真夏の駐車場に戻ると、ハンドルもダッシュボードも素手で触れないほど熱くなっている。初代デイズ(B21W)でこれを和らげるなら、まずフロントガラス用を1枚用意するのが基本で、見るべきは覆う範囲・固定方式・収納の形・対応表記の粒度の4つだ。ただし通販に並ぶ「B21系」「B21A/B21W」という表記は、型式の文字列が一致していれば必ず収まるという意味ではない。最後は商品ページの実寸表記と自車の採寸で決める。
B21W 向けに見つかった4点の早見表
今回、B21W 向けとして販売されている製品から4点を選んだ。フロントガラス用が3点、サイドガラス用が1点という内訳になる。
| 製品 | 覆う範囲 | 方式 | 商品名の対応表記 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| SAWAKAKI | フロント1枚 | 記載なし | デイズ B21A B21W | ¥3,050 |
| BLUESEATEC 折り畳み式 | フロント1枚 | 折り畳み式・吸盤不要 | 1代目 B21A/B21W | ¥3,180 |
| BLUESEATEC 傘式 | フロント1枚 | 傘式 | 1代目 B21A/B21W | ¥3,580 |
| EJEZM | サイド4枚組 | 磁石で着脱 | デイズB21W/デイズルークスB21A | ¥2,250 |
価格はいずれも Amazon の実売価格で、確認時点の値。時間とともに動くので、買う前に商品ページで見直してほしい。方式や対応表記の欄は、商品名に書かれている記載をそのまま拾ったものだ。
下がるのはダッシュボードの表面温度のほう
サンシェードに何を期待するかを先に揃えておきたい。JAF が行った真夏の車内温度のテストが、条件別の実測値を公表している。2012年8月、埼玉県戸田市の駐車場で、晴天・外気温35度のもと、駐車条件を変えた5台を正午から4時間置いて測ったものだ。
停めているあいだの車内の空気はほとんど変わらない
公表値では、サンシェードを装着した車の車内最高が50℃、対策なしで車体色が白の車が52℃。公表値から計算すると、その差は2℃にとどまる。JAF はこのテストのまとめとして、人や動物が耐えられない温度になり、車内温度の上昇を防ぐことはできない、と書いている。サンシェードは車内を涼しくする道具ではない、というのが出発点になる。
はっきり下がるのは日が当たる面
一方、ダッシュボードの最高温度は、サンシェード装着が52℃、対策なし(白)が74℃。公表値から計算した差は22℃で、こちらは桁が違う。日射が直接当たる面と、その下の内装を守る道具だと考えると使いどころが定まる。なお、この測定は温度だけを扱っており、紫外線と内装の変色の関係を示したものではない。
この数値を軽自動車にそのまま当てはめない
テスト車両はミニバンで、軽自動車のデイズで測った値ではない。ガラス面積も室内容積も違うので、同じ差が出ると考えないほうがいい。方向として「空気より面」が効くと読むにとどめる。
自分のデイズが初代 B21W かを先に確定させる
デイズには初代と2代目があり、車体そのものが別物になる。買う前に世代を確定させておく。
車検証の型式欄で見分ける
中古車カタログの型式一覧では、初代が DBA-B21W、2代目が 5BA-B43W・5BA-B46W・5AA-B44W・5AA-B47W・4AA-B45W・4AA-B48W とされている。車検証の「型式」欄に B21W とあれば初代、B43W から B48W なら2代目。この記事が扱うのは前者だ。
前期・後期と、姉妹車のこと
初代は2013年6月に登場し、中古車カタログでの販売期間は2019年3月まで。車種の解説記事によると、2013年6月から2015年9月までが前期型で、それ以降が後期型と区分されている。どちらでも型式は B21W のままだ。日産と三菱自動車の合弁会社 NMKV による共同開発のモデルで、三菱の3代目 eKワゴン(B11W)とは姉妹車の関係にある。
「B21系」「B21A/B21W」という表記の読み方
B21W 向けとして売られているサンシェードは、商品名の対応表記が2車種併記になっているものが多い。ここが読み違えやすい。
デイズとデイズルークスは全高が16cmほど違う
中古車カタログの掲載値では、デイズ(初代)の全高が1.62m、デイズルークス(初代・B21A)が1.78m。全長3.4m・全幅1.48mは同じでも、全高だけが16cmほど離れている。デイズは背の高いワゴン、デイズルークスはさらに背の高いタイプで、名前は似ていても別のボディだ。カタログの値は0.01m単位に丸められているので、ミリ単位で詰めた話はできない。
併記は「どちらでも使える」という出品者側の主張
つまり「デイズ/デイズルークス B21系」「B21A/B21W」という併記は、出品者側がどちらにも使えると述べているだけで、どちらの寸法を基準に作られたかは商品名からは読み取れない。両車のフロントガラスの形状や寸法が同じかどうかも、今回の調査では確認できていない。「専用設計」「適合」も出品者側の表記であり、日産や部品メーカーの適合表による裏づけは取れていない。判断材料になるのは商品ページの縦横の実寸表記と、自車を測った値だ。
「新型」と B21W が同居する商品名に注意
商品名に「新型 デイズ b21w」のように、世代を指す言葉と型式が食い違って書かれた出品も実在する。B21W は初代の型式なので、新型という語とは噛み合わない。B21W というキーワードで検索しても2代目向けの製品が混ざることがあるので、商品名だけで決めず、商品ページの対応年式・対応型式の記載まで開いて確かめる。
背の高いタイプを併記の相手として想像しにくいときは、同じ系統の車種の記事も見比べてみてほしい。
選ぶときに見る4つの軸
覆う範囲・固定方式・収納の形・対応表記の粒度。この4つで用途と手間がほぼ決まる。対応表記の粒度は前の節で見たとおりなので、残る3つを整理する。
どこまで覆うか
フロントガラス1枚だけか、サイドガラスまで含む複数枚組か。通勤や買い物で数十分から数時間停めるだけなら、出し入れの速いフロント1枚で足りることが多い。仮眠する、子どもを乗せ降ろしする、外からの視線を切りたいといった用途が加わると、サイドガラス用を足す判断になる。
固定方式と収納の形
固定は吸盤で貼る、ゴムバンドで留める、磁石で付ける、傘の骨組みで突っ張る、といった違いがある。収納は、折りたたんで袋に入れる形と、傘のようにすぼめる形に大きく分かれる。折りたたむ形は平たくなるのでドアポケットや座席の隙間に差しやすく、傘の形は棒状にまとまるので助手席の足元やシート脇に立てやすい。どちらが楽かは置き場所をどこにするかで決まる。畳みやすさは製品ごとに差があるので、商品ページの説明と購入者の書き込みで見ておく。
価格差がどこから出るか
フロント1枚と複数枚組では、そもそも枚数が違う。同じフロント1枚どうしなら、差が出るのは固定方式・生地の構成・収納袋の有無あたりだ。安いほうが性能で劣るとは限らず、覆う範囲が違うだけのこともある。価格を並べる前に、何枚でどの窓を覆うのかを揃える。
日産の軽自動車ではサクラ向けの選択肢も同じ軸で見られる。
フロントガラス用3点を商品名の記載どおりに比べる
3点とも商品名に性能の数値は出ていないので、読み取れる事実だけで並べる。遮光率や紫外線カット率は今回のデータに含まれていないため扱わない。
折り畳み式を選ぶなら
BLUESEATEC の折り畳み式は、商品名に「デイズ/デイズルークス B21系 フロントガラスサンシェード 1代目 B21A/B21W」とあり、吸盤を使わない固定方式、6層構造、収納袋付きと書かれている。6層が何と何の層なのかは商品名からは分からない。注目したいのは「1代目」と世代まで明記している点で、初代を探している側にとっては読み取れる情報が1つ多い。畳んで平たくしまいたい人向けだ。
BLUESEATEC デイズ・デイズルークス B21系 フロントガラスサンシェード 折り畳み式・吸盤不要
傘式を選ぶなら
同じブランドの傘式は、商品名に「1代目 B21A/B21W 傘式」とあり、傘の柄が曲がって360度回転する、収納袋付きと書かれている。対応表記の粒度は折り畳み式と同じで、違いは方式の側にある。運転席から手を伸ばして広げたい、棒状にして足元に立てておきたいという使い方ならこちら。価格は折り畳み式より上になる。
BLUESEATEC デイズ・デイズルークス B21系 傘式フロントサンシェード
方式の記載がないぶん確認が要るもの
SAWAKAKI は商品名が「デイズ B21A B21W 専用設計 サンシェード フロントガラス用」で、コンパクトに収納できるとうたっている。ただし折りたたみか巻き取りか傘式かは商品名からは判別できず、世代を指す語も入っていない。3点のなかでは価格が最も低い位置にあるので、収納方式と対応年式を商品ページで確かめたうえで選ぶ形になる。
SAWAKAKI デイズ B21A/B21W 専用設計 フロントガラス用サンシェード
後ろの窓まで塞ぎたいときの選択肢
フロント用とサイド用は役割が違うので、どちらかを選ぶというより、必要な範囲を足していく形になる。EJEZM のサイドガラス用は、商品名に「日産 デイズB21W/デイズルークスB21A 対応」「強磁着脱」「サイドガラス用」「全車4枚」とあり、換気をうたっている。4枚がどの窓に対応するのかは商品名からは特定できないので、商品ページで割り当てを確かめてから買う。
EJEZM デイズB21W/デイズルークスB21A 対応 サイドガラス用サンシェード 4枚組
車中泊まで見据えて全窓を塞ぐ考え方は、他車種の記事でも整理している。
走り出す前に必ず外す
国土交通省が示す不正改造の具体例では、運転席および助手席の窓ガラスに着色フィルムを貼った状態で可視光線透過率が70%未満のもの、前面ガラス等に装飾板を装着した状態で同じく70%未満のものが不可とされ、対象は被牽引自動車以外のすべての自動車とされている。根拠は保安基準に基づく不正改造の扱いで、道路交通法違反と一括りにできる話ではない。フロントガラスと前席側の窓を覆うサンシェードは、停めているあいだに使って発進前に外す装備だと考えておく。後席側面ガラスやリアガラスがこの基準の対象外かどうかは今回確認できた文言からは判断できないので、後ろは自由とは言い切らない。
外したあとの置き場所も先に決めておきたい。足元に落ちるとペダル周りに入り込むおそれがある。折りたたむ形なら助手席の背面ポケットやドアポケット、傘の形なら助手席の足元やシート脇など、走行中に動かない場所を決めておく。
買う前に測っておく3か所
商品ページの寸法表記と突き合わせる値が手元にないと、対応表記だけで選ぶことになってしまう。
フロントガラスは3か所を測る
内側から、いちばん広いところの横幅、中央部の縦の高さ、左右それぞれの端の縦の高さを測る。サイドガラス用を選ぶときも同じ要領で、窓枠の内側の縦横を測っておく。
上部に何が付いているかを控えておく
B21W はフロントガラスの上部にルームミラーの台座があり、個体によってはドライブレコーダーや ETC アンテナも同じあたりに付いている。シェード側に切り欠きがないと、その部分が浮いたり、畳むときに引っかかったりする。今回の4点は、いずれも商品名だけでは切り欠きの有無が分からない。自分の車の上部に何が付いているかを見たうえで、商品ページの写真と説明で干渉しないかを確かめる。
よくある質問
自分の車が B21W かどうかはどこで分かりますか
車検証の「型式」欄を見る。B21W なら初代、B43W から B48W なら2代目にあたる。中古で買った個体は年式の記憶があいまいなこともあるので、書類で確定させてから商品を選ぶ。
デイズルークス用と書かれた製品はデイズにも使えますか
商品名の併記は出品者側の主張であって、使えるかどうかの保証ではない。2車は全高が16cmほど違うボディなので、商品ページの実寸表記と実車の採寸を照らし合わせて判断する。
サンシェードを付ければ車内は涼しくなりますか
公表されているテストでは、停めているあいだの車内の空気は対策なしと大きく変わらず、はっきり下がるのは日射が直接当たる面の温度だった。涼しくする道具ではなく、日が当たる面と内装を守る道具として選ぶ。
走行中に付けたままにしてもいいですか
前面ガラスと前席側の窓については、可視光線透過率が基準を下回る状態が不可とされている。停車中の装備として使い、走り出す前に外す。
まとめ
B21W のサンシェード選びは、覆う範囲・固定方式・収納の形・対応表記の粒度の4つで決まる。そして商品名の「B21系」「B21A/B21W」は、それだけでは自分の車に収まる根拠にならない。まずフロント1枚に候補を絞り、そのうえで商品ページの実寸表記と、実車で測った横幅・高さを突き合わせる。この順番なら、対応表記の読み違いで買い直すことは減らせる。
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