海外のワイパーメーカー OXIMO の車種別適合表では、2024年2月1日以降の「Mitsubishi Triton (LC) PICK-UP」のフロントワイパーは運転席側550mm・助手席側450mmだ。ただしこの表は日本仕様の型式(3DF-LC2T)と明記した区分ではなく、右ハンドル・左ハンドルの区別も書かれていない。国内のガラコの適合検索(令和6年6月現在のデータ)には合う品番が無く、取扱説明書は純正品を使うよう案内しているので、迷ったら販売会社で純正品を買うのが一番確実だ。社外品を選ぶなら、今付いているブレードの長さとつなぎ目の形を自分で確かめてから買う。
現行トライトンのワイパーの長さと、買う前に知っておくこと
先に要点を表にまとめる。
| 項目 | 内容 | 出どころ |
|---|---|---|
| 運転席側 | 550mm(22インチ) | 海外のワイパーメーカー OXIMO の車種別適合表(限りは下の「数字の出どころと限り」) |
| 助手席側 | 450mm(18インチ) | 同上 |
| リヤワイパー | 記載なし | 三菱自動車の主要装備の表(GSR の列) |
| 国内の適合品 | ガラコの適合検索では「適合なし」 | ソフト99のガラコワイパー適合検索(令和6年6月現在のデータ) |
| 交換する品 | 三菱自動車純正品の使用を案内 | トライトンの取扱説明書 |
三菱自動車の主要装備の表(GSR の列)には、「フロント間欠ワイパー&ウォッシャー」と「雨滴感応オートワイパー」が標準装備として載っている。リヤワイパーの記載は無いので、この記事で扱うのはフロントの2本だけだ。
長さの数字は海外の表の値で、三菱自動車の公式値ではない。国内のガラコの適合検索に適合品番が無い理由も、確認できた資料には書かれていない。この2点を踏まえて、純正品にするか社外品にするかを決めるのがこの記事の流れになる。
この記事が対象にする車と、車検証での確かめ方
対象は、車名・型式が「三菱・3DF-LC2T」の現行トライトンだ。主要諸元に載っている GSR は 4WD・6速スポーツモード A/T で、全長/全幅/全高は 5360/1930/1815mm になる。
まず車検証の型式欄を見て、「3DF-LC2T」と書かれているかを確かめる。旧型のトライトンはこの記事の対象ではない。販売会社にワイパーの相談をするときも、三菱自動車のよくある質問が案内しているとおり車検証を用意しておくと話が早い。
運転席側550mm・助手席側450mmの出どころ
運転席側と助手席側の長さ
海外のワイパーメーカー OXIMO の車種別適合表では、2024年2月1日以降の「Mitsubishi Triton (LC) PICK-UP」のフロントワイパーは次の長さになっている。
| 位置 | 長さ |
|---|---|
| 運転席側 | 550mm(22インチ) |
| 助手席側 | 450mm(18インチ) |
同じ表にリヤの記載は無い。
数字の出どころと限り
この550mm・450mmは海外のワイパーメーカーの表の値で、日本仕様の型式(3DF-LC2T)と明記した区分ではない。右ハンドル・左ハンドルの区別も車種の欄に書かれていない。トライトンの取扱説明書のメンテナンスデータにも、ワイパーの長さや品番の行は無い。
つまり、確かめた範囲では、日本仕様のトライトンについて長さを公式に示した資料は見当たらない。数字は買い物の目安として使い、最後は実物で確かめる。
今のブレードを測って確かめる
替えを買う前に、今付いているブレードを運転席側・助手席側それぞれメジャーで端から端まで測る。あわせて、ブレードとワイパーアームのつなぎ目を写真に撮っておくと、店頭や通販で見比べやすい。長さが合っていても、つなぎ目の形が違えば取り付けられない。
国内のガラコの適合検索では「適合なし」
ソフト99のガラコワイパー適合検索(令和6年6月現在のデータ)では、トライトン(令6.2〜・型式 LC2T)は次のすべてで、運転席側・助手席側とも「適合なし」になっている。
- パワー撥水ブレード
- パワー撥水 エアロスムース
- グラファイト超視界ブレード
- 替えゴム(パワー撥水・グラファイト超視界)
- 雪用のパワー撥水雪用
この適合検索では、上のブレードも替えゴムも雪用も、現行トライトン用の適合品番が無い。なぜ適合品番が無いのか(長さの組み合わせなのか、アーム先端の取り付け部の形なのか)は、確認できた資料には書かれていない。だからこそ、社外品を選ぶときは長さだけでなく、今のブレードとワイパーアームのつなぎ目の形も見比べる必要がある。
同じ適合検索の注意書きは、次のことを挙げている。
- 適合は純正品に合わせたもの
- 車のモデルチェンジに関係なく、ワイパーの仕様が変わる場合がある
- メーカーの仕様変更で表示と実寸・形状が異なることがあるので、購入前に実車に付いている品の長さと断面形状を確かめる
- 取り付け時にボディやワイパーアームとの干渉を確かめ、干渉するときは使用をやめる
これはガラコに限らず、社外品を付けるときの基本としてそのまま使える。
取扱説明書が純正品を案内している理由
トライトンには衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]が付いていて、フロントガラス上部のカメラと車両前部のセンサーで、前方の車両や歩行者、人が乗った自転車を検知する。ワイパーはこのカメラの前のガラスも拭いている。
トライトンの取扱説明書では、FCM のカメラの取り扱いの中で「フロントワイパー本体、ワイパーブレードを交換する場合は三菱自動車純正品をご使用ください」と書いている。あわせて、カメラ前方部分をワイパーで適切に拭き取れない場合はブレードを早めに交換するよう案内し、カメラ前方のガラスに油膜・水滴・氷・雪などが付いているとシステムが一時的に作動しないことがあるとしている。
ワイパーは視界だけでなく FCM のカメラにも関わる部品なので、純正品を選ぶ理由ははっきりしている。三菱自動車のよくある質問によると、純正部品は三菱自動車販売会社で買え、交換作業も販売会社で受けられる。ワイパーゴムの長さやブレードの種類は車種によって異なるとも書かれているので、車検証を持って行けば合う品を確かめてもらえる。
社外品のブレードを選ぶときに確かめること
純正品と社外品の選び分け
| 純正品 | 社外品 | |
|---|---|---|
| 取扱説明書の扱い | 使用を案内している | 案内なし |
| 合う品の確かめ方 | 販売会社で車検証をもとに確かめられる | 出品者の適合の書き方と、今のブレードの長さ・つなぎ目の形を自分で確かめる |
| 交換作業 | 販売会社に頼める | 自分で行うか、別途頼む |
FCM のことを考えると、基本は純正品、社外品は自分で確かめる手間を引き受けられる人向けと考えてよい。社外品を選ぶなら、出品者が型式・年式まで書いているかを必ず見る。
TECART のトライトン向けブレード
社外品で、出品者がトライトン向けと書いているのが TECART のワイパーブレードだ。販売ページの商品説明では、長さは550mmと450mmの組み合わせで、形状記憶合金のフレームと高弾性ゴムを使った車種専用のカーブ形状としている。
TECART 三菱トライトン ピックアップ向けワイパーブレード 550mm・450mm
選ぶ前に、商品説明に書かれていないことも押さえておく。
- 対応の書き方: 販売ページの商品説明では、対応を「三菱トライトンピックアップ(2009年以降)」と書き、型式(LC2T など)は書いていない。説明には「ご購入前に適合をよくご確認ください」「必ず各サイズの適合表をご確認の上」ともある(いずれも出品者の記載)。
- 本数: 何本入りかは、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも記載が無い。
- 商品名の語: 商品名に「ガラコワイパー」「撥水」の語が入っているが、ブランドは TECART で、ソフト99の製品ではない。商品説明の箇条書きに撥水の仕組みの説明も無い。
- 取り付け方式: 商品説明では工具不要の3ステップで、純正品から付け替えやすいとしている。ただし、ワイパーアームとのつなぎ目の形は書かれていない。
長さは海外の適合表の値と同じだが、型式とつなぎ目の形が書かれていない以上、今のブレードの実測と写真で見比べてから決める。ほかのブレードも比べたいなら、次の記事にまとめている。
オートワイパー(レインセンサー)とガラスのコーティングの注意
ワイパーのレバーを AUTO にすると、雨の程度(雪やその他の液体、ほこりなどを含む)をレインセンサーが感知して、ワイパーが自動で動く。レインセンサー上部のフロントガラスに虫や異物が付いたり、ガラスが凍結しているときも、ワイパーが自動で動くことがある。
トライトンの取扱説明書のワイパーの項では、「フロントガラスにステッカーやラベルを貼ってセンサーを覆わないでください。」「また、フロントガラスにコーティングをしないでください。」と書き、センサーが雨を検知できなくなり、ワイパーが正常に作動しなくなるおそれがあるとしている。
撥水をうたうブレードや撥水剤を使う前は、販売会社に確かめておくのが無難だ。取扱説明書が書いているのはガラスへのコーティングを避けることまでで、撥水の品を使ったときにどうなるかまでは書かれていない。
ブレード・替えゴムの交換の流れ
ここで紹介する手順は、三菱自動車のよくある質問の車種全般の説明で、トライトン専用の手順ではない。トライトンの取扱説明書は、ワイパーゴムの交換については別冊の「メンテナンスノート」を読むよう案内している。不安なときは販売会社に頼める。
作業の前に
作業中にワイパーが動くと、手や指をはさんでけがをしたり、ワイパーを損傷したりするおそれがある。電源モードを OFF にするか、ワイパーのレバーを OFF にしてレインセンサーを止めてから始める。
ブレードごと替える
- ワイパーアームを起こす。誤ってアームを倒さないように注意する。
- ワイパーブレード中央にあるストッパーを押しながら、ブレードを手前にスライドさせて外す。
- 外した時と逆の手順で、新しいブレードをワイパーアームに取り付ける。
替えゴムだけ替える
- ブレードをアームから外すところまでは、ブレードごと替えるときと同じ。
- ワイパーゴムのストッパーから U フックが外れるまで引き、そのままゴムをブレードから引き抜く。
- 引き抜いたゴムからリテーナー(金属のレール部分)を外し、外した時と同じ向き(反り)で新しいゴムに付ける。
- ストッパーの反対側から、U フックに沿ってゴムを差し込む。
- 外した時と逆の手順で、ブレードをワイパーアームに取り付ける。
長持ちさせる手入れと冬の注意
ワイパーゴムに異物が付いていたり摩耗していたりすると、拭きが悪くなる。異物は水を含ませた柔らかい布でゴムを清掃し、摩耗しているときは早めにゴムを交換する。拭きが悪くなったときは、ガラスクリーナーなどのウインドウガラス洗浄剤でガラスを清掃する。
使い方で気をつけたいのは次の3つだ。
- ガラスがほこりや泥で汚れているときは、洗車するかウォッシャー液を噴射してからワイパーを使う。汚れたまま動かすとガラスに傷がつくことがある。
- 凍結などでブレードがガラスに張り付いたまま作動させない。ブレードを傷めたり、ワイパーモーターが故障したりするおそれがある。
- 寒冷時にウォッシャーを使うと、液がガラスで凍って視界を妨げることがある。
ワイパーまわりの小物
ワイパーアームの根元の穴(ワイパーホール)に落ち葉や砂が入るのが気になるなら、ワイパーホールカバーがある。CONOYYER のワイパーホールカバーは、商品名では「シリコン素材」の「2枚セット」で、販売ページの商品説明では、ワイパーホールに砂・落ち葉・虫などが入るのを防ぐためのもので、耐熱性・耐寒性のあるシリコン素材としている。
CONOYYER トライトン向けワイパーホールカバー シリコン2枚セット
商品名には「GSR LC2T KB9T」と対応の型式が書かれている(出品者の記載)。販売ページの商品説明では、取り付けはワイパーアームに通すだけとしている。
よくある質問
リヤワイパーはある?
三菱自動車の主要装備の表(GSR の列)には、フロントのワイパーとオートワイパーは載っているが、リヤワイパーの記載は無い。この列で見る限り、替えを買うのはフロントの2本だ。
ガラコのワイパーは使える?
ガラコの適合検索(令和6年6月現在のデータ)では、現行トライトン用の適合品番が無い。上で挙げたブレード・替えゴム・雪用は運転席側・助手席側とも「適合なし」なので、このデータの時点では、その中から適合品を選ぶことはできない。
雨が降っていないのにワイパーが動くのはなぜ?
AUTO にしていると、レインセンサー上部のガラスに付いた虫や異物、ガラスの凍結にも反応して動くことがある。動かしたくないときは、ワイパーのレバーを OFF にする。
交換はどこで頼める?
三菱自動車販売会社で、純正部品の購入と交換作業の両方を頼める。車検証を持って行く。
まとめ
車検証で型式と初度登録年月を確かめ、「3DF-LC2T」の現行トライトンかを最初に見る。ただし、長さの数字は日本仕様の型式と明記した区分の値ではなく、交換の流れもトライトン専用の手順ではない(不安なら販売会社に頼める)ので、この記事の内容は目安として使う。
- フロントワイパーの長さは、海外のワイパーメーカー OXIMO の適合表で運転席側550mm・助手席側450mm。三菱自動車の公式値ではない。
- 国内のガラコの適合検索(令和6年6月現在のデータ)には適合品番が無く、取扱説明書は FCM のカメラのために純正品の使用を案内している。
- 純正品を選ぶにしても社外品を選ぶにしても、今のブレードを運転席側・助手席側とも測り、つなぎ目の形を写真に撮ってから買う。
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