カムリAVV50 バルブ型番一覧|前期・後期

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中古で手に入れたカムリの車幅灯が片側だけ切れた、フォグを白い光に換えたい。そんなときに最初に止まるのが、通販の適合検索で年式区分を選ぶところだ。AVV50のカムリはロービームが前期も後期もHIDのD4Sで一本化されていて、ここで型番が分かれることはない。分かれるのは2014年のマイナーチェンジで電球からLEDやASSYに置き換わった3系統で、しかもその境目は資料によってひと月ずれる。まず部位別の型番を押さえ、そのうえで自分の個体がどちらに当たるかを詰めていく。

目次

部位別バルブ型番の早見表

純正ランプメーカー系の車種別電球適合表で、マイナーチェンジ前(H23.9〜H26.7)とマイナーチェンジ後(H26.8〜H29.6)を並べると次のようになる。

部位 前期 後期
ロービーム HID(D4S)42V35W 同じ
ハイビーム 9005(HB3)12V65W(60W) 同じ
フロントフォグ H11 12V55W 同じ
ポジション(車幅灯) T10 12V5W LED(電球の設定なし)
フロントウインカー T20ピンチ部違い 12V21W アンバー 同じ
サイドウインカー T10 12V5W アンバー ASSY(球単体の設定なし)
リアウインカー T20ピンチ部違い 12V21W アンバー 同じ
テール&ストップ T20ダブル 12V21/5W LED(電球の設定なし)
テール(専用) T10 12V5W 設定なし
ハイマウントストップ LED LED
リアフォグ 設定なし T20シングル(リアフォグ)12V21W
バックランプ T16 12V16W(18W) 同じ
ナンバー灯 T10 12V5W 同じ
ルームランプ 前/中/後 T10 12V5W/12V8W/12V3.8W 同じ

前期と後期で変わるのは、ポジション・サイドウインカー・テール&ストップの3系統だけで、残りはすべて共通というのが同表2区分を突き合わせた結果だ。ヘッドライトで悩む車ではない、と最初に言い切れるのはこのためである。

自分のカムリが前期か後期かを確定させる

型番より先に、この確定を済ませたい。ここを間違えると、後期の車に前期用の球を注文することになる。

資料によって区分の境目がひと月ずれる

電球適合表はどちらのメーカーもH23.9〜H26.7とH26.8〜H29.6で切っている。一方、メーカーが公開している取扱説明書の生産年月区分は2011年09月〜2014年08月と2014年09月〜2017年06月で切られていて、マイナーチェンジ自体はメーカーの発表資料によると2014年9月9日発売だ。つまり2014年8月に作られた個体は、電球適合表では後期側、取扱説明書の区分では前期側に入る。表の年式だけで断定できる車ではないことを、この時点で受け入れておく。

2014年8月前後の個体をどう見るか

まず車検証を出す。LED・HIDバルブメーカーの適合表にも、車検証の「型式・初度登録年月」の欄でまず愛車の型式と年式を調べるよう書かれている。ただし初度登録年月は生産年月とずれることがあるので、境目付近の個体はこの欄だけで決めない。

そこから先は現車を見るのが早い。車幅灯が電球なら前期、LEDなら後期。リアのコンビネーションランプもマイナーチェンジで変わっており、メーカーの発表資料には「リヤビューはコンビネーションランプ、バンパー、ガーニッシュを変更」とある。灯火の見た目で判断がつくのは、この車の数少ない分かりやすいところだ。

前まわりの電球を1つずつ

ヘッドライトとフォグ

ロービームは電球適合表のどちらの年式区分でも「HID(D4S) 42V35W」の1行だけで、ハロゲンとの併記も「or」表記もない。LEDバルブメーカーの表もAVV50系を仕様「HID車」としてD4Sと書いている。D4Rではないので、形が似た別形状の球を買わないよう注意したい

ハイビームはロービームとは別体で、こちらはハロゲンの9005(HB3)12V65W(60W)。フォグはH11の12V55W。どちらも前期後期で変わらない。なお同表の注記では、HB3はECE規格の名称で9005はSAE規格の名称、つまり同じ球の呼び方違いだと説明されている。商品名がどちらの表記でも中身は同じものだ。

車幅灯とウインカー

ポジションは前期がT10の12V5W、後期は表が「LED」になり電球の設定が消える。メーカーもマイナーチェンジの発表資料で「LEDクリアランスランプを採用することで、先進性を強調」と書いていて、適合表の変化と公式資料が一致している。

サイドウインカーは前期がT10の12V5Wアンバー、後期は「ASSY」表記で球単体の設定がない。後期は球だけの交換を前提にしていない構造ということになる。

前後のウインカーは全年式で「T20ピンチ部違い」12V21Wアンバー。同じT20でも通常のT20とは別形状として表に載っているので、買うときは商品名にピンチ部違いの表記があるアンバー球を選ぶ。前後で同じ球なので、まとめ買いしても無駄にならない。

後ろまわりの電球を1つずつ

テールとストップ

前期のブレーキ欄は、テール&ストップがT20ダブルの12V21/5Wと、これとは別にテール専用のT10 12V5W。数字が2つ並ぶのは1個の球が尾灯側と制動灯側を兼ねている表記なので、片側だけの球ではなく形状名どおりT20ダブルを選ぶ。後期はテール&ストップが「LED」になり、テール欄は設定なしに変わる。後期で球を使うのは、後ろまわりではウインカーとバックランプとナンバー灯だけになる

ハイマウントストップランプは前期・後期どちらの区分でも表の記載が「LED」で、球の設定がない。マイナーチェンジで変わった箇所と混同されがちだが、ここは前期の時点で既にLEDだった。

バックランプとナンバー灯

バックランプはT16で、定格欄は12V16W(18W)。この括弧も規格違いの並記で、16WがECE規格、18Wが旧JIS規格の表示電力、バルブの製造時期で表示が違うだけで特性は変わらないと注記されている。ナンバー灯はT10の12V5W。どちらも前期・後期で共通で、LEDバルブメーカー2社の表も同じ形状を挙げている。

後期にだけ現れる欄

後期の区分では、ブレーキ欄のストップの行に「T20シングル(リアフォグ)」12V21Wという記載が現れる。前期の同じ行は設定なしで、もう一方の適合表でも後期のページにだけ独立したリアフォグの項目がある。形状名に部位名が併記された書き方なので、表の記載をそのまま扱うにとどめる。

室内灯は形状が同じでも定格が違う

電球適合表では室内灯がフロント・ミドル・リアの3か所に分かれ、いずれもT10だが定格が12V5W・12V8W・12V3.8Wと3種類ある。前期・後期で変わらない。形状名が同じだからと3か所まとめて同じ球を買うと、ワット数が合わない箇所が出る

なお国産LEDバルブメーカーの表では、ルームランプ欄に形状「T10(2コ)」と書いたうえで「-」が付いている。これは同表の凡例では取扱・設定なしの意味で、その灯火が車に付いていないという意味ではない。

適合表どおりでない個体がある

特別仕様車のヘッドライトとフォグ

2015年5月12日発売の特別仕様車ハイブリッド「Gパッケージ・PREMIUM BLACK」は、メーカーの発表資料に「LEDのヘッドランプやフロントフォグランプ」を特別装備したと明記されている。この個体には、適合表が載せているD4SのHIDバルブもH11のハロゲン球も入っていない。年式と型式が合っていても表どおりにならない実例が、この車には現実に存在する。

表のただし書きは空文句ではない

電球適合表には「電球の形状は、車種によって年式・型式・タイプ・グレードが一致していても、特別仕様車等の条件により、記載されている情報と異なる場合がございます。必ず購入前に車輌に装着されている電球の形状・定格と一致している事をご確認ください」というただし書きが付く。もう一方の適合表にも同趣旨の注意がある。上の特別仕様車がまさにその条件に当たる。表の型番は買い物の目安であって、最後の判断は現車のバルブを外して形状と定格を見ることに置く。

ちなみに同表は「or」表記を「同一型式でも、タイプ・グレード等の条件により、異なった電球を使用しております」と注記しているが、カムリAVV50でorが付いているのはウインカーの製品No欄だけで、ロービームやフォグの形状欄には付いていない。表の上では例外の予告がない箇所でも、ただし書きの範囲では例外が起こりうる、という読み方になる。

LEDに換えられるところ、換えられないところ

ロービームは2社で判断が割れている

国産LEDバルブメーカーの適合表では、D4SのLEDバルブは標準モデル・ハイスペックモデル・スーパーハイルーメンモデルとも「×装着不可」で、○が付くのは純正HID交換用バルブだけ。一方、LED・HIDバルブメーカーの適合表は同じD4Sについて、HIDバルブ・パワーアップキット タイプB・LED化キット バルブ交換タイプを検討可能、LED化キット 配線加工タイプを取付け不可と区分している。同じ車の同じ球で、片方は不可、片方は検討可能というのが現状で、どちらが正しいと決められる材料はない。ロービームのLED化を狙うなら、購入先の適合表の判断を確認してから決めることになる。

ハイビームとフォグ

こちらは分かりやすい。国産LEDバルブメーカーの表では、ハイビームのHB3は標準モデルとハイスペックモデルが○でスーパーハイルーメンモデルが×、ハロゲンバルブも○。フォグのH11は3モデルとも○でハロゲンバルブも○。ポジションのT10、バックランプのT16、ナンバー灯のT10もLED装着可能とされている。前まわりの光を白く揃えたいなら、ハイビームとフォグから手を付けるのが素直だ。

後期でLED表記になったポジションとテール&ストップ、前期後期ともLED表記のハイマウント、後期でASSY表記のサイドウインカーは、適合表の説明に「純正バルブがLEDの場合:適合商品がございません」とあるとおり、球を差し替える対象ではない。

ウインカーをLEDにするとき

適合表には「ウインカーにLEDバルブをそのまま装着した場合、ハイフラッシュ(高速点滅)になりますのでハイフラ防止リレー、又はハイフラ防止抵抗器を別途お買い求めください」という注意がある。球だけ買っても作業は完結しないので、対策部品を同時に用意する。

買う前・作業前に確認しておくこと

灯具側の作りによる制限もある。電球適合表のページには「二重レンズ・イエローキャップ装着者には『KOITOノーマル球』以外の電球を使用しないでください。高効率電球を使用した場合、レンズの変色・変形等の不具合を起こす可能性があります」という注意があり、装着車かどうかは販売店へ問い合わせるよう書かれている。適合検索で型番が出ても、選べる商品がその型番の全部とは限らない

規格違いの併記に惑わされないことも実務では効く。HB3と9005、16Wと18Wは別物ではない。逆にT20ピンチ部違いとT20、D4SとD4Rは別物だ。似た表記の中で、どこが呼び方違いでどこが形状違いかを分けて見る。

よくある質問

カムリAVV50のロービームはD4SとD4Rのどちらですか

D4Sだ。電球適合表は前期・後期どちらの区分でも「HID(D4S) 42V35W」の1行で、LEDバルブメーカーの表もD4Sと記載している。D4Rは別形状なので流用しない。

後期の車幅灯にT10は使えますか

使えない。電球適合表のマイナー後(H26.8〜H29.6)の区分では、ポジションが「LED」表記になり電球の設定そのものが無い。T10が載っているのは前期の区分だけだ。

バックランプの型番は何ですか

T16で、定格欄は12V16W(18W)。前期・後期で共通で、LEDバルブメーカー2社の表も同じくT16としている。括弧の中は規格違いの表示なので、16Wと18Wで別の球を探す必要はない。

LEDヘッドランプの個体はどう見分けますか

2015年5月発売の特別仕様車ハイブリッド「Gパッケージ・PREMIUM BLACK」はLEDヘッドランプとLEDフォグランプが特別装備で、D4SもH11も入っていない。年式と型式が合っていても表どおりとは限らないので、点灯時の光り方だけで決めず、バルブを外して形状を見る。

まとめ

この車で押さえるのはロービームが全年式D4Sで一本ということと、前期後期で変わるのが3系統だけということ。注文前のチェックはこれだけでいい。

  • 車検証で型式と初度登録年月を確認する。2014年8月前後なら年式だけで決めない
  • 車幅灯が電球かLEDかを見る。電球なら前期、LEDなら後期
  • 換える箇所が3系統(ポジション・サイドウインカー・テール&ストップ)に当たるかを確認する
  • 室内灯は3か所でワット数が違うので、位置ごとに定格を控える
  • 最後にバルブを外し、形状と定格が注文しようとしている品と一致するかを目で見る
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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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