夏の駐車場に iQ KGJ10 を停めておくと、戻ったときの車内の暑さと日差しのまぶしさが気になる。車種名の入ったサンシェードは傘型が2点とマグネット式が1点あり、どれを選ぶかは取り付け方で分かれる。どの商品も寸法が書かれていないので、届いたら駐車中に当てて確かめる前提で選んでほしい。
iQ KGJ10 の名が入った3商品は取り付け方で選ぶ
3商品とも、商品名に iQ の「KGJ10」の表記がある(マグネット式は NGJ10 も併記)。ただし、どれも出品者の記載で、メーカーの適合表は見つかっていない。寸法も、3商品とも商品名と商品説明の箇条書きに書かれていない。iQ KGJ10 のフロントガラスの寸法もメーカーのカタログに載っていないので、数字で合う・合わないを比べることはできない。
そこで比べる軸は取り付け方にする。車内で傘のように開く傘型か、窓枠の金属部分にマグネットで付ける方式かだ。もう1つ、走行中の扱いも先に押さえておきたい。JAF Mate Online の解説では、運転席・助手席の窓にサンシェードを付けたまま走ると違反になるとしている(詳しくは後の節で触れる)。
| 項目 | 傘型(チタン素材) | 傘型(保証の記載あり) | マグネット式 |
|---|---|---|---|
| 車種の表記 | iQ KGJ10 | iQ KGJ10 | IQ KGJ10・NGJ10 |
| 取り付け方 | 車内で傘のように開く(フロントガラスに設置と記載) | 車内で傘のように開く(どの窓用かの記載なし) | 窓枠の金属部分に吸着(フロント用か窓用かが食い違う) |
| 寸法の記載 | なし | なし | なし(枚数の手がかりは「正面*2」だけ) |
| 収納の記載 | 収納ポーチ付き・折りたたんでコンパクト | 「折りたたみ」の表記だけ・収納袋の記載なし | 折りたたんでグローブボックスなどに収納 |
| 遮光・遮熱の書き方 | UVカット・チタン素材・UV最大99%カット | UVカットの表記だけ・素材の記載なし | 遮光・断熱・多層構造の生地 |
| 保証・返品の記載 | なし | 発送日から7日以内 | なし |
表の中身はどれも販売ページの出品者の記載で、遮光・遮熱の数字を測った条件は書かれていない。
iQ KGJ10 の年式・車体の大きさ・ガラスの装備
トヨタの中古車カタログでは、型式 DBA-KGJ10 は2008年(平成20年)11月発売のモデルから載っている。DBA-KGJ10 を含む最も新しいモデルは2014年(平成26年)4月発売で、販売期間は2014年4月〜2016年(平成28年)3月とされている。下の値は、2008年11月発売の 100X と2014年4月発売の 100G で同じだ。
| 項目 | カタログの記載 |
|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 2985×1680×1500mm |
| ホイールベース | 2000mm |
| 室内長×室内幅×室内高 | 1560×1515×1145mm |
| ドア・エンジン・駆動方式 | 3ドア・1KR-FE・FF |
| UVカットガラス/プライバシーガラス | 標準(どの窓のガラスかは記載なし) |
| サンルーフ/ムーンルーフ | 装備なし |
| フロントガラスの寸法 | 記載なし |
2014年4月発売のモデルには 100G・100X・100X 2シーターの3つのグレードが載っていて、2008年11月発売の 100X と2014年4月発売の 100G の乗車定員は4名だ。同じ iQ には別の型式の DBA-NGJ10 もあり、2009年(平成21年)8月発売のモデルから載っている。KGJ10 と NGJ10 で窓ガラスの寸法が同じかどうかは、カタログからは確かめられない。
サンシェードを選ぶときに見る5つの基準
取り付け方とどの窓に使うか
まず傘型かマグネット式かを決める。傘型の2商品のうち、フロントガラスに設置すると商品説明に書いているのは1商品だけで、もう1商品はどの窓に使うかの記載が無い。マグネット式はフロントガラス用か窓用かが、商品名と商品説明で食い違っている。どの窓に使う物かが書かれているかを最初に見てほしい。
寸法の記載があるか
今回の3商品はどれも寸法の記載が無い。数字で選べない以上、届いてから当てて確かめるしかなく、その確かめに使える返品の期限が次の基準につながる。
遮光・遮熱の書き方
UVカットや断熱の書き方は商品ごとに違うが、どれも出品者の記載で、測った条件は書かれていない。数字の大きさで比べるより、素材や生地の構造が書かれているかを見るほうが材料になる。
収納のしやすさ
サンシェードは走る前に外す物なので、外した後にどこへしまうかが毎回の手間を決める。収納ポーチの有無や、折りたたんだときにどこへ入るかの記載を見る。
保証と返品の記載
保証と返品の条件を書いているのは、傘型の1商品だけだ。ほかの2商品は、商品名と商品説明の箇条書きのどちらにも保証・返品の記載が無い。
傘型(チタン素材・収納ポーチ付き)
商品名は「iQ KGJ10 サンシェードV字有り 車内 傘型 日よけ UVカット 紫外線カット 折りたたみ傘 簡単操作 収納ポーチ付き」。販売ページの商品説明では、折り畳み式の傘型で、フロントガラスのサンシェードを誰でも簡単に設置できる、折りたたんでコンパクトになる、チタン素材、と書かれている。3商品の中で、フロントガラスに使うと商品説明で書いているのはこの商品だけだ。
同じ商品説明には「チタン素材でUV最大99%カット」「車内温度が30℃も変わります」ともあるが、どんな条件で測った値かの記載は無い。出品者の記載として読んでおきたい。商品名の「V字有り」が何を指すのか(切り欠きの位置や形など)は、商品名にも商品説明の箇条書きにも説明が無い。寸法の記載も無い。
iQ KGJ10 サンシェード V字有り 傘型(チタン素材・収納ポーチ付き)
傘型(保証と返品の条件を書いている方)
商品名は「iQ KGJ10 サンシェードV字有り 車内 傘型 日よけ UVカット 紫外線カット 折りたたみ カー用品 車用品」。前の傘型と商品名の前半が同じだが、販売ページの商品説明の箇条書きは保証・返品・注意事項の3項目だけで、中身はまったく違う。同じ製品かどうかは確かめられていない。素材・寸法・どの窓に使うか・収納袋の記載は、商品名と商品説明のどちらにも無く、「V字有り」の説明も無い。
販売ページの商品説明では、保証も返品も商品の発送日から7日以内で、取付日から数えるのではない。保証はイメージ違い・取り付けができない・傷などを理由にした交換には応じないとしている。返品・返金は理由を問わず(開封や取り付けの後でも)発送日から7日以内に限って受け付け、返送料は購入者の負担。保証の対象は商品だけで、工賃や車両の損害は保証しない。
同じ商品説明には「取付場所へ装着可能かどうかを必ずご確認の上、ご購入をお願い致します」とあり、取扱説明書は付かない。新品未使用でも、細かな傷・小さな塗装のはげ・錆・ほつれがある場合があるとも書かれている。
iQ KGJ10 サンシェード V字有り 傘型(発送日から7日の保証・返品の記載あり)
マグネット式(KGJ10・NGJ10 対応表記)
商品名は「車用サンシェード と互換性のある トヨタ IQ KGJ10 NGJ10 対応 サンシェード 車 フロント 遮光 断熱 磁気設計 車窓起降不影響 通気性 コンパクト収納(正面*2,対応トヨタ IQ KGJ10 NGJ10)」。販売ページの商品説明では、マグネット固定式で窓枠の金属部分に吸着し、吸盤式と違って吸盤の経年劣化や日差しで外れる煩わしさが無い、専用工具は要らず取り付け・取り外しが数秒で済む、としている。
生地は加厚塗銀布で、外側の塗銀層が熱を反射し、中間の断熱層が熱の伝わりを抑え、内側の黒色層が光を遮る多層構造とされている。外からの視線を遮るので車中泊や仮眠のときのプライバシー保護にも使えるとし、使わないときは折りたたんでグローブボックス・ドアポケット・シートバックポケットなどに収納できるとしている。
商品名と商品説明が食い違う
商品名には「フロント」とあるが、商品説明では、窓枠にマグネットで固定し、付けたままでも窓ガラスを開け閉めできる、ドライブスルーや駐車券の受け渡しで外さなくてよい、と説明している。フロントガラス用なのか前席のドアの窓用なのか、どちらとも言い切れない。枚数の手がかりは商品名の「正面*2」だけで、寸法の記載は無い。
また、マグネットが付く金属の窓枠が要るが、iQ KGJ10 の窓枠に付くかどうかはメーカーの適合表などでは確かめられていない(商品名の「IQ KGJ10 NGJ10 対応」は出品者の記載)。前席の窓に付ける使い方をするなら、JAF Mate Online の解説のとおり付けたまま走ると違反になるので、駐車中だけにして走り出す前に外す。
トヨタ iQ KGJ10・NGJ10 対応表記 マグネット式サンシェード
3商品の選び分け
フロントガラスの日よけとして使いたいなら、まずはチタン素材の傘型を選ぶ。フロントガラスに設置すると商品説明で書いているのはこの商品だけで、収納ポーチも付く。
届いてから合わなかったときの扱いを先に知っておきたいなら、保証の記載がある傘型を選ぶ。素材や使う窓の記載は無いが、返品の期限と返送料の負担が書かれているのはこの商品だけだ。
マグネット式は、車中泊の目隠しも兼ねたい人に向く。ただし、どの窓に付ける物かがはっきりせず、iQ の窓枠にマグネットが付くかも確かめられていないので、届いて試すまで使い方が決まらない商品と考えておいたほうがいい。
走行中は前席の窓に付けたままにしない
JAF Mate Online の解説では、運転席や助手席の窓ガラスにサンシェードを付けたまま走行すると、ドライバーの視界を妨げるので違反となり、反則金と違反点数1点の対象になるとしている(根拠として道路交通法第55条2項を挙げている)。カーフィルムでも、前面ガラスと運転席・助手席の窓ガラスは可視光線透過率70%以上が必要とされる(道路運送車両の保安基準第29条3項)。
後部座席の窓ガラスに付けることは禁止されていないが、振り返って後方を確かめるときに視界の妨げになるので、後部座席に同乗者がいないときは運転中は外すのが望ましい、と同じ解説は書いている。
フロントガラス用や前席の窓用のサンシェードは、駐車中に使う物として扱い、走り出す前に外して畳んでおく。マグネット式の商品説明はドライブスルーで外さなくてよいと書いているが、前席の窓なら外してから走る。外した物をしまう場所を決めておくと、付けたまま走り出すのを防ぎやすい。
届いたら最初に確かめること
寸法の記載が無い商品なので、届いた日に確かめておく。保証の記載がある傘型のように返品の期限を発送日から数える商品は、受け取った時点で期限の残りが短くなっている。
- 駐車中に、使う窓へ一度当てる
- ガラスの縁との隙間がどれくらいあるかを見る
- 開いたときに、ダッシュボードや室内の装備に当たらないかを見る
- 外した後にしまう場所を決める
よくある質問
走行中に運転席・助手席の窓に付けたままでよいか
よくない。JAF Mate Online の解説では違反になるとしているので、前席の窓に付ける物は駐車中だけ使い、走り出す前に外す。
NGJ10 でも同じ商品を使えるか
マグネット式は商品名に NGJ10 も併記しているが、出品者の記載だ。傘型の2商品の商品名は KGJ10 だけで、KGJ10 と NGJ10 で窓ガラスの寸法が同じかはカタログから確かめられないので、NGJ10 に合うとは言えない。
フロントガラスに合う大きさはどこで確かめるか
商品側に寸法の記載が無く、メーカーのカタログにもフロントガラスの寸法は載っていない。届いたら駐車中に当てて隙間と当たりを見るのが、今のところ唯一の確かめ方だ。
後ろの窓に付けるのはよいか
JAF Mate Online の解説では禁止されていないとしている。ただし後方を確かめるときの妨げになるので、後部座席に同乗者がいないときは運転中は外すのが望ましいとしている。
UVカットガラスが標準ならサンシェードは要らないか
カタログには UVカットガラスが「標準」とあるが、どの窓のガラスかは書かれていないので、それだけでサンシェードが要らないとは言えない。駐車中の日差しやまぶしさ、車内の暑さが気になるなら使う物として選ぶ。
iQ KGJ10 の関連記事
外したサンシェードの置き場所を考えるなら、荷室の収納の記事が参考になる。ほかの装備の記事もあわせて案内しておく。
買う前に見直す点のまとめ
- 傘型かマグネット式か、取り付け方を決めたか
- 商品説明に、どの窓に使う物かが書かれているか
- 返品の期限と、発送日から数えるかどうかを見たか
- 届いた日に、駐車中に当てて隙間と当たりを見る段取りがあるか
- 前席の窓・フロントガラスに付けたまま走らないよう、しまう場所を決めたか
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