新型エルグランド バルブ型番|E53全LED・E52は年式別

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エルグランドの球が切れて交換用のバルブを探し始めると、最初につまずくのが「新型」がどの車を指すのかという点です。2026年7月16日に発売された新型エルグランド(E53型)は、ヘッドライトもフォグもリアランプも全グレードでLEDになり、電球として買い替える部位が主要な灯火にほとんど残っていません。一方、2010年から15年以上にわたって新型と呼ばれ続けてきたE52型は、年式とヘッドライト仕様の組み合わせによって、ロービームがD2S(キセノン)だったりLEDだったり、フォグがH8だったりH11だったりと型番が入れ替わります。日産が公開している電球一覧をもとに、E53とE52それぞれで何が交換でき、どの型番になるのかを部位別にまとめます。

目次

E53とE52で「バルブ交換」の意味が変わる

エルグランドのバルブを探すとき、最初に決めるのは世代です。世代とヘッドライト仕様さえ決まれば、フォグから下の型番は自動的に決まります。

世代・仕様 時期 ロービーム フォグ 電球として買える部位
E53(新型) 2026年7月16日〜 LED(全グレード標準) LED(全グレード標準) 主要灯火にはほぼ無い
E52 後期 2020年10月〜 LED H11(55W) フォグ・ウインカー・テール・バック・ナンバー灯
E52 中期・LED仕様 2014年1月〜2020年10月 LED H11(55W) フォグ・ウインカー・テール・バック・ナンバー灯
E52 中期・キセノン仕様 2014年1月〜2020年10月 D2S(35W) H8(35W) ロービーム・ハイビームを含む大半
E52 前期 2010年8月〜2014年1月 D2S(35W) H8(35W) ロービーム・ハイビームを含む大半

新型という語でたどり着く読者の多くは、実際にはE52型のバルブを必要としています。手元の車が2026年より前に登録されたものなら、参照するのはE52の欄です。

新型(E53)は2026年7月16日発売の現行モデル

16年ぶりのフルモデルチェンジで登場したE53型は、2026年5月28日から先行受注が始まり、7月16日に発売されました。パワートレインは第3世代e-POWERで、グレードはe-POWER XからVIPまでの構成です。灯火類は後述のとおり全グレードLEDが基本になります。

15年間「新型」と呼ばれたE52は2010年8月からの先代

E52型は2010年8月のフルモデルチェンジで登場し、E53が出るまで現行モデルであり続けました。その間、2014年1月のビッグマイナーチェンジと2020年10月のマイナーチェンジで灯火の構成が変わっています。日産の電球一覧も、この3区分で表が分かれます。

新型エルグランド(E53)の灯火類は全グレードLED

ヘッドライト・フォグ・リアコンビはLEDが標準

E53型は、アダプティブLEDヘッドライト・LEDフォグランプ・LEDリアコンビネーションランプが全グレード標準装備です。エントリーグレードのe-POWER Xでも、アダプティブLEDヘッドライトとLEDフォグランプが付きます。前を照らす灯火にハロゲン球や白熱球が使われていないため、E53でヘッドライトやフォグの社外バルブを探す前提そのものが成立しません

LEDが切れたときはユニット交換になる

LEDは球だけを抜き差しする構造ではなく、灯体(ユニット)に組み込まれています。切れた場合の対応はバルブ交換ではなく、灯体ごとの交換や補修になり、作業も費用も販売店の見積りが前提です。なお、日産が電球一覧を公開しているページはE52型(2010年8月〜)が対象で、E53型の室内灯まで含めた部位別の電球一覧は本稿の執筆時点では出ていません。E53で電球として残る部位を知りたいときは、車両の取扱説明書か販売店に当たるのが早道になります。

E52エルグランドのバルブ型番一覧(年式・仕様別)

日産が公開している電球一覧では、E52型は「2010年8月〜2014年1月」「2014年1月〜2020年10月」「2020年10月〜」の3区分に分かれています。中期だけはキセノン仕様とLED仕様が併存し、ここが型番の分岐点になります。

前期(2010年8月〜2014年1月)

部位 型番(日産表記) 市販での呼び名 定格
ヘッドライト ロービーム D2S(キセノン) D2S 35W
ヘッドライト ハイビーム H9(ハロゲン) H9 65W
フロントフォグランプ H8(ハロゲン) H8 35W
クリアランス(車幅灯) W5W T10 5W
フロントウインカー WY21W(アンバー) T20 ピンチ部違い 21W
リヤウインカー WY21W(アンバー) T20 ピンチ部違い 21W
テールランプ W5W T10 5W
ストップランプ LED 交換不可
バックランプ W16W T16 16W
ライセンス(ナンバー灯) W5W T10 5W

前期はロービームがD2Sのキセノン、ハイビームがH9のハロゲンという構成で、ストップランプを除けばほぼ全部位が電球交換の対象です。

中期(2014年1月〜2020年10月)はキセノン仕様とLED仕様で分かれる

2014年1月のビッグマイナーチェンジ以降は、ヘッドライトがキセノンの車とLEDの車が併存します。仕様で変わるのは前側の4部位だけです。

部位 キセノン仕様 LED仕様
ヘッドライト ロービーム D2S(キセノン・35W) LED(交換不可)
ヘッドライト ハイビーム H9(ハロゲン・65W) LED(交換不可)
フロントフォグランプ H8(ハロゲン・35W) H11(ハロゲン・55W)
クリアランス(車幅灯) W5W(T10・5W) LED(交換不可)

残りの部位は、仕様にかかわらず共通です。

部位 型番(日産表記) 市販での呼び名 定格
フロントウインカー WY21W(アンバー) T20 ピンチ部違い 21W
リヤウインカー WY21W(アンバー) T20 ピンチ部違い 21W
テールランプ W5W T10 5W
バックランプ W16W T16 16W
ライセンス(ナンバー灯) W5W T10 5W

同じ中期でも、キセノン仕様のフォグはH8(35W)、LED仕様のフォグはH11(55W)と別の球になります。年式だけで型番を決められないのは、この部分があるためです。

後期(2020年10月〜)

部位 型番(日産表記) 市販での呼び名 定格
ヘッドライト ロービーム LED 交換不可
ヘッドライト ハイビーム LED 交換不可
フロントフォグランプ H11(ハロゲン) H11 55W
クリアランス(車幅灯) LED 交換不可
フロントウインカー WY21W(アンバー) T20 ピンチ部違い 21W
リヤウインカー WY21W(アンバー) T20 ピンチ部違い 21W
テールランプ W5W T10 5W
バックランプ W16W T16 16W
ライセンス(ナンバー灯) W5W T10 5W

2020年10月のマイナーチェンジ以降はヘッドライトと車幅灯がLEDに統一され、前側でハロゲン球として残るのはフォグランプのH11だけになりました。

日産表記の「W5W」と店頭の「T10」は同じ球

日産の一覧はW5W・W16W・WY21Wという規格名で書かれていますが、カー用品店や通販の棚にはT10・T16・T20という通称で並びます。両者は同じ球を指しており、読み替えの対応は次のとおりです。

日産の表記 市販での通称 定格 E52での主な使用部位
W5W T10 5W 車幅灯・テール・ナンバー灯
W16W T16 16W バックランプ
WY21W T20 ピンチ部違い(アンバー) 21W 前後ウインカー
D2S D2S 35W ロービーム(キセノン仕様)
H9 H9 65W ハイビーム(キセノン仕様)
H8 H8 35W フォグ(キセノン仕様)
H11 H11 55W フォグ(LED仕様・後期)

自分のエルグランドがどの区分かを見分ける

型番を引く前に、年式区分とヘッドライト仕様の2つを確定させます。この2つが決まれば、上の表から型番が一意に決まります。

車検証の初度登録年月を年式区分に当てはめる

車検証の「初度登録年月」を見て、2010年8月〜2014年1月、2014年1月〜2020年10月、2020年10月以降のどれに当たるかを判定します。ただし初度登録年月は製造時期と一致しないことがあるため、2014年前後・2020年前後に登録された個体は、年式だけで決め打ちせず現車を見るほうが安全です。

ヘッドライトがキセノンかLEDかを現車で確かめる

中期は同じ年式でもキセノン仕様とLED仕様が混在します。手がかりは点灯時の立ち上がりで、キセノン(HID)は点灯してから明るさが安定するまでに間があり、LEDは瞬時に最大光量へ達します。判別できないときは、ヘッドライト裏のバルブを抜いて口金を照合するのが最も確実な方法です。ヘッドライトの仕様が分かれば、フォグがH8かH11かも自動的に決まります

買い間違いが起きやすい3か所

E52のバルブ選びで返品や買い直しになりやすいのは、型番が似ている次の3か所です。

フォグのH8とH11を取り違える

H8(35W)とH11(55W)は口金の系統が近く、見た目でも判別しにくい球です。キセノン仕様はH8、LED仕様と後期はH11で、ワット数も1.5倍以上違います。フォグを買う前に、自分の車のヘッドライトがキセノンかLEDかを先に確定させるのが、最も短い防止策になります。

ウインカーのT20は「ピンチ部違い」を選ぶ

E52の前後ウインカーはWY21Wで、市販の棚ではT20のうち「ピンチ部違い」と表記された形状に当たります。ピンチ部の位置が異なる通常のT20とは、差し込み部の形が合いません。加えてウインカーは橙色の発光が要るため、白色のクリア球では用をなしません。

ハイビームはH9でHB3ではない

ミニバンのハイビームにはHB3が使われることが多いものの、E52のキセノン仕様のハイビームはH9(65W)です。車格のイメージでHB3を選ぶと装着できません。

LED化で出るハイフラと球切れ警告への対処

前期と中期のキセノン仕様は電球の部位が多く、ウインカーや車幅灯をLEDに替える余地が残っています。ただし白熱球からLEDへ替えると消費電力が下がり、車両側が球切れと誤検知してウインカーの点滅が速くなるハイフラが起きることがあります。対策は、ハイフラ防止抵抗かICウインカーリレーを追加するか、キャンセラーを内蔵したLEDバルブを選ぶことです。

車幅灯やナンバー灯を白色LEDへ替えるときは、青みの強い製品を避け、白色として認められる範囲の色温度に収まるものを選びます。ロービームをHIDからLEDへ替える場合は、光軸と配光が純正のプロジェクターと合うかどうかで車検の可否が変わるため、車検対応をうたう製品でも交換後の光軸調整を前提に見ておきます。

よくある質問

新型エルグランド(E53)のヘッドライトバルブは交換できますか?

E53型はアダプティブLEDヘッドライトが全グレード標準で、球を抜き差しする構造ではありません。市販のH11やD2Sといったバルブに交換する前提は成立せず、切れた場合は灯体ごとの交換や補修になります。フォグランプもLEDのため、同じ扱いです。

E52のフォグランプはH8とH11のどちらですか?

ヘッドライトの仕様で分かれます。ロービームがキセノン(D2S)の車はH8(35W)、ロービームがLEDの車と2020年10月以降の後期はH11(55W)です。年式だけでは決まらないため、ヘッドライトの種類を先に確認します。

ポジションランプのT10とW5Wは別の球ですか?

同じ球です。W5Wは規格上の呼称、T10は市販バルブの通称で、E52では車幅灯・テールランプ・ナンバー灯に使われます。ただし中期のLED仕様と後期は車幅灯がLEDのため、その部位だけは交換対象から外れます。

E52のハイビームをLEDに替えると車検に通りますか?

灯火の色が白色で、光量と配光が保安基準に収まっていれば通ります。E52のキセノン仕様のハイビームはH9(65W)のため、H9対応をうたうLEDバルブを選ぶことになりますが、リフレクターとの相性で配光が乱れる製品もあります。交換後に光軸を測定して調整するところまでを見込んでおくと安全です。

まとめ|型番は年式とヘッドライト仕様の組み合わせで決まる

エルグランドのバルブ選びは、世代の切り分けから始まります。2026年7月16日発売のE53型は、アダプティブLEDヘッドライト・LEDフォグランプ・LEDリアコンビネーションランプが全グレード標準で、電球として買い替える部位が主要な灯火に残っていません。

E52型については、日産の電球一覧が3つの年式区分に分けています。前期(2010年8月〜2014年1月)はロービームD2S・ハイビームH9・フォグH8で、ストップランプ以外のほぼ全部位が交換対象です。中期(2014年1月〜2020年10月)はキセノン仕様とLED仕様が併存し、フォグがH8とH11に分岐します。後期(2020年10月〜)はヘッドライトと車幅灯がLEDになり、前側に残るハロゲン球はフォグのH11だけです。

ウインカー(WY21W=T20ピンチ部違い)、テールランプとナンバー灯(W5W=T10)、バックランプ(W16W=T16)は、前期から後期まで共通です。年式区分とヘッドライト仕様の2つを確定させれば、あとは表から型番を引くだけで済みます。特別仕様車やディーラーオプションで構成が異なる個体もあるため、購入前に現車の球を抜いて口金を照合しておくと、買い間違いを防げます。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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