Z4 のサンシェードを探すと、同じ「Z4 用」でも型式ごとに別の商品が並ぶので、車名だけで選ぶと旧型 E89 向けを手に取りかねない。2019年以降の Z4 なら、商品名に G29 と書かれた車種専用品から選ぶのが近道だ。ここで比べる3つはどれも G29 向けのフロント用で、いちばん大きな違いは固定の仕方にある。
Z4 G29 専用のサンシェード3つと、いちばん大きな違い
KOKATO・GAFAT・GFKACAR の3商品は、どれも商品名で BMW Z4 の G29 向けの車種専用品とし、対応を2019年〜現行としている(KOKATO は「2019年3月~現行」、GAFAT は「2019年モデル~現行」、GFKACAR は「2019年-現行」)。3つともフロントガラス用の折り畳み式で、収納袋が付く(KOKATO は「収納ポーチ付き」)。
違いの中心は固定の仕方だ。KOKATO と GFKACAR はサンバイザーで挟んで押さえる方式で、GAFAT は商品説明でフロントガラスに合わせるだけとしていて、サンバイザーの記載はない。
| 商品 | 固定の仕方 | 選ぶ決め手 |
|---|---|---|
| KOKATO | サンバイザーで挟む | ルームミラーの後ろに合わせる位置まで説明がある |
| GAFAT | フロントガラスに合わせるだけ | フレーム入りで、目隠しの用途も書かれている |
| GFKACAR | サンバイザーで挟む | 取り出すと開き、8の字にたためる |
3商品の適合(Z4 G29・2019年〜現行)は出品者の記載で、BMW の適合表で確かめた物ではない。商品名と商品説明の箇条書きには、前期・後期など年式による区別の記載もない。買う前に商品ページの適合の欄で、自分の車の年式が含まれるかを見ておく。
サンシェードで抑えられる熱、抑えられない熱
JAF のユーザーテストによると、2012年8月22日・23日に埼玉県戸田市の駐車場で、晴れ・気温35度のなか正午から4時間、ミニバン5台の温度を測った(開始時の室温は各車25℃)。Z4 で測った数字ではないが、サンシェードの効き方の傾向はつかめる。
| 車の条件 | 車内の最高温度 | ダッシュボードの最高温度 |
|---|---|---|
| サンシェードを付けた車 | 50℃ | 52℃ |
| 対策なしの黒い車 | 57℃ | 79℃ |
| 対策なしの白い車 | 52℃ | 74℃ |
サンシェードを付けた車のボディカラーはページに記載がない。数字の上では、ダッシュボードの最高温度は52℃と74〜79℃で大きく開いたのに対し、車内の最高温度は50℃と52〜57℃で差が小さい。サンシェードで抑えられるのはダッシュボードの熱で、車内の気温はあまり下がらないと考えておく。
JAF はこのテストについて「サンシェード対策や窓開け対策をしていても温度抑制効果は低く、人や動物が耐えられない温度となり、車内温度の上昇を防ぐことはできない」としている。エアコンを動かした車は車内の最高温度27℃だったが、エンジンをかけたままだと誤操作で車が動いたり、燃料切れでエンジンが止まったりするおそれがあるとも JAF は書いている。サンシェードを付けていても、子どもやペットを車内に残さない。
Z4 G29 用サンシェードの選び方
3商品とも G29 専用・フロント用・折り畳み式という点は同じなので、比べるのは次の項目になる。
固定の仕方
サンバイザーで挟んで押さえるか(KOKATO・GFKACAR)、フロントガラスに合わせるだけか(GAFAT)。サンバイザーを下ろして押さえる手順を取るなら前者、合わせるだけの手順を取るなら後者が候補になる。迷ったらここで決めるのが早い。
広げ方としまい方
GAFAT はメモリ金属フレームで引っ張ると開き、GFKACAR はスプリングワイヤー入りで取り出すと開くとしている。KOKATO は骨組みの記載がなく、折り畳み式・収納ポーチ付き。たたみ方(8の字)まで書いているのは GFKACAR だけだ。毎回の出し入れの手間を少なくしたいなら、骨組みの説明がある2つから見るとよい。
遮熱の説明と紫外線カットの数字
KOKATO は高密度生地に多層チタンシルバーコーティング、GAFAT はナノチタン銀の反射層と光を通さない吸光生地を含む多層の複合断熱素材、GFKACAR は6層の断熱材と説明している。紫外線カットの数字は KOKATO が99.9%以上、GFKACAR が98%以上で、GAFAT は数字を書いていない。どれも出品者の記載で測り方の記載がなく、同じ条件で測って比べた物でもない。層の数や数字の大小で涼しさの順位は付けられないので、ここは決め手にしない。
車内で休むときの目隠し
GAFAT と GFKACAR は商品説明で、車内で休むときのプライバシー保護にも使えるとしている。KOKATO の商品名と商品説明の箇条書きには、目隠しの用途の記載がない。待ち時間に車内で過ごすときにも使うつもりなら、用途として書かれている2つを先に見る。
G29 の表記を確かめる
Z4 には旧型の E89 もあり、車種専用のサンシェードは型式ごとに別の商品として売られている。商品名に G29 の記載があるかを確かめてから選ぶ。3商品とも商品名と商品説明の箇条書きでは、対応車種を「G29」というモデルの記号と年(2019年〜現行)で書いていて、日本のカタログの型式では書いていない。自分の車が2019年以降の Z4(G29)かどうかで照らし合わせる。
KOKATO:サンバイザーで挟み、ルームミラーの後ろに合わせる
KOKATO の販売ページの商品説明では、取り付けはサンバイザーで挟み込み、ルームミラーの後ろに合わせる方式としている。フィットについては「車種専用設計のためフィット感良好」と書いている。
素材は高密度生地に多層のチタンシルバーコーティングを施したもので、紫外線カット率は99.9%以上としている(測り方の記載はない)。駐車中の車内温度の上昇を抑え、ハンドル焼けやダッシュボードの変色・ひび割れを防ぐともしているが、車内の気温は JAF のテストのとおり大きくは下がらないと見ておく。
商品名と商品説明の箇条書きには、骨組み(ワイヤーやフレーム)の記載がない。折り畳み式で、収納ポーチに入れてコンパクトにしまえるとしている。サンバイザーで押さえる位置まで説明がある物を選びたいなら KOKATO だ。
KOKATO BMW Z4 G29専用 サンシェード(フロント・折り畳み式)
GAFAT:フロントガラスに合わせるだけで、フレーム入り
GAFAT の販売ページの商品説明では、取り付けは「サンシェードをフロントガラスにぴったり合わせるだけ」としている。商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、サンバイザーで押さえるかどうかの記載はない。フィットについては「本物の車両データを基に設計され、1:1でフロントガラスを覆って」と書いている。
外枠にはメモリ金属フレームを使い、何度折りたたんでも変形しにくく、一度引っ張れば開けられるとしている。素材は多層の複合断熱素材で、いちばん外側にナノチタン銀の反射層、内側に光を通さない複合断熱吸光生地を組み込んだという。紫外線カット率の数字は記載がない。収納袋が付き、車内で休むときのプライバシー保護にも使えるとしている。
商品説明では「BMW・Z4 4代目 G29型」と書いているが、GFKACAR は「BMW Z4 第3世代 G29」と書いていて、世代の数え方が商品ごとに違う。どちらも G29・2019年以降としている点は同じなので、世代の数ではなく G29 の表記と年式で選ぶ。
GAFAT BMW Z4 G29型専用 サンシェード(フロントガラス用)
GFKACAR:取り出すと開き、8の字にたためる
GFKACAR の販売ページの商品説明では、スプリングワイヤーが入っていて、ケースから取り出すと開き、サンバイザーで挟み込むように押さえて付ける方式としている。フィットについては「実車のデータに基づいて1:1の設計」で、フロントガラスに密着するとしている。
厚みを増した6層の断熱材を使い、紫外線を98%以上カットするとしている(測り方の記載はない)。商品名には「2025年新型」とある。使わないときは8の字に折りたたみ、ドアポケットやグローブボックスなどの狭い場所にしまえるとしているが、これは出品者の一般的な説明で、Z4 G29 の収納に入るかどうかまでは確かめられていない。収納袋が付き、車内での待ち時間や仮眠のときのプライバシー保護にも使えるという。
世代の表記は GAFAT と違うが、G29・2019年以降という点は同じだ。サンバイザーで押さえる方式で、たたみ方まで決まっている物がよいなら GFKACAR を選ぶ。
GFKACAR BMW Z4 G29用 サンシェード(6層・折り畳み式)
3商品を同じ項目で比べる
| 項目 | KOKATO | GAFAT | GFKACAR |
|---|---|---|---|
| 固定の仕方 | サンバイザーで挟み、ルームミラーの後ろに合わせる | フロントガラスに合わせるだけ(サンバイザーの記載なし) | サンバイザーで挟むように押さえる |
| 骨組み | 記載なし | メモリ金属フレーム(引っ張ると開く) | スプリングワイヤー(取り出すと開く) |
| しまい方 | 折り畳み式・収納ポーチ付き | 折り畳み式・収納袋付き | 8の字に折りたたむ・収納袋付き |
| 遮熱の説明 | 高密度生地に多層チタンシルバーコーティング | ナノチタン銀の反射層と吸光生地の多層複合断熱素材 | 6層の断熱材 |
| 紫外線カットの数字 | 99.9%以上 | 記載なし | 98%以上 |
| 車内で休むときの目隠し | 記載なし | プライバシー保護にも使えるとしている | プライバシー保護にも使えるとしている |
表の中身はどれも出品者の記載だ。遮熱の説明や紫外線カットの数字は測り方が書かれていないので、数字の大きいほうを上とは見ない。差が読み取れるのは固定の仕方・骨組み・目隠しの用途の3つになる。
付け方としまい方
付け方
出品者の説明をまとめると、手順は次のとおり。工具を使う取り付けの記載はない。
- 収納袋から出して広げる(GAFAT は引っ張ると開き、GFKACAR は取り出すと開くとしている)
- フロントガラスの内側に当てる
- KOKATO と GFKACAR はサンバイザーを下ろして挟むように押さえる(KOKATO はルームミラーの後ろに合わせる)。GAFAT はフロントガラスに合わせるだけとしている
しまい方
3商品とも折り畳んで収納袋に入れられ、GFKACAR は8の字に折りたたむと書いている。サンシェードは駐車中に使う物なので、走り出す前に外してしまい、フロントガラスをふさいだまま運転しない。
Z4 G29 で使うときの注意
Z4 G29 の日本での発売は2019年3月25日。Z4 は2人乗りのオープンスポーツカーで、くるまのニュースの報道によると、BMW は2025年11月26日に最終モデル「Final Edition」を欧州で発表し、Z4 の生産は2026年3月に終わる予定とされた。
幌を閉めて駐車してから使う
くるまのニュースの発売時の記事によると、Z4 G29 の幌(ソフトトップ)は開け閉めにかかる時間が10秒で、時速50km以下なら走行中でも開け閉めできる。気軽に開けられる屋根だが、開けたままだと上から日差しが入るうえ、3商品とも商品名と商品説明の箇条書きに、幌を開けた状態での使い方の記載はない。サンシェードは幌を閉めて駐車し、フロントガラスの内側に立てて使う前提で考える。
商品名の G29 と日本の型式は書き方が違う
中古車のガリバーのカタログでは、Z4 の sDrive20i Mスポーツ(販売期間 令和4年12月〜令和5年4月)は型式 3BA-HF20・乗車定員2名となっている。日本の型式はこのような記号で、商品名の G29 とは書き方が違う。車検証の型式を商品名で探しても載っていないので、照らし合わせるのは2019年以降の Z4 かどうかのほうだ。
同じ Z4 G29 の灯火類を見直すなら、こちらも参考になる。
旧型の E89 に乗っている人は、旧型向けの記事を見てほしい。
よくある質問
幌(屋根)を開けたままでも使える?
3商品とも、幌を開けた状態での使い方は書かれていない。開けたままで使えると言える材料がないので、幌を閉めてから付ける。
旧型 Z4 E89 用のサンシェードは使える?
E89 用が G29 に合うかどうかは、商品の説明からは分からない。車種専用品は型式ごとに別の商品なので、G29 と書かれた物から選ぶ。
サンシェードを付ければ車内は涼しくなる?
ダッシュボードの熱は抑えられても、車内の気温はあまり下がらない。JAF もサンシェード対策だけでは温度抑制効果は低いとしている。
取り付けに工具は要る?
3商品とも商品名に「取付簡単」とあり、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも、工具を使う取り付けの記載はない。
まとめ
まず固定の仕方で候補を1つに絞る。サンバイザーで押さえる方式なら KOKATO か GFKACAR、合わせるだけの方式なら GAFAT だ。サンバイザー方式の2つで迷ったら、取り出すと開いて8の字にたためる GFKACAR か、ルームミラーの後ろに合わせる位置まで書いた KOKATO かで決める。車内で休むときの目隠しにも使うなら GAFAT か GFKACAR になる。
3つとも G29・2019年〜現行向けとする出品者の記載なので、絞ったら商品ページの適合の欄で自分の車の年式が含まれるかを確かめてから買う。
ほかの BMW のサンシェード選びは、次の記事で扱っている。
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