炎天下に半日止めておいたサンバートラックへ乗り込むと、ハンドルもシフトノブも素手では触りたくない温度になっている。ここで選ぶものは、駐車中の遮光を優先するのか、狭いキャビンで置き場所を取られたくないのか、窓を開けて休憩したいのかで分かれる。サンバートラック S500J で現実的に選べるのは、フロントガラス全面を覆う折りたたみタイプ、たたむと棒状になる傘型、通気を残すメッシュタイプの3つ。自分がどれに当てはまるかは、下の早見表で見当がつく。
選べるのは折りたたみ・傘型・メッシュの3タイプ
| タイプ | 主な目的 | たたんだときの形 | 実売価格(確認時点) |
|---|---|---|---|
| 折りたたみ(汎用) | 駐車中の遮光と内装の日焼け対策 | 平たい袋状 | 1,980円 |
| 傘型 | 遮光と出し入れの速さの両立 | 細い棒状 | 3,280円 |
| メッシュ | 通気・虫除け・外からの視線対策 | 布状(左右2枚) | 4,400円 |
遮光を目的にするなら折りたたみか傘型、置き場所を最優先するなら傘型、窓を開けたまま虫や視線を抑えたいならメッシュタイプ。メッシュタイプは遮光タイプの上位互換ではないので、両方の用途があるなら遮光タイプを先に買い、メッシュタイプを後から足すほうが順序として自然だ。価格はAmazonの実売価格を確認時点(2026年8月27日)で参照した値で、変動する。
サンバートラック S500J の型式と車体を押さえる
スバルが公開しているサンバートラックの諸元表によると、現行型の型式は2WDが3BD-S500J、4WDが3BD-S510J。全長3,395mm・全幅1,475mmの軽自動車規格で、乗車定員は2名、ホイールベースは1,900mm、最低地上高は160mm。グレードはTB / TA / TCの3種類が並ぶ。
用品選びで効いてくるのは、もう一点、車の成り立ちのほうだ。スバルの公式ニュースリリースでは、現行世代が2014年9月2日に新型として発表され、2026年3月26日には予防安全機能スマートアシストの機能拡充を中心とした一部改良モデルが出ていることが示されている。サンバートラックはダイハツ工業からのOEM供給を受けて販売されている車で、車体はハイゼットトラック(S500P / S510P)と共通。だから用品の商品ページが、ハイゼット側の型式表記中心で書かれていることは珍しくない。この表記の読み方は後の節で扱う。
そして全幅1,475mm・乗車定員2名のキャビンには、シート後方に余分な空間がほとんど無い。乗用車のようにリアシートやラゲッジへ放り込んでおけないので、たたんだときの形と置き場所を、遮光性能と同じ重さで見ておきたい。
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サンシェードで下がるのは、どこの温度か
JAFが公開している真夏の車内温度のユーザーテストでは、外気温35度の環境で正午から4時間駐車した状態が測定されている(2012年8月22日・23日、埼玉県戸田市、テスト車はミニバン)。ダッシュボードの最高温度は、対策なしの白い車が74℃・黒い車が79℃だったのに対し、サンシェードを装着した場合は52℃。一方で車内の平均温度は、対策なしの白が47℃・黒が51℃に対して装着時が45℃、車内の最高温度は白が52℃・黒が57℃に対して装着時が50℃だった。
ここから読み取れるのは、直射日光が当たる面の温度は大きく下がるが、車内の空気そのものの温度差は数℃にとどまるということ。乗り込んだ瞬間にハンドルやシフトへ触れないほど熱い状態を和らげ、ダッシュボードや内装の日焼けを抑える装備として期待するのが妥当で、車内を涼しく保つ装備として期待するとずれる。エアコンの効きが早くなる可能性はあるが、それを数値で裏づける資料は今回参照していない。
なおこの数値はミニバンでの測定で、サンバートラックのキャビンで測ったものではない。軽トラックはガラス面積も室内の容積も違うため、同じ数字がそのまま出ると考えないほうがいい。
3タイプの向き不向き
折りたたみタイプ(汎用)
フロントガラス全面を覆う、いちばん数の多いタイプ。価格が手頃で軽く、収納袋にまとめられる。多くがサイズ選択式の汎用品で、専用設計ではないぶん、購入前にフロントガラスの実寸と突き合わせる作業が要る。畳み方に癖がある製品を選ぶと出し入れが面倒になり、結局使わなくなる——毎日乗る車ほど、ここが分かれ目になる。
傘型
傘のように開いてフロントガラスの内側へ立てかけるだけで設置でき、たたむと細い棒状になる。折りたたみ式のように畳み方を覚える必要がなく、出し入れが速い。狭いキャビンでも助手席の足元やシート脇に立てて置けるので、サンバートラックのように置き場所が限られる車では選びやすい。
メッシュタイプ
生地が透けているため遮光性では前の2タイプに劣るが、通気を確保しながら虫の侵入や外からの視線を抑えられる。日差しを完全に遮ることが目的ではなく、窓を少し開けて休憩したい、車内で作業したいという使い方に向く。遮光タイプの代わりではなく、役割の違う別の装備として考える。
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サンバートラック S500J におすすめのサンシェード
価格を抑えて遮光を確保する:RAIDOU 汎用フロントサンシェード
商品ページの記載によると、遮光率99%、収納袋(専用袋)付きで、内容物はサンシェード本体(選択したサイズ)と専用袋。フロントガラスに取り付けて紫外線を遮る用途の製品だ。サイズは選択式で、大が横145cm×縦80cm、小が横140cm×縦70cmの2種類。同ページには「サイズは選択式です、必ずフロントガラスのサイズをご確認下さい」「専用設計ではなく汎用品です」と明記されている。実売価格は確認時点で1,980円。まず1枚から始めたい人、割り切って安く済ませたい人に向く。
RAIDOU サンバートラック TT2/S500J フロントサンシェード 汎用 収納袋付き
出し入れの速さを取る:RAIDOU 傘型サンシェード
商品ページの記載によると、内容物は本体1本と専用袋1袋、材質はチタンシルバー樹脂とバンパークロス、傘骨は反凹面メタルフレーム、対応車種は軽自動車・コンパクトカー。取扱説明書は付属しない。実売価格は確認時点で3,280円。同ページには「縦長フロントガラスやフロントガラスが極端に小さいお車には不可です」という但し書きが付いているので、開いたときの直径が自分のフロントガラスの高さに収まるかは先に確かめておきたい。1日に何度も乗り降りする使い方なら、この形がいちばん続けやすい。
RAIDOU サンバートラック S500J 傘型サンシェード 収納袋付き
窓を開けて休みたいなら:REIZ メッシュサンシェード
メーカーが公開している適合表では、適合車種としてサンバートラック(S500J / S510J)およびサンバートラックグランドキャブ(S500J / S510J)が明記され、前期・後期共通と記載されている。3つの中で唯一、サンバートラックの型式が適合表に載っている専用設計品だ。内容物は本体(左右)と補助固定具一式。メーカーは虫除け・紫外線抑制効果・車内のプライバシー保護をうたい、装着した状態でも窓の開閉ができ、少し窓を開けることで夏場の車内温度上昇の抑制にも効果を発揮すると説明している。生地はメッシュで通気性がある。実売価格は確認時点で4,400円。休憩や車中での作業が多い人の2枚目として。
REIZ S500系 専用設計 メッシュサンシェード フロント用左右2枚セット
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汎用品でサイズを外さないための実測手順
このカテゴリは専用設計品が少なく、商品名に車種名が入っていても中身は汎用品ということがある。買う前に自分のフロントガラスを測っておくのが、遠回りに見えていちばん速い。
- ガラスの内側で、最も横に広い部分の幅をメジャーで測る。
- 同じく内側で、上端から下端までが最も長くなる位置の高さを測る。
- 測った2つの値を商品のサイズ表記と突き合わせ、商品側が同じか少しだけ大きいものを選ぶ。
傘型を選ぶ場合は、開いたときの直径が2で測った高さに収まるかを確認する。数値が商品表記の境目に近いときは、小さい側ではなく大きい側を選んで端を折り込むほうが失敗しにくい。なお、サンバートラックのフロントガラス寸法は公式の諸元表に記載が無い。ここだけは自分の車で測るしかない。
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駐車中に使い、走り出す前に必ず外す
道路運送車両の保安基準 第29条では、第4項が、同条第3項に規定する前面ガラスおよび側面ガラスについて、整備命令標章・臨時検査合格標章・検査標章・保安基準適合標章・自動車損害賠償保障法にもとづく保険標章や共済標章・道路交通法第63条第4項の標章など、条文に列挙されたもの以外が「装着され、貼り付けられ、塗装され、又は刻印されていてはならない」と定めている。日よけ用品はこの列挙に含まれない。
つまりサンシェードは駐車している間に使うもので、走り出す前に必ず外す。フロントガラスや運転席・助手席の窓に付けたまま走ることはできない。取り付けと取り外しに手間がかかるタイプを選ぶと、この当たり前の運用が面倒になって使わなくなる。出し入れの速さは、仕様表に載らないが実用を左右する選定基準だ。
商品ページの宣伝文言についても一言。車内温度が大幅に下がるという趣旨の表現を見かけたら、前の節の実測値に立ち返ってほしい。
よくある質問
ハイゼットトラック S500P 用と書かれたサンシェードは、サンバートラック S500J でも使えますか
商品名や説明がS500P / S510P中心で書かれていても、メーカーの適合表にサンバートラック S500J / S510J が併記されていれば対象に含まれる。判断の拠りどころはメーカーが公開している適合表記であって、OEM関係だから使えるはずだという推測ではない。適合表にサンバートラックの記載が無い商品は、販売元に確認するか、実寸で合わせられる汎用品を選ぶ。
商品名にサンバートラックと入っていれば、サイズを測らなくても大丈夫ですか
そうとは限らない。汎用品でも商品名に車種名を並べている製品はあり、その場合はサイズ選択を自分で正しく行う必要がある。商品ページに汎用品と書かれていないか、サイズが選択式になっていないかを見て、選択式なら実測してから選ぶ。
メッシュタイプと遮光タイプは、どちらを先に買うべきですか
駐車中のダッシュボードやハンドルの熱さ、内装の日焼けを抑えたいなら遮光タイプが先。メッシュタイプは通気と虫除け、視線対策のための装備で、遮光タイプの置き換えにはならない。両方の用途があるなら、遮光タイプを買ってからメッシュタイプを足す。
S500J と S510J で選び方は変わりますか
諸元表で分かれているのは駆動方式(2WDがS500J、4WDがS510J)で、車体寸法は同じ値が示されている。実際、上で挙げたメッシュサンシェードもメーカー適合表で両型式が併記されている。サンシェード選びとして区別する必要はない。
まとめ
駐車中の遮光と内装の日焼け対策が目的なら折りたたみタイプか傘型、狭いキャビンに置き場所を作りたいなら傘型、窓を開けての休憩や虫対策も兼ねたいならメッシュタイプ。買う前にフロントガラスを実測すること、走り出す前に外すことの2点だけは省かない。自分の型式がはっきりしないときは、車検証で型式と初度登録年月を確認するところから始めると、適合表との突き合わせも速く済む。
RAIDOU サンバートラック TT2/S500J フロントサンシェード 汎用 収納袋付き
RAIDOU サンバートラック S500J 傘型サンシェード 収納袋付き
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