サンバーバンのサンシェードは、どこまで覆うかを先に決めれば選択肢が3つか4つに絞れる。フロントガラスだけで足りるのか、後ろの窓まで要るのかは、純正で色付きのガラスが付くグレードかどうかで変わる。ここではS700B/S710Bへの適合が商品ページに書かれている4製品を、覆う範囲の狭い順に並べ、どのグレードのどんな使い方に向くかまで割り当てる。
覆う範囲は3系統、どれが要るかはグレードで変わる
選ぶときの第一の基準は覆う範囲だ。フロントガラスだけを覆うタイプ、後方の窓(スライドドア・リヤクォーター・リヤゲート)を覆うタイプ、前後をまとめた全窓セットの3系統がある。駐車中の温度と日焼け対策が目的ならフロント側だけで用が足りることが多く、荷室での仮眠や着替えで外から見えないようにしたい用途では後方側が要る。
| 製品 | 覆う範囲 | 価格 | 向く使い方 |
|---|---|---|---|
| 傘型フロント(B0HBKF9SVZ) | フロントガラス | 2,599円 | 駐車中の暑さ・日焼け対策だけで十分な人 |
| カーキャンパージャパン 傘型(B0FMXTQ9X2) | フロントガラス | 4,980円 | 毎日の出し入れを短く済ませたい人 |
| Xangetor 全窓8PCS(B0GVDF5RXH) | 全窓セット | 6,999円 | 前後をまとめて一度に揃えたい人 |
| atmys リア専用(B0DRFY1RJR) | 後方の窓 | 17,900円 | 荷室での仮眠・目隠しが主目的の人 |
価格はAmazonの実売価格を2026年8月27日に確認した値で、変動する。もう一つの軸がグレードだ。スバル公式のグレード別装備表でUVカット機能付濃色ガラス(スライドドア・リヤクォーター・リヤゲート)が挙がるのはトランスポーター以上で、VBとVBクリーンの装備一覧にこの記載はない。 後方の窓に色が入っているかどうかがグレードで分かれる以上、VB・VBクリーンに乗っているなら後方まで覆うタイプの優先度が上がる。
この記事が対象とするサンバーバンの範囲
対象は2022年1月13日に大幅改良モデルとして発表された現行型。公式の諸元表では型式S700Bが2WD、S710Bがセレクティブ4WDとして記載され、排出ガス規制の記号を含めると3BD-S700B・3BD-S710B・5BD-S700B・5BD-S710Bの4通りの表記になる。車検証の型式欄にこの記号があれば現行型で、この記事の4製品が対象とする範囲に入る。
スバルの発表資料には、サンバーバンとサンバートラックがダイハツ工業からのOEM供給であることが明記されている。プラットフォームの一新と、荷室上部のボディ形状をスクエアにしたことによる荷室容量の拡大が、このときの変更点として挙げられている。商品検索で兄弟車の名前ばかり出てくるのは、この供給関係が理由だ。先代に乗っている場合は適合が別になるので、
を見てほしい。
グレードで変わる純正ガラスの装備
後方の窓に色が入るのはトランスポーター以上
グレード構成はVB、VBクリーン、トランスポーター、VC、VCターボ、ディアスの6種類。トランスミッションは5MTとCVT、駆動方式は2WDとセレクティブ4WDが選べる(VBクリーン・VCターボ・ディアスはCVTのみ)。このうち濃色ガラスが付くのはトランスポーター以上で、対象はスライドドア・リヤクォーターとリヤゲートの3か所だ。VB・VBクリーンは後方の窓が素のガラスという前提で選ぶことになる。
フロントドアのガラスはVC以上で仕様が変わる
VCとVCターボにはスーパーUV&IRカットガラス(フロントドア)が装備される。フロントドアのガラス自体に紫外線と赤外線をカットする性能が持たされているグレードで、装備表にはVC・VCターボの追加装備として記載されている。フロントガラスそのものはこの装備の対象外なので、傘型のフロント用シェードの要否はグレードでは変わらない。
自分の車がどちらかを見分ける
装備表を追わなくても、実車を見れば判断できる。スライドドア・リヤクォーター・リヤゲートのガラスに色が入っていればトランスポーター以上に該当し、後方の窓は素のガラスより日射と視線が通りにくい状態にある。色が入っていなければVBかVBクリーンで、後方まで覆うタイプの必要性が高い。全窓セットの商品説明と照らすときは、この「スライドドア」「リヤクォーター」「リヤゲート」という公式の呼び名を基準にすると対応が取りやすい。
タイプと固定方式の違い
傘型と吸盤式
傘型は骨組みを開いてフロントガラスの内側に立てかける方式で、畳むと細長い棒状になり、取り付けと撤収が短時間で済む。吸盤式や挟み込み式は窓ごとに固定する方式で、窓の形に合わせた専用カットの商品が多く、密着させれば隙間が少ない。毎日出し入れするなら畳みやすさ、車中泊など長時間覆うなら密着性を優先する、という分け方でいい。
枚数と収納場所も基準になる
全窓セットは商品によって枚数が違う。何枚組で、どの窓(フロント・フロントドア・スライドドア・リヤクォーター・リヤゲート)に対応するかは商品ページの記載で確認する。枚数だけを見て全部の窓が覆えると判断しないほうがいい。もう一点、サンバーバンは荷室を積載や作業に使う車なので、使わないときの置き場所も選定基準になる。収納袋が付属するか、畳んだときにどんな形になるかを見ておくと、荷室を占領せずに積んでおける。
なお、フロントガラスの内側にはルームミラーやカメラなどの装着物があり、シェードの上端がそこに当たることがある。傘型は立てかける方式なので影響を受けにくい。専用カット品を選ぶときは、上部の切り欠き形状が自分の車のガラスまわりに合うかを商品ページの画像で確認しておく。
S700B/S710Bに使える4製品
サンシェードを検索するとハイゼットカーゴ・アトレー・ピクシスバン向けの商品が大量に混ざる。商品名にサンバーバンまたはS700B・S710Bの記載がないものはこの車種での適合が確認できないため、ここでは除いてある。実際、兄弟車だけを挙げてサンバーバンに触れていない商品が複数あった。
フロントだけを覆う傘型の2製品
1つ目は傘型のフロント用で、商品ページに「スバル サンバーバン S700B/S710B 2022年1月~ に適合する」と型式と年式が明記され、「遮光 断熱 車種専用」と記載されている。今回そろえた4製品のなかで最も価格が低い。駐車中のダッシュボードの熱と日焼けだけが気になるなら、まずここから試すのが順当だ。
サンシェード 車 傘型 フロント スバル サンバーバン S700B/S710B 2022年1月~ 適合 遮光 断熱 車種専用
2つ目はカーキャンパージャパンの傘型・折り畳み式で、商品ページには「サンバーバン S700B S710B 用」「車種別」と記載され、UVカット・遮光・遮熱がうたわれている。仕事で毎日乗り降りして、そのたびに出し入れするなら、畳んで棒状になる傘型のこの2つが扱いやすい。
カーキャンパージャパン サンバーバン S700B S710B 用 サンシェード 傘型 折り畳み式 フロント
全窓をまとめて覆うセット
Xangetorの全窓用フルセットは、商品ページに「スバル 専用 サンバーバン/ディアス(S700B/S710B)」への対応が明記され、「全窓」「8PCS」「収納袋付き」と記載されている。ハイゼットカーゴのS710V/S700V、アトレーのS700V/S710Vとの共用品として案内されている商品だ。前後を一度に揃えたいVB・VBクリーンの人に向く。どの窓に何枚が対応するかは注文前に商品ページで確認してほしい。
Xangetor サンバーバン/ディアス S700B/S710B 対応 全窓サンシェード フルセット 8PCS 収納袋付き
兄弟車の同型商品を検討している人は
と
も参考になるが、購入するのは商品名に自分の型式が入っているものにする。
後方の窓に絞ったリア専用
atmysのプライバシーサンシェードは、商品ページに「新型 サンバーバン S700B S710B型 リア 専用」と明記され、車中泊向けの目隠しとして案内されている。品番は01s-e021-re。今回そろえた4製品のなかで最も価格が高い。フロント側は傘型で足りていて、荷室での仮眠の目隠しだけを足したい人向けの選択肢だ。濃色ガラスが付くトランスポーター以上でも、色が入っているだけでは中が見えなくなるわけではないので、目隠しが目的ならこちらが要る。
atmys プライバシーサンシェード 新型 サンバーバン S700B S710B型 リア専用 車中泊
サンシェードで実際にどれだけ変わるか
JAFが2012年8月に実施したユーザーテストでは、気温35℃・晴れの条件で正午から4時間駐車したとき、ダッシュボードの最高温度は対策なし(黒)で79℃、サンシェード装着で52℃だった。一方で車内の最高温度は、対策なし(黒)で57℃、サンシェード装着でも50℃。ダッシュボードの温度は大きく下がるが、車内そのものは装着しても高いままだ。同じテストでは窓開け(3cm)で45℃、エアコン作動で27℃という値も出ている。
ただし、このテストの車両はミニバン5台で、軽バンでの実測ではない。サンバーバンで測った値ではなく、サンシェードの効き方の目安として読んでほしい。乗り込んだ直後の熱さそのものを消す道具ではなく、ダッシュボードやハンドルまわりの焼けを抑える道具だと考えると期待とずれない。
走行前に外す範囲
JAF Mate Onlineの交通ルール解説では、運転席側・助手席側の窓ガラスにサンシェードを取り付けたまま走行する行為は、道路交通法第55条2項が禁じる「運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ」る積載にあたるとされ、普通車で反則金6,000円・違反点数1点が示されている。後部座席の窓ガラスに取り付けること自体は禁止されていないとしたうえで、後部座席に同乗者がいない場合は運転中に外すことが望ましいとも書かれている。
富山県警察は「運転席等の窓ガラスをサンシェード、カーテン、タオルなどで覆った状態で運転する行為の取締りを行っています」と公表し、理由として右左折時の歩行者巻き込みなど重大事故につながるおそれを挙げている。サンシェードは駐車中に使う道具として扱い、走り出す前に外して運転の妨げにならない場所へしまう。外す手間を減らしたいなら、畳むのが速い傘型が向く。
注文する前に確認する3点
まず車検証で型式と初度登録年月を確認する。サンバーバンには現行型より前の世代もあり、専用設計のサンシェードは世代をまたいで使えない。型式がS700BまたはS710Bで、初度登録が2022年1月以降であることを確かめてから、その型式に対応すると書かれた商品を選ぶ。
次に商品ページの適合表記だ。前述のとおり兄弟車向けの商品が大量に混ざるので、商品名か説明文に自分の型式が含まれているかを見る。最後に全窓セットを買う場合は枚数と対応する窓を突き合わせる。この3点を通せば、届いてから合わないという失敗はほぼ防げる。荷室の使い方まで含めて考えたい人は
が参考になる。
よくある質問
ハイゼットカーゴ用のサンシェードはサンバーバンに使えるのか
サンバーバンがダイハツからのOEM供給車であることは公式に明記されているが、ハイゼットカーゴ専用と書かれた商品がそのまま使えると言い切れる根拠は確認できていない。判断の基準は商品ページの適合表記に置く。Xangetorのフルセットのように、兄弟車と並べてサンバーバン(S700B/S710B)の記載がある商品なら対象に入っている。
自分のサンバーバンに濃色ガラスが付いているか見分けるには
スライドドア・リヤクォーター・リヤゲートのガラスに色が入っているかを見ればいい。色が入っていればトランスポーター以上、入っていなければVBかVBクリーンだ。装備表で確認したい場合はスバル公式のグレード別装備表で、UVカット機能付濃色ガラスの記載がどのグレードにあるかを見る。
車中泊で使うならどの範囲まで覆えばいいのか
荷室で寝るなら後方の窓が主役になる。荷室内寸法は長さ1,915mm(2名乗車時)、幅1,270mm、高さ1,250mmで、4名乗車時の荷室長は1,005mmになる。この空間を外から見えない状態にしたいなら、リア専用か全窓セットのどちらかを選ぶ。レイアウトから詰めたい人は
が近い。
軽ワゴンでも考え方は同じか
覆う範囲を先に決めて、純正ガラスの装備差と突き合わせるという手順は車種が変わっても同じだ。ただし窓の形も装備表の区分も車種ごとに違うので、商品の適合はその車種のもので確認する。同じスバルの軽であれば
が例になる。
まとめ
覆う範囲を決めて、グレードと突き合わせる。この2手で選択は終わる。駐車中の暑さと日焼け対策だけなら傘型のフロント用で足り、最も価格が低いのは1つ目の製品だ。
サンシェード 車 傘型 フロント スバル サンバーバン S700B/S710B 2022年1月~ 適合 遮光 断熱 車種専用
後方の窓に色が入らないVB・VBクリーンで、荷室での仮眠や目隠しまで考えるなら、前後をまとめられる全窓セットが扱いやすい。
Xangetor サンバーバン/ディアス S700B/S710B 対応 全窓サンシェード フルセット 8PCS 収納袋付き
どちらを選ぶにしても、注文の前に車検証で型式と初度登録年月を確認するところから始める。型式がS700B・S710Bで2022年1月以降であることを確かめ、商品ページの適合表記にその型式が入っているものを選べば、間違いは起きない。
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