デイズのワイパーを買い替えるとき、フロント用の600mmと300mmを2本そろえたところで終わってしまい、リヤが拭けないまま残っている車をよく見かける。B43Wはリヤワイパーも付いていて、そのリヤだけは長さも取付形状もフロントとは別系統になっている。まずフロント2本とリヤ1本の計3本が交換対象だと押さえたうえで、それぞれ何を買えばいいのかを順に確定させていく。
フロント600mm・300mm、リヤ305mmが基準値
日産純正部品ブランドPITWORKの適用車種別一覧表によると、2019年3月以降のデイズのフロントワイパーは運転席側が600mm、助手席側が300mm。リヤは305mmで、こちらは品番AY004-HAA1Rが割り当てられている。フロント2本はUフック、リヤは樹脂センターピンという別の取付形状に分類されているので、長さだけ合わせても付かない組み合わせがある。
| 位置 | 長さ | 取付形状 |
|---|---|---|
| フロント運転席側 | 600mm | Uフック |
| フロント助手席側 | 300mm | Uフック |
| リヤ | 305mm | 樹脂センターピン |
日産が公開しているデイズの主要装備一覧では、フロント車速感知無段間けつ式ワイパーとリヤ間けつ式ワイパー(リバース連動付)がどちらも全車標準装備とされている。グレードでリヤの有無が分かれる車ではないので、交換を考えるときは最初から3本ぶんで見積もっておけばいい。
純正の品番と価格を基準に見る
社外品を選ぶときも、純正の品番表が長さと形状の基準になる。同じ適用表と部番別価格表から、ブレード本体と替えゴムを分けて並べておく。
ブレード(本体)の品番
| 位置 | 品番 | 長さ | 希望小売価格(税込) |
|---|---|---|---|
| 運転席 | AY002-Z600R-01 | 600mm | 2,805円 |
| 助手席 | AY001-Z300R | 300mm | 1,595円 |
| リヤ | AY004-HAA1R | 305mm | 1,705円 |
フロント2本は部番別価格表で取付タイプ「Uフック」に分類されている。市販品でU字フック、あるいはUクリップと書かれているものが同じ形状にあたる。価格は2024年10月現在の表に載っていた値で、予告なく変更される旨が同表に書かれている。
替えゴム(リフィール)の品番
| 位置 | 品番 | 長さ | 希望小売価格(税込) |
|---|---|---|---|
| 運転席 | AY020-AW60W | 600mm | 1,155円 |
| 助手席 | AY020-TW30W | 300mm | 880円 |
| リヤ | AY020-TE30W | 300mm | 880円 |
品番の中ほどにあるAW・TW・TEは断面と端末の形を表す記号で、AWは8mm幅のツインレール、TWは6mm幅で端末12mmの標準ツインレール、TEは樹脂ヨーク対応でストッパーなしのツインレールを指す。長さが同じでも記号が違えば別物なので、替えゴムは長さだけで選べない。同表には超撥水タイプの対応品番もあり、そちらは全アイテム同一価格の1,826円(税込)と記載されている。
B43Wという型式の位置づけ
日産が公開しているデイズの主要諸元では、2代目の車名型式は2WDが5BA-B43W・5AA-B44W・4AA-B45W、4WDが5BA-B46W・5AA-B47W・4AA-B48Wの6種類とされている。B43Wはこのうち2WDのS・Xグレードに対応する型式で、ハイウェイスターX系がB44W、ターボ系がB45W、4WD側も同じ順に並ぶ。
B43WからB48Wまでサイズは共通
PITWORKの適用表では、この6型式が1行にまとめられた状態で600mm/300mmの品番が示されている。駆動方式やターボの有無でワイパーの長さは分かれていないので、600mm×300mmという組み合わせはB43W固有の値ではなく、2代目デイズ全体で共通の値として扱われている。
車検証で型式を確かめておく
購入前に確かめるのは車検証の型式と初度登録年月の2点だけでいい。B43W〜B48Wのいずれかで2019年3月以降なら上の表の値がそのまま当てはまる。それより前の年式は先代のB21Wにあたり、品番も長さも別の行になる。
買う前に決める3つのこと
長さが分かっても、そのまま買い物かごに入れると外すことがある。確認する順番を決めておくと迷わない。
長さと取付形状を先に確定する
フロントは600mmと300mm、取付形状はU字フック。ここが合っていない製品は他がどれだけ良くても付かない。商品名にB43Wと並んでいても、長さと形状の表記は別に見ておきたい。
本体ごとか替えゴムだけか
ブレードは金属フレームを含む本体一式、替えゴムはゴム部分だけの部品だ。フレームに錆やガタつきが出ているなら本体ごと、ゴムの拭きスジだけなら替えゴム、という切り分けでいい。PIAAは交換の目安としてブレードを年1回、替えゴムを半年に1回としており、両者は消耗の速さが違う部品として扱われている。
セット内容が何本ぶんか
フロント2本セットなのか、リヤを含む3本セットなのかで買い足しの要否が変わる。フロント2本セットを買った場合、リヤは別に手当てすることになる。
B43Wに使えるワイパー4点
Amazonで販売中の製品から、フロント用ブレード3点と替えゴムセット1点を挙げる。いずれも掲載情報を確認した時点のもので、価格や在庫の状態は変わる。
フロント2本ぶんのブレード
商品ページの掲載内容によると、ASIN B09LLVHL4Zは「デイズ対応 B43W エアロワイパー 2本セット」として掲載され、600mm×300mmの組み合わせ、U字フック、グラファイト加工と表記されている。ブランドはPartsMAX。フロント2本ぶんで、リヤは含まない。車種名と型式が商品名の先頭に出ているので、適合の当たりを付けやすい1点だ。
デイズ対応 B43W エアロワイパー 2本セット 600mm×300mm U字フック
同じくフロント2本ぶんで、ASIN B0FX5H9W9Qは「デイズ 40系 B43W B44W B45W B46W B47W B48W 対応 3段式 エアロワイパー 左右2本セット」として掲載されている。600mm×300mm、U字フックの表記で、ブランド表記はノーブランド品。適用表と同じ6型式が商品名に並んでいるので、自分の車検証の型式がB43W以外だった人でも照合しやすい。
デイズ 40系 B43W〜B48W 対応 3段式エアロワイパー 左右2本セット 600mm×300mm
ASIN B0DRNG24KGは「ワイパーブレード雨用ワイパー フロント2本」として掲載され、対応表記は「デイズ H31.3-/B43W/B44W/B45W/B46W/B47W/B48W」、品番表記は「sg60x1 m30x1」。この60と30が600mmと300mmに対応する。ブランド表記はノーブランド品で、確認した時点では今回の4点のなかで掲載価格がもっとも低かった。商品名にある「NWB共同開発品」は出品者側の表記で、メーカーの適合表で裏づけが取れているわけではない。
日産 デイズ H31.3- 対応 雨用ワイパーブレード フロント2本
替えゴムでそろえる場合
替えゴムだけを替えたい場合はASIN B0CYSWTD2F。「デイズ B43W B44W ekワゴン クロス ワイパー 替えゴム 適合サイズ フロント2本 リア1本 計3本 交換セット」として掲載されているゴム部分のみの商品で、リヤぶんを含む3本構成になっている。ブランドはワイパー研究所。ただし新車時の純正ブレードが付いている前提の適合表記で、本体をすでに社外品へ替えた車に付くかどうかは製品ごとに変わる。
デイズ B43W 用 ワイパー替えゴム フロント2本+リア1本 計3本セット
リヤはフロント用を流用できない
リヤの純正ブレードAY004-HAA1Rは305mmで、取付タイプは樹脂センターピンに分類されている。フロント用のU字フックブレードとは掛かる相手が違うため、フロント用の600mmや300mmをリヤに回すという発想はここで捨てたほうがいい。
しかもワイパーメーカーNWBが公開している交換手順では、リヤの樹脂タイプは一定の角度にならないと外れない形状で、強い力を加えると取付部が破損するおそれがあるとされている。リヤ専用ワイパーには2種類のタイプがあるとも書かれているので、外す前にどちらなのかを目で確かめておきたい。
交換のやり方
ワイパーメーカーNWBが公開している交換手順に沿って進める。共通の注意として、作業は必ずエンジンを止めてから行い、ガラスとボンネットを保護するため柔らかい布を敷いてから始めるよう案内されている。
フロント(Uクリップ)
アームが立てられる構造ならアームを静かに立て、ガラスにタオルなどの布を敷く。アームが立たない構造なら、作業しやすい位置までワイパーを作動させて止める。ワイパーを斜めに傾けてクリップのストッパーを指で押し込み、押し込んだままスライドさせて外し、アームを静かに戻す。付けるときはアームのU字部分にクリップ部を合わせて引っ掛け、引き上げて「カチッ」という音を確認する。カバー付きのUクリップなら、マイナスドライバーなどでカバーを上げてからスライドさせ、取り付け後にカバーを閉めて装着を確かめる。
リヤ
アームを持って静かに立て、ワイパーをゆっくり回転させながら外す。布を敷いてアームを戻したら、新しいブレードを斜めに傾けながら組み付け部へ差し込み、回転させて組み付ける。最後に前後左右へ動かして固定を確認する。差し込む向きと角度が合っていないまま力をかけないことだけ守ればいい。
替えゴムだけを替える場合
外す前にワイパー後端部のストッパーを確認し、ワイパー本体をしっかり持って後端のゴムをつかんで引き抜く。付けるときはクリップの向きとゴムの挿入方向を確認し、ストッパーのない先端側から爪に差し入れてスライドさせ、すべての爪に通す。後端のストッパー部分に爪が引っかかるまで押し込み、前後に動かしてロックされていることを確かめる。
PIAAは取り付け後の確認として、ガタつきがないか見ること、ウォッシャー液を出しながら数回作動させて拭き取り状態を見ることを挙げている。交換前にガラス面の砂やホコリ、油膜、虫を落としておくことも同社の注意事項に入っている。
交換時期と車検での見られ方
目安は本体1年・ゴム半年
PIAAはブレードを年1回、替えゴムを半年に1回の交換としており、NWBの交換手順の資料でも同じ間隔がすすめられている。新品に替えても拭き取りが直らないときは、PIAAが挙げているようにアームのねじれや圧力不足が原因のこともある。ゴムを2回替えても改善しないなら、アーム側を疑う番だ。
法令が求めているのは拭けること
道路運送車両の保安基準 第45条(窓ふき器等)では、前面ガラスの直前の視野を確保できるものとして告示で定める基準に適合する自動式の窓ふき器を備えることが求められている。同条の第2項では洗浄液噴射装置とデフロスタの装備も定められている。条文が問うているのは製品の銘柄ではなく、前が見通せる状態に拭けているかどうかだ。純正でも社外品でも、そこが満たされているかで見られることになる。
社外品に替えた後で詰まるところ
適用表に載っている替えゴムの品番は、新車時に付いている純正ワイパーに対応するものだ。本体ごと市販品へ交換すると、その後に適合する替えゴムの品番は適用表の品番とは変わり、装着できない場合がある。NWBは、本体を交換したらどこの商品を買ったかを忘れずにメモしておくよう案内している。
ブレードを社外品にした人は、次の替えゴムをその製品の対応表から選ぶという運用に切り替わる。純正品番のメモだけ残しておいても次では使えないので、購入履歴か箱を取っておくのが早い。あわせてNWBは、適用表に記載のない車両には交換を行わないこと、ゴムに油脂類やボディーコート剤などのケミカル類が直接付着しないようにすることも挙げている。付着するとゴムが変形・変質し、拭き性能の低下やビビリにつながるとされている。
よくある質問
ハイウェイスターやターボでもサイズは同じですか
PITWORKの適用表では2019年3月以降のデイズがB43WからB48Wまで1行で扱われており、フロントは600mm/300mmで統一されている。ただしその行には「エマージェンシーブレーキ付車用」という注記が付いている。先代のB21Wでは2014年11月から2016年10月の区間が2段に分かれ、この装備の有無で600mm/300mmと525mm/350mmに長さそのものが分かれていた実例がある。装備差でワイパー長が変わりうる車種なので、購入前に現車のワイパーを実測しておくと確実だ。
リヤにフロント用のワイパーは付けられますか
リヤは305mmで取付タイプも樹脂センターピンに分類されており、Uフックのフロント用とは別系統になる。長さを近づけても取付部が違うので、リヤはリヤ用として選ぶことになる。
替えゴムだけの交換でも大丈夫ですか
フレームが傷んでいなければ替えゴムだけで足りる。交換の目安も本体が年1回、ゴムが半年に1回と分かれている。ただし本体をすでに社外品へ替えている場合、純正基準の替えゴム品番はそのまま使えるとは限らない。
同じ品番が使える車種はほかにありますか
同じ適用表では、日産サクラ(B6AW)のワイパー品番がデイズと同一で記載されている。運転席AY002-Z600R-01、助手席AY001-Z300R、リヤAY004-HAA1Rの3点がそのまま並んでいるので、両方を持っている家庭ならまとめ買いが効く。
まとめ
買いに行く前に、いま付いているワイパーを外して長さと取付部の形を自分の目で見ておく。600mm・300mm・リヤ305mmという3つの数字と、フロントはUフック、リヤは樹脂センターピンという形状の違いが現物と一致していれば、あとは製品を選ぶだけだ。車検証の型式確認はその裏取りとして添えれば足りる。
迷ったらフロントは本体ごと、リヤは状態を見てから。フレームに錆やガタつきがなく拭きスジだけならゴム、それ以外は本体を替えるという基準で決めれば外さない。
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