4代目ステラのエアコンフィルターは、選択肢そのものがまだ多くない。そのうえで買うものが分かれるのは、自車がターボの ZS かどうかと、エアクリーナーも一緒に替えるかどうかの2点だ。この2点さえ決めてしまえば、あとは商品ページに自分の型式が書かれているものを選ぶだけで済む。
LA850F/LA860F で選べるのは実質3択
スバルが2025年6月に公開した新型ステラの発表資料によると、この世代のグレード構成は L・G・Z・ZS の4種類で、型式は LA850F と LA860F になる。商品ページにこの型式が明記されているエアコンフィルターは、いまのところイネックスの3点に絞られる。フィルター単品、NA 車用のエアクリーナーとのセット、ターボ車用のエアクリーナーとのセットだ。どれを買うかは、自車がターボの ZS かどうかと、エアクリーナーも同時に替えるかどうかで決まる。
| 製品 | 中身 | 対象グレード | Amazon実売価格(確認時点) |
|---|---|---|---|
| INEX エアコンフィルター単品 | フィルター1個 | 全グレード共通 | ¥980 |
| INEX セット AIRF87 | フィルター+エアクリーナー | L・G・Z(NA) | ¥2,360 |
| INEX セット AIRF86 | フィルター+エアクリーナー | ZS(ターボ) | ¥2,280 |
価格は変動するので、注文時にあらためて確認してほしい。
型式 LA850F と LA860F の読み方
ステラは2025年6月12日にフルモデルチェンジして4代目になり、この世代からリヤスライドドアを採用している。カタログ上の型式表記は 5BA-LA850F / 5BA-LA860F で、社外パーツの商品ページに書かれている「R7.6-」はこの世代を指す。
LA850F は2WD、LA860F は4WD
カタログ諸元では ZS の2WD が 5BA-LA850F で駆動方式は FF、5BA-LA860F 側は全グレードがフルタイム4WD と記載されている。つまり LA850F が2WD、LA860F が4WD にあたる。エアコンフィルターを選ぶうえでは、この2つを分けて考える必要はない。
車検証で自分の型式を確かめる
型式は車検証の型式欄で確認できる。5BA- のような記号の後ろが LA850F か LA860F であれば4代目だ。ここが LA150F や LA100F なら世代が違う。
2026年8月の改良モデルとの関係
スバルが2026年8月に公開したステラ改良モデルの発表資料では、運転支援機能スマートアシストの性能向上が中心で、衝突回避支援に横断中の自転車の検知が加わり、交差点での右折時対向車検知と右左折時歩行者検知が新たに搭載された。グレード構成は L・G・Z・ZS のままで、Z と ZS にアクティブマルチインフォメーションメーターが標準装備された。この資料に型式の記載はないので、型式の確認はやはり車検証で行う。
選択肢が少ない理由と、そのなかでの安全な選び方
公式の適合表で型式を確認できない
2026年8月時点で、ステラ LA850F/LA860F 用エアコンフィルターのスバル純正品番は特定できていない。フィルターメーカーが公開している適合品番検索でも、LA850F/LA860F の記載を確認できていない。特定の汎用品番がこの型式に適合すると断定できる材料が、いまは無い。
商品ページの型式表記をそのまま基準にする
そこで候補は、商品ページに型式と年式が明記されているものだけに絞る。番号で確実にしたいなら、スバル販売店で品番を照会するのが早い。
先代ステラ用は流用しない
通販で「ステラ用」として売られているエアコンフィルターの多くは、先代までの LA150F/LA160F や LA100F/LA110F を対象にしたものだ。車名が同じでも世代が違えば適合は別問題で、型式の数字だけが似ている他車種向けの製品についても同じ線を引く。
交換時期の目安と、距離が伸びていなくても替えるとき
距離と期間の早いほうで替える
スバルの公式サイトのよくあるご質問では、エアコンフィルターの交換時期の目安を 12,000km 走行ごと、または1年ごととし、どちらか早いほうで実施するよう案内している。あわせて「一部車種によって異なりますので、各取扱説明書をご覧ください」という注記が付いている。通勤距離が短い乗り方なら、距離より1年という期間のほうが先に来る。
においを感じたら距離に関係なく
同じ案内の中では、車内の不快なにおいを感じた場合や花粉の季節も、交換を検討する時期として挙げられている。走行距離が目安に届いていなくても、においが出たときや花粉の時期の前なら前倒しで替えてよい。
3択を比べる前に、見る軸をそろえる
比べる軸は4つある。商品ページに LA850F/LA860F と年式が書かれているかという適合表記の確かさ、ろ材に活性炭が入っているか、単品かエアクリーナーとのセットか、そして年1回替える前提でのランニングコストだ。
適合表記と、ろ材
今回の3点はいずれも適合表記が具体的で活性炭入りなので、この2軸では差が付かない。残る2軸で選ぶことになる。
毎年替えられる価格帯かどうか
エアコンフィルターは年に1回替える前提の消耗品だから、単発の価格差より、毎年買い替えられる価格帯かどうかで見るほうが実態に合う。高機能な製品を数年放置するより、手が届く価格帯のものを目安どおりに替えるほうが車内の空気の状態は保ちやすい。
ターボかどうかを確認するのはセットだけ
ターボ車か NA 車かの確認が要るのはセットを選ぶときだけで、単品を買うならこの区別は不要だ。
型式が明記された3製品の違い
フィルター単品で足りる場合
商品ページの記載によると、イネックスの単品はタイトルに「LA850F」「LA860F」「ステラ」「R7.6-」が明記された活性炭入りのキャビンフィルターで、フィルター側の品番表記は 014535-1660。説明には「ホコリや花粉をガードし、活性炭で抗菌・消臭」「交換時期の目安は1年」と書かれている。Amazon実売価格は確認時点で ¥980 だった。エアコンフィルターだけを替えたいなら、この単品が素直な選択になる。
INEX エアコンフィルター 単品(LA850F/LA860F ステラ 対応・活性炭入り)
NA 車用のセット AIRF87
同じイネックスから、エアコンフィルターとエアクリーナーを1台分まとめたセットが2種類出ている。AIRF87 は NA 車(ノンターボ)専用品で、商品ページのタイトルに「LA850F/LA860F」「ステラ」「R7.6-に対応」と明記されている。エアコンフィルター側の品番表記は単品と同じ 014535-1660 で、確認時点の Amazon実売価格は ¥2,360 だった。
INEX エアコンフィルター+エアクリーナー セット AIRF87(NA車ノンターボ用)
ターボ車用のセット AIRF86
AIRF86 はターボ車専用品で、こちらも同じ型式と年式が商品ページに明記されている。フィルター側の品番表記は AIRF87 と共通の 014535-1660 で、2種類の差はエアクリーナー側にある。確認時点の Amazon実売価格は ¥2,280 だった。
INEX エアコンフィルター+エアクリーナー セット AIRF86(ターボ車用)
届いたら現物を見比べる
3点とも商品ページに「車種により表示写真とフィルター形状が異なります」という注意書きがあり、単品側にはさらに「一部の車種は加工が必要な場合がございます」と書かれている。写真だけで形を判断せず、届いた現物と外した純正フィルターを見比べてから装着する。
単品とセット、どちらを買うか
エアクリーナーの交換目安は長い
エアクリーナーはエンジンが吸い込む空気をろ過する部品で、エアコンフィルターとは別物だ。スバルの公式サイトのよくあるご質問では、エアクリーナーについて軽自動車で約40,000kmごと、普通車で約50,000kmごとを目安としている。ホコリの多い悪路や砂地を頻繁に走るなど厳しい使われ方をした場合は汚れが早まるため、早めの交換がすすめられている。
走行距離で決める
納車から日が浅く距離も伸びていない個体なら、エアコンフィルター単品で足りる。目安に近づいている、あるいは中古で買って前回のエアクリーナー交換時期がわからない個体なら、まとめて替えられるセットのほうが手間と送料の面で合理的だ。
ターボは ZS。逆を買わないために
スバルが2026年8月に公開したステラ改良モデルの発表資料には「ZS のみターボエンジン搭載」と記載がある。カタログ諸元でも ZS は直列3気筒 DOHC 12バルブ インタークーラーターボで 64ps(47kW)/6400rpm、L と Z は過給機なしで 52ps(38kW)/6900rpm となっており、エンジン型式はいずれも KF 型だ。セットを買うなら ZS は AIRF86、L・G・Z は AIRF87。グレードがはっきりしないときは、車検証や納車時の書類、メーカーのカタログで確かめてから注文する。
交換作業の流れと、自分でやるときの注意
おおまかな流れ
スバルの公式サイトが案内している交換手順では、作業を販売店に依頼することをすすめたうえで、自分で行う場合の流れを挙げている。センターコンソール面に保護テープを貼る、グローブボックスのダンパーを引き抜いて外す、グローブボックスの両側面を内側に押し込んでストッパーを外して取り外す、ツメを押しながらフィルターを1cmほどまっすぐ手前に引き出す、手前を下に傾けてゆっくり引き出す、新しいフィルターは UP マークが上に向くように取り付ける、最後は逆の手順でグローブボックスを戻す、という順だ。
向きと、手順の出どころ
新品には上下の向きを示すマークが付く。ただしこの掲載例はレヴォーグの VN 型の手順で、車種・年式により異なると明記されている。ステラでの取り付け位置と実際の手順は、車種別の取扱説明書で確認してから始める。
販売店に頼む選択
公式の案内自体が、まず販売店への依頼を挙げている。内装を外す作業に慣れていないなら、素直に頼むほうが早い。
よくある質問
純正品番は公表されているか
2026年8月時点では特定できていない。フィルターメーカーの適合品番検索でも LA850F/LA860F の記載を確認できていないので、番号で買いたいならスバル販売店に照会するのが確実だ。
先代ステラや他車種のフィルターは使えるか
型式が違えば別物として扱う。LA150F/LA160F や LA100F/LA110F 向けとして売られている製品が LA850F/LA860F に使えるとは確認できていない。
交換しないとどうなるか
公式の案内では、走行距離の目安に加えて車内の不快なにおいも交換を検討する時期に挙がっている。詰まったまま使い続ける前提の部品ではない、と考えておけばよい。
自分で交換しても問題ないか
公式サイトが自分で行う場合の流れを公開しているので、作業自体は想定されている。掲載例が別車種である以上、位置と手順だけは取扱説明書で押さえておきたい。
まとめ:注文前に確かめる3点
- 商品ページに LA850F/LA860F と「R7.6-」が書かれているか
- セットを買うなら、自車が ZS(ターボ)か L・G・Z(NA)か
- 前回の交換から1年が経っているか、距離が目安に届いているか
この3つが埋まれば選ぶものは決まる。エアコンフィルターだけでいいなら単品、エアクリーナーもまとめて替えるなら自車のグレードに合うセットを選べばいい。
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