締め付けトルクの数値は今回確かめた出典に記載が無いため、取扱書で確かめる。

自分の AVV50 に合う取扱書を選ぶ

カムリ AVV50 は、型式 DAA-AVV50 のカムリ ハイブリッド(駆動方式 FF)だ。トヨタ公式サイトの中古車カタログには、2011年9月発売と2015年5月発売の AVV50 が載っている。

生産期間ごとの取扱書の版

トヨタが公開しているカムリの取扱書の一覧では、AVV50 世代のハイブリッド車版の取扱説明書が、2011年9月〜2017年6月の生産分について次の7つに分かれている(いずれも PDF)。

生産期間 公開されている取扱書
2011年9月〜2012年2月 ハイブリッド車版 取扱説明書
2012年3月〜2012年8月 ハイブリッド車版 取扱説明書
2012年9月〜2013年8月 ハイブリッド車版 取扱説明書
2013年9月〜2014年8月 ハイブリッド車版 取扱説明書
2014年9月〜2015年4月 ハイブリッド車版 取扱説明書
2015年5月〜2015年9月 ハイブリッド車版 取扱説明書
2015年10月〜2017年6月 ハイブリッド車版 取扱説明書

ナビゲーション用の取扱説明書は別に、2011年9月〜2014年8月と2014年9月〜2017年6月の2つがある。ここで開くのは表の取扱説明書の方だ。

取扱書で確かめる3つのこと

車に備え付けの取扱書があればそれを、無ければ公開サイトで同じ生産期間の版を開き、タイヤ交換に関する項目で次の3つを確かめる。

  1. ジャッキをかける指定部位の図
  2. ホイールナットを締める順序
  3. 締め付けトルク

トヨタのよくある質問も、この3つはいずれも取扱書の記載に従い、交換のときは取扱書と併せて読むよう求めている。作業を始める前に、この3つを自分の車の版で見ておくことが、以降の手順の土台になる。

ジャッキポイントの見つけ方

損害保険会社の解説記事では、ジャッキアップポイントの位置は車種や駆動方式、ジャッキの種類によって異なるとし、取扱説明書やメーカーの Web サイトで確かめ、分からないときはディーラーや販売店に問い合わせるよう勧めている。

マークと切り欠きを探す

自動車メディアの CARPRIME の解説では、一般的な乗用車は前輪と後輪の間の車体の下部に逆三角形か矢印のマークがあり、マークの奥をのぞき込むとプレスラインに切り欠きがある箇所がある。ジャッキはこの切り欠きに合わせてセットする、という見つけ方だ。

ただし、これは乗用車一般の解説で、AVV50 のジャッキの位置を示した出典ではない。AVV50 の指定部位は、生産時期に合った取扱書の図と、実車の車体下の目印を突き合わせて確かめる。突き合わせても分からないときは、無理に決めずに販売店に確かめる。

指定以外の場所にかけると起きること

CARPRIME の解説によれば、車体の重さを支える強度がないところにジャッキを入れると、車体やプレスラインの変形につながる可能性があり、ジャッキが倒れて危険な状況になる可能性もある。

ジャッキ選びにも注意がいる。車の付属品ではないジャッキを使うと、ジャッキアップポイントとかみ合わずに車両が損傷するおそれがある。ジャッキには、ねじで上げ下げするパンタグラフジャッキと、油圧式が多いガレージジャッキがあり、かける位置はジャッキの種類によっても異なる。ガレージジャッキを使うなら、パンタグラフジャッキと同じ所でよいと決めつけず、取扱書と販売店で確かめておく。

作業の前に用意するもの

作業する場所と輪止め

作業は、地面が固く平らで安全な場所で、交通の妨げにならない所を選ぶ。外すタイヤの対角線上のタイヤには輪止めをして、車が動かないように固定する。右前を外すなら左後ろに輪止め、という組み合わせだ。

走行直後は、ディスクホイールやブレーキまわりが高温になっていて、手や足などが触れるとやけどをするおそれがある。走ってきてすぐに手を出さないようにする。

用意する工具

  • 21mm(HEX21)に合うレンチと、トルクレンチ用の 21mm のソケット。ホイールメーカーのウェッズの適合検索(トヨタ カムリ、型式等「AVV50 *A」)では、ナットのねじは M12×1.5、二面幅は HEX21 とされている。タイヤメーカーのコンチネンタルタイヤの解説も、ナットを正しく締めたりゆるめたりするにはトルクレンチという専用の工具が必要だとしている。
  • ジャッキと、持ち上げた車体を支えるリジッドラック
  • 輪止め

応急用タイヤとタイヤパンク応急修理キットのどちらが積まれているか、車載ジャッキやホイールナットレンチが積まれているかとその収納場所は、今回確かめた出典(トヨタ公式サイトの中古車カタログの装備・諸元欄など)には記載が無い。手元の車の荷室の床下と取扱書で確かめる。

スタッドレスタイヤを別のホイールに組んで付け替えるときは、ナットにも注意する。トヨタのよくある質問は、タイヤの取り付けには「使用しているホイール専用のホイールナット/ボルト」を使うよう案内している。今のナットをそのまま使ってよいかは、付けるホイール側の指定で確かめる。なお、ウェッズの適合検索では AVV50 のホイールの取り付けは5穴・PCD 114.3、車両ハブ径 φ60 とされている。

グレード別の純正タイヤサイズ

トヨタ公式サイトの中古車カタログに載る AVV50(2011年9月発売・2015年5月発売)の記載は次のとおり。タイヤサイズは前後とも同じだ。

グレード 発売 純正タイヤサイズ アルミホイール 車両重量
ハイブリッド(標準グレード) 2011年9月 215/60R16 オプション設定無 1540kg
ハイブリッド(標準グレード) 2015年5月 215/60R16 オプション設定有 1540kg
ハイブリッド Gパッケージ 2011年9月 215/55R17 17インチ標準 1540kg
ハイブリッド レザーパッケージ 2011年9月・2015年5月 215/55R17 17インチ標準 1550kg
ハイブリッド Gパッケージ・プレミアムブラック 2015年5月 215/55R17 17インチ標準 1540kg

この表の記載は、中古車カタログに載る上のグレードの2011年9月発売・2015年5月発売の分に限られる。履き替え用のタイヤを用意する前に、自分の車のグレードと発売時期が表の行に当たるかを確かめ、当たる行の純正タイヤサイズを見ておくとよい。

タイヤ交換の手順

  1. 車を持ち上げる前に、レンチでナットを少しだけ緩めておく。
  2. ジャッキを取扱書記載の指定部位に合わせてセットし、タイヤを交換できる高さまで車体を持ち上げる。
  3. リジッドラックをかけて車体を支える。
  4. ナットを外してタイヤを外す。外したタイヤは、取り付けるタイヤと入れ替えて車体の下側へ置く。
  5. 取り付ける前に、ホイールの接触面とナットのネジ部の汚れをふき取る。つぶれ・亀裂・錆などの異常があれば、トヨタ販売店で点検を受ける。
  6. タイヤを付け、ナットをまず手で仮締めする。引っ掛かりがあれば、トヨタ販売店で点検を受ける。
  7. 取扱書記載の順序(対角線)で、2〜3回に分けて締めていく。
  8. 車体の下のリジッドラックやタイヤを取り除き、ジャッキをゆっくり下ろして車を着地させてから、仕上げにトルクレンチで規定トルクに締める。

ナットの締め付けと増し締め

締める順序と回数

トヨタのよくある質問の案内では、ホイールナットは取扱書記載の順序(対角線)で2〜3回に分けて締め付け、最後に取扱書記載の締め付けトルクで締め付ける。

AVV50 のホイールナットの締め付けトルクの数値は、今回確かめた出典(トヨタ公式サイトの中古車カタログ、トヨタのよくある質問、ホイールメーカーの適合検索)には記載が無い。数値は手元の車の生産時期に合った取扱書で確かめ、トルクレンチでその値に締める。別の型式や海外仕様のカムリの値を当てはめることはしない。

トルクレンチの使い方

タイヤメーカーのコンチネンタルタイヤの解説では、整備士はまず規定トルクの半分の値にトルクレンチを設定して各ナットを締め、その後で規定トルクの値に設定し直して、正しいトルク値まで締めるという。2〜3回に分けて締める流れとも合うので、この順で進めればよい。

同じ解説は、ナットのネジ部やナットとホイールの間にゴミや砂、錆があると、締めたときに「偽のトルク」が発生し、適正に締まらないことがあるとしている。手順5の汚れのふき取りは省かない。また、ナットを締めるときも緩めるときも、レンチを足で踏んで使わない。

増し締めの目安

タイヤメーカーのコンチネンタルタイヤの解説では、タイヤ交換後、50〜100km を目安に走行したらナットを点検し、必要であれば締め直す(増し締め)。点検にもトルクレンチを使い、取扱書の値で締まっているかを確かめる。

作業中と交換後の安全の注意

損害保険会社の解説記事は、ジャッキアップした車の下に頭や体をもぐらせて作業するのは非常に危険なので避けるよう呼びかけている。乗りものニュースのタイヤ交換の解説も、ジャッキだけでクルマを支えていると、ジャッキが外れてクルマが落ちた場合に挟まれる危険があるとしている。持ち上げたらリジッドラックで支え、車の下に体を入れない。この2つは手順を急いでも削らない。ブレーキまわりの熱さにも気をつける。

交換後、普段と違う音が出ているなど異常を感じたら、直ぐにトヨタ販売店へ相談する。作業そのものに不安があるときも、最寄りのトヨタ販売店やガソリンスタンドなどに相談すればよい。

よくある質問

AVV50 のジャッキポイントはどこ?

トヨタが取扱書で指定する部位にかける。位置は生産時期に合った版の取扱書の図で確かめる。車体下のマークの奥の切り欠きは乗用車一般の目印で、AVV50 の位置を示した出典ではないので、図と実車を突き合わせる。

ホイールナットの締め付けトルクは何N·m?

AVV50 の数値は、今回確かめた出典には記載が無い。生産時期に合った取扱書で確かめ、トルクレンチでその値に締める。

スタッドレス用のホイールに今のナットを使える?

トヨタのよくある質問は、使用しているホイール専用のナット/ボルトを使うよう案内している。今のナットをそのまま使ってよいかは、付けるホイール側の指定で確かめる。

増し締めはいつする?

コンチネンタルタイヤの解説の目安では、交換後 50〜100km 走行したときに点検し、必要なら締め直す。

ナットに合うレンチのサイズは?

21mm(HEX21)に合うものを用意する。ウェッズの適合検索(型式等「AVV50 *A」)の AVV50 の記載による。

まとめ

まずは、手元の車の生産時期に合う版の取扱書(車に備え付けの取扱書、またはトヨタの取扱書の公開サイトの同じ期間の版)を開く。そのうえで次の順に進める。

  • ジャッキは取扱書記載の指定部位にかける。図と実車の車体下の目印を突き合わせ、分からなければ販売店に確かめる。
  • 21mm(HEX21)に合うレンチとトルクレンチを用意する。
  • ナットは対角線の順で2〜3回に分けて締め、着地させてから取扱書記載のトルクで締める。
  • 50〜100km を目安に走ったらナットを点検し、必要であれば締め直す(コンチネンタルタイヤの解説の目安)。

タイヤやホイールを選ぶ段になったら、次の記事も参考にしてほしい。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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