デイズ B43W タイヤ交換 ジャッキポイントとトルク98N・m

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冬タイヤへの履き替えを自分でやろうとデイズ B43W の荷室を開けても、標準の装備のままならジャッキとスペアタイヤは見当たらない。デイズの取扱説明書のとおり、この車にはどちらも標準で積まれておらず、専用のジャッキを用意して自分で作業するか、販売会社や整備工場に任せるかで段取りが分かれる。自分でやるなら、ジャッキを掛ける位置と、ナットに合う工具と締める力を先に押さえておけば、作業の途中で手が止まらない。

目次

ジャッキアップポイントとナットの要点

作業の前に知っておきたい答えを先にまとめる。

項目 内容 出典
ジャッキアップポイント 取扱説明書の図の矢印の位置(文字での位置の説明は無い) デイズの取扱説明書
ホイールナット M12・ピッチ 1.5mm・ナットサイズ(2面幅)21mm 日産の公式 FAQ(AA1型)
締め付けトルク 98N・m(10kg・m) デイズの取扱説明書
締め付けトルク(幅) 88〜108N・m(9〜11kg・m) 日産の公式 FAQ(AA1型)
ジャッキ・スペアタイヤ 標準では積まれていない デイズの取扱説明書

ナットは 21mm の工具で外し、本締めは取扱説明書の 98N・m に合わせる。98N・m は FAQ の 88〜108N・m の幅の中に入る値だ。

作業の前に:積まれていない物と用意する物

標準で積まれていない物

デイズの取扱説明書では、スペアタイヤとジャッキは標準で搭載されていない。停止表示板(停止表示灯)と輪止めも標準では積まれていないので、必要に応じて用意する。工具とタイヤ応急修理キットはラゲッジルーム(荷室)に格納されている。工具の種類や発炎筒の位置は、万一のときに困らないよう前もって見ておきたい。

ジャッキは専用品をディーラーオプションで

取扱説明書は、ジャッキアップをするならこの車両専用のジャッキを準備し、詳しくは日産販売会社に相談するよう案内している。取扱説明書の項目名も「ジャッキの取り出しかた(ディーラーオプション)」で、ジャッキは販売店で付ける用品の扱いだ。専用のジャッキが手元に無いなら、まず販売会社に相談するところから始める。

パンクのときは応急修理キット

スペアタイヤもジャッキも標準で積まれていないので、デイズの取扱説明書はパンクしたときはタイヤ応急修理キットで応急修理をするよう案内している。ここから先の手順は、季節の履き替えのように専用のジャッキを用意して落ち着いて作業する場面に向けたものだ。

専用ジャッキを積んでいる車での取り出し方

ジャッキ(ディーラーオプション)を積んでいる車では、荷室のラゲッジボードを持ち上げて取り出す。2WD車は、取り出すときに後席シートを車両の前方へスライドさせる。車種カタログの掲載では型式 5BA-B43W は駆動方式 FF(2WD)なので、B43W は後席を前へスライドさせてから取り出す。

ラゲッジボード付き車では、ジャッキとボードを内装部品に当てない(傷がつくおそれがある)。使った後は元の場所に戻す。デイズの取扱説明書は、車室内に放置すると思わぬ事故につながるおそれがあるとしている。後席のスライドの操作は次の記事にまとめている。

ジャッキアップポイントは取扱説明書の図で確かめる

ポイントは図の矢印の位置

デイズの取扱説明書の「ジャッキアップポイント」の項目では、図の矢印が示す箇所がジャッキアップポイントで、前後・左右などを文字で説明した記載は無い。正確な位置は、車に付いている冊子か日産のサイトの Web 版の取扱説明書の図で確かめる。ジャッキアップポイント以外にジャッキを掛けると、車体が変形するおそれがある。目分量で当てず、図を開いて車体と見比べてから掛けるのが確実だ。

ジャッキを掛ける前に守ること

デイズの取扱説明書がジャッキを使うときに守るよう挙げている事項は次のとおり。

  • この車両専用のジャッキを使い、他車のジャッキは使わない(この車両用のジャッキも他車に使わない)
  • 平らで硬い場所に駐車して作業する
  • 使う前にパーキングブレーキをかけ、セレクトレバーを P にする
  • 輪止めなどで車両を固定する
  • ジャッキの上下に台やブロックなどを入れない
  • 作業の前に人と荷物を車から降ろす

取扱説明書は、ジャッキをタイヤ交換とタイヤチェーンの脱着以外には使わないよう警告している。

用意する工具の選び方

工具は、ナットの規格と締め付けトルクの値から選ぶ。

  • 21mm に合うレンチまたはソケット(ナットの2面幅が 21mm)
  • トルクレンチ:設定できる範囲に 98N・m(FAQ の幅なら 88〜108N・m)が入り、21mm のソケットを付けられるもの
  • 輪止め:標準では積まれていないので作業の前に用意する。取扱説明書では、石や木片で代用することもできるとしている
  • この車両専用のジャッキ

タイヤ交換の手順

1. 停めて輪止めをする

作業の妨げにならない、平らで硬い場所に停め、乗員と荷物を降ろす。やわらかい地面の上では、ジャッキが倒れて事故になるおそれがあるのでジャッキアップしない。

ジャッキを当てる位置と対角のタイヤに輪止めをする。取扱説明書では、前輪を上げるときは後輪の後ろ側、後輪を上げるときは前輪の前側に置く。傾斜地で作業せざるを得ないときは、対角のタイヤの下り側に輪止めを置いて車が動かないようにする。

2. ナットを少し緩めてからジャッキで上げる

JAF の案内では、ホイールキャップが付いていれば外し、タイヤが地面に着いたままの状態でホイールナットを少しだけ緩めておく。

次に、ジャッキにジャッキハンドルバーとジャッキハンドルをセットする。手でジャッキを回して、上部がジャッキアップポイントに接するまで合わせ、ジャッキハンドルを回してタイヤが地面から少し離れるまで持ち上げる。

デイズの取扱説明書は、ジャッキの扱いについて次の点を挙げている。ジャッキアップしたときは車両の下に絶対に入らない(ジャッキが外れると重大な傷害のおそれ)。ジャッキアップ中はエンジンを始動しない。ジャッキハンドルバーは確実にジャッキハンドルの穴に差し込み、回すときは手を離さないよう握る。

3. タイヤを替えて仮締め

ナットを外してタイヤを替え、ナットを付ける。JAF の案内どおり、タイヤのぐらつきがなくなるまで 2〜3回に分けて仮締めする。

4. 下ろしてから本締め

車体を下ろしてジャッキを外してから、規定のトルクで本締めする(次の節)。工具とジャッキは、使った後に元の場所へ収納する。

締め付けトルクと本締めの仕方

デイズの取扱説明書(Web版の「タイヤ・ロードホイールを交換するときは」)では、ホイールナットの締め付けトルクは 98N・m(10kg・m)。日産の公式 FAQ(デイズ 2019年3月フルモデルチェンジ〜・AA1型)では 88〜108N・m(9〜11kg・m)と幅で案内されていて、98N・m はこの幅の中に入る。トルクレンチは取扱説明書の 98N・m に合わせればよい。

JAF の案内では、締めすぎるとボルトが折れるおそれがある。本締めにはトルクレンチを使うのがよく、トルクレンチが無いときは、できるだけ早くガソリンスタンドや整備工場で規定のトルクに締めてもらう。

履き替えるタイヤとホイールの規格

14インチの欄と15インチの欄

日産の公式 FAQ の表(デイズ AA1型)では、タイヤは2種類ある。

欄 タイヤ ホイール FAQ の表で当たるグレード
14インチ 155/65R14 75S 14×4.5J B・S・X・ハイウェイスターX 系など
15インチ 165/55R15 75V 15×4.5J ハイウェイスターGターボ系(2023年11月以降のアーバンクロム系も含む)。2019年3月・2021年1月・2022年9月からの各表では、ハイウェイスターX 系のメーカーオプションも

同じ FAQ の表(2019年3月〜2026年7月の各表)では、ホイールは 14インチ・15インチとも PCD 100mm・穴数 4・インセット 46mm、ハブ穴径は 56mm(一部のグレードは「確認中」)。タイヤの空気圧は全期間・全グレードで 240kPa(2.4kgf/cm²)とされている。

ホイールの材質はグレードと年式で違う。FAQ の 2019年3月〜2026年7月前の表では B・S がスチール、X とハイウェイスター系がアルミ。2026年7月〜の表では B・X がスチール、ハイウェイスターX 系などがアルミだ。

車種カタログの掲載では、型式 5BA-B43W はエンジン BR06(水冷直列3気筒DOHC・660cc・過給器なし)のガソリン車。B43W として掲載されている S(2020年8月〜2022年9月、2023年9月〜2024年6月)、X ビームスエディション(2024年12月〜2025年6月)、X とハイウェイスターX(2026年7月〜)は、いずれもタイヤが前後 155/65R14 だ。ただし FAQ の 2019年3月・2021年1月・2022年9月からの各表には、ハイウェイスターX 系の 15インチのメーカーオプションもあるので、B43W だから 155/65R14 と決めつけず、自分の車で確かめる。

自分の車のサイズの確かめ方

デイズの取扱説明書の案内どおり、タイヤサイズは運転席ドア開口部のタイヤ空気圧表示で確かめる。ロードホイールのサイズは、取扱説明書の巻末のサービスデータに載っている。

冬タイヤとホイールを用意するときの注意

タイヤは4輪そろえる

デイズの取扱説明書では、タイヤの交換は 4輪とも同時期に行い、必ず指定サイズで同一の銘柄・パターン(溝模様)のタイヤを付ける。指定サイズ以外のタイヤ・ロードホイールは絶対に取り付けない(安全性が損なわれ、思わぬ事故につながるおそれ)。摩耗差の大きいタイヤ、前輪または後輪だけへの冬用タイヤ、サイズや種類の違うタイヤを混ぜての装着も避ける。

ホイールとナットの注意

取扱説明書では、他車のロードホイールはリムサイズやインセットが同じでも使えない場合があり、手持ちのホイールを使うときは販売会社に相談する。アルミホイールには荷重制限があるので、交換するときも販売会社に相談する。交換した後はホイールバランスを必ず取り直す。バルブキャップは日産純正品を使い(純正品以外は腐食して固着し外れなくなる場合がある)、工具などで締め付けない。

日産の純正アクセサリーの案内では、14インチアルミホイール(14×4.5J・インセット 46)はボレロ・ハイウェイスターGターボ系・ハイウェイスターX 系・X にはホイールナットが同梱されるが、S には同梱されない(車両標準のナットを共用しない場合は、別に純正の標準ナットを用意する)。15インチアルミホイール(15×4.5J・インセット 46)はナットが同梱されない。ホイールロックセットを一緒に付けるときのナットの選び方にも、ホイールごとの注記がある。純正以外のホイールに替えるときも、ナットが合うかは販売会社やホイールの販売元に確かめる。

冬の備えとしては、ワイパーも同じ時期に見直しておきたい。

やってはいけないこと

ここまでに挙げた取扱説明書の警告・注意と JAF の案内のうち、作業の場で外せないものを並べる。

  • やわらかい地面でジャッキアップする
  • ジャッキアップポイント以外にジャッキを掛ける
  • ジャッキの上下に台やブロックを入れる
  • ジャッキで上げた車の下に入る
  • ジャッキアップ中にエンジンを掛ける
  • 指定サイズ以外のタイヤ・ロードホイールを付ける
  • ナットを締めすぎる
  • ジャッキをタイヤ交換とタイヤチェーンの脱着以外に使う

よくある質問

車載ジャッキはどこにある?

標準では積まれていない。取扱説明書ではジャッキはディーラーオプションの扱いで、積んでいる車は荷室のラゲッジボードを持ち上げて取り出す。

締め付けトルクは98N・mと88〜108N・mのどちらに合わせる?

取扱説明書の 98N・m に合わせればよい。日産の公式 FAQ の 88〜108N・m の幅の中に入る値なので、どちらの案内とも食い違わない。

手持ちの汎用ジャッキは使える?

取扱説明書は、この車両専用のジャッキを使い、他車のジャッキは使わないよう求めている。手持ちのジャッキがデイズ B43W に使えるかは確かめられていないので、使う前に販売会社に相談する。

パンクしたらどうする?

スペアタイヤが標準で積まれていないので、取扱説明書の案内どおり、荷室のタイヤ応急修理キットで応急修理をする。

冬タイヤ用ホイールは何を合わせればいい?

日産の公式 FAQ の表(2019年3月〜2026年7月の各表)の PCD 100mm・穴数 4・インセット 46mm と、指定サイズ(運転席ドア開口部の表示)が手掛かりになる。ただし他車のホイールは同じ数字でも使えない場合があるので、販売会社に相談して決める。

履き替えのついでに見ておきたいことは?

季節の履き替えに合わせてオイルの交換時期も確かめておくと、手入れの予定をまとめやすい。交換の後に走って気になる音が出たときは、場面ごとに原因を絞る記事が参考になる。

まとめ

  • まず実車で、運転席ドア開口部のタイヤ空気圧表示を見て、いま付いているタイヤのサイズを確かめる。書類では車検証で型式が B43W かを見ておく
  • 取扱説明書の「ジャッキアップポイント」の図を開き、車体の掛ける位置と見比べる
  • ジャッキはこの車両専用のものを用意し、ナットは 21mm の工具で外して 98N・m で本締めする
  • ジャッキが無い・作業に不安があるときは、販売会社や整備工場に任せる
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この記事を書いた人

車種別パーツ適合情報サイト「パーツ選び.com」の編集部。タイヤサイズ・エンジンオイル量・ワイパー適合・フィルター型番など、2,400本以上の記事と全80車種対応の早見表を公開中。適合値はメーカー公式の諸元・取扱説明書や部品メーカーの公式適合表で確認したものを優先し、確認できない数値は載せない方針で運営しています。

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