ステラのスタッドレス用ホイールやナットを買い足すとき、スバル車だからと「スバル用」と書かれたナットを選ぶのは外しやすい選び方だ。現行型のステラ LA850F はダイハツからのOEM供給車で、ナットのねじ規格はスバル車の傾向をそのまま当てはめられない。ホイールのほうは、車種データサイトなどの掲載値で4穴・PCD100、純正は Z の14インチが14×4.5J・インセット45、ZS の15インチが15×4.5J・インセット45と載っている。
純正ホイールの数値早見表(PCD・インセット・ハブ径)
グレードとホイールの組み合わせはスバル公式のグレード別装備による。リム幅・インセット・PCD・ハブ径はスバルの公式諸元の値ではなく、車種データサイトやホイール通販などの掲載値だ。
グレード別の早見表
| グレード | 純正ホイール(公式装備) | タイヤ | リム幅・インセット(掲載値) |
|---|---|---|---|
| L・G | 14インチ・フルホイールキャップ | 155/65R14※ | 名指しの掲載は未確認 |
| Z | 14インチアルミ | 155/65R14 | 14×4.5J・45 |
| ZS | 15インチアルミ(切削) | 165/55R15 | 15×4.5J・45 |
※スバルの新型ステラの発表資料では、主要諸元に載るタイヤサイズは155/65R14と165/55R15の2種類で、公式装備ページでは165/55R15が ZS の装備として載る。L の155/65R14は名指しの掲載を確かめていない。
PCD・ハブ径・インセットの掲載元
- 4穴・PCD100、車体側のハブ径は54mm前後。車種データサイトの Cars Japan の掲載では、ステラ LA850F(Z・2WD)が PCD100・4穴・ハブ径54mm。ホイール通販のオートウェイの適合表でも、14×4.5J・インセット45・100×4 のホイールの適合車にステラ LA850F が載っている。
- Z の14×4.5J・インセット45は、Cars Japan が Z(2WD)の純正標準ホイールとして前後とも掲載し、海外のホイール適合データベース Wheel-Size の掲載でも LA850F の純正リムに4.5J×14・インセット45が挙がる。ZS の15×4.5J・インセット45は Wheel-Size の掲載だ。
- 海外のタイヤ・ホイール情報サイト Tire Wheel Guide のムーヴ(2025年式)の掲載では、ベース車ムーヴ(LA850S/LA860S)は全グレード4×100・ハブ径54.1mmで、自然吸気車が155/65R14・14×4.5・インセット45、ターボ車が165/55R15・15×4.5・インセット45とされる。
グレード別の純正ホイールとタイヤ
スバルの新型ステラの発表資料では、ステラはダイハツ工業からのOEM供給車と明記されている。現行型は2025年6月12日に発表され、グレードは L・G・Z・ZS の4つ。どのグレードにも2WDと4WDがある。
14インチ車(L・G・Z)
L と G は14インチのホイールにフルホイールキャップ、Z は14インチアルミホイールを装備する。Cars Japan は G(2WD)と Z(2WD)の純正タイヤを、どちらも前後同じ155/65R14と載せている。
注意したいのは L・G のホイール単体の値だ。この記事の材料では、L・G の純正ホイールのリム幅とインセットを名指しで載せた掲載は確かめていない(Cars Japan の G の掲載はタイヤサイズまで)。14×4.5J・インセット45を目安にするなら、それは Z の掲載値と Wheel-Size の LA850F の14インチの掲載値から当てはめた値だ。
15インチ車(ZS)
ZS はターボエンジンを積む最上級グレードで、15インチアルミホイール(切削)と165/55R15タイヤを装備する。
ベース車ムーヴのグレード別のタイヤサイズは次の記事にまとめている。
PCD・インセット(オフセット)・ハブ径の読み方
PCDと穴数
PCDはボルト穴の中心を結んでできる円の直径(mm)だ。穴数が同じでもPCDが違えばボルトの位置がずれるので、ホイールは付かない。
インセット(オフセット)
インセットは、リム幅の中心線からホイールの取り付け面までの距離(mm)。取り付け面が中心線より外側にあるのがプラス(インセット)でホイールは車体の内側に収まり、内側にあるのがマイナス(アウトセット)でホイールは外側に張り出す。
カープライムの解説によると、インセットは以前はオフセットと呼ばれていた数値で、2008年に国際基準に合わせて呼び名が変わった。検索で使う「オフセット」とホイールに表記される「インセット」は同じものを指す。
ハブ径
ハブ径はホイール中心の穴の直径(センターボア)。車体側のハブと隙間なくかみ合うと芯が出て、走行中のブレを抑えられる。ホイール側のハブ径が車体側より小さいと装着できず、大きすぎると芯が出ずにハンドルの振動につながる。
ナットは「スバル用」で選ばない
ねじの規格はメーカーで傾向が分かれる
タイヤ店のタイヤワールド館ベストのナット適合表では、「日産・スバル・スズキ」が M12×P1.25、「トヨタ・ホンダ・三菱・マツダ・ダイハツ」が M12×P1.5 と整理されている。ステラはスバル車だがダイハツからのOEM供給車なので、「スバル用」と書かれたナットをそのまま選ばない。
ベース車のムーヴ(LA850S/LA860S・2025年式)は、Tire Wheel Guide のムーヴ(2025年式)の掲載ではナット・ボルトのねじ規格が M12×1.5。一方で、ステラ LA850F 自体のねじ規格は、この記事の材料ではスバルやダイハツの公式資料で確かめていない(Cars Japan の LA850F の掲載もねじ径・ピッチの欄は空)。
だから、ナットを買い足す・替える前に、今付いているナットのねじ径とピッチ、二面幅、座面の形を、取扱説明書・販売店・ナット本体で確かめ、同じ規格の物を選ぶ。
座面の形はホイールに合わせる
ナットの座面にはテーパー座(60°)・球面座・平面座があり、ホイール側の穴の形と一致していないと正しく締まらない。テーパー座と球面座は見た目が似ているが互換性はない。社外ホイールの大半はテーパー座とされ、たとえばオートウェイの EMBELY S12 も60度テーパー座と表記し、ホイールと同じ形のナットが要ると注記している。
社外ホイールを選ぶときに確かめること
ハブ径とハブリング
社外ホイールは多くの車に付くよう、ハブ径を大きめに作る例が多い。その隙間はハブリングで埋めて芯を合わせる。ステラ LA850F が適合車に載るオートウェイの EMBELY S12(14×4.5J・インセット45・100×4)のハブ径は67.0mmで、車体側の54mm前後より大きい。この商品ページにはハブリングの要否の記載は無いので、要否は購入先に確かめる。
電動パーキングブレーキの注記
オートウェイの EMBELY S12 の適合表は、ステラ LA850F・LA860F を「電動パーキングブレーキ非搭載」の車に限って載せている(ムーヴ LA850S・LA860S も同じ注記)。スバル公式の装備ページでは、L はフットパーキングブレーキ、Z はオートブレーキホールド機能の装備が載る。公式装備で確かめたのはこの2点までなので、自分の車のパーキングブレーキの方式を確かめ、ホイール側の適合表の注記と照らしてから選ぶ。
確かめる順番
比べる軸は、PCDと穴数(一致が必須)、リム幅とインセット(純正からの差。小さくするほど外へ出る)、ハブ径(車体側以上か・ハブリングの要否)、座面の形、適合表に載る型式と注記の5つ。次の順で見ていけば漏れにくい。
- 車検証で型式(LA850F か LA860F か)と年式を確かめる
- PCD100・4穴に合うか
- リム幅とインセットが、純正の掲載値(Z の14インチは14×4.5J・インセット45、ZS は15×4.5J・インセット45)からどれだけ離れるか
- ホイール側のハブ径が車体側(54mm前後)以上か、大きければハブリングを使うか
- ナットのねじ規格と、ホイールの座面に合う形か
- ホイール側の適合表の注記(電動パーキングブレーキ非搭載など)に自分の車が当てはまるか
インセットの目安として、Wheel-Size は LA850F と LA860F のオフセット(インセット)の範囲を43〜47mmと掲載している。これは掲載値で、この範囲なら必ず装着できる・はみ出さないと保証する記載ではない。
ベース車ムーヴの数値は次の記事にある。
インセットを変えたときのはみ出しと保安基準
インセットを純正より小さくするほどホイールは外側へ出て、大きくするほど内側へ寄る。Cars Japan のシミュレーションの説明でも、タイヤが車体の内側に寄るほどサスペンション側との接触に注意し、外側に出るほどフェンダーからのはみ出しに注意する、という向きで示されている。
同サイトのシミュレーションの前提値は、ステラ LA850F(Z・2WD)で全幅1475mm、トレッド前1300mm・後1295mm。数値はカタログ値から計算したもので誤差を含むことがあり、車体を一律の形で計算しているため個体差によってはみ出すこともある、と同サイトは断っている。
保安基準では、ハンドルを直進にした状態でタイヤ中心から前方30度・後方50度の範囲について、タイヤ・ホイール・ホイールナット・センターキャップなどの回転部分のはみ出しが問われる。乗りものニュースの解説によると、2017年6月22日の改正で10mm未満のはみ出しが認められたのはタイヤだけで、ホイールやナットは対象外だ。インセットを純正より小さくしたり、リム幅を広げたりするときは、この点を確かめる。
ホイール交換の作業で守ること
Cars Japan はステラ LA850F(Z・2WD)のホイールの締付トルクを103N·mと掲載している。スバルの公式値として確かめた数値ではないので、作業時は取扱説明書の指定値を確かめ、トルクレンチで締める。ナットは、ホイールの座面に合う形の物を使う。
この記事の対象(型式・年式)と注意
この記事のホイールの掲載値は、Cars Japan で販売期間2025年6月〜2026年8月とされる型を対象にしたものだ。
スバルの改良モデルの発表資料では、2026年8月6日に発表された改良の中心は運転支援機能「スマートアシスト」の性能向上で、タイヤ・ホイールの変更についての記載は無い(変わっていない、とも書かれていない)。改良モデルの値は個別に確かめていない。
4WD車の型式は LA860F として、ホイール通販の適合表や海外のホイール適合データベースに載っている。ただし、この記事の材料では LA860F のホイールのリム幅とインセットを名指しで載せた掲載は確かめていない(Wheel-Size の LA860F の欄はリムの寸法が省略表示で、オフセット範囲43〜47mmだけが読める)。
先代のステラ(LA150F)とは型式が違う。先代のホイールやその掲載値をそのまま LA850F に当てはめず、商品側の適合表で LA850F(4WD は LA860F)を確かめる。先代の値は次の記事で扱っている。
よくある質問
先代 LA150F のホイールは付く?
型式が違うので、先代のホイールや掲載値をそのまま LA850F に当てはめない。付くかどうかは、商品側の適合表に LA850F(4WD は LA860F)が載っているかで確かめる。
ムーヴ用と書かれたホイールは使える?
ステラはムーヴのOEM供給車で、オートウェイの適合表ではステラ LA850F・LA860F とムーヴ LA850S・LA860S が同じ注記で並ぶ例がある。ただし「ムーヴ用」とだけ書かれた商品は、ステラの型式が商品側の適合表に載っているかを確かめてから選ぶ。販売店は、問い合わせ時に車検証の型式と年式を伝えるよう案内している。
スバル車用のナットは使える?
そのまま選ばない。ステラ LA850F はダイハツからのOEM供給車で、タイヤ店の適合表ではスバルは M12×P1.25、ダイハツは M12×P1.5 の側に整理されている。LA850F のねじ規格は公式資料で確かめていないので、今付いているナットで規格と座面を確かめてから選ぶ。
15インチにできる?
ZS の純正が15インチアルミ・165/55R15タイヤなので、15インチを考えるときの目安になる。ただし L・G・Z を15インチにした場合の装着可否(ブレーキやフェンダーとのすき間、電動パーキングブレーキの注記など)は、この記事の材料では確かめていない。ホイール側の適合表で型式とグレードの条件を確かめる。
まとめ
最初にやることは、車検証で型式と初度登録年月を確認することだ。この記事の掲載値は LA850F の2025年6月〜2026年8月の型が対象で、LA860F のリム幅・インセットや改良モデルの値は個別に確かめていない。
- 純正ホイールは L・G が14インチ・フルホイールキャップ、Z が14インチアルミ、ZS が15インチアルミ(スバル公式装備)
- 掲載値では4穴・PCD100、Z の14インチは14×4.5J・インセット45、ZS の15インチは15×4.5J・インセット45、車体側のハブ径は54mm前後。L・G の単体の値は名指しの掲載を確かめていない
- ナットは「スバル用」で選ばず、ダイハツからのOEM供給車であることを前提に、今付いているナットのねじ規格と座面で確かめる
- 社外ホイールは、ハブ径とハブリング・座面・適合表の注記(電動パーキングブレーキ非搭載など)を型式で確かめる
ホイール以外のパーツ選びは次の記事にまとめている。

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