デイズ B43W のフロアマットは、型式が分かっても製品を1つに絞れない。市販品の適合を分けているのは型式ではなく、2022年9月(令和4年9月)を境にした年式区分、標準地仕様か寒冷地仕様かの別、駆動方式の3点だ。この3点を先に確定させてから商品ページを開けば、通販に並ぶ見慣れない条件表記で手が止まることはなくなる。
型式では絞り込めない。分かれ目は年式と仕様
デイズ B40系向けの市販フロアマットは、適合欄に B43W・B44W・B45W・B46W・B47W・B48W を一括で並べている製品が多い。デイズとデイズ ハイウェイスターを同じ適合として扱う製品もある。選択を分けているのは型式ではなく、2022年9月を境にした年式区分・標準地/寒冷地の別・駆動方式の3つだ。日産の公式アクセサリーページでも純正フロアマットは標準地車用と寒冷地車用が別設定になっていて、メーカー側の設定の時点でこの2つは分かれている。
条件と製品の対応を先に置く。価格はいずれも Amazon の実売価格で、2026年8月27日時点の確認値。時間とともに変わる。
| 車の条件 | 製品 | 素材・構成 | 実売価格 |
|---|---|---|---|
| 2022年9月以降・2WD・標準仕様 | 日産 デイズ 互換 フロアマット エコノミシリーズ | カーペット系・1台分 | 4,690円 |
| 2022年9月より前・標準地仕様 | ネットステージ デイズ 対応フロアマット | カーペット系 | 6,280円 |
| 全期間対応・水や砂を受けたい | ZURGI TPE 3Dフロアマット 4枚セット | TPE・4枚 | 5,999円 |
| 全期間対応・立体成型で1台分 | デイズ B40系 専用 3Dフロアマット | TPE 3D・一台分 | 10,780円 |
自分の B43W がどの区分かを確定させる
車検証で初度登録年月と型式を見る
B43W は2代目デイズ(B40系)の型式のひとつで、型式指定は 5BA-B43W。駆動方式は 2WD、原動機は BR06、変速機は CVT、WLTCモード燃費は 23.2 km/L。この型式は車検証の「型式」欄に書かれている。同じ欄の近くにある「初度登録年月」が2022年9月より前か後かで、買える製品がまるごと入れ替わる。マットを選ぶうえで型式より重い情報はこの初度登録年月のほうだ。
標準地仕様か寒冷地仕様かを確かめる
純正フロアマットでさえ標準地車用と寒冷地車用が別に設定されている以上、ここを飛ばすと形状が合わない可能性が残る。ところが寒冷地仕様かどうかは車検証の記載項目ではなく、装備の見た目から判別する方法もデイズについては裏づけを確認できていない。分からないときは車台番号を控えて、購入した販売店か日産の販売会社に問い合わせるのが早い。中古で買って履歴が追えないなら、いま付いている純正マットの形状や品番を販売店に照合してもらう手もある。
2WD か 4WD かを確かめる
社外品には「2WD 標準仕様車に適合」と駆動方式を限定して書いている製品がある。4WD車に乗っているなら、この一文がある製品は対象外と読む。
日産純正の3種類と価格
日産の公式アクセサリーページによると、デイズ用のフロアマット系アクセサリーは3種類ある。フロアカーペット(スタンダード:1台分)がブラック色で23,100円、3D フロアマット(1台分)が23,100円、3D デュアルカーペット(1台分)が27,500円。いずれも取付費・消費税込で、それぞれに標準地車用と寒冷地車用が用意されている。
社外品との差はここで測る。純正は取付費込みで、販売会社が適合を見たうえで装着まで済ませてくれる。社外品は自分で年式区分と仕様を確定させる手間を引き受ける代わりに、差額が手元に残る。適合の確認に自信が持てないなら、純正を選ぶ理由は十分にある。
カーペット系と TPE・ラバー系の使い分け
カーペット(織物)系は足触りと見た目が純正に近く、内装の雰囲気を変えたくないなら選びやすい。TPE・ラバー系は多くが3D立体成型で、縁が立ち上がって水や砂をマットの内側で受け止める。雪道や雨天の通勤、砂や泥を持ち込むアウトドア、子どもの飲みこぼしがあるなら、TPE・ラバー系を取る。ただし質感は樹脂そのもので、静かな車内では歩いたときの音が耳につくことがある。
セット構成も素材と一緒に決める。デイズは室内長が 2,065mm あって後席側にもマット領域がある。後席に人を乗せる頻度が高いなら1台分を選ぶ。市販品には1列目のみの製品もあり、枚数表記は3枚・4枚とまちまちなので、商品名の枚数だけで前後がそろうと判断しない。
商品ページのどこを読めば判定できるか
商品名と適合表の中に、判定に要る情報はだいたい書いてある。次の6点を順に拾う。
- 適合の年式区分:「令和4年9月~」「マイナーチェンジ前」「H31.03~R04.09」「2019.3~現行」のどれか。閉区間で書かれていたら自分の初度登録年月が中に入るか照合する
- 標準地/寒冷地:商品名か適合表に仕様名が入っているか。無記載なら出品者に問い合わせる
- 駆動方式:「2WD」の限定表記がないか
- 素材:カーペットか、TPE・ラバーか
- セット構成:1列目のみか1台分か、枚数はいくつか
- 固定方法:純正の固定フックに合う穴があるか、裏面に滑り止めがあるか
条件別に選ぶ4製品
2022年9月以降の2WD標準仕様車なら
「日産 NISSAN デイズ DAYZ 互換 フロアマット ブラック 1台分 エコノミシリーズ」の適合表記は「令和4年9月~現行モデル」「B43W B44W B45W B46W B47W B48W」「2WD 標準仕様車に適合」。素材はカーペット系、構成は1台分、色はブラック。実売4,690円で、今回調べた4製品では最も低い価格帯にある。表記どおりに読めば4WD車と寒冷地仕様車は対象外なので、そこだけ外さないこと。
日産 デイズ 互換 フロアマット ブラック 1台分 エコノミシリーズ(令和4年9月〜現行・2WD標準仕様車用)
2022年9月より前の標準地仕様車なら
「ネットステージ デイズ 対応フロアマット B40系 B43W B44W B45W 標準地仕様 マイナーチェンジ前 B46W B47W B48W」は、適合表記が「標準地仕様」「マイナーチェンジ前」。ひとつ上の製品とはちょうど反対側の年式区分を受け持つ。素材はカーペット系、実売6,280円。同じ出品者は寒冷地仕様向けの型番も別に用意しているので、寒冷地仕様と分かっている場合はそちらを探す。
ネットステージ デイズ 対応フロアマット B40系 標準地仕様・マイナーチェンジ前用
年式区分で迷いたくないなら
「車 フロアマット と互換性のある 日産デイズ B40系(AA1)型 2019.3~現行 対応 カーマット」(ブランド ZURGI)は、素材が TPE、4枚セットの3D立体、色はブラック。適合表記が「2019.3~現行」で B40系の全期間を1製品でカバーし、「右ハンドル専用」「専用設計」「防水」「滑り止」「防汚」「耐磨耗」「簡単取付」「四季対応」と書かれている。実売5,999円。初度登録年月の前後で悩まずに買えるのがこの製品の位置づけで、水洗いできる素材と合わせて雪国の通勤にも回せる。
ZURGI デイズ B40系 TPE 3Dフロアマット 4枚セット(2019年3月〜現行対応・防水)
立体成型で一台分をそろえるなら
「デイズ B43W B44W B45W B46W B47W B48W 専用 3D フロアマット TPE素材 一台分セット」は、TPE の3D立体成型で構成は一台分、「撥水」「防汚」と記載されている。実売10,780円は今回の4製品で最も高いが、それでも日産純正の3D フロアマット(1台分・23,100円)より低い。立体成型を1台分そろえたうえで純正との差額を残したいなら、この価格帯が現実的な落としどころになる。
デイズ B40系 専用 3Dフロアマット TPE素材 一台分セット(撥水・防汚)
取り付けの手順と、国土交通省が示す注意
- いま敷いてあるマットを外す。新しいマットは重ねずに必ず入れ替える
- フロアに残った砂・小石・ゴミを掃除機で吸う。残ると新しいマットの下でこすれて音や傷のもとになる
- 運転席から敷き、純正の固定フックの位置とマット側の穴を合わせて留める
- 座席に座ってアクセルとブレーキを一杯まで踏み込み、マットが引っかからないか、めくれ上がらないかを見る
- 助手席・後席も同じ手順で敷く
- 走り出す前に、運転席のマットがずれていないかをもう一度目視する
国土交通省の物流・自動車局 審査・リコール課は、フロアマットの重ね敷きを行わないこと、フロアマットをしっかりと固定して使用すること、運転前に正しく固定されているか確認することを呼びかけている。あわせて、フロアマットとアクセルペダルが干渉して加速した場合、ブレーキ操作を繰り返すとブレーキ倍力装置の機能が低下するという警告も示されている。手順4を省かない理由はここにある。
素材で変わる、買ったあとの手間
TPE・ラバー系は車から外して水で洗い流し、陰干しで乾かせる。泥や雪解け水を持ち込む使い方でも元に戻しやすい。カーペット系は掃除機がけと汚れた箇所の部分洗いが基本で、全体を濡らすと乾きにくく、生乾きのまま車に戻すと臭いのもとになる。雪を持ち込む地域や屋外レジャーの頻度が高いなら、この差が素材選びの決め手になる。
よくある質問
B43W と B44W〜B48W でマットは共通ですか
市販品の適合表記が6型式を一括で並べているのは事実だが、それをもって共通とは言い切れない。同じ型式でも2022年9月の前後と標準地/寒冷地の別で対応製品が分かれるため、型式が一致していることは適合の一部でしかない。
1列目だけ買えば足りますか
汚れが集中するのは運転席と助手席の足元なので、後席に人を乗せない使い方なら1列目のみでも用は足りる。後席の利用が多いなら1台分を選ぶ。
ルークスやサクラ、eKワゴン用を流用できますか
流用しない。日産の純正アクセサリーは車種ごとに設定が分かれており、社外品も車種別に設計されている。寸法が近くても固定フックの位置やペダル周りの切り欠きが合わなければ、走行中にずれる。
ラゲッジマットは別に買う必要がありますか
荷室に敷くラゲッジマット(トランクマット)はフロアマットとは別商品として売られている。1台分のフロアマットを買っても荷室は含まれない。
2022年9月に何が変わったのですか
自動車ニュースサイトの報道によれば、日産は2022年9月15日にデイズの一部仕様向上を発表し、同年10月に発売した。内容は排出ガス規制・騒音対策への法規対応、燃費の改良、ボディカラーの見直しで、特別仕様車「アーバンクローム」「ボレロ」が追加された。市販マットの適合の区切りはこの時期と重なるが、この仕様向上でフロア形状や固定部が変わったという記載は資料上見つかっていない。時期の一致までが確認できた事実だ。
まとめ
買う前に確定させるのは、次の3点だけでいい。
- 初度登録年月が2022年9月より前か後か(車検証の「初度登録年月」欄)
- 標準地仕様か寒冷地仕様か(車検証では分からない。販売店に車台番号で照会)
- 2WD か 4WD か
3点が決まれば製品は絞れる。2022年9月以降の2WD標準仕様車なら4,690円のエコノミシリーズ、それより前の標準地仕様車ならネットステージの製品。年式の判定を省きたい、または水や砂を受け止めたいなら TPE の ZURGI 4枚セット、立体成型を一台分そろえるなら10,780円の3Dマットになる。
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