雨の日にフロントガラスへ拭き残しの筋が出てきて、エルグランドのワイパーを替えようと通販サイトを開くと、エルグランド用と書かれた商品がいくつも並ぶ。ここで選択が分かれるのは、乗っているのが2026年7月に出たE53型か、2010年8月からのE52型かという世代の違いだ。E53型は運転席側が700mmで、E52型とは運転席・助手席・リヤの3本とも長さが違う。先に世代を確かめ、その世代の長さで選べば取り違えは防げる。
E53型とE52型のワイパーの長さ早見表
日産の公式FAQに載っている、2世代のワイパーブレードの長さは次のとおり。
| 位置 | E53型(2026年7月〜) | E52型(2010年8月〜) |
|---|---|---|
| 運転席側 | 700mm | 650mm |
| 助手席側 | 360mm | 425mm |
| リヤ | 350mm | 305mm |
この数字はブレードの長さで、ゴム部分の長さではない。 日産の公式FAQにも、ワイパーゴムを交換する際はワイパーブレードの長さにあったものを購入するよう注記がある。表の数字をそのまま替えゴムの長さとして扱わないこと。
自分のエルグランドがE53型かE52型かを見分ける
「新型エルグランド」という呼び方は、時期によって指す世代が変わる。呼び名ではなく、年式と型式で判断するのが確実だ。
年式の区切りで見分ける
日産の公式FAQでは、E53型の区分は「2026(令和8)年7月 フルモデルチェンジ ~」、E52型の区分は「2010(平成22)年8月 フルモデルチェンジ ~」となっている。E53型向けのFAQは2026年7月16日に公開された。2026年7月より前に登録された車ならE52型と考えてよいが、迷うときは次の型式で確かめる。
車検証の型式で見分ける
いちばん確実なのは車検証の「型式」欄だ。NE53の文字があればE53型、PE52・PNE52・TE52・TNE52のどれかならE52型として、それぞれの長さを使う。
モーターファンの新車カタログでは、E53型として掲載されているX・G・VIP・オーテック ライン・オーテック ライン G-スペック・オーテックの全グレードが型式6AA-NE53(e-4ORCE・フルタイム4WD)だ。E52型は、DBA-や5BA-が前に付いた表記(例 5BA-TE52)で載っている。
車検証が手元に無いときは車体の表示を見る。日産の公式FAQによると、E53型のモデルナンバープレートは右側センターピラーにあり、車台番号はフロントフロアパネル右側(セカンドシート床面右側)に打刻されている。
E53型(2026年7月〜)のワイパーサイズ
日産の公式FAQによると、E53型のブレードの長さは運転席側700mm、助手席側360mm、リヤ350mm。
フロントの2本は左右の差が340mmもある。2本セットで買う場合も単品で買う場合も、運転席用と助手席用を取り違えないよう、箱や商品名の表示を見比べてから取り付けたい。替えゴムだけを交換するなら、早見表の下に書いたとおり、ブレードの長さに合ったゴムを選ぶ。
E52型(2010年8月〜)のワイパーサイズ
日産の公式FAQによると、E52型のブレードの長さは運転席側650mm、助手席側425mm、リヤ305mm。対象の型式はPE52・PNE52・TE52・TNE52で、ガラコ(ソフト99)のワイパー適合検索でも「平22.8~」の区分にこの4つが並んでいる。
社外品を選ぶときに知っておきたいのが形の違いだ。ガラコの適合検索では、E52型向けの一部のブレードに「適合しますが、純正ワイパーとは形状が異なります。」と注記されている。適合と書かれていても、純正と同じ見た目・形とは限らないと考えておくとよい。
E52型からE53型で変わった長さ
日産の公式FAQの値で比べると、3本とも長さが変わった。
| 位置 | E52型 → E53型 | 変化 |
|---|---|---|
| 運転席側 | 650mm → 700mm | 50mm長い |
| 助手席側 | 425mm → 360mm | 65mm短い |
| リヤ | 305mm → 350mm | 45mm長い |
運転席側は伸び、助手席側は縮んでいるので、同じ「エルグランド用」でも中身はまったく別物になる。E52型用として売られている運転席650mm・助手席425mm前後のセットや、リヤ305mm前後のワイパーは、E53型の純正の長さとは合わない。エルグランド用とだけ書かれた商品は、どの世代向けかを確かめてから選ぶ。
社外ワイパーの適合表を見るときの注意
2026年10月11日に確認した時点では、社外ワイパーメーカーの適合検索にE53型の区分がまだ無かった。
- NWB(日本ワイパブレード)のワイパー検索:エルグランドの年式区分は「H22.8~(2010.8~)」「H14.5~H22.7」「H9.5~H14.4」の3つ
- ガラコ(ソフト99)のワイパー適合検索:「平9.5~平14.4」「平14.5~平22.7」「平22.8~」の3区分。「平22.8~」の対象型式はPE52・PNE52・TE52・TNE52で、データは「令和6年6月現在のデータです」と注記されている
注意したいのは、最新の区分が「H22.8~」「平22.8~」と終わりの年月を書いていないことだ。今も続いているように見えるが、E53型の純正の長さはE52型と違う。この区分の適合をE53型に当てはめてはいけない。
社外メーカーの適合データは純正品に合わせて作られている(NWB・ガラコとも同趣旨の記載がある)。ガラコは、型式・年式と今使っている製品を確かめてから選ぶこと、掲載されていない車両には使わないこと、モデルチェンジに関係なく仕様が変わっている場合があることも注記している。E53型で適合表に区分が見つからないうちは、今付いているワイパーの長さと取付形状を現物で確かめるか、販売店に確かめるのが筋だ。
ほかの車種のワイパーの長さは一覧で探せる。
交換用ワイパーを選ぶときに見るところ
長さ
運転席・助手席・リヤの3本それぞれを、自分の世代の純正ブレード長に合わせる。3本のうち1本だけ合っていても意味が無いので、1本ずつ照らし合わせる。
取付形状と断面形状
長さが同じでも、ワイパーアームへの取り付け方やブレードの形が違うと、付かなかったり干渉したりすることがある。今付いているワイパーの取り付け部分と形を現物で見て、商品の適合表に自分の型式と年式が載っているかまで確かめる。E53型の取り付け部分の形は、確かめた出典に記載が無かったので本記事では書いていない。
ブレードごとか替えゴムだけか
ブレードの骨組みに傷みが無ければ、替えゴムだけを替える方法もある。費用を抑えたいなら替えゴム、骨組みのがたつきや錆が気になるならブレードごと、という分け方でよい。替えゴムはブレードの長さに合ったものを選ぶ。
ゴムの種類
社外品にはグラファイト加工のゴムや、水をはじくシリコンゴムなどの種類があり、商品ごとに違う。拭き取りの感触を重視するか、はっ水の効果を重視するかで選べばよい。
同じミニバンのワイパー選びの記事も参考になる。
買う前と付けた後の確認の流れ
- 車検証の型式欄で、E53型かE52型かを確かめる
- その世代の運転席・助手席・リヤのブレード長を確かめる
- 今付いているワイパーの長さと、取り付け部分の形を現物で確かめる
- 買う商品の適合表に、自分の型式と年式が載っているかを確かめる(E53型の区分が無いときに、E52型の区分を当てはめない)
- 取り付けた後、ワイパーを動かす前に車体やアームとの干渉が無いかを確かめる
5番目はガラコも案内している確認で、干渉する場合は使用をやめる。
よくある質問
E52型のワイパーはE53型に使える?
使えるとは言えない。純正の長さが3本とも違い、運転席は50mm長く、助手席は65mm短く、リヤは45mm長くなっている。中古やもらい物のE52型用が手元にあっても、E53型には回さないほうがよい。
表の長さのまま替えゴムを買ってよい?
そのままでは買わない。表の数字はブレードの長さで、ゴム部分の長さではないからだ。迷ったら今付いているゴムを外し、現物と比べてから選ぶ。
社外品の適合表にE53が無いときは?
E52型の区分で代用せず、現物の長さと取付形状を確かめるか、販売店に聞く。区分が無いのは2026年10月11日の確認時点の状況なので、買う前に適合表を見直すと載っている場合もある。
まとめ
購入前に確かめることを並べ直しておく。
- 車検証の型式がNE53ならE53型(運転席700mm・助手席360mm・リヤ350mm)
- PE52・PNE52・TE52・TNE52ならE52型(運転席650mm・助手席425mm・リヤ305mm)
- 運転席用と助手席用を取り違えていないか
- 替えゴムはブレード長に合ったものか
- 適合表の世代区分が自分の車と一致しているか、取り付け部分の形が今のワイパーと同じか
エルグランドのほかの消耗品や装備の記事もあわせて確かめておくと、買い物の手戻りが減る。

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