ヴォクシー スピーカーおすすめ 90系と80系で違う交換場所

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純正の音に物足りなさを感じてスピーカーを探し始めると、まず目に入るのはフロントドア用の17cm製品だろう。ところが90系ヴォクシーでは、パーツメーカーが示す推奨構成にフロントドアの交換スピーカーが1つも出てこない。80系向けの情報をそのまま当てはめて買うと、想定していた場所に付かない買い物になる。世代と純正スピーカーの数、この2つを先に押さえるところから始めたい。

目次

90系と80系では、替える場所そのものが違う

カロッツェリアの車種別スピーカーセレクトで年式を切り替えると、同じヴォクシーでも提案される構成の起点が入れ替わる。90系はダッシュボード位置の車種専用スピーカーから、80系はフロントドアの17cm交換から組み立てるという違いだ。

世代 まず替える場所 足していく場所 先に確認すること
90系(2022年1月〜) ダッシュボードの車種専用スピーカー リアドア/リアドアピラー部トリム/荷室床・助手席足元 純正スピーカーの数、ダッシュボードのグリルの有無
80系(2014年1月〜2021年) フロントドアの17cm リアドア/リアドアピラー部トリム/荷室床・シート下 インナーバッフルの要否

90系(2022年1月〜)の推奨構成

カロッツェリアの車種別スピーカーセレクトによると、90系では3通りのプランが示される。プラン1はトヨタ車専用スピーカー TS-H100-TY(9cm 2ウェイ)と助手席足元のパワードサブウーファー TS-WX010A。プラン2はノア/ヴォクシー専用スピーカー TS-H100-NV(8cm クロスアキシャル2ウェイ)にリアドアの TS-F1750(17cmコアキシャル2ウェイ)と荷室床の TS-WX400DA。プラン3は TS-H100-NV にリアドアピラー部トリムのサテライトスピーカー TS-STX510-B と荷室床の TS-WX70DA を組み合わせる。3プランとも、フロントドアの交換スピーカーは含まれない。

80系(2014年1月〜)の推奨構成

一方の80系は、3プランすべてがフロントドアの交換から始まる。プラン1はフロントドアの TS-F1750S(17cmセパレート2ウェイ、ウーファー用ブラケット同梱)とシート下の TS-WX140DA。プラン2はフロントドアの TS-C1740S(17cmセパレート2ウェイ)にリアドアの TS-F1750 と荷室床の TS-WX400DA。プラン3は TS-C1740S にリアドアピラー部トリムの TS-STX510-B と荷室床の TS-WX70DA。TS-C1740S には「別途インナーバッフルの購入が必要になります」という注記が付く。80系の結果ページには車種専用のサウンドチューニングキット UD-S701(メーカー希望小売価格7,150円・税込)も併載されている。

買う前に、自車の純正オーディオ構成を見分ける

90系は純正スピーカーの数で選べる製品が分かれる。ここを飛ばすと、適合外の車種専用スピーカーを買ってしまう。

ダッシュボードのグリルで見分ける

カロッツェリアの製品情報に記載された適合条件では、90系は「12スピーカー付車」「6スピーカー付車」と、「ダッシュボード(インストルメントパネル)にスピーカーグリルのない4スピーカー付車」に分かれる。つまりダッシュボード上にスピーカーグリルがあるかどうかが、そのまま見分け方になる。グリルのない4スピーカー付車は、TS-H100-NV も TS-H100-TY も適合から除外される。ディーラーオプションのダブルトゥイーターシステム車も、どちらの車種専用スピーカーでも除外だ。

TS-H100-NV は8cmのクロスアキシャル2ウェイで、適合は「ヴォクシー(R4年1月〜現在:12スピーカー付車/6スピーカー付車用)」、取付位置は純正のダッシュボード位置、メーカー希望小売価格は27,500円(税込)。TS-H100-TY は9cmの2ウェイで、こちらは取付後にロータリー機構で音の向きを調整できる。

ディスプレイオーディオの世代と画面サイズ

トヨタ自動車の発売時のニュースリリースによれば、90系のノアとヴォクシーは2022年1月13日発売で、ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)は8インチ、Plus は10.5インチに車載ナビを加えた構成になる。自車がどちらの画面かは、年式とあわせて仕様を絞り込む手掛かりになる。なお純正スピーカーの数はこのリリースには書かれていないので、数の確認はパーツメーカーの適合条件のほうを見る。

サイズと、交換に必要になる取付部品

アルパインの車種専用スピーカー適合表では、80系ヴォクシー(ZRR80W/ZRR85W/ZRR80G/ZRR85G・H26年1月〜現在)のフロントドアの純正スピーカーサイズが16cmと記載され、社外スピーカーは車種専用インナーバッフル KTX-Y175B または KTX-Y171HB を介して取り付ける形になっている。取付位置の行はフロントドアのほか、ルーフ(5×9inch)、ダッシュボード、リアスライドドアがある。

同じ適合表にヴォクシーとして載っているのは AZR60G/AZR65G、ZRR70系、そして80系までで、90系(ZWR90W/ZWR95W/MZRA90W/MZRA95W)の行は存在しない。90系のドア側の口径と必要なインナーバッフルは、この適合表からは確認できない。90系でドアを替えたい場合は、購入前にメーカーの適合情報と販売店で自車の年式・グレードを確認してほしい。

インナーバッフルは何をする部品か

インナーバッフルは「ドアとスピーカーの間に装着することでユニットを確実に固定。音の干渉を防ぎ、手軽に音質を向上させることができます」と説明される部品だ。ヴォクシーの検索結果に出てくるのは、高剛性MDFのスタンダードパッケージ UD-K531(16cm、17cm用・メーカー希望小売価格4,400円税込)と、メタルインナーバッフルのプロフェッショナルパッケージ UD-K621(17cm用・同13,200円税込)。ドアに社外品を入れるなら、スピーカー本体と同時に予算へ入れておく部品と考えていい。

配線を切らずに済ませる変換ハーネス

もう1つが取付キット(変換ハーネス)だ。カスタムフィットスピーカー用のスピーカー取付キット UD-K121 は2個1組でメーカー希望小売価格3,300円(税込)。商品ページには「車種、年式、グレード取付けるスピーカー、また純正オーディオシステムによっては上記の取付キットが使用できない場合や、簡単な加工が必要な場合もあります。」という注意書きが添えられている。本体価格だけで予算を組むと足りなくなる。

なお80系の純正スピーカーはリベット止めで、取り外しにはリベットの処理が要る。適合表には16cmサイズを付けるときにバッフルボード内側へ付属のスポンジテープを貼る指示もある。同じ「付く」でも、トレードイン・取付け可・鉄板開口部拡大加工・鉄板部ネジ穴加工と段階が分かれている点は頭に入れておきたい。

セパレートとコアキシャル、どちらを選ぶか

カロッツェリアが公開しているスピーカーの選び方の解説では、判断軸は「鮮明な高音域が欲しいならセパレートスピーカー、コストや取付性を優先するならコアキシャルスピーカー」と整理されている。

セパレートが向く人

セパレートは高音域を担当するトゥイーターが独立しており、遮蔽物の少ないダッシュボード上などに置くことで音像が上がる。高音域ほど指向性が強く真っすぐ進むため、耳の直線上に近い位置にトゥイーターがあるほど鮮明に聴こえる。普段の音楽をより良い音で聴きたい人、この先サブウーファーやアンプまで考えている人はこちら。

コアキシャルが向く人

コアキシャルは中低域のウーファー部とトゥイーターが一体で、ほぼ同軸から音が鳴る。ドア部で取付けが完結するので作業も短く済む。手軽に音を上げたい人、リアの交換を考えている人向けだ。フロントはセパレート、リアはコアキシャルという組み方はメーカーの解説でも紹介されていて、実際80系のプランでもフロントがセパレート2ウェイ、リアドアがコアキシャルの TS-F1750 になっている。

同じメーカーでもシリーズで作りは違う。トゥイーターの角度調整はVシリーズがボールジョイント機構、Cシリーズがロータリー機構、Fシリーズは可動式台座。ネットワーク部のアッテネーターによる3段階調整はV・Cシリーズが対応し、Fシリーズは非対応だ。付けた後に音の出方を追い込みたいかどうかで選び分けるといい。

90系ヴォクシーに買えるスピーカーと配線部品

90系のドアに入れるなら、車種専用をうたう設計品を選ぶのが手堅い。ファクトリーダイレクトの fd-to-exb65wf-321 は、商品名の表記で90系ヴォクシー(R04.01以降)向けの6.5インチ/17cmクラスの専用設計品とされ、変換ケーブルが付属する。取付部品が同梱される分、別途ハーネスを買い足す手間が減る。Amazonの実売価格は確認時点で15,000円だった(価格は変動する)。

ファクトリーダイレクト 専用設計スピーカー fd-to-exb65wf-321(90系ヴォクシー用・17cm・変換ケーブル付属)

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ハーネスが付かない製品を選ぶなら、変換ケーブルは別で用意する。OTORAM のスピーカー変換ケーブルは、商品名の表記で90系ノア/ヴォクシー(MZRA90W/MZRA95W/ZWR90W/ZWR95W)用の2本セット。車両側の配線を切らずに社外スピーカーへつなげるので、純正へ戻したくなったときにも都合がいい。実売価格は確認時点で1,099円。

OTORAM スピーカー変換ハーネス 2本セット(90系ノア/ヴォクシー用)

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80系ヴォクシーに買えるスピーカー

80系はフロントドアが主戦場になるぶん、選択肢の考え方は素直だ。ファクトリーダイレクトの fd-to-b65wf-to87 は、商品名の表記で80系ヴォクシー(H26.01-R03.09)向けの6.5インチ/17cmクラスの専用設計品で、「純正交換」「カプラーON」「トレードイン」と記載されている。トレードインは純正スピーカーの位置にそのまま入れ替える形式を指し、汎用品にインナーバッフルとハーネスを足していく買い方と比べて部品点数が減る。実売価格は確認時点で14,000円だった。前述のとおり純正側はリベット止めなので、外す工程だけは手間を見ておきたい。

ファクトリーダイレクト 専用設計スピーカー fd-to-b65wf-to87(80系ヴォクシー用・17cm・カプラーON)

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交換の次に効いてくる増設

スピーカーを替えたあとに伸びしろが残るのは、推奨構成が示している増設先だ。リアドア、リアドアピラー部トリム、荷室床やシート下、助手席足元。90系ならリアドアの TS-F1750 やサテライトスピーカー TS-STX510-B、パワードサブウーファーが該当する。

このときネックになるのが電源の取り出しだ。ZEROLIBERTY のスピーカー分岐ハーネスは、商品名の表記で90系ノア/ヴォクシー(R4/1〜)のディスプレイオーディオ車向けとされ、アンプ・サブウーファー・トゥイーターを付けるときの電源取り出しに使う。実売価格は確認時点で3,780円。増設まで見据えるなら、スピーカー本体と一緒に段取りしておくと二度手間が減る

ZEROLIBERTY スピーカー分岐ハーネス(90系ディスプレイオーディオ車・電源取り出し用)

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内張りの外し方や配線の取り回しは、ドラレコ取り付けの手順とほぼ同じ要領になる。

付ける前に必ず確かめること

車種別スピーカーセレクトの結果ページには「車両のグレードや仕様変更等により、取付可否や必要な部品等が異なる場合があります。また取付時に加工が必要な場合があります。」「ご購入前に詳細を販売店、もしくはJUST FIT取付情報にて必ずご確認ください。」と明記されている。同じ90系・80系でも、グレードや年式で結論が変わりうる前提で読むということだ。

商品名に車種名や型式が書かれていない汎用スピーカーは、その表示だけでは付くかどうか判断できない。口径が同じでも取付ネジ位置・取付深さ・純正オーディオ側の仕様で結論が変わるためだ。汎用品を候補に入れるなら、車種専用の取付キットやインナーバッフルとセットで適合を確かめる

もう1つ、アルパインの適合表には、専用アンプを別体で持つ9スピーカーのサウンドシステム装着車はスピーカーインピーダンスが異なるため取り付けできない、という但し書きがある。この注記がどの世代の行に紐づくかまでは今回の資料では特定できていないが、純正で上位のサウンドシステムが付いている車は社外スピーカーがそもそも入らない場合がある、という一般的な注意として受け取っておきたい。

よくある質問

純正が4スピーカーでも交換できる?

ダッシュボードにスピーカーグリルのない4スピーカー付車は、TS-H100-NV と TS-H100-TY のどちらも適合から外れる。ダッシュボード位置の車種専用スピーカー以外、たとえばドアやリア側の交換・増設を軸に組むことになる。ディーラーオプションのダブルトゥイーターシステム車も同じく除外だ。

90系のフロントドアには何cmが入る?

今回参照したアルパインの適合表には90系の行がなく、口径は確認できていない。この記事でも断定は避けている。90系のドアを替えるなら、車種専用をうたう製品の適合表記を確認したうえで、販売店にも年式・グレードを伝えて照合してほしい。

コアキシャルとセパレート、初めてならどっち?

取付性とコストを優先するならコアキシャル、高音の鮮明さと音像の高さを取りにいくならセパレート。1台目の交換で作業も自分でやるなら、ドア部で完結するコアキシャルのほうが躓きにくい。

配線は切らないと交換できない?

車種専用の変換ハーネスや、カプラーONをうたうトレードイン品を使えば、車両側の配線を切らずに接続できる。ただしメーカー側も、車種・年式・グレードや純正オーディオの仕様によって取付キットが使えない場合や簡単な加工が要る場合があると書いている。

まとめ

買う前に確認するのは、この順番でいい。

  • 自車が90系か80系か(90系ならダッシュボードのスピーカーグリルの有無も見る)
  • 純正スピーカーの数と、ディーラーオプションのダブルトゥイーターシステム車でないこと
  • 替える場所を決める(90系はダッシュボードとリア側、80系はフロントドアの17cm)
  • 本体以外に要る部品を洗い出す(インナーバッフル、変換ハーネス)
  • 販売店またはメーカーの適合情報で、年式・グレードごとに最終確認する

世代を取り違えなければ、あとは音の好みと予算の話に落ちる。ドア部で完結させたいか、トゥイーターの位置まで詰めたいか。そこを決めてから製品を選べば、部品が余ることも足りなくなることもない。

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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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