ワゴンRで選べるコンソールボックスは、純正のフロアボックス、前席の間に置くか座席の隙間に差し込む社外品、既存のアームレストに被せる社外品の3系統に分かれる。どれを取るかは、変速機がCVTか5MTか、後席がどんな形か、そして運転席と助手席の行き来を残したいかの3点で決まる。前席の間に据え付ける車種専用の箱はほとんど流通していないため、この3系統から自分の条件に合うものを絞り込むことになる。
選べるのは3系統 条件で先に絞る
肘置きが欲しいのか、蓋つきの小物入れが欲しいのかで、行き着く系統が変わる。まずは表で全体像をつかんでほしい。
| 系統 | 置き方 | 向いている条件 |
|---|---|---|
| 純正フロアボックス | 足元に置く小物入れ | 適合表記がZL(CVT車)・ZXに当てはまる |
| 社外の細身アームレスト | 前席の間に置き、コードで固定 | 肘置きが欲しい/行き来も残したい |
| 社外の差し込み型 | 座席の隙間に差し込む | 前席間にレバー類が無く、差し込む隙間がある |
| 社外の被せ型 | 既存のアームレストに被せる | 車両側にアームレストがある先代型式 |
純正で箱を足す道と、社外品を置く道は、そもそも狙う場所が違う。純正フロアボックスは足元の小物入れであって、肘置きにはならない。肘を置きたいなら社外品側を見ることになる。
前席の間に遮るものが無い ワゴンRの車内構造
スズキの公式サイトのワゴンR 室内空間のページでは、運転席と助手席を遮るものがないので移動がラクになり、狭い駐車場などでドアを開けにくいときも反対側から乗り降りできると説明されている。つまり前席の間に据え付けられた箱状のセンターコンソールが標準では無い。
この構造が、ワゴンR向けの前席用コンソールボックスが車種専用品として出回りにくい理由でもある。裏を返せば、後付けで箱を置くと左右の行き来はその分だけ塞がる。ここが最初の分かれ目になる。
同じページに載っている前席まわりの収納・電源は、インパネドリンクホルダー(運転席、助手席)、グローブボックス、助手席オープントレー、助手席シートアンダーボックス、カードホルダー(運転席)、フロントドアポケット(ペットボトルホルダー付)、ショッピングフック(インパネ・耐荷重2kg)、USB電源ソケット(Type-A/Type-C)。後席側にはリヤドアポケット(ペットボトルホルダー付)とアンブレラホルダー(リヤドア両側)がある。ただしグレードごとの設定差があり、ZL 2WD車は運転席にのみ装備、といった但し書きが付く項目もある。後席については、シートごとに前後の位置やリクライニングの角度を調節でき、バックドア側からも背もたれを倒せると説明されている。
純正アクセサリーで用意されている収納
フロアボックスは適合がZL(CVT車)・ZX
スズキの純正アクセサリーのページによると、フロアボックスはブラック・材質EVAで、小物入れとして使えるもの。本体価格6,600円、取付時間0.3hと表記されている。適合はZL(CVT車)、ZX。
注目したいのは適合表記に5MT車が含まれていない点だ。スズキのニュースリリースに掲載されたグレード構成では、2025年12月15日発売の一部仕様変更後はZL(0.66L DOHC・2WD/4WD・5MTとCVTの両方)とHYBRID ZX(マイルドハイブリッド・CVT)という構成で、ZLには5MTの設定がある。同じZLでも変速機で純正の箱を選べるかどうかが変わるということになる。5MTに乗っているなら、純正カタログではなく社外品側から探し始めることになる。
助手席収納ボックスとインパネトレー
同じページの助手席収納ボックスは本体価格7,920円、適合はZL、ZX。BOX部サイズは幅420mm×高さ200mm×奥行350mmと表記され、収納ボックスに付いているベルトで車両側に固定するため減速時でもシートから落ちない、と説明されている。純正品ですら車両側への固定を前提にしている点は、あとで社外品を選ぶときの基準として効いてくる。
インパネトレーは助手席側・ブラック・材質シリコンで本体価格5,830円、適合はZL、ZX。インパネトレーマットとの同時装着はできないと注記がある。箱を置く前に、平らな置き場所を増やすだけで足りないかを考える手もある。
収納にかかわる純正アクセサリーの本体価格は、インパネトレー5,830円、ティッシュボックスホルダー5,830円(ZL CVT車/ZX)、インパネトレーマット〈ゴールド〉6,050円(ZL/ZX)、フロアボックス6,600円(ZL CVT車/ZX)、助手席収納ボックス7,920円(ZL/ZX)、シートバックポケット8,800円(ZL/ZX)。おおむね5,830円から8,800円の範囲に収まる。フロアボックスには取付時間0.3hの表記があるとおり、これらは本体価格であって取付費を含む金額ではない。
社外品を選ぶ4つの判断軸
幅を取るか、行き来を取るか
ワゴンRの持ち味である左右の行き来を残したいなら、前席の間に置くものは幅を抑えたものを選び、置いたままでも足が通る余地があるかを見る。行き来を使っていないなら、幅の広い箱を選んで収納量を優先していい。ここを先に決めるだけで候補は半分に減る。
固定方式で絞る
ワゴンR向けに流通しているものは、ゴムコードやストラップで縛る方式、座席の隙間へ差し込む方式、既存のアームレストへ被せる方式に分かれる。純正の助手席収納ボックスがベルトで車両側に固定する設計であることからも分かるとおり、減速時に動かないことが最低条件だ。工具を使わずに外せるかどうかも見ておきたい。車検や洗車のたびに工具を出すのは続かない。
純正の収納・電源と重ならないか
ワゴンRにはインパネドリンクホルダーが運転席と助手席にあり、USB電源ソケットも用意されている。カップホルダー付きの箱を足すと置き場所が重複したり、置いた箱がUSBポートや吹き出し口の前を塞いだりする。いま足りないのは肘置きなのか、蓋つきの小物入れなのか、飲み物の置き場なのか。ひとつに言葉にしてから選ぶと外さない。
型式・変速機・後席形状に合うか
ワゴンRはMH23SからMH95Sまで世代が長く、商品によって想定している型式が違う。純正フロアボックスのように変速機で適合が変わるものもあるし、差し込み型は後席の形で可否が変わる。車検証で型式を確かめ、商品ページの適合表記と一つずつ照らし合わせるところまでを、買う前の作業に含めてほしい。
条件別に選べる社外品3点
以下はいずれも商品ページの記載にもとづく紹介で、価格はAmazon実売価格の確認時点の値。価格も在庫も変わるものとして見てほしい。
行き来を残したいなら幅を抑えたアームレスト
商品ページの記載によると、GRQの超スリム車用アームレストは幅11cmの超狭小設計で、弾力コードで固定して車内でぶれないようにする構造。工具を使わずに設置・取り外しができ、カップホルダーが付く。本革風のPUレザーと縫い目のステッチという記載もある。商品名には「ワゴンR対応」「FX/FZ」「汎用タイプ」の表記がある。Amazon実売価格は確認時点で2,999円。
幅を抑えてあるぶん、置いたままでも左右の行き来を完全には塞ぎにくい方向の商品にあたる。ただし寸法はいずれも商品ページの記載であって、実車で測った値ではない。自分の車の置きたい場所を測って照合してほしい。
GRQ 超スリム 車用アームレスト ワゴンR対応 幅11cm コンソールボックス カップホルダー付き
座席の隙間に差し込んで使うタイプ
courageの多機種対応コンソールボックスは、商品ページにサイズ25.3L x 12W x 7.2H cm、取り付けは「くくる、差し込む」で工具を使わずにでき、取り外しもできるため他の車両にも移せると記載がある。素材はプラスチックで、ドリンクホルダーとカード・鍵・スマートフォンなどの収納スペースを備えるとされる。適合車種の列挙にワゴンRが含まれるが、型式の指定は無い。Amazon実売価格は確認時点で1,800円。
同じ商品ページには、フロントシート間にパーキングブレーキがある車種は適合不可、リアシートが左右分割されていないベンチシートは適合不可、前後のいずれかの座席に差し込めるスペースがある車種は適応可能、年式・グレード・オプション等により適合しない場合がある、という但し書きが並ぶ。車種名にワゴンRが載っていても、それだけで可否は決まらない。差し込む隙間があるか、前席の間にレバー類が来ていないかは、自分の車を見て判断してほしい。
courage 多機種対応 車内用コンソールボックス ドリンクホルダー付き 差し込み取り付け
先代型式で既存のアームレストに被せる
QKKQの車用アームレストは、商品名と商品説明の両方に「スズキ・ワゴンR/ワゴンRスティングレーMH23S/34S/44S型」と明記されている。伸縮性のあるストラップで取り付け、アームレストボックスの開閉操作を妨げないという記載があり、サイドポケット、ドリンクホルダー、ティッシュボックス収納を備えるとされる。Amazon実売価格は確認時点で2,989円。
車両側にあるアームレストやコンソール部に被せて使う形態と読める商品で、現行世代向けとは書かれていない。車両側にアームレストがある先代型式に乗っていて、その表面を保護しながら収納を足したいときの選択肢として見るのが実態に近い。ゼロから肘置きを作る商品ではない。
なお検索するとワゴンRスマイル(MX81S/MX91S)専用と書かれた商品も混ざってくるが、あれは別のモデル向けで、ワゴンR用として選ぶものではない。
ワゴンR/ワゴンRスティングレー MH23S・34S・44S型 アームレスト用 収納ボックス
買う前の3つの確認
車検証で型式を確認する
まず車検証の「型式」欄で自分のワゴンRの型式を確認する。スズキが公表している歴代モデルの型式とリコール情報の対象車両表では、4代目がDBA-MH23S(2008年)、5代目がDBA-MH34S(2012年)、6代目がDBA-MH35SとDAA-MH55S(2017年)。その後4AA-MH55Sが令和2年(2020年)1月6日まで、5AA-MH95Sが令和2年1月6日から製作されている。同じ資料のリコール情報では、5AA-MH95Sの製作期間が令和2年1月6日から令和2年11月3日、車台番号がMH95S-100049からMH95S-145880、対象台数41,756台と記載されている。現行の昇降シート車のページでは5BA-MH85Sが使われており、その諸元はエンジン型式R06D型・水冷4サイクル直列3気筒、総排気量0.657L、乗車定員4名。中古を含めると、MH23SからMH95Sまでが検討の範囲に入る。
商品ページの適合表記と突き合わせる
自分の型式が適合表記に含まれているか、含まれていない場合は「汎用」と書かれているかを見る。汎用と書かれていても、差し込み型なら前述の但し書き(パーキングブレーキの位置、後席の形)が優先される。ここは商品名の車種一覧ではなく、注記のほうを読む。
置く場所を実際に測る
最後に、置く予定の場所をメジャーで測り、商品ページの外形寸法が収まるかを確かめる。この3つが揃ってから注文すると、届いてから置き場所が無いという事態を避けられる。乗車定員4名という前提もあり、後席側に差し込むタイプでは後席の足元がどれだけ削られるかも測っておきたい。
置いたあとに確かめること
固定していない箱は減速や旋回で動く。走り出す前に軽く押してみて、動かないことを確認しておく。純正の助手席収納ボックスがベルトで車両側に留める設計なのは、この一点のためだ。
助手席の座面に箱を置く使い方には、もうひとつ注意がある。スズキは純正の助手席収納ボックスについて、座席上に設置して使用する場合、荷物の重さや積み方によっては助手席シートベルトの警告ブザー・警告表示が作動することがあると注記している。メーカー自身が書いている以上、社外品でも同じことは起こりうる。座面に置くつもりなら、この動作を織り込んでおきたい。
置いたまま運転席に座り、ハンドル・ペダル・シフト・パーキングブレーキの操作を一通り行って、どこにも当たらないことを確かめる。乗り降りのときに足が引っかからないか、後席の人の足元を圧迫していないかも見ておく。カップホルダー付きの箱を足したなら、インパネ側のドリンクホルダーやUSBポートが塞がっていないかも同時に確認する。
よくある質問
ワゴンRに純正のセンターコンソールボックスはある?
スズキの純正アクセサリーのページを見るかぎり、前席の間に据え付ける箱型のセンターコンソールボックスは一覧に見当たらない。載っているのは足元に置くフロアボックスや助手席収納ボックスといった品目だ。ディーラーオプション全体でどうかまでは確認できていないので、気になるなら販売店で聞いてみてほしい。
MT車でもコンソールボックスは置ける?
純正フロアボックスの適合表記はZL(CVT車)、ZXで、5MT車は含まれていない。社外品については車種と汎用性で判断することになるが、足元まわりの状況が変速機で変わりうる前提で、商品ページの適合表記と実車を照らし合わせて決めるのが確実だ。
置くと運転席と助手席の行き来はできなくなる?
置くものの幅による。ワゴンRは前席の間に遮るものが無い構造なので、幅の広い箱を置けばその分は塞がる。幅11cmの超狭小設計をうたう商品のように細身のものを選べば、行き来を完全には塞ぎにくい方向にはなる。行き来を日常的に使っているなら、幅は最優先の条件として扱っていい。
後席に差し込むタイプは自分のワゴンRで使える?
商品ページ側が、前席間にパーキングブレーキがある車種と、リアシートが左右分割されていないベンチシートは適合不可と明記している。つまり車種名だけでは決まらない。差し込める隙間が実際にあるかどうかを見てから判断してほしい。
関連するおすすめ記事
選び分けのまとめ
ワゴンRのコンソールボックス選びは、3つの問いに答えれば決まる。変速機はCVTか5MTか。後席は差し込める形か。運転席と助手席の行き来を残したいか。CVTのZL・ZXに乗っていて足元の小物入れが欲しいだけなら純正フロアボックスが早い。肘置きが欲しくて行き来も残したいなら幅を抑えた社外アームレスト、行き来を使わないなら収納量を優先していい。車両側にアームレストのある先代型式なら、被せるタイプが素直だ。
決めたら、注文する前に車検証で型式と初度登録年月を確認し、商品ページの適合表記と突き合わせる。ここまでやれば、届いてから合わなかったという回り道はほぼ避けられる。
この記事にはAmazonアソシエイトを含むアフィリエイト広告を含みます。

コメント