BMW X5 E70 タイヤ交換 ジャッキポイントと140N·m

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BMW X5(E70)のタイヤ交換は、交換する車輪に最も近いジャッキポイントの長方形のくぼみにジャッキの頭を入れて車を上げ、付け直したボルトを対角の順に締めて140N·mで確かめる、の2つを押さえれば迷わない。その前に、荷室の床下に応急用タイヤと車載工具が積まれているかを見ておく。積み物は仕様によって違うからだ。

目次

ジャッキを当てる場所と締め付けの強さ

ジャッキは、交換する車輪に最も近いジャッキポイントに置き、ジャッキの頭をジャッキポイントの長方形のくぼみに入れて上げる。BMW 専門の部品店の説明では、E70 の X5(2007〜2013年)はロッカーパネル(サイドシル)の下側にジャッキパッド(ジャッキ受けのブロック)が付いていて、車には4個ある。

タイヤを付け直したら、車を下ろしてからボルトを対角の順に締め、E70 の締め付けトルク140N·mに締まっているかを確かめる。数値の出どころとボルトの規格は、後の「締め付けトルクとホイールボルトの規格」の節にまとめた。

作業の前に荷室の床下を確かめる

ランフラットタイヤと応急用タイヤ

2007年モデルの BMW X5 の取扱説明書(英語版)では、ランフラットタイヤが標準装備で、空気が抜けてもすぐに車輪を交換する必要はないと書き、新しいタイヤや夏・冬の履き替えにもランフラットタイヤを使うよう勧めている。同じ頁には「パンクのときのスペアタイヤは無い」ともある。

一方で同じ取扱説明書には、装備品の印が付いた「応急用タイヤ(コンパクトホイール)」の項もあり、荷室の床下から工具の台・ちょうナット・ワッシャーを外して取り出す手順が載っている。スペアの有無は仕様で違うので、自分の車がどちらに当たるかは荷室の床下を開けて確かめる。

車載工具の収納場所

同じ取扱説明書は、ホイールボルト用レンチ・ジャッキのハンドル・車載ジャッキを装備品の印付きで挙げ、床下のふたの下の台に収納されていると書く。工具はサービス店でアクセサリーとして手に入るともある。取り出す前に位置を覚えておき、使った後に元の位置へ戻すと、がたつきを防げる。

出先で困らないよう、普段のうちに荷室の床下を開け、車載ジャッキ・レンチ・応急用タイヤが積まれているかを見ておくとよい。積まれていなければ、いざというときはロードサービスを呼ぶか、ジャッキと工具を別に用意しておく。荷室の使い方は次の記事にまとめている。

止める場所とジャッキの置き方

止める場所は、交通からできるだけ離れた固い地面にする。ハザードランプを点け、パーキングブレーキを掛けてシフトを P に入れ、乗員には全員降りて作業域の外の安全な場所へ移ってもらう。必要なら三角表示板や非常灯を車の後方に置く。

タイヤ交換をしてよいのは、平らで固く滑らない地面だけだ。ジャッキは固い支えの上に置き、下に木の台などを敷かない。高さが制限されて、ジャッキが本来の支持能力に届かないおそれがある。

ジャッキだけで支えた車の下には決して入らない。ジャッキで支えている間はエンジンも掛けない。車載ジャッキはタイヤ交換専用で、ほかの車を上げたり荷物を持ち上げたりするのには使わない。事故やけがの原因になる。以上はどれも取扱説明書が挙げている注意だ。

ジャッキポイントの位置と当て方

取扱説明書は、車載ジャッキ用のジャッキポイントの位置を図で示していて、本文には「図に示す位置にある」としか書いていない。正確な場所は、手元の取扱説明書の図で確かめてほしい。

車載ジャッキは交換する車輪に最も近い点に置き、ジャッキの台座全体が、ジャッキポイントの真下の地面に垂直に接するようにする。台座が傾いたまま巻き上げ始めない。巻き上げるときはジャッキの頭を長方形のくぼみに入れ、交換する車輪が地面から浮くところまで上げる。

ジャッキパッドの欠落と破損を確かめる

BMW 専門の部品店の説明では、E70 の X5(2007〜2013年)のジャッキパッドは外れて無くなったり傷んだりすることがある。ジャッキを当てる前に、4か所のパッドが付いているか、割れていないかを目で見る。無い・傷んでいるときは、その点にジャッキを当てない。整備工場や販売店に相談するのが先だ。

フロアジャッキを使うとき

同じ部品店の説明では、E70 の X5(2007〜2013年)のジャッキパッドは、フロアジャッキやリフトのアームを当てる場所にもなる。自宅でフロアジャッキを使う場合も、当てる先はジャッキパッドにする。

タイヤ交換の手順

盗難防止のロックボルトを付けている車は、その専用のアダプター(キー)が無いと外せない。作業を始める前に、手元にあるかを確かめておく。

  1. 車を上げる前に、ホイールボルトを半回転ゆるめておく。
  2. 交換する車輪に最も近いジャッキポイントにジャッキを置き、頭を長方形のくぼみに入れて、車輪が地面から浮くまで上げる。
  3. ホイールボルトを外し、タイヤを外す。
  4. ホイールとハブの取付面の泥や汚れを落とし、ホイールボルトも清掃する。
  5. 新しいタイヤ(または応急用タイヤ)を当て、向かい合うボルト穴に少なくとも2本のボルトをねじ込んで留める。
  6. 残りのボルトを入れ、すべてのボルトを対角の順に確実に締める。
  7. 車を下ろして、ジャッキを外す。

締め付けトルクとホイールボルトの規格

車を下ろしたら、ホイールボルトを対角の順に締める。取扱説明書(2007年モデル)が示すE70 のホイールボルトの締め付けトルクは140N·m(101lb·ft)で、タイヤ・ホイール販売店の車種別データでも E70(2006〜2010年)・E70 後期(2010〜2013年)の全グレードが140N·mになっている。安全のため、できるだけ早く、校正されたトルクレンチで規定のトルクに締まっているかを確かめてもらう。

タイヤ・ホイール販売店の車種別データでは、E70 のホイールの留め方はボルト留めで、PCD は5穴・120mm、ボルトのねじは M14×1.25。ねじの寸法は、BMW 専門の部品店の技術資料の E70 X5 の行でも14×1.25 になっている。

BMW 純正の軽合金ホイール以外のホイールを付けるときは、別のホイールボルトが要る場合がある(取扱説明書の記載)。社外ホイールに替えるなら、そのホイールに合うボルトかを販売店に確かめる。

交換を終えたらやること

外したタイヤは大きさが違うので、床下のふたの下には収まらない。荷室に置いて運ぶ。

交換後はできるだけ早くタイヤの空気圧を確かめて直し、バルブにはキャップを付けて汚れを防ぐ。バルブの汚れは、少しずつ空気が抜ける原因になりやすい。

続けて、パンク警告(Flat Tire Monitor)の初期化か、タイヤ空気圧警告(Tire Pressure Monitor)のリセットを済ませる。どちらが付いているかは車の装備による。傷んだタイヤはできるだけ早く交換し、新しいタイヤとホイールはバランスを取ってもらう。

応急用タイヤで走るときの注意

応急用タイヤを付けて走るときは、控えめに運転し、80km/h(50mph)を超えない。付けてよい応急用タイヤは1本だけだ。あくまでつなぎなので、できるだけ早く元のサイズのタイヤとホイールに戻す。

よくある質問

締め付けトルクは何N·m?

E70 は140N·m(101lb·ft)で、取扱説明書(2007年モデル)の値だ。確かめ方は「締め付けトルクとホイールボルトの規格」の節を見てほしい。

スペアタイヤは積まれている?

車によって違う。2007年モデルの取扱説明書(英語版)はスペアの無いランフラットタイヤ標準の書き方をしながら、装備品として応急用タイヤの項も載せている。荷室の床下を開けて見るのが確実だ。

ジャッキパッドが無いときは?

その点にはジャッキを当てず、整備工場や販売店に相談する。BMW 専門の部品店の説明では外れて無くなることもあるので、作業の前に目で確かめておく。

応急用タイヤで何km/hまで走れる?

80km/h(50mph)を超えないよう、取扱説明書は求めている。付けるのは1本だけで、早めに元のタイヤへ戻す。

社外ホイールに純正のボルトは使える?

そのまま使えるとは限らない。取扱説明書は、BMW 純正の軽合金ホイール以外では別のホイールボルトが要る場合があるとしている。ホイールを買う店で、合うボルトを確かめる。

交換した後に足回りから音がするときは?

まず、ホイールボルトが規定のトルクに締まっているかを、校正されたトルクレンチで確かめてもらう。それでも音が残るなら、原因の絞り方を次の記事にまとめている。

まとめ

作業の前と後に見る点を並べ直しておく。

  • 荷室の床下に車載ジャッキ・レンチ・応急用タイヤがあるか
  • ロックボルトを付けているなら、専用のアダプターが手元にあるか
  • 平らで固く滑らない地面に止め、ハザード・パーキングブレーキ・P を済ませたか
  • ジャッキパッドが外れたり割れたりしていないか
  • ジャッキの頭が、交換する車輪に最も近いジャッキポイントの長方形のくぼみに入っているか
  • 下ろした後に対角の順で締め、E70 の140N·mをトルクレンチで確かめてもらったか
  • パンク警告の初期化か、空気圧警告のリセットをしたか

同じ E70 のほかの整備は、次の記事も参考にしてほしい。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、車種ごとの記事と、車種を横断した早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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