ワゴンR ブレーキパッドおすすめ4選

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ワゴンRのブレーキパッドは、フロント用を自分の型式に合わせて選ぶ。商品を探す前に済ませる作業は、車検証で型式を確かめること、この1つだけだ。同じワゴンRでも4代目 MH23S・5代目 MH34S・6代目 MH35S系で商品が分かれており、1つの商品が全世代をカバーしている例は確認できなかった。ここでは型式の確定から適合確認までの順序と、世代別に買える4点を並べる。

目次

ブレーキパッドはフロント用の部品だと先に押さえる

曙ブレーキ工業の説明では、ディスクブレーキは車輪と一緒に回るディスクローターをブレーキパッドという摩擦材ではさんで止める仕組み、ドラムブレーキはブレーキドラムにブレーキライニングという摩擦材を内側から押しつけて止める仕組みで、両者は別部品にあたる。自動車カタログの諸元表では、6代目後期の 5BA-MH85S グレードFX(2022年8月)のブレーキ形式が「前 ディスク/後 ドラム」と記載されている。確認できたのはこの1グレード分なので全型式への一般化はしないが、実際に流通しているワゴンR用パッドはいずれも「フロント用」と明記されており、同じ部品メーカーが MH55S のリア用には「ブレーキシュー」を設定している。リア側の摩耗品はパッドではない、と考えておけば商品ページで迷わない。

掲載する4点は次のとおり。価格はAmazonの実売価格を確認した時点の値で、変動する。

商品 対応する世代・型式 価格(確認時点)
GAB PAD フロント左右セット 6代目 MH35S / MH55S / MH85S / MH95S ¥2,277
DIXCEL EC エクストラクルーズ 6代目 MH35S(2017年2月〜) ¥5,984
エムズ部品 フロントブレーキパッド 5代目 MH34S・スティングレー ¥2,350
アケボノ AN-727K 4代目 MH23S(2008年9月〜2012年9月) ¥3,290

交換のサインは音と警告灯、残量は点検窓で見る

JAFのQ&Aによると、パッドの残量が少なくなるとパッドウェアインジケーターが直接ブレーキディスクと接することで「キーキー」と音を出し、交換時期を知らせる。あわせてパッドが減るとブレーキ液がリザーバータンクの下限ラインを下回り、ブレーキ警告灯も点灯する。音と警告灯は、ホイールを外さなくても気づける2つのサインだと考えていい。

残量そのものは、ホイールを外してブレーキキャリパー(パッドをディスクに押しつける装置)の点検用の窓から見る。同じQ&Aは残量が2mm以下程度になったら交換するよう定められており、使い続けるとブレーキの効きが悪くなり重大な事故につながる恐れがあると書いている。これは車種を問わない一般論として書かれた数値で、ワゴンRの整備書に基づくものではない。ディクセルも摩耗限度を超えたパッド・ローターは使用しないよう案内している。まだ走れるかどうかで判断する部品ではない。

見る機会は定期点検が作ってくれる。国土交通省が示す点検整備の区分では、自家用乗用自動車は1年ごとに29項目、2年ごとに1年ごとの29項目を含む計60項目の点検整備を行う必要があるとされ、軽乗用車のワゴンRもここに含まれる。点検の場で消耗品をまとめて見てもらうなら、同じタイミングで期限が来やすいものも一緒に確認しておくといい。

選ぶときに見る3つの軸

適合は型式と純正品番の両方で見る

第1の軸は適合。型式が一致していることは必要条件にすぎず、それだけで決まらない。複数の出品者が「年式やグレードにより品番が異なるため、必ず純正品番をご確認ください」と同趣旨の注意を掲げている。型式で候補を絞り、純正品番で最終確認する——この2段構えが基本になる。手順は後の節でまとめる。

摩擦材の系統で性格が変わる

第2の軸は摩擦材の系統。曙ブレーキ工業は補修用パッドを性格別に分けており、スタンダードパッドは効き・摩耗・鳴き性能のバランスを取り車種ごとに適した摩擦材を採用したもの、軽自動車専用パッドK4は効きとペダルフィーリングを向上させた軽自動車専用設計と説明されている。ほかにミニバン専用のAPC(効き性能をスタンダード製品から約30%アップ)や、働く自動車向けのプロシリーズがある。純正相当のバランス型を選ぶのか、用途を絞って性能を振った上位品を選ぶのか、という分かれ道が実在する。

鳴きについて同社は、パッドとローターの摩擦で生じた振動がブレーキキャリパーなどに伝わり、ブレーキ全体が共振して起きると説明している。パッド単体の問題ではないが、摩擦材の性格は鳴きやすさに効いてくる。

摩耗センサーの有無

第3の軸は摩耗センサー。補修用パッドには、摩耗が進んだときに音で知らせるセンサーが付く製品とそうでない製品がある。ワゴンR向けでは商品名に「摩耗センサー付き」と書いた製品や、仕様欄に「ノーマルパッドと同様に機械式センサー装着済み(一部品番を除く)」と書いた製品が流通している。純正でセンサーが付いている車にセンサーのないパッドを入れると、音による警告が働かなくなる。

自分のワゴンRの型式を確かめる

歴代の世代と型式

スズキが公開している歴代カタログのアーカイブによると、世代と型式の対応は次のようになっている。

世代 発売年 型式
初代 1993年 E-CT21S
2代目 1998年 GF-MC21S / GF-MC11S
3代目 2003年 UA-MH21S / LA-MH21S
4代目 2008年 DBA-MH23S / CBA-MH23S
5代目 2012年 DBA-MH34S
6代目 2017年 DAA-MH55S / DBA-MH35S

6代目の後期に加わった MH85S・MH95S はこのアーカイブには載っておらず、自動車カタログの型式一覧では 5BA-MH85S・5AA-MH95S として掲載されている。同じ一覧には5代目のマイルドハイブリッド系にあたる DAA-MH44S も含まれる。なお、スズキが2025年12月15日に出したニュースリリースの内容はフルモデルチェンジではなく一部仕様変更(デュアルセンサーブレーキサポートIIの採用、4.2インチマルチインフォメーションディスプレイ[カラー]と車線逸脱抑制機能の標準装備、フロントデザインの一新など)で、グレードは ZL と HYBRID ZX の2本立て。2026年時点で新車として売られているワゴンRも6代目にあたる

スティングレー・ハイブリッド・スマイルの扱い

スティングレーはベース車と同じ型式を共有する。アーカイブでは MH22S・MH23S・MH34S、2017年のモデルでは DAA-MH55S・DBA-MH35S がベース車と同じ表記で掲載されている。パッドを探すときにスティングレーだからと別扱いする必要はない。

一方で、同じ世代の中でもガソリン車とマイルドハイブリッド車で型式が分かれる。6代目では DBA-MH35S と DAA-MH55S が同じ2017年のモデルとして併記され、後期では 5BA-MH85S と 5AA-MH95S が対応する。どちらなのかは車検証の型式欄で分かる。

ワゴンRスマイルは MX81S・MX91S という MX 系で、MH 系とは体系が異なる別車種として扱われている。ただしパッドについては、6代目ワゴンRと同じ品番で MX81S・MX91S を適合型式に含めた商品が実在する。名前の近さで判断せず、商品ページに自分の型式が書かれているかで見る。

6代目 MH35S・MH55S・MH85S・MH95S 向けの2点

6代目向けとして流通しているフロントパッドが適合純正品番に挙げているのは、55810-74P00、55810-74P01、55810-74P01-000、1A24-3323-Z、1A24-3323-ZA。同じ品番はアルトやスペーシア、ハスラー、ワゴンRスマイル、マツダのフレアやキャロルにも適合するとされており、軽自動車の複数車種で共通の部品が使われていることがうかがえる。

価格を抑えて品番まで確認したいなら GAB PAD

GAB PAD のフロント左右セットは、適合型式にアルト HA36S/HA36V/HA37S/HA97S/HE33S、スペーシア MK53S、ハスラー MR92S、ワゴンR MH35S/MH55S/MH85S/MH95S/MX81S/MX91S を挙げ、適合純正品番として上記5つを掲げている。6代目の4型式をまとめて適合表記し、純正品番まで開示している点が、買う前に自分で照合できる材料になる。商品名には「摩耗センサー付き」と明記がある。適合が不安なら、車検証の車台番号・型式指定番号・類別区分番号を添えて問い合わせれば店側で調べる、との案内も出ている。

GAB PAD フロントブレーキパッド 左右セット(ワゴンR MH35S/MH55S/MH85S/MH95S 対応・摩耗センサー付き)

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効きと寿命を上げたいなら DIXCEL EC エクストラクルーズ

ディクセルの EC エクストラクルーズは、商品名で「フロント用 ワゴンR MH35S H29.2〜 FF&4WD」と適合を示している。H29.2は2017年2月で、6代目の発売時期にあたる。駆動方式は FF と 4WD の別を問わない旨が商品名に書かれている。製品仕様に挙がっているのは、ノーマルパッドよりワンランク上の制動力と耐摩耗性(寿命)、鳴きが少なくローターへの負担も少ないこと、スコーチ(パッド表面焼付)による初期なじみ、そしてノーマルパッドと同様に機械式センサーを装着済み(一部品番を除く)の4点。価格差はGAB PADの2倍以上あるので、効きと寿命に払う分と割り切れるかで決めるといい。適合表記が MH35S に限られる点にも注意する。

DIXCEL ブレーキパッド EC エクストラクルーズ フロント用(ワゴンR MH35S 2017年2月〜 FF・4WD)

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5代目 MH34S・4代目 MH23S 向けの2点

旧世代でも現行流通品がある。ただし商品ページに書かれている情報量が世代で違うので、そこまで含めて選ぶ。

5代目 MH34S — エムズ部品 フロントブレーキパッド

商品名で「ワゴンR MH34S スティングレー」を対象として示している。仕様欄には「同じ車種でも型式、年式、グレード等により適合商品が違う場合が御座います。必ず純正品番を確認の上、ご購入お願い致します」「お客様にて純正品番の確認が出来ない場合は、ご購入前にお問い合わせ下さい」と記載があり、画像はイメージである旨も明記されている。適合する純正品番は商品ページに出ていないので、自分の車の純正品番を先に確かめてから買う商品として扱う。

エムズ部品 フロントブレーキパッド(ワゴンR MH34S・スティングレー)

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4代目 MH23S — アケボノ AN-727K

商品名に「H20.9-H24.9/MH23S」「AN-727K」「メーカー純正採用 アケボノブレーキ」と記載された製品。仕様欄には年式型式 H20.9-H24.9/MH23S、箇所はフロント用、仕様は660ccと明記され、取付車両のグレードや仕様違いで取付可能品番が異なること、購入前に商品画像の情報を伝えれば店側で適合確認を行えることも案内されている。H20.9-H24.9は2008年9月から2012年9月で、4代目の生産期間と重なる。今回の4点の中で、対象年式が月単位まで書かれているのはこの商品だけだ。

なお MH21S・MH22S・MH23S 系向けには、純正品番 55810-68H00 を掲げてエブリィ DA64V・DA64W、キャリィ DA63T・DA65T、パレット MK21S と共通適合として売られているものもある。別の製品には「※MH21S HE21S のみ適合が分かれます※」という注記があり、同じ型式帯の中でもさらに枝が分かれる。

アケボノ製フロントブレーキパッド AN-727K(ワゴンR MH23S 2008年9月〜2012年9月)

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買う前の適合確認でやること

この記事で最も事故につながりやすいのがここだ。手元に車検証を出し、車台番号・型式指定番号・類別区分番号の3つを控える。ワゴンR向けパッドの出品者の中には、これらを添えて問い合わせれば適合を調べると案内している店がある。型式が一致していても年式・グレードで品番が分かれる以上、純正品番を突き合わせるまでは決まらないと考えておく。

もう1つ気をつけたいのが、商品名に型式を書かず複数車種を1品番でまとめた適合表ベースの製品。たとえば「国産車用ブレーキパッド BP2419N」はエブリイ、キャリイ、ハスラー、ワゴンR、R2、ステラ、キャロル、スクラム、フレア、eK、NT100、NV100、デイズ、モコ、ルークスなどを列挙しているが、ワゴンRのどの型式が対象かは商品名からは読み取れない。この種の製品ほど純正品番での確認が要る。

ディクセルは「当製品は各車種毎の専用設計をしております。適応車種以外への取付、取付位置の変更、製品の改造・加工は保安基準に適合しなくなりますので絶対にお止め下さい」と案内している。形が似ているから付くだろう、という判断は部品メーカー自身が止めている。

交換で外せない前提と、法令上の線引き

部品メーカーが挙げる3つの注意

ディクセルが使用上の注意として案内しているのは次の3点。1つ目、交換は左右輪同時に行う——片輪のみの交換はブレーキの片効きの原因となり大変危険、とされている。2つ目、パッド・ローターの表面にオイル、グリス、ほこり等の汚物が付かないよう注意する。鳴き止めのグリスを使う場合でも摩擦面そのものには付けない。摩擦材に金属繊維が含まれるため取り扱いには手袋等を使うようにも案内されている。3つ目、交換直後はパッドとローターに馴染み(当たり)が出ていないため一般的に制動力が若干低下するので、馴染みが出るまでは無理なブレーキングを控える。

どこからが特定整備か

道路運送車両法施行規則第三条は特定整備を定義しており、その第五号は制動装置のマスタ・シリンダ、バルブ類、ホース、パイプ、倍力装置、ブレーキ・チャンバ、ブレーキ・ドラム(二輪の小型自動車のブレーキ・ドラムを除く。)若しくはディスク・ブレーキのキャリパを取り外し、又は二輪の小型自動車のブレーキ・ライニングを交換するためにブレーキ・シューを取り外して行う自動車の整備又は改造を挙げている。同条は第一号から第七号までを分解整備と呼ぶ。条文が名指ししているのはキャリパの取り外しであって、パッドの交換そのものではない。ここは条文の書きぶりを超えて「違法」とも「まったく問題ない」とも言えないところで、自分の作業がどちらに当たるか判断がつかないなら整備工場に持ち込むのが早い。

よくある質問

リアにもブレーキパッドは必要か

必要ない。パッドはディスクブレーキ用の摩擦材で、ドラムブレーキ側の摩耗品はブレーキライニング、部品としてはブレーキシューにあたる。ワゴンR用として流通しているパッドがどれもフロント用と明記されているのはそのためだ。リア側の消耗が気になるなら、パッドを探すのではなく点検で見てもらう。

キーキー音が出たらすぐ交換すべきか

音は交換時期を知らせるための仕組みが働いた結果なので、鳴り始めたら交換を前提に動く。あと何kmもつ、という言い方ができる根拠は今回の調査では取れなかった。ディクセルが摩耗限度を超えた使用を明確に止めていることも踏まえると、様子を見る対象ではない。

スティングレーやカスタムZでも同じパッドが使えるか

スティングレーはベース車と同じ型式を共有しているので、型式で見れば足りる。グレード名ではなく車検証の型式欄と純正品番で判断するのがここでも同じやり方になる。

片側だけ交換してもよいか

しない。ディクセルは片輪のみの交換がブレーキの片効きの原因となり危険だとして、左右輪同時の交換を案内している。減りに差が出て見えても、左右セットで替える。

交換直後に効きが甘い気がするのはなぜか

パッドとローターの当たりが出ていないためで、ディクセルもこの段階では制動力が若干低下すると案内している。異常とは限らない。当たりが出るまでは車間を広めに取り、強いブレーキを避けて走る。

まとめ

まずはボンネットを開ける前に、いま付いているパッドと自分の車の現物を確認する——ホイール越しに見えるフロントのキャリパー、そして車検証の型式欄。この2つで6代目なのか5代目なのか4代目なのかが決まり、探す商品が決まる。型式で候補を絞り、純正品番で確定させる順序を崩さない。年式やグレードで品番が分かれる以上、型式の一致だけでは足りない。

動く時期は、キーキー音とブレーキ警告灯、そして点検窓から見る残量で判断する。JAFのQ&Aが挙げる2mm以下という目安は一般論だが、そこまで減る前に定期点検で拾えれば急がずに選べる。

4点の使い分けはこうなる。6代目で価格を抑えつつ品番まで確認したいなら GAB PAD、効きと寿命に払うなら DIXCEL EC エクストラクルーズ。5代目 MH34S はエムズ部品の製品を純正品番の確認とセットで、4代目 MH23S は年式が月単位で書かれたアケボノ AN-727K が照合しやすい。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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