サンバートラックのワイパーは、車検証に書かれた型式と年式で買うものが変わる。2012年4月から2014年8月までのS201H・S211Hなら、フロントは運転席側・助手席側とも400mmで、リアの設定はない。ただし雪用だけは雨用と長さが違い、次の世代の数字を見て買うと20mmずれる。まず自分の車がどちら側かを確かめてから、雨用か雪用か、ブレードごとか替えゴムかを決めていく。
フロントは左右とも400mm、リアの設定はない
S201H・S211Hのワイパーで押さえる値は4つしかない。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 運転席側 | 400mm |
| 助手席側 | 400mm |
| 取付形状 | U字フック(Uクリップ) |
| リアワイパー | 設定なし |
| 必要本数 | フロント2本 |
左右とも同じ400mmなので、買うのは400mmを2本だけでいい。 ワイパーメーカーのソフト99が公開している車種別の適合検索では、平成24年4月〜平成26年8月モデルの雨用ブレードに運転席側・助手席側とも同じ品番PB-5(グラファイトタイプならGB-5、エアロ形状ならPM-5)が指定されていて、同社の公式表記でPB-5は角型6mm・長さ400mm。社外品の商品名では400mmを16インチと併記していることがある。
リアについては、同じ適合検索が雨用ブレード・雪用ブレード・替えゴムのいずれもリアを適合なしとしている。車種別のワイパーサイズをまとめている情報サイトにもリアのサイズは載っていない。荷台側のガラスにワイパーを探す必要はない。
取付形状はU字フック。車種別サイズ情報サイトの表記が運転席側・助手席側とも「Uタイプ」で、この車種向けの社外ブレードにも商品名にU字フックと明記した製品がある。国産の軽トラックでは一般的な形で、雨用も雪用もこの形に合わせて選ぶ。
適合表に「S201H」が出てこない理由
型式で検索して行き詰まる人が多いので、先に片づけておく。
車検証のどこを見るか
車検証の「型式」欄が EBD-S201H または EBD-S211H になっていれば、この記事の対象。S201Hが2WD、S211Hが4WDで、ワイパーの長さはどちらも変わらない。
S201H・S211HとS201J・S211Jの違い
S201Hが属する7代目サンバートラックは、ダイハツのハイゼットトラック9代目をベースにしたOEM供給車で、エンブレムと専用グリルで差別化されている。スバル自社生産のサンバーは2012年に終わり、S201Hは2012年4月に発売、2014年9月には8代目のS500J/S510J型へ切り替わった。この世代のうちS201J・S211Jが三方開のトラック系、S201H・S211Hがハイルーフのパネルバンという分かれ方になっている。
型式ではなく年式で引く
ソフト99の適合検索は、平成24年4月〜平成26年8月の型式欄にS201JとS211Jだけを挙げていて、S201Hという型式名は出てこない。名前が無いから非対応、ではない。車種別サイズ情報サイトのほうはS201H・S211Hを2012年4月〜2014年3月と2014年4月〜2014年8月のどちらの区分にも載せていて、いずれも運転席側・助手席側とも「Uタイプ400mm」。適合表は型式名ではなく年式の行で引けばいい。
同じ系統の軽トラック・軽バンの装備選びは次の記事にまとめてある。
長さが決まった後の4つの判断軸
400mmと分かった時点で、大きな失敗はもう起きない。あとは次の4つで絞る。
軸1 長さ400mmを2本そろえる
左右で長さが違う車ではないので、片側だけ買い足しても組み合わせが崩れない。2本セットでも1本売り2つでも結果は同じになる。
軸2 ブレードごとか、ゴムだけか
ソフト99の交換手順の解説では、ゴム交換が6つの工程を踏むのに対し、ブレードごとの交換はそのうち3つで終わる。交換周期も、NWBが公式サイトで示す目安ではブレードが約1年、替えゴムが約半年と差がある。金具にサビやガタつきが出ているならブレードごと、金具が無事ならゴムだけという分け方でいい。
軸3 グラファイトか撥水か
グラファイトタイプは、ワイパーゴムに炭素の微粒子をコーティングして滑りをよくしたもので、作動音の静かさを重視する人に向く。新品直後にビビリが出ることがあるが、NWBのよくあるご質問では劣化防止剤の固まりが原因と説明されていて、湿ったタオルで軽く拭き取れば改善するとされている。撥水タイプはゴムに含まれるシリコンオイルがガラスへ移って被膜をつくる仕組みで、同じくNWBの説明では5分以上作動させることで被膜が形成される。付けた直後に効かなくても、しばらく動かしてから判断する。
軸4 左右セットか1本売りか
2本まとめて替えるならセット品、片側だけ拭きスジが出ているなら1本売りが無駄にならない。仕事で毎日使う車なら、劣化の進み方は左右でそう変わらないので、まとめて替えるほうが手間が減る。
型式名で選べる製品4点を比べる
商品名にS201Hが入っていて、型式から迷わず選べる製品を並べる。価格はAmazonの実売価格で、いずれも確認時点の値。価格は変動する。
| 製品 | 種類 | 本数 | 長さ表記 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| NWB 雪用デザインワイパー 左右セット | 雪用ブレード | 2本 | なし | ¥4,262 |
| CAPSOL 冬用スノーワイパー 2本セット | 雪用ブレード | 2本 | なし | ¥1,980 |
| CAPSOL 冬用スノーワイパー 1本 | 雪用ブレード | 1本 | 400mm(16インチ) | ¥990 |
| DJ グラファイトワイパーゴム E402 | 替えゴム | フロント用 | なし | ¥990 |
この4点のうち3点が冬用で、雨用ブレードは商品名に型式が入った製品が見つからなかった。 雨用の選び方は次の節で扱う。
ワイパーメーカーブランドの雪用左右セット
Amazonの商品ページの商品名は「NWB雪用デザインワイパー左右セット/サンバートラック S201H/S211H用」。S201HとS211Hを名指ししていて、運転席側と助手席側の2本が1セットになっている。ワイパーメーカーのNWBブランド品という点を重く見る人向け。商品名に長さの表記はない。
NWB 雪用デザインワイパー 左右セット サンバートラック S201H/S211H用
運転席・助手席がそろう冬用2本セット
商品名は「【CAPSOL】冬用 スノーワイパー グラファイト マルチクリップ 運転席 助手席 2本セット サンバートラック S201H スバル用 互換品」。グラファイトとマルチクリップの表記があり、純正ではなく互換品であることも商品名で明示されている。2本まとめて冬支度を済ませたいときの選択肢になる。
CAPSOL 冬用スノーワイパー グラファイト 運転席・助手席2本セット サンバートラック S201H用
長さ表記があり1本から買える冬用ブレード
商品名は「【CAPSOL】冬用 スノーワイパー グラファイト マルチクリップ 1本 400mm 16インチ サンバートラック S201H スバル用 互換品」。上の2本セットとの違いは、商品名に400mm(16インチ)と長さが書かれていることと、1本単位で買えること。片側だけ替えたい、あるいは長さの表記を自分の目で確かめてから買いたいならこちら。
CAPSOL 冬用スノーワイパー グラファイト 1本 400mm(16インチ) サンバートラック S201H用
ゴムだけ替えたい人向けのフロント替えゴム
商品名は「スバル向け サンバートラック(S201H,S201J,S211H,S211J)フロントDJグラファイトワイパーゴム E402」。S201Hを含む4つの型式を名指ししたフロント用の替えゴムで、ブレードの金具はそのままゴムだけを替えたい人向け。金具が無事なら、これが一番安く済む。
サンバートラック S201H/S201J/S211H/S211J フロント DJ グラファイトワイパーゴム E402
雨用ブレードは長さと取付形状の2点で選ぶ
商品名に型式が入っていない雨用ブレードでも、選ぶ材料は足りている。400mmとU字フック、この2点が合っていれば付く。ソフト99の適合検索がこの年式区分の雨用に指定するPB-5が、同社の公式表記で長さ400mm。商品名に「400mm」か「16インチ」、そして「U字フック」または「Uクリップ」と書いてあるかを見ればいい。
店頭のパッケージでは、長さがインチ表記だけのことがある。16インチが400mmなので、この数字を見つけたら同じものだと考えてよい。
適合表を自分で引き直すときは、型式名ではなく年式の行を選ぶ。同じ車名でも2014年9月以降は別世代の扱いになる。
雪用は雨用より短い設定になっている
雪が積もる地域で使うなら、ここが一番の落とし穴になる。
雪用ワイパーは何が違うのか
オートバックスの解説によれば、雪用ワイパーは骨組みがゴムカバーなどで覆われていて、低温下でも雪が付着しにくく凍結しにくい構造になっている。フレームにはサビにくいステンレスが使われる。降雪地帯では路面に凍結防止剤がまかれ、その塩分がワイパーを腐食させるためだ。雪が詰まった雨用ワイパーは柔軟性を失い、ガラス面にゴムを押し付けられなくなる。
この世代の雪用は380mm指定
ソフト99の適合検索では、平成24年4月〜平成26年8月の雪用ブレード指定がPS-4、平成26年9月〜平成30年5月(次の世代のS500J/S510J)はPS-5。同社の公式表記でPS-4は長さ380mm、PS-5は長さ400mm。雨用はどちらの世代も400mmで共通なので、雨用の数字だけを見て雪用も同じだと考えると20mmずれる。 なお社外品には400mmを名乗る冬用もあり、メーカーごとに設定が違う。
雪用が雨用より短くなるのには理由がある。NWBのよくあるご質問では、雪用は構造が違うため実車で確認して最適なサイズを設定していると説明されている。雨用の長さをそのまま当てはめず、雪用は雪用の適合品番で選ぶ。
冬に替えて春に戻す
オートバックスの解説では、雪用と雨用の履き替えはスタッドレスタイヤと同じタイミングが勧められている。冬前に雪用へ替え、春に雨用へ戻す。年間を通して雪用を付けたままにする使い方は想定されていない。
替えゴムだけで済ませる場合
金具が無事なら、ゴムだけ替えれば足りる。
適合表が指定する2つの品番
ソフト99の適合検索がこの年式区分のフロント替えゴムに指定しているのは、品番No.30と品番G-93。同社の公式表記でG-93はブレードロックタイプ6mm・長さ400mm、No.30はブレードロックタイプ6mm・長さ〜525mmのフリーカットタイプ。ゴムの幅はどちらも6mmで、長さだけでなく幅も合わせる必要がある。
フリーカットタイプは切って使う
No.30を買うと、届いたものは車に付いているものより長い。メーカーの商品別Q&Aでは、No.30を含むフリーカットタイプの品番について、車のワイパーサイズに合わせて自分でハサミでカットする必要があると案内されている。あわせて、フリーカットタイプには金属レールが付属しないので、いま付いているワイパーゴムの金属レールを再使用するようにとも書かれている。長すぎて慌てる前に、買おうとしている品番がカット前提かどうかを確かめておく。
社外ブレードに替わっている個体
NWBのよくあるご質問では、適合表の替えゴム品番は純正ワイパーの品番であり、すでに市販のブレードに交換している場合は異なる品番が必要になることがあると説明されている。中古で買った個体はブレードが社外品に替わっていることがある。ゴムだけ買うなら、いま付いているブレード側の表示も見ておく。
交換手順
工具はいらない。ブレードごとと、ゴムだけの2通りを分けて書く。
ブレードごと交換する
- ワイパーアームを立て、ワイパーゴムが上を向くように傾ける。
- ストッパーを押さえながら、ブレードを手前側にスライドさせて外す。
- 新しいブレードを取り付ける。U字フックタイプは、アームのU字部分にブレードのクリップ部を合わせて引っ掛け、カチッと音がするまではめ込む。
- 外れないことを確認してから、実際にワイパーを動かして拭き取りを見る。
ゴムだけ交換する
ブレードを外したあと、ロック穴のある側をつかんで少し強めに力を入れ、金具からゴムを引き抜く。新しいゴムは古いものを抜いた側から、金具のツメをゴムの溝に通しながら差し込み、最後にツメをロック穴へ確実にはめ込む。付けたら動作を確認する。
アームを倒さないための注意
ブレードを外したあとのアームは、タオルなどをクッションにしてガラスに寝かせておく。 アームが不意に倒れると、指を挟んだり、ガラスを傷つけたり割ったりすることがある。作業中ずっとアームを立てたままにしない。
同じ手順で作業できる軽自動車の記事も置いてある。
交換時期は期間より症状で決める
NWBの交換方法の案内には「ワイパーは消耗品です。一年ごとの交換をおすすめします」(ブレード)、「ワイパーラバーは消耗品です。半年ごとの交換をおすすめします」(替えゴム)と書かれている。劣化のサインは、拭きスジが残る・ビビリが出る・水が残るの3つで、こうした症状が出る前の交換が勧められている。
ただしパネルバンの軽トラックは屋外に置きっぱなしになりやすく、農道や作業現場では砂ぼこりや泥はねを浴びる。ゴムは紫外線と砂で傷むので、目安の期間より早く拭きスジが出ることがある。期間だけで決めず、拭き残りが出たら替えるという見方をしておくほうが安全側に倒れる。
よくある質問
リアワイパーの交換は必要ですか
必要ない。ソフト99の適合検索では、この年式区分のリアが雨用・雪用・替えゴムのすべてで適合なしとなっている。交換対象はフロントの2本だけ。
適合表にS201Hが載っていないのですが
型式欄に出てくるのはS201JとS211Jだが、平成24年4月〜平成26年8月という年式区分は同じ。年式の行で引けばよく、車種別サイズ情報サイトのほうはS201H・S211Hを400mmで載せている。
雪用も400mmを買えばいいですか
ソフト99の適合検索がこの世代の雪用に指定しているのはPS-4で、公式表記の長さは380mm。雨用の400mmとは別の値になる。次の世代のS500J/S510J向けの数字を見ないよう気をつける。
替えゴムが長すぎたのですが
品番No.30はフリーカットタイプで、買ったままでは長い。ハサミで自分の車の長さに合わせて切る前提の製品で、金属レールも付属しない。切らずに使える400mm指定の品番はG-93のほうになる。
取付形状はどこで確認できますか
アーム先端がU字に曲がってブレードを挟んでいればU字フック。車種別サイズ情報サイトの表記も運転席側・助手席側とも「Uタイプ」になっている。
まとめ
まずワイパーを立てて、いま付いているブレードの長さ表記とアーム先端の形を実車で見る。400mmとU字が確認できたら、車検証の型式欄でS201HかS211Hかを確かめる。ここまでで買うものは決まる。
- 雨用ブレード: 400mmを2本、U字フック。商品名の数字だけ見れば選べる
- 雪用ブレード: この世代の適合指定は380mm。雨用の400mmと同じにしない
- 替えゴム: 400mm・幅6mmのG-93。No.30はカット前提
- リア: 交換不要
交換の目安はブレードが1年、替えゴムが半年。仕事で毎日走る車なら、その前に拭きスジが出たら替える。
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