現行のトライトン(2024年2月発売のダブルキャブ)で灯火をLEDに替えたいとき、自分でやれるかどうかは替える場所で分かれる。ルームランプ・ナンバー灯・バックランプは、この記事でDIYの手順を書く3か所だが、ナンバー灯とバックランプのトライトンでの外し方は確かめていないので、そこは商品の取付説明書と実車の構造に従って進める。ヘッドライトは光軸が絡むので、この記事の手順には入れていない。替えたい場所がどちらに入るかを先に確かめてから、該当する節へ進んでほしい。
DIYで替えやすい3か所と共通の手順
トライトンのLED交換で自分で手を付けやすいのは、ルームランプ・ナンバー灯・バックランプの3か所だ。どれも次の順番で進める。
- 付いている純正の電球の型式を確かめてから、LEDを買う
- 作業の前にスイッチをOFFにする
- レンズやカバーを外す
- 純正の電球を抜き、LEDを差し込む
- 組み戻す前に一度点けて、光るかを確かめる
- カバーを戻し、もう一度点灯を確かめる
場所ごとに変わるのは、レンズの外し方と、点灯を確かめるときの操作(ルームランプはスイッチ、ナンバー灯はスモールランプ、バックランプはRレンジ)だ。ヘッドライトとデイタイムランニングランプは、次の節に書く理由で手順の対象外にしている。
対象のトライトンと、この記事で扱う範囲
現行のトライトンは、2024年2月15日に全国の系列販売会社で発売された。グレードはベーシックなGLSと、フロントアンダーガーニッシュやフェンダーアーチモール、ベッドライナー、スタイリングバーを標準装備した上級仕様のGSRの2つ。日本で売られるボディはダブルキャブで、4WDと新開発の2.4Lクリーンディーゼルの組み合わせだ。
この記事で取り上げる市販のLEDは、4つとも商品名に型式LC2Tの記載があり、ルームランプセットの販売ページの商品説明は年式令和6.2~(2024年2月~)まで適合を書いている。これは出品者の記載で、メーカーの適合表で確かめた値ではない。車検証の型式欄がLC2Tかを見てから商品を選ぶのが、この記事全体の前提だ。
三菱自動車の発表で分かっている灯火
三菱自動車の発表では、前まわりは3連のL字型LEDランプを配したデイタイムランニングランプの下に、立体的な3眼プロジェクター式のヘッドライトを組み合わせている。発表でLEDと明記されているのはデイタイムランニングランプで、ヘッドライト本体の光源は書かれていない。後ろは両端にT字型のテールランプを配した形だが、テールランプの光源や、バックランプ・ナンバー灯・室内照明についての記載は無い。この記事で扱う3か所の電球の規格は、メーカーの発表からは分からないということだ。
ヘッドライトを手順に入れない理由
くるまのニュースの記事では、ヘッドライトのバルブ交換は簡単に見えても、ヘッドライトユニットを取り外さないとバルブを取り出せない車が増えていると指摘している。無理に交換するとバルブの取り付けが斜めになって光軸が狂うことが多く、光軸は専用のテスターでないと調べにくい。色温度や明るさの法規制も複雑で、車検に通らない事態も起きているという。ヘッドライトに手を入れたいなら、販売店や整備工場に相談してほしい。
作業の前にそろえる物と確かめること
純正の電球の型式を先に確かめる
LEDを買う前に、付いている純正の電球の型式(形と大きさ)を確かめる。レスポンスの解説では、ルームランプは純正の電球の型式の確認が必須としている。車種によって付いている規格が違うので、COBBYの解説はカー用品店の適合表や自動車メーカーの適合検索で確かめるのが確実とし、グーネットマガジンの解説は、外した電球をカー用品店のスタッフに見せて選ぶ方法をすすめている。対応していない電球を選ぶと、すぐ切れるからだ。
一般論として、ルームランプにはT10×30やT10-31などと呼ばれる両口金タイプ(電球の両端に金属の端子があるタイプ)が使われることが多く、マップランプには差し込んで使うくさび形のT10ウエッジ球が使われることもある(レスポンスの解説)。純正の電球と置き換えるタイプのほか、電球の所に端子を付け、延長配線の先にLED基板をつなぐタイプもある。これはトライトンの純正の規格として確かめた値ではないので、外した実物と見比べてほしい。
工具は内張りはがし・保護のテープ・軍手
- 細い内張りはがし(マイナスドライバーで代えるなら、傷を防ぐために先をビニールテープで巻く)
- 手を守る軍手
- 養生テープ(レスポンスの解説では、カバーや内張りを傷付けないよう、あらかじめ周りを保護してから作業するとよいとしている)
作業を始める前に、ルームランプのスイッチは必ずOFFにしておく。
ルームランプをLEDに替える手順
- ルームランプのスイッチをOFFにする。
- レンズカバーの切り込み(隙間)や凹んだ所に内張りはがしを差し込み、少しずつこじって外す。カバーはツメではめ込まれていることがほとんどで、無理な力をかけるとツメが折れたりカバーが割れたりする。様子を見ながら慎重に進める。
- 純正の電球を指でつまんで引き抜く。ガラスの電球は無理にひねると割れるので、力の向きに注意する。
- LEDを取り付ける。レスポンスの解説では、端子の部分にはめ込むときに軽く接触させて点灯を確かめるとよいとしている。
- 固定する前に点灯を確かめる。LEDが面になったプレートタイプは、両面テープで貼り付ける前に点くことを確かめてから固定する。LEDを直視すると目を傷める可能性があるので、手で光を遮りながら見る(COBBYの解説)。点かないときは、LEDを180度ひっくり返して差し直す(理由は後の「点かないとき」で書く)。
- カバーのツメを形どおりにはめ込んで戻し、もう一度点灯を確かめる。
カーキャンパージャパンのLEDルームランプ(162発・3点セット)は、販売ページの商品説明では、適合が型式LC2T・令和6.2~で、内容はフロントが15基(45発)×2、センターが24基(72発)×1。車種に合わせて基板の大きさと端子の形を合わせたセットで、特別な工具は不要とし、純正の電球と入れ替えて基板をセットするだけと書いている。
カーキャンパージャパン トライトン LC2T用 LEDルームランプ 162発 3点セット
ルームランプの商品をさらに比べたいときは、次の記事にまとめている。
ナンバー灯をLEDに替える手順
レンズの外し方と点灯の確かめ方
COBBYのナンバー灯の解説では、作業の前に軍手と内張りはがしを用意し、レンズの外し方は次の2通りがある。
- 外側から外す: レンズ本体を左右からつまんでツメを外す。無理に力を加えるとツメが折れ、レンズを付けられなくなる可能性がある。
- 裏から外す: 不安なら、内張りを外す方法がすすめられている。内張りはがしを差し込み、クリップを1つずつ確かめながら丁寧に外す。
トライトンでどちらの外し方になるかは確かめていない。商品の取付説明書と実車の構造に合わせて選んでほしい。電球を差し替えたら、ソケットを戻す前に一度スモールランプを点けて、ナンバー灯が点くかを確かめる。点かなければ、ルームランプと同じく向きを変えて差し直す。
光の色と水気に気を付ける
同じ解説では、保安基準によりナンバー灯に使える光の色は白色だけで、点滅するタイプは公道で使えず車検にも通らないとしている。また、ナンバー灯は洗車や雨で水気にさらされやすい場所にあり、防水処理が甘い製品は内部に湿気が入るという。組み戻すときは、レンズが奥まではまっているかを確かめる。
LC2T用と書かれたナンバー灯
彩LED工房のLEDナンバー灯(6発タイプ)は、商品名ではトライトンLC2T専用、販売ページの商品説明では三菱トライトンLC2Tに適合するT10の1個入りで、取付説明書が付く。画像は汎用タイプだが、形状は車種別に専用設計としている。日亜化学製LED NSDW570GS-K1を6発使い、純白6500k、明るさは30LM×6、日本製で放熱シリコーンを使い、5年保証と書いている。T10という規格と適合は出品者の記載で、メーカーの資料で確かめた値ではない。
彩LED工房 トライトン LC2T専用 LEDナンバー灯 T10(6発タイプ)
バックランプをLEDに替える手順
差し替えの流れは、ほかの2か所と同じだ。違うのは点灯の確かめ方で、バックランプはシフトをR(後退)に入れたときだけ点く。確かめるときは次の順で安全を確保する。
- パーキングブレーキをかけ、車の周りに人や物が無いことを確かめる。
- 車の電源を入れ、ブレーキペダルを踏んだままRに入れる。
- 後ろの点灯は、もう1人に見てもらうと確かめやすい。
- 点灯を確かめたら、シフトをPに戻してから組み戻す。
レンズやユニットの外し方はトライトンでは確かめていないので、商品に付く取付説明書に従ってほしい。
彩LED工房のLEDバックランプ(9発タイプ)は、商品名と販売ページの商品説明では、三菱トライトンLC2Tに適合するS25の2個セットで、取付説明書が付く。日亜化学製LED NSDW570GS-K1を合計18発使い、白色6200k、明るさは270lm×2、日本製で放熱シリコーンを使い、5年保証と書いている。S25という規格と適合は出品者の記載なので、外した純正の電球の形と見比べてから買いたい。
彩LED工房 トライトン LC2T適合 LEDバックランプ S25 2個セット(9発タイプ)
点かない・消えない・薄く光るときの対処
点かないとき
LEDには極性(プラスとマイナス)を持つものが多く、極性のあるLEDは向きが逆だと点かない(レスポンスの解説)。点かなければ、まず180度ひっくり返して差し直す。COBBYのナンバー灯の解説でも、片側だけ点かないときはまず向きを疑うのが定石としている。
向きを変えても点かないときは、ヒューズが原因のこともある。グーネットマガジンの解説では、ヒューズ交換には知識と手先の器用さが要るので、自信がなければ修理工場に頼むことをすすめている。
交換後にルームランプが消えないとき
JAFのトラブルQ&Aでは、室内灯スイッチのドア(DOOR)連動がオンで半ドア警告灯が点いているなら、どこかのドアが確実に閉まっていない可能性があるとしている。すべてのドアが閉まっているかを確かめ、閉まっていれば室内灯スイッチがオンの位置になっていないかを見る。すべてのドアを閉めても半ドア警告灯が消えないなら、ドアの開閉を検知するスイッチなどの故障の可能性があるので、すみやかに販売店や整備工場で点検を受けてほしい。
消しても薄く光るとき
COBBYの解説では、スイッチをOFFにしてもわずかな電流が流れる車種があり、消費電力の小さいLEDがその微弱な電流で薄く光ってしまう。これがゴースト点灯で、純正の電球は電流が小さすぎると点かないので、LEDに替えて初めて現れる。特定の車種で起きやすく、走行には影響しないが、駐車中も点き続ける。対処として、ゴーストキャンセラー抵抗を回路に並列につなぐと解消するという。バッテリーが気になるなら、対策品を選ぶ手もある。
また、グーネットマガジンの解説では、LEDは消費電力が小さいので、車がランプ切れと誤認して警告灯が点く場合があり、対策品で防げるとしている。ゴースト点灯も警告灯も、トライトンで起きるかどうかは確かめていない。
バッテリーの状態そのものが気になるときは、交換の時期と手順を次の記事にまとめている。
LC2T用LEDの選び方と4商品の比べ
選ぶときに見る基準は次のとおり。
- 明るさと寿命: グーネットマガジンの解説では、LEDは白熱電球より発光効率が高く、同じ電力でより明るく、発熱や赤外線も少ない。ルームランプ用の白熱電球(5W)に対して1W以下のLEDもあり、白熱電球より長持ちする。一方で、激安品は光量不足や早く切れる懸念がある。
- ルームランプの色: COBBYの解説では、6,500K以上の青みが強いランプはルームランプとして車検で問題になる可能性があり、迷ったら5,500K前後の白色が無難としている。保安基準に合わない色は、指摘されれば車検に不合格となる可能性がある。この目安はルームランプの話で、ナンバー灯やバックランプには当てはめない。
- 発熱: レスポンスの解説では、LEDは比較的発熱量が少ない。ただしCOBBYの解説では、チップ数の多い基板タイプを1分ほど点けてから触ると、製品によっては素手で触り続けられないほど熱を持つという。天井の内装材に密着する位置で使うので、発熱の大きい製品は避けたい。
極性・車検対応の記載・取り付けの手助けは、商品ごとに次のとおり違う。
| 商品 | 部位 | 色温度の記載 | 極性の記載 | 車検対応の記載 | 取り付けの手助け |
|---|---|---|---|---|---|
| カーキャンパージャパン 162発 3点セット | ルームランプ | 無し | 無し | あり | 特別な工具は不要 |
| 彩LED工房 6発タイプ | ナンバー灯 | 純白6500k | 無し | あり | 取付説明書付き |
| 彩LED工房 9発タイプ | バックランプ | 白色6200k | 無し | あり | 取付説明書付き |
| LED 7点セット | 室内灯・ナンバー灯・バックランプ | 6000K | 無極性 | 無し | 取付工具付き |
どれも商品名と商品説明の箇条書きにある出品者の記載で、4つとも商品名にLC2Tの記載がある。極性の記載が無い3つは、点かないときに向きを変えて差し直す前提で付ける。ゴースト点灯の対策(ゴースト灯防止)を書いているのは7点セットだけだ。車検対応の記載は出品者の言い分で、合格を約束するものではない。
ルームランプだけ替える
まずルームランプから始めるなら、カーキャンパージャパンの3点セットになる。商品名と商品説明の箇条書きには色温度の記載が無いので、上の色の目安が気になる人は、買う前に販売ページのほかの欄や出品者への問い合わせで確かめておきたい。
ナンバー灯・バックランプも替える
彩LED工房のナンバー灯とバックランプは、どちらも取付説明書付きで、車検対応の記載がある。部位ごとに必要な物だけ買えるので、ナンバー灯だけ、バックランプだけ、という替え方もできる。迷うなら、車検対応の記載がある個別の商品を部位ごとに選ぶほうを勧める。
まとめて替えるセット
室内と後ろの3か所を一度に替えるなら7点セットになる。商品名では型式LC2T(R6.02~)・各グレード向けで、取付工具付き・無極性・6000K・ゴースト灯防止と書いている。一方、販売ページの商品説明の箇条書きは「LEDセット」の1行だけで、7点の内訳(部位ごとの個数)と車検対応かどうかは記載が無い。届いた中身を、外した純正の電球と見比べてから付けてほしい。個別に買う場合との費用の差は、価格が変わるので、それぞれの商品リンクの先で比べてほしい。
トライトン LC2T用 LED 7点セット(室内灯・ナンバー灯・バックランプ)取付工具付き
よくある質問
ヘッドライトもLEDに替えられるのか
ここで紹介した手順の対象には入れていない。三菱自動車の発表でLEDと明記されているのはデイタイムランニングランプで、ヘッドライト本体の光源は書かれていない。光軸の確認に専用のテスターが要るので、手を入れるなら販売店や整備工場に相談してほしい。
LEDに替えたのに点かないのはなぜか
極性が逆になっている可能性がある。極性のあるLEDは向きが合わないと点かないので、まず180度ひっくり返して差し直す。この記事の4商品で無極性と書いているのは7点セットだけだ。それでも点かなければヒューズを疑う。
ナンバー灯やバックランプをLEDにしても車検に通るのか
商品の「車検対応」は出品者の記載で、必ず通るとは言えない。COBBYのナンバー灯の解説では、ナンバー灯は車検の検査対象で、色や明るさ、配光を誤ると不適合になるとしている。ナンバー灯では、白色以外や点滅するタイプは選ばない。
ゴースト点灯とは何か
スイッチをOFFにしてもわずかな電流が流れる車種で、その電流でLEDが薄く光る症状のことだ(COBBYの解説)。純正の電球では起きず、LEDに替えて初めて現れる。特定の車種で起きやすく、トライトンで起きるかどうかは確かめていない。対処は「消しても薄く光るとき」に書いた。
まとめ:トライトンのLED交換で外さない3つのこと
確認が要るなら、まず車検証で型式と初度登録年月を確かめ、商品に書かれた適合に当たるかを見てから選ぶ(4つとも商品名に型式LC2T、ルームランプセットと7点セットは年式の令和6.2~も書いている)。そのうえで、作業は次の3つを外さない。
- 外した純正の電球の型式を確かめてから買う
- 作業の前にスイッチをOFFにする
- 組み戻す前と後の2回、点灯を確かめる
ほかのカスタムやDIYも進めるなら、次の記事も参考にしてほしい。
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