商品ページに「ヴォクシー90系ハイブリッド対応」と書いてあっても、それだけで自分の車に付くとは限らない。90系は純正センターコンソールの形がインパネ一体型と独立型に分かれていて、販売元はこの形状ごとに適合を分けて指定している。年式とパワートレインの2つだけで決めてしまうと、届いてから収まらないことになる。自分の車の中央部分がどの形なのかを先に確かめれば、候補は数点まで一気に減る。
絞り込みは3段階|ヴォクシー向け4製品の早見表
見る順番は決まっている。1つめが年式で、2022年1月以降の90系か、2014年1月から2022年1月までの80系か。2つめがパワートレインで、ガソリン車かハイブリッド車か。3つめが純正センターコンソールの形状で、インパネ一体型か、独立型か、そもそも付いていないか。製品名を見るのはこの3つが決まってからでいい。
| 製品 | 対象の代数 | パワートレイン | 純正コンソール形状の指定 | 実売価格 |
|---|---|---|---|---|
| LIMSTYLE 90/95系用 | 90系 | ハイブリッド | S-Z専用(ガソリン車は非対応) | 12,784円 |
| Auto Spec 90系用 | 90系 | ハイブリッド | インパネ一体型・独立型を分けて指定 | 14,980円 |
| emblem・M 90系用 | 90系 | ハイブリッド | 形状区分の記載なし | 13,904円 |
| LIMSTYLE 80系後期用 | 80系後期 | ハイブリッド | 独立型の装着車専用 | 10,486円 |
価格はAmazonの実売価格で、2026年8月29日の確認時点の値。在庫と同じく動くので、購入時の表示を見てほしい。この4つで対象がいちばん広いのはAuto Specの90系用、いちばん狭いのはLIMSTYLEの90系用(ハイブリッドS-Z専用)だ。
純正の中央収納は90系と80系で中身が違う
90系はコンソールボックスもトレイも星印つきの装備
トヨタの取扱説明書(90系ヴォクシーの収納装備一覧)によると、コンソールボックスには星印が付き、グレードやオプションによって装備の有無があると注記されている。同じ90系でも、純正コンソールボックスが付いている車と付いていない車がある。別枠でセンターマルチトレイも星印つきで載っていて、こちらは取っ手をもって小物入れを引き出し、さらにカップホルダーを引き出す構造だ。中央まわりの純正装備は、車によってこの2種類のどちらか、あるいはどちらも付かない形に分かれる。
型式も控えておきたい。トヨタ系の車種情報サイトが公開するグレード一覧では、90系のグレードはS-ZとS-Gの2系統で、それぞれにガソリン車とハイブリッド車がある。型式はガソリンがMZRA90W・MZRA95W、ハイブリッドがZWR90W・ZWR95W。乗車定員はS-Zが7名、S-Gに7名と8名の設定がある。
80系の収納装備一覧にコンソールボックスの項目はない
トヨタの取扱説明書(80系ヴォクシーの収納装備一覧)では、載っている収納装備はグローブボックス・カップホルダー・ボトルホルダー・小物入れ・助手席シートバックティッシュポケット。フロントシート間のコンソールボックスは項目として出てこない。90系の同名ページにはこれが加わっている。取扱書に項目がないというだけで、全グレード・全オプションでの非設定まで確かめたわけではないので、最後は実車を見て判断してほしい。80系の型式は、ガソリンがZRR80W・ZRR85W・ZRR80G、ハイブリッドがZWR80W・ZWR80Gだ。
販売元の適合表記は3つの書き分けで読む
同じ「90系ハイブリッド用」でも、指定の細かさは販売元でまるで違う。
インパネ一体型と独立型で選ぶ製品が変わる
販売元が公開している適合情報によると、ある90系向け製品は、ハイブリッド車のうちインパネ一体型センターコンソールボックスの車(S-Z、ノアのZ)と、独立型センターコンソールボックスの車(S-G、ノアのG)を分けて指定している。中央部分がインパネから続いた一体の形か、独立した箱の形かで、注文する側が変わる。
ガソリン車とハイブリッド車で分かれる製品がある
別の90系向け製品は、ハイブリッド車のS-Zグレード専用で、ガソリン車には非対応と明記されている。80系向けの製品も、独立型センターコンソールボックスの装着車専用で、未装着の車やインパネ一体型が装着されている車には非対応、さらにハイブリッド車専用でガソリン車には非対応としている。どちらの販売元も、年式・グレード・オプションによって適合しない場合があるとしたうえで、購入前にセンターコンソール形状を確認するよう求めている。グレード名が合っていれば必ず付く、という読み方はできない。
適合表記はノアと共通で書かれていることがある
適合表記に出てくるXグレードは、グレード一覧のヴォクシー側には掲載されていない。ノアと共通の表記だからで、車名の違いを踏まえずにグレード名だけで拾うと判断を誤る。
書き方が薄い製品もある。ある90系向け製品の説明は「ヴォクシー90系・ノア90系」「ハイブリッド」までで、グレード名も純正センターコンソールの形状区分も載っていない。この手の製品は、自分の車の中央部分を写真に撮ったうえで販売元に問い合わせてから決めるほうが安全だ。
適合が絞れたあとに比べる4つの軸
置くだけか、純正トレイに差し込むか
販売元の説明では取り付け方式が大きく2通りある。運転席と助手席の間に置き、底面の強力なテープで固定するタイプと、純正コンソールトレイの上に差し込むタイプ。どちらも工具や車体の加工は不要とされている。純正コンソールが付いていない車で選べるのは、置くだけのタイプのほうだ。ただし固定はテープと現車採寸のフィット感に頼ることになる。
電源ポートは前だけか、後席側にもあるか
前面に急速充電のType-CソケットとQC3.0のUSBポートを1個ずつ備えるタイプがある一方、正面にType-C 1個・USB 1個・シガーソケット差し込み口1個を持ち、さらに後部にもType-C 1個・USB 2個を増設して前後から充電できるタイプもある。後席の人も使うなら後者。後部座席側の上部に穴を設けて純正機能をそのまま使えるようにした、と説明する製品もあり、純正側の端子が中央後方にある車ではこの逃げの有無が効いてくる。
照明は消灯できるかを見る
7色を切り替えられて5秒の長押しで消灯するタイプ、単色で4段階の明るさ調整ができるタイプ、3秒長押しで消灯するタイプがある。いずれもフタを開けると内部が自動でブルーに点灯する。夜間の見やすさより、光らせない設定にできるかで選ぶ人もいる。
表皮とクッションの素材
表皮は合成皮革(PUレザー)に低反発クッションを組み合わせたものが中心で、販売元は耐摩耗性・耐水性や肘を置いたときの疲労軽減を挙げている。木製パーツを組み合わせた製品もある。肘置きとして使う時間が長い人ほど、クッションの厚みと表皮の手触りが効く。
4製品を適合の軸ごとに比べる
電源機能付きを選ぶなら、1年以内の不具合・不適合・初期不良に対する製品保証や、交換用スペアヒューズ2個の同梱といった記載も見ておきたい。
90系ハイブリッドS-Z専用|LIMSTYLE
適合をS-Zに限定している分、対象がはっきりしている。ガソリン車には非対応と明記されているので、自分の車がハイブリッドかどうかだけ先に確かめればいい。S-Zのハイブリッドに乗っていて迷いたくないなら、この一択で話が早い。電源ポートと調光つきの照明を備え、表皮は合成皮革と低反発クッションの組み合わせだ。
LIMSTYLE ノア・ヴォクシー90/95系 コンソールボックス(ハイブリッドS-Z専用)
90系ハイブリッドの一体型・独立型どちらにも|Auto Spec
インパネ一体型(S-Z)と独立型(S-G)を分けて指定しているタイプで、この4製品では対象がいちばん広い。後部座席側の上部に穴を設けて純正機能をそのまま使えるようにしたと説明されており、中央後方に純正の充電端子がある車と相性がいい。S-Gに乗っていて選択肢が少ないと感じている人はここから見るといい。
Auto Spec ヴォクシー・ノア90系 専用アームレスト付きコンソールボックス(ハイブリッド車)
80系後期の独立型コンソール装着車用|LIMSTYLE
80系後期で、独立型センターコンソールボックスが付いているハイブリッド車が対象。未装着の車とインパネ一体型の車、そしてガソリン車は対象外なので、まず実車の中央部分を見てから注文することになる。姉妹車まで対応をうたっており、エスクァイアの80系後期では純正アームレストより約5cm低くなると販売元が注記している。天面の高さ差まで書いているぶん、説明は細かい。
LIMSTYLE ノア・ヴォクシー80系後期 コンソールボックス(独立型コンソール装着車用)
90系向けの置くだけタイプ|emblem・M
「ヴォクシー90系・ノア90系」「ハイブリッド」までの記載で、グレードと形状区分の指定は載っていない。木製パーツを組み合わせた見た目と、置くだけで済む手軽さが持ち味だ。適合条件が細かく書かれていないぶん、注文前に自分の車のセンターコンソール形状を伝えて問い合わせるひと手間はかけたい。
emblem・M ヴォクシー90系・ノア90系 専用コンソールボックス
置く前に確かめる安全と純正機能
エアバッグがふくらむ場所を覆わない
トヨタの取扱説明書のSRSエアバッグの警告には「エアバッグがふくらむ場所を覆うようなアクセサリーを使用しないでください」とあり、作動時にアクセサリーが干渉すると正常に作動しなかったり誤って作動したりするおそれがあると書かれている。シートやシート表皮を含む部品まわりの修理・取りはずし・改造は、トヨタ販売店に相談せずに行わないよう求めてもいる。フロントシートの間に物を置くときは、この2点を守れる置き方かどうかが最初の関門になる。個々の製品が展開範囲にかからないかまでは、販売元と販売店に確かめてほしい。
走行中はフタを閉じる
取扱説明書は、収納装備を使わないときはフタを必ず閉じるよう警告している。急ブレーキや急旋回で開いたフタが体に当たったり、収納物が飛び出したりして事故につながるためだ。同じ警告は90系と80系の両方にある。フタが確実に閉まる構造かどうかを製品選びの条件に入れる理由がここにある。あわせて、メガネ・ライター・スプレー缶を収納の中に放置しないようにとも書かれている。熱による変形やひび割れ、爆発やガスもれが理由だ。
純正の充電端子を塞いでいないか
トヨタの取扱説明書(90系ヴォクシーのその他の室内装備)には、充電用USB Type-C端子がDC5V/3A(消費電力15.75W)の充電専用でデータ転送はできないこと、配置がインストルメントパネル・コンソールボックス後方・大型サイドテーブルであることが書かれている。後ろ2つは星印つきで、装備の有無がグレードやオプションで変わる。純正コンソールボックスの後方に端子がある車では、社外品が端子や後席側からの操作を塞がないかが確認点になる。
純正の収納を使い切る手もある
対応品が見つからないときは、もともとある収納から埋めていく。セカンドシートの中央は仕様で変わり、90系はシートバックテーブル・サイドテーブル・大型サイドテーブル・格納式センターボックスが星印つきで併記されている。80系は7人乗り車が折りたたみ式サイドテーブル(3kg以上のものを置かない)、8人乗り車が格納式センターボックス(倒して使用する)だ。8人乗りなら中央の格納式センターボックスを起こすだけで小物置きが1つ増える。
よくある質問
自分のヴォクシーに純正コンソールボックスが付いているか、どう確かめる?
実車の運転席と助手席の間を見る。フタを開けられる箱があればコンソールボックス、引き出す小物入れとカップホルダーならセンターマルチトレイだ。判断がつかない装備は、車台番号を伝えればトヨタ販売店に照会できる。
ガソリン車とハイブリッド車で同じ製品を使える?
製品による。ハイブリッド車専用でガソリン車には非対応と明記している製品があり、今回の4つはいずれもハイブリッド車を対象にしている。車検証の型式を見て、90系ならガソリンのMZRA90W・MZRA95Wか、ハイブリッドのZWR90W・ZWR95Wかで判断できる。
80系向けの製品を90系に流用できる?
販売元は年式と純正コンソール形状を指定して適合を出しているので、代数をまたいだ流用は前提にされていない。80系向けは独立型の装着車専用、90系向けは90系のコンソール形状に合わせて設計されている。自分の代数に合う製品から選ぶ。
置くだけのタイプは走行中にずれない?
底面の強力なテープで固定する設計で、工具や加工なしで付けられる。固定力はテープと現車採寸のフィット感しだいなので、装着後にしばらく走って動きが出ないかを見ておきたい。
純正のUSB端子は使えなくなる?
車と製品の組み合わせによる。90系は充電用USB Type-C端子の配置にコンソールボックス後方が含まれ、ここは星印つきで装備の有無が分かれる。後部座席側の上部に穴を設けて純正機能を残したと説明している製品もあるので、端子の位置と製品側の逃げを見比べてから決める。
まとめ|3段階で絞ってから機能で選ぶ
年式(90系か80系か)、パワートレイン(ガソリンかハイブリッドか)、純正センターコンソールの形状(インパネ一体型・独立型・非装着)。この3つで候補を絞り、そのあとに設置方式と電源・照明・素材で1つに決める。型式と初度登録年月がはっきりしないなら、車検証を開くところから始めてほしい。形状区分の書かれていない製品や、判断がつかない装備は、注文前に販売元へ問い合わせる。
S-Zのハイブリッドなら
LIMSTYLE ノア・ヴォクシー90/95系 コンソールボックス(ハイブリッドS-Z専用)
、80系後期で独立型コンソールが付いているなら
LIMSTYLE ノア・ヴォクシー80系後期 コンソールボックス(独立型コンソール装着車用)
から見ていくのが、遠回りの少ない順路だ。
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