シフォンのサンシェードは、型式を合わせただけでは1つに決まらない。買う前に確定させるのは、標準・カスタム・トライのどの系統に乗っているかで、車種別品はこの系統ごとに別の品番として売られている。真夏の駐車場に戻ったときのダッシュボードの熱をどうにかしたいなら、車検証とグレード名を手元に置くところから始めてほしい。
サンシェードは系統で品番が分かれる
LA650F・LA660Fという型式が合っていても、車種別サンシェードの商品ページは3つに分かれる。先に決めるのは型式ではなく系統名で、そこさえ確定すれば選ぶ商品は自動的に1つになる。
| 系統 | 該当するグレード | 前面ガラス用の品 | 価格 |
|---|---|---|---|
| 標準 | L/G/GS | シフォン用 | ¥4,980 |
| カスタム | カスタムR/カスタムRS | シフォンカスタム用 | ¥4,980 |
| トライ | トライ(TRY) | シフォン トライ用 | ¥4,980 |
| 前席サイド | 系統共通の商品表記 | サイドガラス用(前席1対) | ¥1,750 |
価格はいずれもAmazonの実売価格で、2026年8月27日に確認した時点の値。通販価格は変動するので、注文画面の金額で最終確認してほしい。
LA650FとLA660Fが分けているのは駆動方式
型式で分かるのは駆動方式まで
SUBARUの発表資料によると、2代目シフォンは2019年7月16日に発表され、7月25日に発売された。型式は前輪駆動がLA650F、4WDがLA660Fで、公式カタログ上は5BA-/6BA-の接頭表記を伴う場合もある。いずれも排気量658cc、乗車定員4名、5ドア、CVTという構成で、2019年7月以降現在まで生産が続いている。
系統名は型式の外側にある
SUBARUの発表資料では、発売時のグレード構成はL/G/GS/カスタムR/カスタムRSの5系だった。そこへ2024年10月3日の一部改良で「シフォン トライ」が加わり、公式スペックページのグレード表記はL・G・R・RS・TRYとなっている。つまり型式は駆動方式の区分であって、標準・カスタム・トライという系統の違いは型式に現れない。 型式欄だけを見て商品を選ぶと、ここで取り違える。
標準・カスタム・トライは車体そのものが違う
トライだけ全高が別記されている
SUBARUが公式サイトに掲載している諸元では、全長3,395mm・全幅1,475mm・全高1,755mm(2WD車)/1,775mm(4WD車)、最低地上高150mm(2WD車)/165mm(4WD車)。ところがシフォン トライにはトライ専用の寸法が別記されていて、全高1,785mm(2WD車)/1,805mm(4WD車)となる。2WD同士で30mm高いわけで、系統差は見た目の話にとどまらない。
トライの専用装備
一部改良を伝えるSUBARUの発表資料では、トライはルーフレールとアクティブ感のあるフロントフェイスを備え、内装にオレンジのアクセントカラーと専用シート表皮を持つ。専用色としてレイクブルーメタリック、フォレストカーキメタリックも設定された。外装の造りが他系統と別に用意されている系統だと考えれば、品番が分かれていることも理解しやすい。
車種別サンシェードが3つに分かれている
型式表記は3つとも同じ
カーキャンパージャパンの傘型フロントサンシェードは、商品タイトルの型式表記がどれも「LA650F LA660F」で共通なのに、シフォン用・シフォンカスタム用・シフォン トライ用の3つが別の商品ページとして並んでいる。ブランドも形式も価格も同じで、タイトル上で違うのは系統名だけという並び方をしている。
違いは系統名だけ、だから見落としやすい
検索結果に3つが同時に出てくると、型式が一致している以上どれでも同じに見える。しかし系統名が違う商品を選べば、その系統向けに設計された形ではなくなる。型式照合で足りるという前提を、この並び方が崩している。
温度は「どこが」下がるのか
測定の条件
JAFが公開しているユーザーテストでは、2012年8月22日・23日、埼玉県戸田市の駐車場で、天候晴れ・気温35度、正午から4時間、ミニバン5台を使い、初期室温を各車25℃に揃えて測っている。
車内とダッシュボードで下がり方が違う
| 条件 | 車内最高温度 | ダッシュボード最高温度 |
|---|---|---|
| 対策なし(黒) | 57℃ | 79℃ |
| 対策なし(白) | 52℃ | 74℃ |
| サンシェード装着 | 50℃ | 52℃ |
| 窓開け(3cm) | 45℃ | 75℃ |
| エアコン作動 | 27℃ | 61℃ |
同テストでのサンシェード装着は、対策なし(黒)に対して車内で7℃、ダッシュボードで27℃低い。差が大きいのはダッシュボード側で、車内の空気温度の下がり幅はそこまでではない。
期待していい範囲と、そうでない範囲
JAFはこのテストについて「サンシェード対策や窓開け対策をしていても温度抑制効果は低く」と記している。日射が直接当たる面の温度は下がるが、車内が涼しくなるわけではない、という限界を提供元自身が書いているわけだ。なおテスト車はミニバン5台であってシフォンではないし、気温35度・4時間という条件も固定されている。傾向を読む材料として見てほしい。
買う前に決める4つの軸
覆う範囲と方式
決めることは4つある。(1)どこを覆うか(前面ガラスだけか、前席サイドも含めるか、全窓か)。(2)展開と収納の方式(傘型か、折り畳み式か、巻き取り式か)。(3)畳んだあとの置き場所。(4)固定方式(サンバイザーで挟む、吸盤、磁石)。駐車中の暑さ対策なら前面ガラスだけで用は足りるが、車中泊の目隠しが目的なら前席サイドまで必要になる。
畳んだあとをどこに置くか
傘型は骨組みで面を張るので広げた形が保たれ、開閉が一動作で済む。反面、畳むと棒状になるため、平たく畳めるタイプとは置き場所の相性が変わる。SUBARUが公式サイトに掲載している諸元では荷室高1,040mm、荷室開口部最大幅1,007mm、荷室フロア長320mm。後席を立てたままだとフロア長320mmなので、棒状のものを寝かせるなら幅方向の余地を見ておくといい。
前面ガラス用を系統別に選ぶ
3品はブランド・形式・価格が同じで、対応する系統だけが違う。自分の系統に当たるものを選べばそれで終わりだ。
シフォン(標準)用
L・G・GSに乗っているならこれ。傘型・折り畳み式のフロントサンシェードで、商品タイトルにUVカット・遮光・遮熱の表記があり、用途としてキャンプ・車中泊が挙げられている。
カーキャンパージャパン 車種別サンシェード シフォン LA650F/LA660F 用 傘型・折り畳み式
シフォンカスタム用
カスタムR・カスタムRSはこちら。標準用と同じカーキャンパージャパンの傘型フロントサンシェードで、違うのは対応系統の表記だけ。標準用と迷ったら車検証の書類でグレード名を確かめてから決める。
カーキャンパージャパン 車種別サンシェード シフォンカスタム LA650F/LA660F 用 傘型・折り畳み式
シフォン トライ用
2024年10月以降のトライはこの品番になる。前述のとおりトライは公式諸元に専用の全高が別記されている系統で、商品側で品番が分かれていることとつながっている。
カーキャンパージャパン 車種別サンシェード シフォン トライ LA650F/LA660F 用 傘型・折り畳み式
前席サイドガラス用という選択肢
受け持つのは前席の左右2枚
ZURGIのサイドガラス用は、商品タイトルに強磁着脱・断熱UVカット・プライバシー保護と記載があり、内容は前席1対=左右2枚分。¥1,750で、前面ガラス用とは覆う場所が違うから、前面用と組み合わせる位置づけになる。
ZURGI サイドガラス用サンシェード シフォン2代目 LA650F 対応 前席1対・磁石着脱
助手席側の見え方に引きずられない
SUBARUの発表資料によると、シフォンは助手席側のBピラーをドア側に内蔵する「ミラクルオープンドア」を採用している。助手席側は前席ドアの窓とスライドドアの窓のあいだに柱が立たないので、窓が連なって見える。それでもこの商品が受け持つのは前席の左右2枚で、スライドドアの窓・後席・リアガラスは含まれない。そこまで覆いたいなら別に用意する必要がある。
注文前に車検証で確かめる
車検証のどこを見るか
まず車検証の「型式」欄。LA650Fなら前輪駆動、LA660Fなら4WDだ。次に車検証や購入時の書類でグレード名を確認し、L・G・GSなら標準、カスタムR・カスタムRSならカスタム、トライならトライと判定する。
商品タイトルとの突き合わせ方
判定した系統名が、商品タイトルの系統名(シフォン/シフォンカスタム/シフォン トライ)と一致しているかを見る。型式表記は3系統とも共通なので、型式だけの照合では足りない。 書類を見ても判断がつかないときは、注文前に販売元へ問い合わせるのが早い。
走り出す前に外す
道路運送車両の保安基準第二十九条では、第3項が前面ガラス及び側面ガラス(告示で定める部分を除く)について、運転者の視野を妨げないものとして告示で定める基準に適合しなければならないと定めている。続く第4項は、その窓ガラスに装着・貼付・塗装・刻印してよいものを整備命令標章・検査標章・保安基準適合標章などとして列挙する形になっている。サンシェードはこの列挙に含まれない。 駐車中に使う道具であって、走り出す前には必ず外す。
よくある質問
シフォン用をカスタムに使える?
商品は系統ごとに別品番として用意されているので、カスタムに乗っているならカスタム用を選ぶのが筋になる。型式表記が同じでも、系統名が違えばその系統向けの品ではない。
ベース車のタント用は使える?
タント向けの商品がシフォンに使えるかどうかは、その商品の適合表記次第で、一般化はできない。シフォン用として売られている品を選ぶほうが確実だ。
前面用とサイド用は両方いる?
用途による。駐車中のダッシュボードの熱を抑えたいだけなら前面用で足りる。車中泊で前席の左右も目隠ししたいなら、前席1対のサイド用を足す形になる。
どのくらい涼しくなる?
JAFのテストで大きく下がったのはダッシュボードの表面温度で、車内の空気温度の下がり幅は限られていた。車内をエアコン並みに冷やす道具ではなく、直射で焼ける面の温度を抑える道具だと考えてほしい。
走行中に付けたままでもいい?
保安基準の第二十九条第4項が窓ガラスへの装着を認めている列挙にサンシェードは入らない。走り出す前に外す。
まとめ
注文ボタンを押す前に、この順で確かめれば取り違えは起きない。
- 車検証の型式欄でLA650F(前輪駆動)かLA660F(4WD)かを見る
- グレード名から標準・カスタム・トライのどれかを判定する
- 商品タイトルの系統名が、判定した系統と一致しているか突き合わせる
- 覆う範囲を決める(前面だけなら傘型1枚、前席サイドも欲しいなら磁石着脱のサイド用を追加)
- 畳んだ棒状のものを置く場所を先に決めておく
前面ガラス用の3品は仕様も価格も同じで、選択を分けるのは系統だけ。サイド用は前席の左右2枚を受け持つ追加装備という位置づけになる。
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