C-HR NGX10の荷室 収納318Lと床下の使い方

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収納ボックスを買ってから荷室に収まらず、そのまま持ち帰る。C-HRで起きやすい失敗は、容量の不足ではなく高さ方向の見落としから来る。リヤシートを使った状態の容量は318Lあり、奥行きも十分だが、上方向に伸ばせる余地は小さい。増やす手は床下・片側倒し・置き方の見直しの3つで、どれも最初から車に付いている装備だけで足りる。

目次

先に押さえる3つの前提

リヤシートを使った状態のラゲージ容量は318L。トヨタの正規販売会社の記事では「デッキボード下段時で最大318L」と説明されており、他の解説でも同じ値で一致している。ただし同じ販売店が比べたSUV5車種の中では最も小さく、RAV4の580L、ハリアーの409Lとは差がある。

トヨタの正規販売店が実車に積んで確かめた記事によると、奥行きは「最大770mmなので、街乗りやドライブで使用する分には問題ないサイズ感」とされる一方、5台の中で一番ヘッドクリアランスが低く、圧迫感があると評価されている。数字が示すとおり、C-HRで足りないのは奥行きではなく高さだ。

だから打つ手は3方向に絞られる。床下のトレイへ荷物を逃がす、6:4分割のリヤシートを片側だけ倒す、そして入れる箱の寸法を先に決める。以下、この順で見ていく。

NGX10の素性と、寸法値が資料でずれる理由

NGX10は1.2L直噴ターボを積む2WD(前輪駆動)だ。1.2Lターボはもともと4WD専用だったが、2018年5月7日の一部改良でS-TとG-Tに2WDが追加され、このときからNGX10が存在する。排出ガス規制の識別記号の違いでDBA-NGX10と3BA-NGX10の2表記があり、2019年10月18日のマイナーチェンジでは6速iMTとGR SPORTが加わった。初代C-HRの国内販売は2016年12月14日から2023年7月31日まで。

荷室の広さ自体は、2WDのハイブリッド車と4WDの直噴ターボ車で寸法・容量とも同じと説明されている。つまり荷室の寸法はNGX10だけの特別値ではないが、収納まわりの装備の有無はグレードとオプションで変わる点は分けて考えたい。

寸法値が資料によって食い違うのは、どこからどこまでを測るかが違うからだ。実測寄りの値では高さ約675mm、カバー使用時の高さ約385mmとされており、カタログ由来の値と一致しない。リヤシートを格納したときの容量にいたっては資料ごとに差があるので、以下で数値として扱うのは容量318Lと、計測位置のはっきりした寸法だけにする。最後は自分の車で測るのが早い。

タイヤのサイズもグレードとオプションで分かれる部分なので、あわせて確認しておきたい。

床下のラゲージアンダートレイを使い切る

床にはラゲージアンダートレイがある。トヨタの取扱書(C-HR ガソリン車)では、使うときはデッキボードを持ち上げて取りはずすと説明されている。トレイの形はAタイプとBタイプの2種類が示されており、車によって形が違う。停止表示板を収納できるが、ケースの大きさや形状によっては入らないとも書かれている。

床下に向くのは、降ろしたくないが毎回は使わないものだ。洗車用品、けん引ロープ、汚れもの用の袋、停止表示板をここへ移すと、上の318Lをそのまま荷物に使える。逆に買い物袋のように毎回出し入れするものは、デッキボードを外す手間の分だけ向かない。

荷室の側面にはラゲージサイドトレイもある。フタなしとフタありがあり、フタありはノブを回して開ける。タイヤパンク応急修理キット装着車では、このトレイにフタを収納できる。救急箱収納スペースも同じくA・Bの2タイプだ。床下まわりは同じNGX10でも同一とは限らないので、収納用品を選ぶ前に一度デッキボードを外して中を見ておく。

ラゲージカバーは外すか、外さないか

高さを稼ぐいちばん直接的な手は、ラゲージカバーを外すことだ。取扱書の標準タイプの手順は、止めヒモをはずしてカバーを水平にし、上に持ち上げてから手前に引く。取り付けは逆の順で行い、固定されたことを確認する。軽量タイプは折りたためる。両手で持って親指を反対方向に向け、片方を手前に曲げ、もう一方を反対側にねじり、円を作るようにねじりながら内側へ折りたたむ。円が3つ並ぶまで折りたためたら完了だ。

問題は外したあとの置き場所になる。自動車情報メディアの荷室レビューでは、標準装備のカバーはハードタイプで、取り外したときの収納スペースに困ると指摘されている。背の高い荷物を積む前提なら、外したカバーを家に置くのか車内に残すのかを先に決めておく。積んだり降ろしたりのたびに考えることではない。

取扱書の警告もあわせて押さえておく。カバーの上に荷物を置いたり子どもを乗せたりしない、操作するときはカバーとまわりの部品のあいだに指や腕を入れない、軽量タイプは止めヒモを正しく付ける、折りたたむときに過度な力を加えない。

リヤシートの倒し方と、戻すときの確認

リヤシートは6:4分割可倒式で、シート肩口のレバーを操作して倒す。左右独立して倒せるため、後席に人を乗せたまま片側だけ倒す使い方ができる。日常でいちばん出番が多いのはこの片側倒しだ。

倒す手順

トヨタの取扱書(C-HR ガソリン車)の手順は次のとおり。

  1. 安全な場所に駐車し、パーキングブレーキを確実にかけ、シフトポジションをP(オートマチック車)またはN(マニュアル車)にする
  2. フロントシートの位置と背もたれの角度を調整する(背もたれが後方に倒れていると、リヤシートの操作時に当たる場合がある)
  3. リヤシートのヘッドレストを下げる
  4. ロック解除レバーを引きながら背もたれを倒す

シートベルトはシートベルトガイドにかけ、シートとボデーのあいだに挟まれないようにする。

戻したあとの確認

背もたれを前後に軽くゆさぶって固定されたことを確かめる。固定されていないときはレバーに赤色が見えるので、赤色が見えていないことが合図になる。シートベルトが背もたれ固定フックに挟まると損傷させるおそれがあるので、挟み込まない位置に戻す。

なお倒した床は平らになりきらない。荷室レビューでは「完璧なフルフラットではなく、若干の手前下がりになっているのですが、段差などは無い」と説明されている。荷物を置くうえで困る段差はない、という程度で見ておくのが妥当だ。

箱を買う前に決める3つの寸法

SUV専門店がまとめた荷室データでは、荷室長(リヤシート使用時)770mm、荷室幅はデッキサイドのホイールハウス後ろで左右間1,400mm・固縛フックの高さで左右間960mm、荷室高はデッキボードから天井まで650mm・デッキボードからパッケージトレイ(ラゲージカバー)まで400mmとされている。リヤシートを格納したときの荷室長は、フロントシートバック上部からバックドアトリムまでで1,585mm、下部からフィニッシュプレートまでで1,825mm。

ここから、買う箱の条件は3つに落ちる。

  • 高さ:カバーを付けたまま使うなら400mm以内、外して天井まで使うなら650mmが上限
  • 幅:固縛フックの高さでの左右間960mmを目安にすると、左右の張り出しに当たりにくい
  • 奥行き:770mmが基準。床を埋める長い箱を1つ置くより、短辺方向に2つ並べるほうが出し入れは楽

いずれも最後は自分の車で実測してから買う。同じ考え方は他のコンパクトSUVでも通じるので、車種をまたいで比べるなら次の記事も参考になる。

長い荷物・大きい荷物の積み方

サイドデッキカバーは取り外すことができ、長さのある荷物を横向きに置けるようになる。長尺物で困ったときに最初に試す手だ。

積載の実例も出ている。トヨタの正規販売店が実車に積んで確かめた記事によると、9.5インチのゴルフバッグは横向きで1つ積め、リヤシートの片側を倒せば2つまで積み込めたという。ベビーカーは「立てても、寝かせても問題なく積むことができました」とされる一方、チャイルドシートを積んだ状態では5車種中で最も頭上の余裕が少ないという評価も付いている。

長尺物を積むときの位置には決まりがある。取扱書は、後席の背もたれを折りたたんで寸法の長い荷物を積むときは、できるだけ前席シート背もたれの真うしろには積まないよう求めている。

荷崩れを防ぐ固定のしかた

荷室にはデッキフックがあり、フックを使って荷物を固定できる。取扱書は、使わないときはけがをしないよう必ずもとの位置に戻すよう警告している。買い物フックもあるが、こちらは2kg以上のものや大きいものを吊り下げないという上限が示されている。買い物袋を掛ける程度の装備と考えておく。

積み方そのものへの警告もある。荷物を積み過ぎない、荷重を不均等にかけない。タイヤに負担がかかるだけでなく、ハンドル操作性やブレーキ制御の低下が事故につながるとされている。重いものは低く、左右に振り分ける。この置き方なら固定も楽になる。

車内の小物収納とグレードによる差

取扱書に載る収納装備はグローブボックス、ボトルホルダー、カップホルダー、コンソールボックスの4つ。グローブボックスはボタンを押して開け、車幅灯の点灯時は内部のランプが点く。コンソールボックスはレバーを引いてフタを持ち上げる。このほか大容量センターロアトレイ、フロントドアポケット(左右)、リヤドアボトルホルダー(左右)、荷室横のデッキトリムの小物入れがある。

うしろ側のカップホルダーは仕切りをひっくり返したり外したりして深さを変えられる。この仕切りはうしろ側専用で、前側では使わない。ボトルホルダーはペットボトルのフタを閉めてから入れる。大きさや形によっては入らないものがあり、紙コップやガラス製のコップは入れない。

グレード差も小物側に出る。GとG-Tにはシートバックポケット(運転席・助手席)とLED照明が追加され、カップホルダーもLEDイルミネーション付きになる。荷室の広さは変わらないが、小物の置き場所の数は変わる。

やってはいけない積み方

取扱書の「荷物を積むときの注意」には、実際にやりがちな行為がそのまま並んでいる。

  • 燃料が入った容器とスプレー缶は引火のおそれがあり積まない
  • 荷物はできるだけラゲージルームに積み、シート背もたれより高いものを積まない
  • 運転席足元、助手席やリヤ席(積み重ねる場合)、ラゲージカバー、インストルメントパネル、ダッシュボードには積まない
  • 室内に積んだ荷物はすべて安定させる。ラゲージルームに人を乗せない

背もたれを倒す操作にも警告がある。走行中に前倒ししない、平坦な場所でパーキングブレーキをかける、倒した背もたれの上やラゲージルームに人を乗せて走らない、子どもがラゲージルームに入らないよう注意する、人が座っている状態で操作しない、可動部や結合部に手足を挟まない、子どもに操作させない。守らないと重大な傷害や死亡につながるおそれがあると明記されている。

収納装備の側にも注意がある。メガネ、ライターやスプレー缶を収納装備内に放置しない。室温が高くなると変形や爆発・発火につながる。運転中や使わないときはフタを閉じ、トレイに転がりやすいものを置かない。

荷室のランプは点灯したままでも約20分後に自動消灯する。バッテリーあがりを防ぐ仕組みが入っているとはいえ、消し忘れが重なる使い方は避けたい。

よくある質問

C-HRの荷室は何リットル?

リヤシートを使った状態で318L。倒したときの数値は資料によって差があるため、容量ではなく荷室長で考えるほうが実際の判断に使える。

後席を倒すとフラットになる?

完全なフルフラットにはならず、やや手前下がりになる。ただし荷室レビューでは大きな段差はないと評価されている。

ハイブリッドやターボ4WDと荷室の広さは違う?

荷室の寸法・容量は同じという記載がある。違いが出るのは収納装備の有無で、こちらはグレードとオプションによる。

床下には何が入る?

ラゲージアンダートレイは形がA・Bの2タイプあり、車によって違う。停止表示板は収納できるが、ケースの大きさや形状によっては入らない。

ゴルフバッグは何個積める?

9.5インチのバッグを横向きに1つ。リヤシートの片側を倒せば2つまで積めたという販売店の検証がある。

まとめ:明日やることを3つだけ

C-HRの荷室は、318Lという数字より高さの制約で決まる。順番を守れば手当ては短時間で済む。

  • デッキボードを外して床下トレイの形を確認し、洗車用品などを下へ移す
  • ラゲージカバーを外すかを決める。外すなら置き場所を先に確保する
  • 箱を買う前に高さ400mm(カバー使用時)または650mm、幅960mm、奥行き770mmの3つを自分の車で測る
  • 積んだあとはデッキフックで固定し、重いものは低く左右に振り分ける

同じ手順は他のコンパクトSUVでも使えるので、乗り換えを検討しているなら比較しておくとよい。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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