BMWX5 F15 タイヤ交換 ジャッキポイントと140N·m

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

季節の履き替えや出先でのパンクで、3 代目 X5(F15)のタイヤを自分で替えるとき、作業の出来を分けるのはジャッキの当て方とホイールボルトの締め方だ。BMW の取扱説明書(米国向けの版)では、車載ジャッキは交換するタイヤに一番近いジャッキポイントに当て、ジャッキの頭を四角いくぼみに差し込む。ホイールボルトはクロスの順に締め、締め付けトルクは 140N·m(101 lb-ft)だ。装備の確かめ方から交換後のモニターの初期化まで、作業の順に案内する。

目次

X5 F15 のジャッキポイントと締め付けトルクの早見表

先に要点を表にまとめる。ジャッキポイントの位置そのものは、取扱説明書の図で確かめる(取扱説明書は文の字では位置を書いていない)。

項目 内容 出典
ジャッキを当てる所 交換するタイヤに一番近いジャッキポイントの四角いくぼみ 取扱説明書(米国向けの版)
締め付けトルク 140N·m(101 lb-ft) 取扱説明書(米国向けの版)・販売店の F15 の諸元
締める順 クロス(対角)の順 取扱説明書(米国向けの版)
ホイールの留め方 ホイールボルト 5 本(ボルト穴 5 つ・PCD 120mm・ネジ M14 x 1.25) 販売店の F15 の諸元
ハブ穴(センターボア) 74.1mm 販売店の F15 の諸元

タイヤ・ホイールの販売店の F15 の諸元では、ホイールはナットではなくボルトで留める。ジャッキは交換するタイヤに一番近いジャッキポイントへ、ボルトはクロスの順に 140N·m。この 2 つが作業の軸になる。

対象は 2013〜2018 年生産の 3 代目 X5(F15)

F15 は 3 代目の X5 で、5 ドアの SUV だ。百科事典の Wikipedia(英語版)では、生産は 2013 年 4 月〜2018 年 7 月(モデルイヤーは 2014〜2018 年)で、先代は E70、後継は G05 とされる。日本では 2013 年 10 月 31 日に発表、2013 年 11 月 16 日に発売された。日本発表時の報道(Car Watch)では、発表時のモデルは xDrive35d(SE・標準・xLine・M Sport)、xDrive35i(標準・xLine・M Sport)、xDrive50i(標準・xLine・M Sport)だった。

手順とトルクの根拠に引く取扱説明書は、米国向けの版(2013 年 10 月の版。sDrive35i・xDrive35i・xDrive50i・xDrive35d を載せる F15 の版)で、日本仕様の取扱説明書の字は確かめていない。スペア・工具・ジャッキの有無は国や仕様で違うことがあるので、自分の車の取扱説明書と車載の物で確かめてほしい。先代の E70 は別の車なので、E70 の値を F15 に当てはめない。

作業の前に荷室の床下とタイヤを確かめる

道具が無いと気づくのが路肩では遅い。作業の日より前に、次の 3 つを見ておく。

荷室の床板の下を開けて確かめる

BMW の取扱説明書(米国向けの版)では、3 列シートの車にはスペアタイヤが付かず、タイヤ交換の工具は販売店のアクセサリーとして用意されている。応急用タイヤと工具がある車では、荷室の床板の下に収めてある。日本仕様の F15 に車載ジャッキ・スペアタイヤが付くかは確かめられていないので、一度、荷室の床板の下を開けて中身を見ておく。荷室の使い方は次の記事にまとめている。

ランフラットタイヤのとき

取扱説明書(米国向けの版)では、ランフラットタイヤやパンク修理剤を使っているときは、パンクで空気が抜けても、すぐにタイヤを替えなくてよいとしている。自分の車のタイヤの種類は、前もって確かめておく。

前後のタイヤのサイズ

タイヤ・ホイールの販売店の F15 の諸元では、xDrive35i などの行に 255/55R18、xDrive50i の行に前 255/50ZR19、M50d の行に前 255/50ZR19・後 285/45ZR19 を純正(OEM)として載せ、前後でサイズの違う行がある。日本仕様のグレード・オプションごとの行は分けていないので、交換の前に今付いているタイヤの側面の表示で前後のサイズを確かめ、前用と後用を取り違えない。

ジャッキポイントの探し方と当て方

BMW の取扱説明書(米国向けの版)は、ジャッキポイントの位置を図で示していて、文の字では位置を書いていない。作業の前に、自分の車の取扱説明書の図と、車体の下の四角いくぼみを目で確かめておく。当て方は取扱説明書の手順のとおりにする。

  1. 交換するタイヤに一番近いジャッキポイントを使う
  2. ジャッキの足をジャッキポイントの真下に置き、足の底の全体を地面に着ける
  3. ジャッキの頭をジャッキポイントの四角いくぼみに差し込む
  4. ジャッキを回して、交換するタイヤが地面から離れるまで上げる

ジャッキはジャッキポイントのような車を持ち上げられる所にかけ、それ以外の所にはかけない。乗りものニュースの記事では、それ以外の所にかけると車体の重さで車を壊すおそれがあるとしている。

取扱説明書では、車載ジャッキはタイヤ交換のためだけに使い、ほかの種類の車や荷物を持ち上げるのに使わないとしている。物の損傷やけがのおそれがあるからだ。ジャッキの下に木の板などを敷くのも避ける。高さが限られ、ジャッキが本来の支える力を出せなくなる。

上げる前の安全の準備

取扱説明書(米国向けの版)が挙げる準備は次のとおりだ。

  • 通る車からできるだけ離れた固い地面に停める
  • ハザードランプをつける
  • パーキングブレーキをかけ、シフトを P に入れる
  • 乗っている人を全員降ろし、ガードレールの外など安全な所で待ってもらう
  • 必要なら三角表示板(停止表示器材)を適当な距離に置く

作業は平らで固く滑りにくい面だけで行う。雪・氷・タイルのような柔らかい面や滑る面では、車やジャッキが横へ滑るおそれがある。交換するタイヤと対角線の位置にあるタイヤには輪止めをかけ、作業の最後に外す。

車を上げているあいだは、車の下に横にならず、エンジンもかけない。取扱説明書は命にかかわる危険として挙げている。ジャッキだけで車を支えていると、ジャッキが外れて車が落ちたときに挟まれる危険があるので、リジッドラック(車を支える台)を使うのが好ましい。用意できないときは、外したタイヤ・ホイールや付けるタイヤ・ホイールを車体の下に置いておく。

タイヤ交換の手順

ボルトをゆるめてから上げる

取扱説明書(米国向けの版)の順では、安全の準備を済ませてから、まずホイールボルトを半回転ゆるめる。上げる前にゆるめておくのが先だ。そのあと前の節の当て方でジャッキを当て、交換するタイヤが地面から離れるまで上げる。上げる高さはタイヤが少し浮く程度で十分で、高く上げる必要はない。

外して付け替える

ホイールボルトを外し、ホイールを外す。タイヤとホイールは重いので、外すときも付けるときも手で支える。

付ける前に、ネジの部分の汚れを確かめる。ネジの部分や、締め付け部品とホイールの間にゴミ・砂・サビがあると、締めたときに見かけだけのトルク(偽のトルク)が出て、正しく締まらないことがある。

新しいホイール(または応急用タイヤ)をまっすぐ奥まで合わせ、少なくとも 2 本のボルトをねじ込んでから、残りのボルトをねじ込む。曲がったまま無理に付けると、脱落などのトラブルの元になる。BMW 純正のアルミホイールではないホイールを付けるときは、取扱説明書のとおり、そのホイールに付いてきたボルトを使う。

仮締めしてから下ろし、本締めする

取扱説明書は、全部のボルトをクロスの順に締めてから車を下ろし、ジャッキを外す流れにしている。実際の締め付けは仮締めと本締めに分けるとよい。上げたままの状態では、ガタがなくなるまで 2〜3 回に分けて対角の順に仮締めし、車を下ろしてジャッキを外してから、トルクレンチで規定のトルクまで本締めする。手の感覚だけで締めると、締め不足や締めすぎの元になる。

F15 のホイールは 5 本のボルトで留めるので、締める順は星を描く順になる。タイヤメーカーのコンチネンタルは、締め付けが 5〜10 か所あるホイールでは星を描く順が正しい順番だとしている。

締め付けトルク 140N·m と増し締め

BMW の取扱説明書(米国向けの版)では、X5 F15 のホイールボルトの締め付けトルクは 140N·m(101 lb-ft)で、タイヤ・ホイールの販売店の F15 の諸元も同じ 140N·m を載せている。どの車でも同じトルクで締めてよいわけではなく、規定のトルクは車の取扱説明書で確かめるものだ。先代や後継、ほかの車の値を流用しない。締めすぎるとネジ山がつぶれたり伸びたりして重大な問題につながり、無理な締め付けはボルトの破損の元になる。

取扱説明書は、交換の後に、校正されたトルクレンチでボルトが締まっているかを確かめてもらうよう求めている。締め付けが正しくないボルトは安全上の危険になる。

交換の後は、50〜100km ほど走ったら締め付けを点検し、必要なら規定のトルクで締め直す(増し締め)。タイヤメーカーのコンチネンタルやブリヂストンによれば、交換時の締め付けの不備や走り始めの変化で、まれに緩むことがあり、緩むと最悪の場合は走行中にホイールが外れる。

交換の後にすること

取扱説明書(米国向けの版)は、交換の後の手順として、空気圧を次の機会に確かめて必要なら直すことと、パンク表示(Flat Tire Monitor)またはタイヤ空気圧モニター(TPM)を初期化することを挙げている。

空気圧は車両指定の値になっているかを確かめ、試しに走って振動や異音がないかも確かめる。外したパンクしたタイヤは大きくて荷室の床板の下に入らないので、取扱説明書のとおり荷室に積む。

よくある質問

X5 F15 のホイールボルトの締め付けトルクは?

BMW の取扱説明書(米国向けの版)の値で 140N·m(101 lb-ft)だ。クロスの順に締め、本締めはトルクレンチで行う。

ジャッキポイントはどこで確かめる?

自分の車の取扱説明書の図と、車体の下の四角いくぼみを目で確かめる。取扱説明書は位置を図で示していて文の字では書いていないので、図を見るのが早い。使うのは交換するタイヤに一番近い点だ。

スペアタイヤとジャッキは積んである?

日本仕様の F15 に車載ジャッキ・スペアタイヤが付くかは確かめられていない。取扱説明書(米国向けの版)では 3 列シートの車にスペアタイヤが付かず、工具は販売店のアクセサリーとされているので、荷室の床板の下を開けて自分の車で確かめる。

増し締めはいつ?

交換後、50〜100km ほど走ったところで締め付けを点検し、必要なら規定のトルクで締め直す。

社外のホイールに替えるときのボルトは?

取扱説明書(米国向けの版)では、BMW 純正のアルミホイールではないホイールを付けるときは、そのホイールに付いてきたボルトを使うとしている。

まとめ:頼み先を決めてから、自分の車の取扱説明書で確かめる

まず、自分で替えるか、タイヤ専門店などに頼むかを 1 つに決める。作業の場所を安全に確保できないときや、手順に不安があるときは、無理に自分で作業せず専門店に頼めばよい。自分で替えると決めたら、自分の車の取扱説明書の図でジャッキポイントを確かめ、荷室の床板の下で工具とスペアの有無を見てから作業に入る。

  • ジャッキは交換するタイヤに一番近いジャッキポイントの四角いくぼみに当てる
  • ボルトは対角の順に仮締めし、下ろしてから 140N·m で本締め、50〜100km 走ったら増し締め
  • 上げているあいだは車の下に入らない

同じ F15 の手入れは、次の記事も参考になる。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、車種ごとの記事と、車種を横断した早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

コメント

コメントする

目次