bB(QNC20系)の電球を LED に替えるとき、ポジションランプとナンバー灯は、LED パーツメーカーの適合表(前期のハロゲン仕様車の表と、HID 車の表)でどちらも T10 と記載されている。一方、ルームランプの中央やヘッドライト・ウインカーは、どちらの表に当たる車かで記載が変わる。まず年式と、車に付いている電球の形を確かめ、自分の車がどちら側かを決めてから部品を選ぶ。
LED に替えやすい部位と電球の規格
先に部位ごとの答えを示す。
- ポジションランプ(車幅灯)とナンバー灯は T10。LED パーツメーカー2社の適合表(前期〈2005年12月〜2007年7月〉のハロゲン仕様車の表と、2005年12月以降の HID 車の表)がどちらも T10 と記載している。後期モデル対応をうたう LED 専門店の商品ページも、ポジションランプの規格を T10 シングル(W5W)としている。
- ルームランプは、同じ2社の適合表でフロントが T10・リアが T10(HID 車の表ではフロントに T10 を2個使う)。中央は表によって記載が分かれる(次の節)。
ただし、年式・型式・タイプが同じでも、特別仕様車などの条件で適合表の情報と違う場合があると、メーカーの適合表の注意書きにある。LED 専門店の商品ページも、特別仕様車・グレード・オプション・製造年月日で違う場合があるとして、買う前に取扱説明書などで確かめるよう案内している。買う前に、車に付いている電球を1つ外して形を見ておくのが確実だ。なお同じ商品ページは、電球交換用の LED は純正で LED のランプには付けられないとしている。
部位ごとの電球の規格(年式・仕様の注記つき)
中古車情報サイトのカタログでは、bB のモデル一覧は 2005年12月〜2016年8月の範囲で掲載され、bB QNC20 S(2005年12月〜2007年8月)は型式 DBA-QNC20・エンジン K3-VE(1300cc)・駆動形式 FF と記載されている。下の表は、LED パーツメーカー2社の適合表を、表ごとの年式・仕様の範囲を付けて並べたものだ。
| 部位 | 前期のハロゲン仕様車の表(2005年12月〜2007年7月) | HID 車の表(2005年12月以降) |
|---|---|---|
| ポジションランプ | T10 | T10 |
| ナンバー灯 | T10 | T10 |
| バックランプ | T16 | T16 |
| ルームランプ(フロント) | T10 | T10(2個) |
| ルームランプ(中央) | 空欄(記載なし) | T10×31(1個) |
| ルームランプ(リア) | T10 | T10 |
| ヘッドライト(ロービーム) | H4 | D4R |
| ヘッドライト(ハイビーム) | 設定なし | H9 |
| フォグランプ | H11(メーカー純正のフォグランプ装着車) | H11 |
| ウインカー(フロント・リア) | T20 ピンチ部違い(アンバー) | — |
| ウインカー(サイド) | T10 | — |
| ブレーキ(テール&ストップ) | S25 ダブル | — |
「—」は、その表の記載を確かめられていない欄で、設定なしという意味ではない。
ポジション・ナンバー灯・バックランプ
この3つは2社の表で同じ規格だ。前期のハロゲン仕様車の表では、ハイマウントストップランプも T16。ポジションランプは電球の取り出し方を確かめられていないので、外し方は取扱説明書で確かめてから作業する。
ルームランプ
フロントとリアは2社の表とも T10。中央は、HID 車の表(2005年12月以降)が T10×31 を1個と記載し、前期のハロゲン仕様車の表はミドルの欄が空欄(記載なし)だ。中央のランプがあるか、口金が何かは、自分の車で確かめる。
ヘッドライト・フォグ・ウインカー
ロービームは、前期のハロゲン仕様車の表で H4、HID 車の表で D4R と大きく違う。どのグレード・年式が HID 車かは確かめられていないので、自分の車のヘッドライトの電球で判断する。前期のハロゲン仕様車の表のウインカー・ブレーキ・H4 は、2007年8月以降の年式や HID 車にそのまま当てはめない。フォグランプの H11 は、前期のハロゲン仕様車の表ではメーカー純正のフォグランプ装着車に限った情報で、ディーラーオプションや社外品のフォグは現車で確かめる。
型番だけを一覧で見たいときは
にまとめてある。
作業前の準備と道具
用意する道具
軍手、細い内張り剥がし、規格の合う LED。内張り剥がしをマイナスドライバーで代用するときは、傷を防ぐために先端をビニールテープで保護する。ナンバー灯の作業ではマイナスドライバーと養生テープもあると作業が楽になる。
作業前にやること
エンジンを切り、ルームランプのスイッチを OFF にする。点灯した直後の純正球は熱いので、少し時間をおいてから触る。不安があればバッテリーのマイナス端子か、ルームランプ系統のヒューズを外す。バッテリー端子を外すと、オーディオの設定や時計がリセットされる車種があるので、外す前に設定を控えておく。
電球の形を見分ける
グーネットマガジンの記事では、LED 電球はウェッジ・弾頭・基板の3種類で、ウェッジと弾頭は互換性がないとしている。弾頭タイプは全長(31mm・41mm 表記)の違いがあり、基板タイプは車種や型式ごとの適合を確かめないと付けられない。同じ記事は、迷ったら外した電球を店で見せて選ぶよう勧めている。
レスポンスの記事では、ルームランプは両端に金属端子がある両口金タイプ(T10×31 など)が多く、マップランプなどは根元が配線端子のウェッジ球(T10 ウェッジなど)の場合があるとして、部位ごとに形を確かめるよう案内している。
ルームランプを LED に替える手順
レンズを外す
レンズの切り込みに内張り剥がしを差し込み、少しずつこじって外す。強い力をかけると破損のおそれがある。先端に布を当てると樹脂に傷が付きにくく、外す前に写真を撮っておくと元に戻しやすい。切り込みが見当たらないときは、周りのパネルが先に外れる構造のことが多いので、力任せにしない。
純正球を抜いて LED を差す
純正球は指でつまんで引き抜く。滑るときは電極と平行に左右へ小さく揺らしながら手前に引き、それでも滑るなら球に両面テープを巻いて摩擦を増やす。ガラス球は無理にひねると割れる。T10×31 タイプの LED は両端の端子に挟み込み、チップをレンズ側に向ける(360°照射タイプは向きを問わない)。
点灯を確かめてから戻す
レンズを戻す前に点けてみる。点かないときは極性(プラスとマイナス)が逆の可能性があるので、180度回して差し直す。LED は直視せず、手で遮りながら確かめる。点灯を確かめたらレンズを戻し、もう一度点灯を確かめる。レンズは、こじった側ではなく反対側から順にツメをはめる。
基板タイプの固定
基板(プレート)タイプは、両面テープで固定する前に必ず点灯を確かめる。純正球のまわりは凹凸があって両面テープだけでは固定しにくく、夏場は接着力が弱まってはがれ落ちることもある。隙間テープ(スポンジテープ)で左右から挟むか、土台を作ってから貼る。基板の裏の配線が露出している製品は、車体の金属部や端子に触れるとショートのおそれがあるため、隙間テープを絶縁材として挟む。
チップ数の多い基板タイプには、1分ほど点灯させると素手で触れないほど熱くなる製品もある。点灯直後に手を近づけて温度を確かめ、明らかに熱い製品は使わない。
車中泊で車内灯を長く使うなら、寝床づくりも合わせて考えておくとよい。
ナンバー灯を LED に替える手順と車検の条件
ナンバー灯の電球は、前期のハロゲン仕様車の表と HID 車の表のどちらも T10 だ。
内張りを外す方法とレンズを外す方法
ナンバー灯の交換は車種によって2通りあり、bB QNC20 がどちらの方法で外れるかは確かめられていない。作業前に、バックドアの内側とナンバー灯のレンズの両方を見て、外し方を決める。
- 内張りを外す方法: バックドアの内張りを内張り剥がしで外し(外したクリップはなくさないよう保管)、ソケットを回してロックを解除し、純正球を抜いて LED に差し替える。
- レンズを外す方法: レンズを左右からつまんでツメを外す。無理に力を加えるとツメが折れて付け直せなくなるおそれがあり、不安なら内張りを外す方法を選ぶ。
寒い時期は樹脂が硬く割れやすいので力任せにしない。手が入りにくい所では、金属部で手を切らないよう軍手をする。
スモールランプで点灯を確かめる
元に戻す前にスモールランプを点けて点灯を確かめる。点かないときは LED の極性が逆なので、ルームランプと同じく180度回して差し直す。
車検で見られる条件と LED の選び方
COBBY のナンバー灯交換の解説では、保安基準上ナンバー灯に使える光は白色だけで、色付きや点滅するものは公道で使えないとしている。主な条件として挙げているのは次のとおりで、検査の目安は普通乗用車でナンバープレート面の照度 8 ルクス以上としている。
- 夜間に後方 20m の位置からナンバープレートの数字や文字を確かめられること
- 点滅しないこと
- 灯器やレンズに損傷や著しい汚れがないこと
- 直射光や反射光が運転の妨げにならないこと
選ぶときは、青みが強すぎると検査で指摘されるおそれがあるので、純白に近い物(色温度 6,000〜6,500K 程度が一般的)にする。ポジションランプ用は前に光を集める指向性が強く、ナンバー灯には向かない場合がある。防水処理が十分でない製品は湿気で片側だけ早く点かなくなることがあるので、防水を明記した物を選ぶ。明るすぎる物は、反射で他の車の運転を妨げるおそれがある。
ヘッドライト・フォグ・ウインカーを LED にする前の注意
ヘッドライトは、表のとおり仕様でロービームの規格が違う。くるまのニュースの記事では、ヘッドライトの LED 化は、ハロゲン用のリフレクターと LED の相性で光軸が規定から大きくずれて車検に落ちるケースも多いとしている。光軸の確認には専用のテスターが要り、DIY で電球を替えても最終的な調整はテスターで確かめる必要がある。同じ記事は、ヘッドライトユニットを外さないと電球を取り出せない車種もあり、無理に手を入れると電球が斜めに付いて光軸がずれることがあるとして、販売店や整備工場への相談を勧めている。2015年以降、車検の検査はロービーム(すれ違い用前照灯)で行われる。ヘッドライトは、光軸の確認まで整備工場に頼む前提で考えたほうがよい。
ウインカーは、LED バルブをそのまま付けるとハイフラッシュ(点滅が速くなる状態)になる。ハイフラ抵抗かハイフラ防止リレーを別に用意するか、抵抗内蔵の商品を選ぶ(LED パーツメーカーの適合表の注意書き)。同じ注意書きは、ハロゲンバルブから LED や HID に替えるとき、車種によってはバルブアダプターや小加工が必要になる場合があるともしている。
LED の選び方(色温度・タイプ・警告灯)
レスポンスの記事では、色温度は 3000K 程度が暖色系、6500〜15000K 程度が純白から青みがかった光で、車内の各部の LED は色温度をそろえるのが望ましいとしている。消費電力の目安は、白熱電球が 5〜8W 程度、同じ部位の LED が 1W 程度。ルームランプは1か所だけ替えず、車内のランプの色をそろえて替えるほうが見え方がまとまる。
作業に慣れないなら、車種別に全部のルームランプをまとめて替えられるキットを探す方法もある。キットには既存の電球と差し替えるだけのタイプと、別の基板に配線を引き回すタイプがあり、取り付けやすさ・明るさ・配光で選ぶ。初めての LED 化なら、差し替えるだけのタイプから選ぶのが無難だ。
LED は消費電力が小さいため、純正の球切れ検知が働いて警告灯が点く車種がある。対策として、キャンセラー内蔵品や警告灯対応品がある。bB QNC20 で警告灯が点くかどうかは確かめられていない。熱については、前の手順で触れたとおり、点灯直後に明らかに熱くなる製品を避ける。
bB QNC20 対応をうたう LED 商品
ルームランプのセット3つとナンバー灯用バルブ1つを、商品名と販売ページの商品説明に書かれた範囲で並べる。前期(2005年12月〜2007年7月)の車で純正球の差し替えだけで済ませたいなら、商品名で H17.12-H19.7 に限ったイネックスの3点セットが候補になる。2007年8月以降の車なら、bB QNC20系用とうたう信玄の2点セットか、商品説明で 20系 QNC20・QNC25・QNC21 その他全20系を適合車種とするルームランプLED専門店の4点フルセットを、ルームランプの位置と数を確かめてから選ぶ。価格は変わるので、商品リンクの先で確かめてほしい。
信玄 LED ルームランプ 2点セット
商品名と販売ページの商品説明では、bB QNC20系用の2点セットとされ、内容はセンター用(3chip SMD 20連)1個とリア用(3chip SMD 8連)1個。T10 ウェッジ球(SMD ホワイト)2個がサービス品として付く。両面テープ付きで、両面テープは補助的な役割と説明されている。
注意したいのは部位の呼び方だ。商品説明は「センター」「リア」と呼ぶ一方、同じブランド(信玄)の適合表(前期のハロゲン仕様車)はルームランプをフロント T10・リア T10・ミドルは記載なしとしており、呼び方が一致しない。どのランプに付く物かは、自分の車のルームランプの位置と数を確かめてから選ぶ。
信玄 LEDルームランプ bB QNC20系用 2点セット ホワイト(T10付き)
ルームランプLED専門店 4点フルセット
商品名では bB QNC20系の4点フルセット(SMD)とされる。販売ページの商品説明では、適合グレードを S・Z・Xバージョン・Qバージョン・Lパッケージ・エアロパッケージ・煌 その他全グレード、適合車種を 20系 QNC20・QNC25・QNC21 その他全20系としている。
ただし、4点がどの部位に何個付くか(内訳)は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。商品説明には、販売商品により異なるのでセット内容を確かめるよう求める記載がある。
bB QNC20系 LEDルームランプ 4点フルセット SMD
イネックス 極 LED ルームランプ 3点セット
商品名では、QNC20・QNC21・QNC25 の bB の H17.12-H19.7(2005年12月〜2007年7月)向けの純正球交換型3点セットとされる。販売ページの商品説明は「交換だけの簡単取付」「純正にはないホワイト発光」としている。
2007年8月以降の bB は、商品名の対象年式に含まれない。3点の内訳(どの部位に付くか)は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。
イネックス 極LEDルームランプ bB QNC20/21/25(H17.12-H19.7)3点セット
ナンバー灯用 LED バルブ T10/16
商品名では、bB QNC20系 前期/中期/後期のナンバー灯用で、6000K のホワイト SMD-LED、レンズ拡散、100ルーメンとされる。販売ページの商品説明では、バルブ形状は T10/T13/T15/T16 兼用で、T10 型のハロゲン球と同じサイズのため、形状が同じならポジションランプ・ライセンスランプ・ルームランプ・カーテシランプなどにも付けられるとしている。
1個入りなので、必要な数は外したナンバー灯の電球で確かめる。商品名は「車検対応」とするが、商品説明では、車検対応を基準に設計しているものの検査官の主観でまれに不適合になるとして、純正ハロゲン球を保管しておくよう勧めている。
bB QNC20系 ナンバー灯用 LEDバルブ T10/16 6000K 1個入り
点かない・警告灯が点くときの確かめ方
- 点かない: まず極性を疑い、180度回して差し直す。
- 回しても点かない: 外した純正球の形と LED を見比べ、規格が合っているかを確かめ直す。特別仕様車などでは適合表と違う場合がある。
- 警告灯が点く: キャンセラー内蔵品か警告灯対応品に替える。
よくある質問
ルームランプの真ん中は何の電球を買えばいい?
HID 車の表(2005年12月以降)は T10×31 を1個と記載し、前期のハロゲン仕様車の表はミドルの欄が空欄(記載なし)だ。レンズを外して、中央のランプがあるかと口金を確かめてから買う。
純正で LED のランプにも付けられる?
LED 専門店の商品ページは、電球交換用の LED は純正で LED のランプには付けられないとしている。買う前に、その部位に付いているのが電球かどうかを確かめる。
LED にすると車検に通らない?
部位と製品による。ナンバー灯は白色で点滅しないなどの条件を満たす物を選ぶ(ナンバー灯の節)。ナンバー灯用の商品でも、商品説明にまれに不適合になるとの記載があり、付ければ必ず通るとは言えない。ヘッドライトは光軸の確認が要る。
ウインカーも LED にできる?
LED バルブをそのまま付けるとハイフラッシュになるので、ハイフラ抵抗かハイフラ防止リレー、または抵抗内蔵の商品が要る。規格は、前期のハロゲン仕様車の表でフロントとリアが T20 ピンチ部違い(アンバー)、サイドが T10。2007年8月以降の年式や HID 車は、車に付いている電球で確かめる。
まとめ(買う前の確認リスト)
- ポジションランプとナンバー灯: 2社の適合表(前期のハロゲン仕様車・2005年12月以降の HID 車)はどちらも T10
- ルームランプ: フロントとリアは2社の表とも T10。中央は HID 車の表が T10×31 を1個、前期のハロゲン仕様車の表は記載なし
- 外した電球の形と見比べたか(特別仕様車などで適合表と違う場合がある)
- 純正で LED のランプではないか(LED 専門店の商品ページは、電球交換用の LED は付けられないとしている)
- セット商品の年式の限り(イネックスは H17.12-H19.7)と内訳の記載を見たか
- レンズを戻す前に点灯を確かめる段取りか
- ナンバー灯は白色で点滅しない物か、ウインカーはハイフラ対策を用意したか
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