ワゴンR MH35S のエアコンフィルターを通販で探すと、純正品番が 95860-74P00 と書かれた資料と 95860-59S00 と書かれた資料の両方が見つかる。片方の品番だけで検索して、合う商品を「対象外」と思い込んで外してしまうのがよくある選び間違いだ。品番が3つあることを先に知っておけば、どの互換品が合うかは商品名の対象表記で見分けられる。
MH35S のエアコンフィルターで出てくる品番は3つ
互換品メーカー各社は、MH35S のエアコンフィルターを MH55S と同じ製品の対象として表記している(製品によっては MH85S・MH95S も並ぶ)。各社の商品表記で純正交換用として共通に載るのは 95860-74P00 で、ONLY ONE の商品表記はこれにスズキ純正用品の 99000-79AJ3 と 95860-59S00 を並べている。
| 品番 | どういう品番か |
|---|---|
| 95860-74P00 | 純正の標準品として、互換品メーカーの商品表記と販売店の商品掲載に載る |
| 99000-79AJ3 | スズキ純正用品のクリーンエアフィルター(高機能タイプ) |
| 95860-59S00 | ONLY ONE の商品表記や交換解説の記事に、純正品番として載る |
互換品を選ぶなら、対象表記に「ワゴンR MH35S」と、このどれかの純正品番が書いてあるかで選べばよい。
純正品番と互換品の品番の対応
純正の標準品 95860-74P00
ONLY ONE と HooMoo の商品表記、販売店の商品掲載のどれにも、スズキ純正の標準品として 95860-74P00 が載る。販売店の商品掲載では、ワゴンR MH35・MH55(17.2〜・全車)について「95860-74P00(標準)」「99000-79AJ3(DOP)」と分けて書かれている。DOP はディーラーオプション、つまり販売店で付ける純正用品のことだ。
純正用品の高機能タイプ 99000-79AJ3
99000-79AJ3 は、スズキの純正用品の案内に載るクリーンエアフィルター(高機能タイプ)の品番。案内では対応車種にワゴンR が挙がっているが、型式・年式の記載は無く、「詳しくはスズキ販売会社へお問い合わせください」とある。同じ品番の対応車種には、アルト、スペーシア、ワゴンRスマイル、ハスラー、ラパン、ジムニー、クロスビーなども並ぶ。
95860-59S00 という表記
95860-59S00 は資料によって扱いが違う。ONLY ONE の商品表記は 95860-74P00 と並べて載せ、DIYカーメンテナンスの交換解説は MH35S・MH55S・MH85S・MH95S の純正品番を「95860-59S00(旧品番95860-74P00)」としている。一方で販売店の商品掲載には、MH35・MH55 の標準品を 95860-74P00 とするものがある。どちらが今の正式な品番かは、資料からは決められない。この記事でもどちらかに寄せず、両方の品番を手掛かりとして扱う。
互換品の対応表記
DENSO のクリーンエアフィルター DCC7010(製品番号 014535-3710)は、販売店の商品掲載でワゴンR MH35・MH55(17.2〜・全車)用とされ、95860-74P00(標準)・99000-79AJ3(DOP)と並べて書かれている。ただし DENSO の適合検索では確かめられていないので、買う前に販売店かメーカーに聞いてほしい。
ワゴンR MH35S と同じ品番の表記は、スズキのほかの車種にも使われている。HooMoo の商品表記はジムニー JB64・JB74、アルト HA36S、ハスラー MR52S・MR92S、スペーシア MK53S、ワゴンR MH35S・MH55S、イグニス FF21 を同じ製品の対象に並べ、適合品番を 95860-74P00 としている。ほかの車種名が先に並ぶ商品でも、ワゴンR MH35S が対象に入っていれば候補にしてよい。
注文前に自分のワゴンRで確かめること
まず車検証で型式(MH35S か、ほかの型式か)と初度登録年月を見て、互換品の対象表記にある型式・年式・純正品番と照らす。年式が書かれた商品なら、その範囲に入るかも見る。ONLY ONE は H29.02- と表記している。
互換品の商品名にある対象型式や純正品番は、各メーカーが表記しているもので、スズキの案内ではない。ONLY ONE の商品は「汎用・互換商品」と表示していて、スズキ純正品ではない。品番の表記に迷ったときや純正品を選びたいときは、スズキ販売会社に車台番号を伝えて確かめ、そこで注文するのが確実だ。
スズキ純正用品の高機能タイプはどんなフィルターか
スズキの純正用品の案内によると、高機能タイプ(99000-79AJ3 を含む)は帯電不織布ろ材を使い、花粉・黄砂・チリ・ホコリなどを捕集する。PM2.5 対策として、試験条件での捕集率は次のとおり公表されている。
| 粒子の大きさ | 捕集率(試験条件) |
|---|---|
| 2.5μm | 約90% |
| 1.0μm | 約60〜65% |
| 0.3μm | 約30〜35% |
抗ウイルス・抗菌・脱臭もうたっているが、機能は品番によって異なる。案内の注記には、数値は規定条件でフィルターを1回通した値で実際の環境での性能とは異なること、すべてのウイルスを除去したり感染を防いだりするものではないこと、0.3μm 未満の微粒子は除去の確認ができていないこと、車内で芳香剤を使うと脱臭性能が出にくいことがある、と書かれている。純正用品はスズキが捕集率を数値で公表しているので、数字で比べて選びたい人に向く。
案内には「車両のエアコンフィルターを取り外して装着します」とあり、付いているフィルターと入れ替えて使う品だ。
MH35S 用と表記された互換フィルター
互換品を選ぶ軸は3つある。
- 対象表記に「ワゴンR MH35S」か純正品番 95860-74P00 があるか
- ろ材と機能(ホコリを取るだけか、活性炭入りで脱臭もするか、抗ウイルス・抗菌などをうたうか)
- 純正用品(99000-79AJ3)にするか互換品にするか
互換品がうたう機能は各社の表記で、同じ条件で比べた数値ではない。比べるときは「どんな機能を表記しているか」までにとどめる。
| 商品 | 対象の表記 | 純正品番の表記 | うたっている機能 |
|---|---|---|---|
| エムリットフィルター | ワゴンR(MH35/55/85/95) | 記載なし | ガラスが汚れにくい・ウイルス・花粉対策・抗菌・抗カビ・防臭 |
| ONLY ONE【EA14】 | ワゴンR(H29.02-・MH35S/MH55S/MH85S/MH95S) | 95860-74P00・99000-79AJ3・95860-59S00 | 活性炭入り・消臭・花粉症対策 |
| HooMoo | ワゴンR MH35S/MH55S ほかスズキ車 | 95860-74P00 | 特殊5層構造・活性炭入り・PM2.5・排ガス対策・抗菌・抗カビ |
エムリットフィルター
エムリットフィルターの商品表記では、ワゴンR(MH35/55/85/95)用とされ、末尾に D-110_WAGONR とある。「ガラスが汚れにくい」とうたうのがこの商品の打ち出しで、ウイルス・花粉対策、抗菌・抗カビ・防臭も表記している。商品名に年式と純正品番の記載は無いので、型式で選ぶ品だ。
エムリットフィルター エアコンフィルター ワゴンR(MH35/55/85/95)用 D-110
ONLY ONE
ONLY ONE の商品表記では、ワゴンR(H29.02-・MH35S/MH55S/MH85S/MH95S)用の汎用・互換商品として、活性炭入り・消臭・花粉症対策をうたう。3つの純正品番をすべて対象に挙げているので、品番の表記の違いで迷った人はここから選ぶと照合しやすい。
ONLY ONE エアコンフィルター ワゴンR(H29.02-・MH35S/MH55S/MH85S/MH95S)用 活性炭入り
HooMoo
HooMoo の商品表記では、特殊5層構造・活性炭入りで、PM2.5・排ガス対策、抗菌・抗カビをうたう。ワゴンR MH35S/MH55S を含むスズキの複数車種を対象に並べ、適合品番を 95860-74P00 としている。同じ表記の2個入りの商品もあるので、次の交換分まで買っておきたい人はそちらも見てほしい。
HooMoo エアコンフィルター 活性炭入り 5層構造(ワゴンR MH35S/MH55S ほかスズキ車用)
脱臭まで求めるなら活性炭入りの ONLY ONE か HooMoo、窓の汚れが気になるならエムリットフィルター、という分け方がわかりやすい。価格は変動するので、注文時に商品ページで確かめてほしい。ほかの候補も見たいなら
にまとめている。
交換時期の目安と交換のサイン
スズキの純正用品の案内では、交換の目安は「1年 または 12,000km」。DIYカーメンテナンスの交換解説も、一般的な目安として走行10,000km・使用1年を挙げている。走る距離が少ない車でも、1年たったら替えると考えておけばよい。
スズキの案内は、交換をすすめる症状として「エアコンが効かない」「ガラスがすぐ曇る」「カビ臭い」「風量が弱くなった」を挙げている。目詰まりすると風量が落ち、フィルターにたまったホコリが水分を含むとカビや菌が増える。どれかに思い当たるなら、時期の前でも外して見てみるとよい。
フィルターの位置と自分で替える手順
DIYカーメンテナンスの交換解説によると、MH35S・MH55S・MH85S・MH95S のワゴンR のエアコンフィルターは助手席側グローブボックスの奥にあり、グローブボックスを外して交換する。工具なしでできるとしている。
交換の手順
- グローブボックスを開け、両側のストッパーを押し込む
- グローブボックスを手前に引き、取付部を片側ずつ外して取り外す
- フィルターカバーのツメを手で外してカバーを開け、古いフィルターを引き抜く
- 新しいフィルターを向きの表示に合わせて差し込む
- カバーを閉じ、グローブボックスを取付部に合わせて押し込み、ストッパーをはめて元に戻す
フィルターに交換日を書くステッカーが付いていれば、交換日と次回の目安を書いて見える所に貼っておくと、次の時期を忘れない。
差し込む向きに注意
エアコンフィルターには入れる向きがある。DIYカーメンテナンスの交換解説では「UPマークを前面に、矢印が上向きになるように」入れている。新しいフィルターに付いている UP マークや矢印を確かめてから差し込むこと。表示の見方が分からないときは、商品の説明書きに従う。
よくある質問
MH55S も同じフィルター?
互換品メーカー各社は MH35S と MH55S を同じ製品の対象として表記していて、販売店の商品掲載でも MH35・MH55 に同じ品番が書かれている。MH35S 用と同じ品から選べる。
95860-74P00 と 95860-59S00 はどちらで買う?
どちらか一方に決めて探す必要はない。ONLY ONE のように両方の品番を挙げている互換品を選ぶか、純正品ならスズキ販売会社に車台番号で確かめてもらう。
ほかのスズキ車用と書かれたフィルターは使える?
ジムニーやハスラーなどにも同じ品番の表記が使われているので、複数の車種名が並ぶ商品は珍しくない。対象表記の中に「ワゴンR MH35S」が入っているかどうかで判断する。
何km・何年で替える?
スズキの案内では1年または12,000km。距離をあまり走らない人は、年数のほうを基準にする。
まとめ
最初にやることは、グローブボックスを外して、いま付いているフィルターの現物を見ることだ。前に替えたときの商品名や品番の表示が残っていれば、同じ表記の品を選べば間違いにくい。そのうえで車検証の型式と初度登録年月を、商品の対象表記と照らす。
- 品番は 95860-74P00・99000-79AJ3・95860-59S00 の3つが出てくる。どれかが対象表記にあり、「ワゴンR MH35S」が入っていれば候補になる
- 品番の表記で迷うなら、3つとも挙げている ONLY ONE が照合しやすい
- 捕集率の数値で選びたいなら純正用品の 99000-79AJ3、脱臭や窓の汚れなど機能の表記で選ぶなら互換品
- 交換は1年が目安で、工具なしで自分で替えられる
エムリットフィルター エアコンフィルター ワゴンR(MH35/55/85/95)用 D-110
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