ルークスのラゲッジマットは、車名だけで選ぶと外れる。同じルークスでも2代目のデイズルークス、3代目、現行型では荷室の造りが違い、製品の適合表もそこで分かれているからだ。車検証に書かれた型式の4文字を先に確かめてから候補を絞れば、届いてから載らないという事態はほぼ避けられる。ここでは世代ごとに適合が明記された4製品を、覆う範囲と素材で並べて比べる。
世代と型式の早見表。まず自分の車を1行に当てはめる
日産のリコール届出情報と環境仕様書に記載された型式を並べると、ルークスは4世代に分かれる。
| 世代 | 車名 | 型式 | 時期 |
|---|---|---|---|
| 初代 | ルークス | ML21S | 2009年11月〜2013年2月 |
| 2代目 | デイズルークス | B21A | 2014年2月〜2020年2月 |
| 3代目 | ルークス | B44A / B45A / B47A / B48A | 2020年3月〜 |
| 現行 | ルークス | BB1A / BB2A / BB5A / BB6A | 3代目の後継 |
車検証の型式は「5AA-B44A」「5BA-BB1A」のように規制記号とハイフンが頭に付く形で書かれており、突き合わせに使うのはハイフンより後ろの4文字だ。ラゲッジマットの適合表もこの4文字で書かれていることが多い。日産の公式サイトは3代目を「BA1」、環境仕様書は現行型を「BA2」と表記しており、商品説明でこの呼び方が出てきたら世代の記号だと思えばよい。
初代のML21Sは、後述する4製品のどの適合表にも載っていない。初代に敷くなら車種専用品ではなく、荷室を実測して汎用品やカット対応品から探す形になる。
荷室の床は世代でも後席位置でも変わる
3代目について、日産は後席が320mm前後にスライドすると公表している(日産測定値との注記付き)。後席をどこに置くかで床の前後長が動くので、メジャーで測った1つの数字を頼りにマットを選ぶことはできない。現行型については、日産は荷室最大長を675mmと公表し、48L(高さ566×幅446×奥行き255mm)のスーツケースを4個積める例を挙げている。ただし公式ページには形状や大きさによっては積めない場合がある、数値は車両姿勢で若干異なる場合があるという注記が付く。この675mmは現行型の値で、旧世代の荷室寸法ではない。
もう1つ効いてくるのが床下だ。日産は現行型のラゲッジアンダーボックスについて、2WD車と4WD車で容量が異なると明記している。駆動方式で床下の造りが同じではないということなので、商品側が2WD用と4WD用を分けているならその指定に従う。現行型なら型式でも判別でき、BB1AとBB2Aが2WD、BB5AとBB6Aが4WDだ。
比べる軸は3つに絞る
どこまで覆うか
実際の製品は3段階に分かれる。荷室の床だけを覆うもの、床に加えて後席シートバックの背面まで覆うもの、床とシートバックに開口部のバンパーまで足したものだ。日産純正のラゲッジトレイはシートバック背面までをカバーすると説明されている。Levolvaのラゲッジルームカバーはメーカーが構成を公表しており、3代目向けがシートバック左部・右部、スライドフロアボード左部・右部、バンパーカバー付ラゲッジフロア部の5パーツ、2代目デイズルークス向けがシートバック左部・右部、バンパーカバー付ラゲッジフロア部の3パーツと、同じシリーズでも世代で覆う範囲が違う。汚れが床で完結する使い方なら床だけで足り、荷物の出し入れでバンパー上端を擦るのが気になるならバンパーまで覆う構成を選ぶ。
素材と成形
立体成形タイプはTPEやPVCを使い、縁が立ち上がって液体を受け止める。ブランドの公表仕様では、TPE品は表裏両面に3D凹凸溝と滑り止め加工を施し、耐汚れ性・耐摩擦性・難燃性・防水性に優れるとされ、汚れは濡れたタオルで拭き取れると案内されている。装着は荷室に置くだけだ。PVC品は高密度素材で水・泥・油をブロックし、ハサミでのカットに対応する製品もある(切ったら戻せないので、詰めるのは最終手段だ)。もう一方の防水生地タイプは畳んで持ち運べ、リヤシート通常時・片側フラット時・フルフラット時のいずれでも床を守るカバーとして設計されている。硬い立体マットは形が決まっている代わりにシートアレンジへの追従が弱く、布系はその逆という関係になる。
適合表がどこまで広いか
適合表が複数世代・複数車種にまたがる製品がある。たとえばあるTPEラゲッジマットは、現行型のBB1A/BB2A/BB5A/BB6Aに加えて40系ルークスのB44A/B45A/B47A/B48A(2020年3月〜)、デリカミニ2代目BA系、デリカミニ30系のB34A/B35A/B37A/B38Aまで同じ適合欄に並べたうえで、年式・グレード・オプション等により適合しない場合がある、購入前に荷室やマットの形状・年式とモデルを確認するように、とブランド自身が注記している。適合表が広いこと自体は欠点ではないが、その注記どおり自分の型式が明記されているかは自分で確かめる前提で選ぶ。
世代別のおすすめ4製品
| 製品 | 主な適合型式 | 覆う範囲 | 素材 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| ZQX 3D立体ラゲッジマット | BB1A/BB2A/BB5A/BB6A ほか | 床 | TPE | 5,016円 |
| RDRDN ラゲッジマット | B44A/B45A/B47A/B48A | 床 | PVC | 7,577円 |
| Levolva ラゲッジルームカバー B40系 | B44A系(デリカミニB30系と共通) | 床+シートバック+バンパー | 防水生地 | 14,720円 |
| Levolva ラゲッジルームカバー B21A | B21A | 床+シートバック+バンパー | 防水生地 | 12,630円 |
価格はいずれもAmazonの実売価格で、確認時点の値だ。日々動くので、買う前に商品ページで見直してほしい。
現行型(BB系)に敷くなら
現行型の床を守るだけなら、TPEの立体マットが手頃だ。適合欄には現行型の4型式が並び、置くだけで装着できる。3代目や兄弟車まで適合表が広いタイプなので、注文前に自分の型式が書かれているかを確認する。
ZQX 新型ルークス BB系専用 3D立体ラゲッジマット(TPE素材・置くだけ装着)
3代目(B44A系)を床だけ守るなら
3代目の4型式を適合に挙げたPVCの立体マット。高密度素材で水・泥・油をブロックし拭き取りで清掃できるとされ、ハサミでのカットにも対応する。荷室の一部に段差がある個体で微調整したいときの逃げ道があるのは、この素材の利点だ。
RDRDN ルークス40系 B44A/B45A/B47A/B48A 高耐久PVCラゲッジマット(カット調整対応)
3代目でペットや濡れた道具を積むなら
同じ3代目でも、シートバックの背面まで汚れが及ぶ使い方ならLevolvaの5パーツ構成が守備範囲で上回る。日本製で、バンパーカバーが付く。ただしメーカーは、デリカミニおよびekクロススペースのメーカーオプションである樹脂ラゲッジボードとPVC後席シートバックには装着できないと適合欄に明記している。純正オプションを付けている個体は、型式が合っていても除外条件まで読む必要がある。
Levolva B40系ルークス専用 防水ラゲッジルームカバー LVLC-49(日本製・5パーツ構成)
2代目デイズルークス(B21A)なら
2代目向けはシートバック左右とバンパーカバー付フロアの3パーツ構成。三菱のB11A ekスペース(カスタムを含む)と同じ品番でまとめられているので、商品名に他車種が並んでいても不安になる必要はない。B21Aの記載があるかだけを見ればよい。
Levolva B21Aデイズルークス専用 防水ラゲッジルームカバー LVLC-37(日本製・3パーツ構成)
純正という選択肢も同じ土俵に載せる
現行型の日産純正アクセサリーには、ラゲッジトレイがある。説明は「シートバック背面までカバー。汚れものや濡れた荷物の積載に便利です。」で、価格は22,550円(取付費込み・消費税込み)、適合は全グレード。ISO-FIXやi-Sizeのチャイルドシートを使う場合はテザーアンカーと干渉するため、後席シートバック部のトレイを取り外すよう案内されている。
同じく純正のラゲッジボードは58,080円(取付費込み・消費税込み)、全グレード対応で耐荷重は5kg。上下に収納が分かれて積める量は増えるが、荷物を載せて走るときはラゲッジネットの併用が必要で、ボード使用時は後席スライド量が減ると注意書きにある。
この価格と適合は現行型について公開されているもので、3代目以前の純正品の品番や価格は載っていない。旧型で純正を検討するなら、日産の販売店に品番と適合を確認する。現行型の金額をそのまま当てはめないほうがよい。
買う前の5手
- 型式を確定する。B21Aなら2代目デイズルークス、B44A/B45A/B47A/B48Aなら3代目、BB1A/BB2A/BB5A/BB6Aなら現行型。
- 駆動方式を確認する。現行型はBB1A・BB2Aが2WD、BB5A・BB6Aが4WD。
- 純正オプションの有無を見る。樹脂のラゲッジボードやシートバック保護材が付いていると、社外カバーが載らない例がある。
- 覆う範囲を決める。床だけか、シートバック背面までか、バンパーまでか。
- 候補製品の適合欄に、自分の型式が文字で書かれているかを確認する。
3番目を飛ばすと、型式は合っているのに現物が載らないという失敗が起きる。純正オプションは商品側の適合表では除外条件として小さく書かれていることが多いので、注文前に自分の荷室を一度覗いておく。
使い方から逆算する
買い物や日用品の運搬が中心で、汚れが床にとどまるなら床を覆う立体マットで足りる。ペットを乗せる、濡れた道具や長靴・傘を積むといった使い方では汚れが後席シートバックの背面まで届くので、シートバックまで覆えるものを選ぶ。荷物の出し入れでバンパー上端に当てやすい人は、バンパーカバーが付く構成が効く。
後席を倒して荷室を延ばす使い方なら、リヤシート通常時・片側フラット時・フルフラット時のいずれにも対応すると明記された防水生地タイプがシートアレンジに追従しやすい。防水加工の立体マットについては、ペットマットやアウトドア用途にも使えるとブランドが案内している。
よくある質問
デイズルークス(B21A)用のマットは現行ルークスに使えるか
型式が別物なので、B21A用として売られている製品を現行型のBB系に流用する前提では選ばない。適合欄にBB1A/BB2A/BB5A/BB6Aが書かれている製品を探す。
商品名にデリカミニやekスペースが並んでいるのはなぜか
三菱との兄弟車で荷室が共通だからだ。メーカーの適合情報では、3代目のB44A/B45A/B47A/B48Aと三菱のB34A/B35A/B37A/B38A、2代目のB21Aと三菱のB11Aがそれぞれ同じ品番でまとめられている。並んでいる車名の数は気にせず、自分の型式があるかだけを見る。
純正のラゲッジボードを付けていても社外マットは敷けるか
製品による。樹脂ラゲッジボードとPVC後席シートバックには装着できないと適合欄に明記しているメーカーもある。ボードの上に敷くのか床に敷くのかで話も変わるため、購入前に販売元へ現状を伝えて確認するのが早い。
届いたマットに折り癖がついていたら
立体マットは折り畳んだ状態で発送されることがあり、ブランドも輸送中に折り癖が残る場合があると事前に案内している。対処法として、到着後にお湯やドライヤーなどで温めると元の形状に戻り設置しやすくなる、と同じ案内の中に書かれている。すぐ不良と決めず、温めて平らにしてから敷き直す。
初代ルークス(ML21S)に合うものはあるか
ここで挙げた4製品の適合表にML21Sの記載はない。車種専用品ではなく、荷室を実測して汎用品やカット対応品から選ぶことになる。
まとめ
覆う範囲で候補を1つに絞ってから、その製品の適合欄で自分の型式を最終確認する。この順番で進めば迷いは短い。床だけ守れば足りる現行型のBB系ならZQXのTPEマット、3代目でシートバックまで守りたいならLevolvaの5パーツ構成、2代目デイズルークスのB21Aなら同シリーズの3パーツ構成が起点になる。型式は車検証の4文字、駆動方式はBB1A・BB2Aが2WDでBB5A・BB6Aが4WD。この2つを手元に控えてから商品ページを開けば、適合欄を読むのは1分で済む。
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