ワゴンR MH35 サンシェード|固定方式別おすすめ4選

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夏の駐車場に戻ると、ハンドルが熱くて握れず、ダッシュボードは触れた指がすぐ離れるほど熱い。サンシェードを買う人がここで取り違えやすいのが、期待する効果の中身だ。実測データを見ると、サンシェードで大きく下がるのはダッシュボードの表面温度のほうで、車内の空気温度は少ししか下がらない。この違いを先に押さえておけば、MH35S に合う1枚は用途から素直に決まる。

目次

用途で分かれる3つの答え

MH35S 対応をうたう製品を固定方式ごとに1つずつ選んだ。まず全体像から見てほしい。

固定方式 製品 実売価格 選ぶ理由
折り畳み(蛇腹) CARTIST フロント用 ¥2,144 費用を抑えて試す
傘型 Mozan 傘型フロント用 ¥3,380 出し入れの手数が最少
ワイヤー 趣味職人 フロント単品 ¥2,580 収納が薄く、後から買い足せる
全窓セット 趣味職人 シームレスライト ¥9,800 車中泊・着替えの目隠し

価格は2026年8月17日時点の Amazon 実売価格で、変動する。

用途で言えば分岐は3つだ。毎日乗り降りして焼けだけ止めたいなら傘型かワイヤー型、まず安く試すなら折り畳み型、車中泊や着替えの目隠しまで求めるなら全窓セット。そして、どれを選んでも下がるのは主にダッシュボードとハンドルの熱で、車内の空気が涼しくなるわけではない。その根拠を次に置く。

下がるのはダッシュボード、車内の空気ではない

JAF のユーザーテスト「真夏の車内温度」によると、対策なし(黒い車体)ではダッシュボード最高温度79℃・車内最高温度57℃・車内平均51℃。サンシェードを装着した車ではダッシュボード最高52℃・車内最高50℃・車内平均45℃だった。ダッシュボードは27℃下がるのに対し、車内の空気は最高で7℃、平均で6℃しか下がらない。白い車体の対策なし(ダッシュボード74℃)を基準にしてもダッシュボード側は22℃差になる。

このテストは2012年8月22日と23日、埼玉県戸田市の駐車場で行われた。晴れ・気温35℃、ミニバン5台を使い、開始前に車室温を25℃に揃えたうえでの比較なので、軽自動車のワゴンRにそのまま当てはまる数値ではない。効果の向きと大きさの目安として読む。

同じテストで窓を3cm開けた場合は車内最高45℃、エアコン作動時は車内最高27℃。空気温度を下げる手段としては窓開けやエアコンのほうが数値上は効いている。JAF はこのテストについて「サンシェード対策や窓開け対策をしていても温度抑制効果は低く、人や動物が耐えられない温度となり、車内温度の上昇を防ぐことはできない」と述べている。子どもやペットを車内に残さない前提は、サンシェードの有無で変わらない。

乗り込んだあとの冷え方まで気にするなら、エアコン側の状態も一度見ておくといい。

MH35S はどのワゴンRか、同じ MH35S でも違う点

MH35S は2017年2月にフルモデルチェンジした6代目ワゴンRのうち、マイルドハイブリッドを積まない純ガソリン車の型式で、正式表記は DBA-MH35S。該当するグレードは「ワゴンR FA」と「ワゴンRスティングレー L」の2つだけだ。HYBRID FX / HYBRID FZ やスティングレー HYBRID X・HYBRID T は MH55S 側になる。適用期間は2017年2月から2020年1月までで、それ以降の年式は別の型式に切り替わる。6代目ワゴンR = MH35S ではないので、購入前に車検証の型式欄と商品ページの表記を突き合わせてほしい。

スズキが6代目の発売時に公表した製品資料では、単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを使う「デュアルセンサーブレーキサポート」とヘッドアップディスプレイの設定は、標準装備がスティングレー HYBRID X と HYBRID T、メーカーオプション設定が HYBRID FX・HYBRID FZ・スティングレー L。ワゴンR FA はこの列挙のどちらにも入っていない。

つまり同じ MH35S でも、フロントガラス内側の上部にカメラなどが付いた個体と、何も付いていない個体が混在する。ドライブレコーダーや料金収受用の車載器アンテナのような後付け品も個体ごとに違う。上端をルームミラー付近まで覆うタイプを選ぶなら、干渉しないかを自分の車で見てから買う。グレード名だけでは決まらない。

固定方式4タイプの違い

価格の幅が何の差なのかは、生地の性能より固定方式のほうが説明しやすい。

折り畳み(蛇腹)型

たたむと平たい板状になり、収納袋やポーチに収まる。広げてガラスに当て、吸盤やサンバイザーで押さえて固定する製品が多い。4方式のなかで価格はいちばん低い。弱点は、使うたびに広げて固定する手数がかかること。毎日出し入れするほどこの手数が積み上がる。

傘型

傘と同じ骨組みで、開いて立て掛けるだけで形になり、閉じれば細長い棒状にまとまる。吸盤を使わずサンバイザーで押さえる設計が多く、開閉の手数は4方式で最も少ない。助手席の足元やドアポケットに立てて置ける。たたんでも長さが残る点と、折り畳み型より価格が上がる点が引き換えになる。骨組みがガラス面や内装に当たる部分の作りは製品ごとに違う。

ワイヤー型

周囲に細いワイヤーが入っていて、ねじると小さな輪にたためる。たたんだ形は薄い円盤状で、ドアポケットやシート背面のポケットに収まる。広げるときはワイヤーの反発で形が出るので手数は少ない。たたむ動作にはコツがあり、慣れるまでは元の円盤に戻しにくい。フロント1枚から買える製品があり、後から窓を足していける。

全窓セット

前後の側面ガラスと後面ガラスまで一式で覆う構成で、枚数のぶん価格はフロント1枚ものの数倍になる。全部の窓を覆うので外から車内が見えなくなる。一方、装着と収納の手数は最大で、使わない季節の保管場所も要る。日常の駐車のたびに全部付ける使い方にはならない。

用途別のおすすめ4製品

いずれも商品ページで MH35 系への対応が明記されている製品を選んだ。遮光率や断熱性能の数値は出品者の記載を超えて比べられないため、方式と記載内容で分けている。

まず安く始めるなら:CARTIST 折り畳み型

商品ページの記載は「ワゴンR サンシェード フロントガラス WAGON R MH35 MH55 6代目 2017年~現行 車中泊」。フロントガラス用の1枚もので、MH35・MH55 への対応をうたっている。今回の4製品で最も価格が低いので、まずサンシェードの効き方を自分の車で確かめたい人向けの1枚になる。

CARTIST ワゴンR サンシェード フロントガラス用(MH35/MH55・6代目対応)

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毎日使うなら:Mozan 傘型

商品ページの記載は「ワゴンR 傘型フロントサンシェード MH35/MH55 2017年~現行 キズ防止 傘柄が曲がる」。柄が曲がる構造は、軽自動車の狭い運転席で開閉するときに効いてくる。通勤や買い物で毎日出し入れするなら、手数の少なさは価格差より大きい

Mozan ワゴンR 傘型フロントサンシェード(MH35/MH55対応・柄が曲がる)

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収納を薄く済ませるなら:趣味職人 ワイヤー型 単品

商品ページの記載は「ワゴンR MH35/55S系 スティングレー 対応 フロント ワイヤー サンシェード 単品 Mサイズ『17s-g016-fu』」。品番が振られた単品売りなので、フロントだけ試して後から同じシリーズの別の窓用を探せる。置き場所に困りにくいのはこの方式だ。

趣味職人 ワゴンR フロント ワイヤーサンシェード 単品Mサイズ(MH35/55S系・スティングレー対応)

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目隠しまで要るなら:趣味職人 シームレスライト(全窓)

商品ページの記載は「シームレスライト サンシェード ワゴンR MH35/55S系 スティングレー 対応『05s-g016-sa』」。4製品で最も高く、価格差は覆う窓の枚数の差だ。日常の駐車用として1枚だけ欲しい人が選ぶ製品ではない。

趣味職人 シームレスライト サンシェード 全窓用(MH35/55S系・スティングレー対応)

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買う前に確認する3点

通販で外す原因は、だいたい次の3つに集まる。

商品ページに型式が書かれているか

「MH35」「MH35S」「MH35/55S系」のように型式が書かれている製品は、その形に合わせて型を作ったと売り手が明示している。「Mサイズ」「Lサイズ」といった汎用表記だけの製品は、どの車のガラス形状を基準にしたのかが分からない。スズキはフロントガラスの寸法を公表していないので、隙間が何mmになるかを当サイトで計算することもできない。確かめられる基準は「メーカーが型式を明記しているか」に置く。スティングレーと標準車の共用可否も、同じくメーカーの表記で判断する。

使わない季節に置く場所があるか

ワゴンRは背の高い軽自動車だが、車内の収納は限られる。折り畳み型は平たい袋、傘型は細長い棒状、ワイヤー型は薄い円盤、全窓セットは大きめの収納袋になる。ドアポケット・助手席足元・荷室の脇のどこに納めるかを先に決めると、方式は半分ほど絞れる。置き場所を考えずに買うと、車内に出したままになる。

固定の手数を毎日続けられるか

吸盤で貼る方式は、ガラス面の汚れや使用条件によって外れることがあり、外れたまま気づかなければ日射は防げない。サンバイザーで上端を挟む方式や、傘型のように立て掛けて支える方式は吸盤に頼らない。装着に何秒かかるか、片手でできるか。ここで無理があると、数回使って後席に放り込むことになる。

全窓セットに払う価値があるのはどんな人か

全窓セットの価格差を遮熱で説明するのは無理がある。車内の空気温度への効果はもともと小さく、枚数を増やしても方向は変わらない。払う価値が出るのは、目的が遮熱ではなく目隠しのときだ。全部の窓を覆えば外から車内が見えなくなるので、車中泊での就寝時や車内で着替えるときに効く。これはフロント1枚ものでは代えがきかない。ワゴンRで泊まる前提なら、寝床側の準備も合わせて考えたい。

走行前に外す

道路運送車両の保安基準第29条では、前面ガラスと側面ガラスについて、運転者の視野を妨げないものとして告示で定める基準に適合すること、そして整備命令標章・臨時検査合格標章・検査標章・保安基準適合標章・自賠責の保険標章や共済標章など列挙されたもの以外を装着したり貼り付けたりしてはならないことが定められている。サンシェードはこの列挙に入っていない。

フロントガラス用のサンシェードは駐車中に使う装備で、走行前に外す。運転席側・助手席側の窓に掛けるタイプも同じだ。後席の窓や後面ガラス用の製品も、ミラーでの後方確認を妨げる状態のまま走らせない。車検の合否や取り締まりの結果は現場の判断に属するので、ここでは断定しない。

よくある質問

サンシェードを付けると車内は何℃下がりますか

JAF のテストでは、対策なしの車内最高温度57℃に対しサンシェード装着時は50℃。一方、ダッシュボードは79℃が52℃まで下がっている。空気とダッシュボードで効き方がまったく違うので、「何℃下がる」を1つの数字で答えることはできない。

MH55S や MH85S・MH95S 用と書かれた製品は MH35S に使えますか

メーカーの適合表記に従う。今回の4製品は「MH35/MH55」「MH35/55S系」のように併記されている。ただし2020年1月に自然吸気エンジン車の型式が切り替わるため、MH85S・MH95S だけが書かれた製品を MH35S 用として扱うことはできない。

運転席に付けたまま走行してもよいですか

外す。保安基準第29条は前面ガラス・側面ガラスに装着してよいものを列挙していて、サンシェードはそこに含まれていない。停めているあいだの装備として使う。

自分の MH35S に上端まで覆うタイプが付くか、買う前に分かりますか

グレードとメーカーオプションの組み合わせで、フロントガラス上部の装着物の有無が変わる。カタログの表記だけでは決まらないので、ルームミラー周りを実際に見て、カメラや車載器アンテナの位置を確かめてから選ぶ。

まとめ

サンシェードは「何のために買うか」が決まれば方式が決まり、方式が決まれば製品が絞れる。注文する前に、この4つを確かめてほしい。

  • 目的はダッシュボードとハンドルの焼け止めか、それとも目隠しか(車内を涼しくしたいなら窓開けやエアコンと組み合わせる前提で考える)
  • 車検証の型式が MH35S か、商品ページに MH35 系の記載があるか
  • 毎日出し入れする方式か、季節ごとに1回だけ出す方式か
  • たたんだ形が車内のどこに納まるか

そして、走行前に外すこと。ここだけは製品を問わず共通だ。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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