2代目 bB の QNC20 は、仕様によって新車搭載のバッテリーの型番が分かれる。GSユアサとボッシュの適合表では標準の新車搭載が 34B19L で、GSユアサの適合表では寒冷地仕様の車と、DBA-QNC20 の 2007年8月からの Qvergion・Aero-G パッケージの行が 44B20L だ。自分の車がどちらに当たるかを先に確かめてから、交換品と手順へ進もう。
bB QNC20 のバッテリー型番の早見表
型式・年式・仕様ごとの新車搭載の型番を、出典と一緒にまとめた。
| 型式 | 年式 | 仕様 | 新車搭載 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| DBA-QNC20 | 2005年12月〜2010年7月 | 標準 | 34B19L | GSユアサ・ボッシュの適合表 |
| DBA-QNC20 | 2005年12月〜2010年7月 | 寒冷地仕様 | 44B20L | GSユアサの適合表 |
| DBA-QNC20 | 2007年8月〜 | Qvergion、Aero-G package(標準・寒冷地仕様とも) | 44B20L | GSユアサの適合表 |
| CBA-QNC20 | 2010年7月〜 | 標準 | 34B19L | GSユアサ・ボッシュの適合表 |
| CBA-QNC20 | 2010年7月〜 | 寒冷地仕様 | 44B20L | GSユアサの適合表 |
| CBA-QNC20 | 2010年7月〜2014年9月 | Aero-G パッケージ | 44B20L | オリエンタル・バッテリー販売店の適合一覧 |
ボッシュの適合表は QNC20 に寒冷地仕様の別の行を置かず、「寒冷地仕様車は現車確認の上、選択してください」と注意している。
同じ車名・型式・年式でも、マイナーチェンジや特別仕様車・オプションで載っているバッテリーが違う場合がある。買う前に、今載っているバッテリーの型式を天面やラベルで確かめるのが先だ。ボッシュは、適合表の年式は製造を基準にしているため、車検証の登録日と違う場合がある、とも書いている。
対象は QNC20(1.3L・FF)の DBA と CBA
2代目 bB の販売期間は 2005年12月〜2016年8月。トヨタの車両情報では、QNC20 は FF・1297cc・4AT で、同じ代の QNC21 は FF・1495cc、QNC25 は 1297cc のフルタイム4WD だ。ここで挙げる型番は QNC20 の値なので、QNC21 や QNC25 の車は別に調べてほしい。
QNC20 の型式の頭の記号は、2010年7月を境に DBA-QNC20 から CBA-QNC20 に変わる。標準の新車搭載は、どちらも 34B19L だ。
Aero-G パッケージは扱いに差がある。電池販売会社オリエンタルの適合一覧とバッテリー販売店の適合一覧では、CBA-QNC20 の Aero-G パッケージ(2010年7月〜2014年9月)も新車搭載を 44B20L としている。一方、GSユアサとボッシュの適合表の CBA-QNC20 の行には、この区別が無い。
型番の読み方と 34B19L・44B20L の違い
数字と英字の意味
34B19L のような JIS 形式の型式は、次のように読む。
- 先頭の数字(34): 性能ランク。始動性能と容量を合わせた総合性能で、数字が大きいほど性能が高い。50未満は2刻み、50以上は5刻み
- 英字(B): 短側面(幅と箱高さ)の区分。A〜H の 8 種類があり後ろほど大きい。B は幅129(127)mm×箱高さ203mm
- 次の数字(19): 長さの概寸法(cm)
- 末尾の英字(L): 端子位置。プラス側の短側面から見て+端子が左なら L、右なら R
B19L と B20L の違い
34B19L と 44B20L は、短側面の区分(B)と端子位置(L)が同じで、長さの区分が違う。型式の数字のとおり B19 は約19cm、B20 は約20cm だ。性能ランクも 34 と 44 で違う。
端子位置の L と R
端子位置は今と同じものを選ぶ。GSユアサは、誤ると電子部品の破損や火災の原因になるとしている。QNC20 の新車搭載は 34B19L・44B20L のどちらも末尾が L で、末尾が R の型式は端子の位置が逆になる。
交換用バッテリーの選び方
サイズと端子位置は今と同じにする
GSユアサの解説では、交換用は新車搭載と同じサイズ・端子極性(R・L)・性能ランクを満たすものを選ぶ。JAF の解説も、元と同じ型式を選ぶのが基本としたうえで、同じ大きさで性能の高いものを付けるとエンジンがかかりやすくなることがある、としている。
性能ランクは新車搭載を下回らない
標準が 34B19L の QNC20 なら、同じ B19L のまま性能ランクが 34 以上の物(例 40B19L・42B19L・50B19L・60B19L)が候補になる。ボッシュの適合表も、QNC20 の行の適合品に PSR-40B19L・HTP-60B19L・HTP-K-42/60B19L を挙げている。性能ランクが 34 を下回る物は選ばない。
GSユアサのコラムでは、容量アップは電装品の追加・寒冷地での運転・チョイ乗りやサンデードライバーのバッテリー上がり対策に効果的とされる。ただし容量アップはサイズアップのことではなく、耐久性や充電受入性は性能ランクだけでは分からない。新車搭載の総合性能を下回る容量ダウンは、バッテリー上がりや短寿命の原因になり、補償の対象外だ。34B19L の車で、週末しか乗らない人や電装品を足した人は、40 以上を選んでおくとよい。
充電制御車の扱いは出典で分かれる
GSユアサの適合表の QNC20 の 3 行は、環境対応の欄(アイドリングストップ車・充電制御車の印)が空欄で、ボッシュの適合表の QNC20 の行にもアイドリングストップや充電制御の記載は無い。一方、電池販売会社オリエンタルの適合一覧は、QNC20 の全部の行の備考に「充電制御車」と書いている。Amazon で売られているデルコアの商品は、商品名で「充電制御車除く」の適合参考としている。
QNC20 が充電制御車かどうかは、出典どうしで食い違ったままだ。GSユアサは、充電制御車やチョイ乗りが多い車には、同じ型式表示でも充電受け入れ性の高い製品を選ぶよう案内している。チョイ乗りが多いなら、その案内に沿って選ぶのが無難だ。
44B20L の車に B19L を載せるか
新車搭載が 44B20L の車(寒冷地仕様、Qvergion や Aero-G パッケージの行)に、長さの区分が違う B19L の商品を載せられるかは、GSユアサ・ボッシュの適合表では確かめられていない。電池販売会社オリエンタルの適合一覧は 44B20L の行にも自社の 44B19L の製品を挙げているが、メーカー 2 社の表とは別の出典の記載だ。44B20L が載っている車は、今のバッテリーの型式と商品の適合表示を突き合わせてから選ぶ。
bB QNC20 の適合表示がある交換用バッテリー
並べる 4 商品は、どれも商品名の型番が B19L で、標準の新車搭載 34B19L と長さの区分・端子位置が同じだ。性能ランクは 40〜50 で、どれも 34 を下回らない。適合表示は型式ごとに分かれているので、今載っているバッテリーが 34B19L の車は、車検証の型式に合う出品を選ぶ。
| 商品 | 性能ランク | 販売ページの適合表示 | 寒冷地仕様の扱い(販売ページ) | 保証・回収(商品名と説明の箇条書き) |
|---|---|---|---|---|
| INDIGO 42B19L(DBA 用) | 42 | bB DBA-QNC20 H17/12~H22/7 | 寒冷地仕様車除く | 2年または4万km保証 |
| N-40B19L/CR | 40 | bB QNC20 H17/12-H22/7(車両型式 DBA-QNC20) | 商品名は「標準地仕様」 | 保証の記載なし・着払いの回収伝票付き |
| INDIGO 42B19L(CBA 用) | 42 | bB CBA-QNC20 H22/7~ | 寒冷地仕様車除く | 2年または4万km保証 |
| デルコア G-50B19L/PL | 50 | bB CBA-QNC20 H22.7-(充電制御車除く) | 商品名は「標準/寒冷地仕様 適合参考」 | 保証・回収伝票の記載なし |
価格は変わるので、商品リンクの先で確かめてほしい。
DBA-QNC20(2005年12月〜2010年7月)の車
INDIGO(インディゴ)の 42B19L は、商品名に「bB DBA-QNC20 H17/12~H22/7」の適合表示と「2年または4万km保証」が入っている。販売ページの商品説明では、車名 TOYOTA対応 bB(1300cc)・型式 DBA-QNC20・年式 H17/12~H22/7・ガソリン車で、「寒冷地仕様車除く」としている。新車搭載が 34B19L の DBA-QNC20 で保証を重く見るなら、これを選ぶ。
INDIGO カーバッテリー 42B19L(bB DBA-QNC20 H17/12~H22/7 用)
商品名に「サークラ」と入った N-40B19L/CR は、商品名が「bB QNC20 H17/12-H22/7 標準地仕様」で、販売ページの商品説明では車両型式 DBA-QNC20・年式 H17/12-H22/7。寒冷地仕様の車は対象に書かれていない。商品説明では「車種によっては、装着されているバッテリーの品番が異なる場合があり、購入前には、必ず上記の内容をご確認下さい。」としている。ブランドの欄はノーブランド品だ。着払いの回収伝票が付くので、古いバッテリーの処分の手間を減らしたい人に向く(送り方は処分の節で書く)。
N-40B19L/CR(bB QNC20 H17/12-H22/7 標準地仕様・回収伝票付き)
CBA-QNC20(2010年7月〜)の車
INDIGO の 42B19L の CBA-QNC20 用の出品は、商品名に「bB CBA-QNC20 H22/7~」の適合表示と「2年または4万km保証」が入っている。販売ページの商品説明では、車名 TOYOTA対応 bB(1300cc)・型式 CBA-QNC20・年式 H22/7~・ガソリン車で、「寒冷地仕様車除く」としている。新車搭載が 34B19L の CBA-QNC20 で迷ったら、まずこれだ。
INDIGO カーバッテリー 42B19L(bB CBA-QNC20 H22/7~ 用)
デルコア(Dellkor)の G-50B19L/PL は、商品名が「トヨタ bB CBA-QNC20 H22.7- 充電制御車除く 標準/寒冷地仕様 適合参考」で、性能ランクは 50。販売ページの商品説明では「車両・装備によって搭載バッテリーが異なる場合がありますので、車両によっては現品確認が必要です。」としている。寒冷地仕様も適合参考に含めているが、GSユアサの適合表では QNC20 の寒冷地仕様は 44B20L で、この商品の B19L とは長さの区分が違う。ブランドの欄はノーブランド品だ。新車搭載が 34B19L の CBA-QNC20 で性能ランクを上げたい人の候補になるが、商品名の「充電制御車除く」の条件も確かめて選ぶ。
デルコア G-50B19L/PL(bB CBA-QNC20 H22.7- 用・充電制御車除く)
交換の前に準備すること
GSユアサの交換方法の解説に沿って、次を済ませておく。
- 走行直後はバッテリーの中にガスが貯まっているので、30分以上置いてから始める
- ラジオ・時計・カーナビなどの電装品や車のコンピューターのメモリーバックアップが要るかは、販売店か車の取扱説明書で確かめる
- 車のコンピューターが動いている場合は作業開始まで待つ。待ち時間は取扱説明書で確かめる
- スパナ・ゴム手袋・保護メガネ・端子を磨くワイヤーブラシかサンドペーパーを用意する
ナビの付け替えも考えているなら、こちらも参考にしてほしい。
バッテリーの交換手順
12V・1個積みの車の手順を、GSユアサの交換方法の解説に沿って書く。外すときはマイナスから、付けるときはプラスからが決まりだ。マイナス端子は車体に直結している。プラスを先に外すと、工具が車体に触れたときにショートし、最悪の場合は爆発や車のコンピューターの故障につながる。プラスとマイナスの端子を工具などの金属でつながないよう気をつける。
古いバッテリーの外し方
- エンジンを切り、灯火類と電装品を切って、キーを車の外に出す
- マイナス端子(アース側)のケーブルターミナルを外す
- プラス端子のケーブルターミナルを外す
- バッテリーの取り付け金具を外し、バッテリーを取り出す
新しいバッテリーの付け方
載せる前に、取り付け台の小石や砂を払っておく(電槽の破損や固定不良を防ぐ)。端子が腐食していれば、サンドペーパーやワイヤーブラシで磨く。
- 新しいバッテリーを、金具でぐらつかないよう確実に固定する
- プラス端子にケーブルターミナルをつなぐ
- マイナス端子にケーブルターミナルをつなぐ
- 端子カバーがある車は元どおりに付ける
- エンジンをかける前に、端子と金具に緩みがないか、工具の置き忘れがないかを見る
- エンジンをかける
締め付けは、ケーブルターミナルを左右に動かしても動かない程度でよい。力任せに締めると端子が壊れるおそれがある。
古いバッテリーの処分
使用済みのバッテリーは鉛と希硫酸を含むので、一般の家庭ごみには出せない。購入店に引き取りを相談するか、自治体の決まりに従って処分する。GSユアサの解説では、国内のバッテリー製造事業者が作った鉛再資源化協会(SBRA)が、回収と再資源化を行っている。
回収の伝票が付く商品もある。N-40B19L/CR の販売ページの商品説明では、使用済みバッテリーを不要な段ボールに縦に入れて隙間を新聞紙などで固定し、セットの着払い伝票を書いて貼り、佐川急便で送れば、処分を出品店が行う、と書いている。
よくある質問
40B19L や 60B19L を付けてもいい?
標準が 34B19L の QNC20 なら、同じ B19L で性能ランクが 34 以上の物は候補になる。ボッシュの適合表も QNC20 の行に PSR-40B19L・HTP-60B19L・HTP-K-42/60B19L を挙げている。34 を下回る物は選ばない。
寒冷地仕様の bB に B19L のバッテリーは載る?
新車搭載が 44B20L の車(寒冷地仕様、Qvergion や Aero-G パッケージの行)に B19L が載るかは、GSユアサ・ボッシュの適合表では確かめられていない。今のバッテリーの型式と商品の適合表示を突き合わせてから選ぶ(詳しくは選び方の節)。
末尾が R のバッテリーは使える?
QNC20 の新車搭載は 34B19L・44B20L のどちらも末尾が L で、R は端子の位置が逆になる。端子位置は今と同じ L を選ぶ。
DBA-QNC20 と CBA-QNC20 で型番は違う?
標準の新車搭載は、GSユアサ・ボッシュの適合表でどちらも 34B19L だ。違いは 2010年7月を境にした型式の頭の記号で、商品の適合表示はこの型式で分かれているので、今載っているバッテリーが 34B19L なら、車検証の型式に合う出品を選ぶ。寒冷地仕様と Qvergion・Aero-G パッケージの行は、早見表で確かめてほしい。
まとめ
まずは車検証で型式と初度登録年月を確認する。そのうえで今載っているバッテリーの型式を確かめ、34B19L なら DBA-QNC20 か CBA-QNC20 かで合う出品を選ぶ。寒冷地仕様の車は、INDIGO の 42B19L(DBA 用・CBA 用)が販売ページで「寒冷地仕様車除く」、N-40B19L/CR が商品名で「標準地仕様」としている。
- GSユアサ・ボッシュの適合表では、QNC20 の標準の新車搭載は 34B19L
- GSユアサの適合表では、寒冷地仕様の車と DBA-QNC20 の 2007年8月からの Qvergion・Aero-G パッケージの行は 44B20L(CBA-QNC20 の Aero-G パッケージも、オリエンタルとバッテリー販売店の一覧では 44B20L)
- 買う前に今載っているバッテリーの型式を確かめ、同じサイズ・端子位置で、性能ランクを新車搭載より下げない(34B19L の車なら 34 以上)
- 交換は、マイナスから外してプラスから付ける
ほかの消耗品や気になる症状は、次の記事で確かめられる。
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