納車から数年が過ぎたオーラで、雨の日の止まり方が前と違うと感じ始めたら、そろそろ替え時だ。日産の諸元表によると、オーラの純正タイヤは全グレードが205/50R17で、グレードで分かれるのは寸法ではなく89Vか93W XLかという規格の側だけになっている。冬タイヤについても、日産の公式FAQは基準車には標準と同じサイズを案内している。だから迷いどころはサイズ選びではなく、その1つの寸法の中で何を買うかに移る。
オーラの純正タイヤとホイールはグレードで2系統
日産の諸元表と公式FAQによると、純正値は次のとおり。寸法は全グレード205/50R17で共通、分かれるのは規格とNISMOのリム幅だけだ。
| グレード | タイヤ | ホイール | インセット | P.C.D/穴数 | ハブ穴径 |
|---|---|---|---|---|---|
| G系・特別仕様車(G Black Edition ほか) | 205/50R17 89V | 17×6.5J | 40mm | 100mm/4穴 | 60mm |
| AUTECH/AUTECH FOUR | 205/50R17 89V | 17×6.5J | 40mm | 100mm/4穴 | 60mm |
| AUTECH SPORTS SPEC | 205/50R17 93W XL | 17×6.5J | 40mm | 100mm/4穴 | 60mm |
| NISMO/NISMO tuned e-POWER 4WD | 205/50ZR17 93W XL | 17×7.0J | 42mm | 100mm/4穴 | 60mm |
指定空気圧は前輪230kPa・後輪210kPa。93W XLを履くAUTECH SPORTS SPECとNISMOにも同じ数値が示されている。前後で20kPa違うので、給油ついでに入れるときも一律にしない。ホイール重量の参考値は基準車とAUTECH系が約11.5kg/本、Black Edition系の特別仕様車が約12.0kg/本、NISMOが約11.5kg/本、NISMO tuned e-POWER 4WDだけ約10.0kg/本になっている。
自分のオーラがどの行なのかを先に決める
車検証の型式だけでは決まらない
車名型式は2WDが6AA-FE13、4WDが6AA-FSNE13で、これは基準車もNISMOも共通だ。つまり車検証を見てもタイヤが89Vなのか93W XLなのかは判別できない。分けているのはグレードであって型式ではないので、確実なのはいま付いているタイヤの側面に刻まれたサイズ表示を読むことになる。205/50R17 89V のような並びが、そのまま自分の基準値だ。
ホイールで突き合わせる5つの数値
リム径×リム幅、インセット、P.C.D、穴数、ハブ穴径。この5つを上の表の自分の行と照らす。商品名にオーラと入っていることは適合の根拠にならない。5つのうち1つでも違う値があるなら、その差が実車で許されるかを取付店に確認してから買う。
サイズの後ろに続く記号が決めていること
205/50R17 89V の89がロードインデックス、Vが速度記号だ。ブリヂストンのロードインデックス早見表では、最大値がLI89で580kg、LI93で650kg、LI95で690kg。速度記号はTが190km/h、Hが210km/h、Vが240km/h、Wが270km/hを示す。XLはETRTO規格で内部構造を強化したもので、JATMA規格と同等の負荷能力を出すには空気圧を高めに設定する必要があるとされる。
保安基準の細目を定める告示 第89条が求めているのは、タイヤに加わる荷重が負荷能力以下であることだ。法令が見ているのは荷重の側なので、純正より指数の低いタイヤを選ばない。速度記号が純正より低い銘柄は市販されているが、こちらは荷重とは別の条件として分けて考える。
スタッドレスのサイズは日産の案内どおりに
スタッドレス装着について日産の公式FAQは、基準車には標準装備と同じサイズのタイヤ・ホイールを案内している。AUTECH SPORTS SPECも標準と同じ17インチで、日産純正タイヤチェーンの装着もできる。
例外はNISMOだ。標準の205/50ZR17+17×7.0J インセット42に対し、スタッドレスのときは205/50R17+17×6.5J インセット40へ替えるよう案内されている。理由として挙げられているのは、スタッドレスは夏タイヤに比べ同サイズでも径や幅が大きく、干渉するおそれがあることだ。NISMO仕様車には日産純正タイヤチェーンの設定がなく、装着すると車体と干渉するおそれがあるため装着できない。
販売中のセット3点を純正値と突き合わせる
商品ページの仕様記載によると、出品者は3点とも同じで、タイヤ銘柄もSnowShoes AW33で共通。違いはサイズとホイールだけだ。純正値との差を並べる。
| セット | タイヤ | ホイール | インセット | センターボア | Amazon実売価格(確認時点) |
|---|---|---|---|---|---|
| A | 205/50R17 93H XL | Exceeder E06 17×6.5J | +45 | 67mm | ¥101,200 |
| B | 205/50R17 93H XL | STEALTH Racing PROGRESS K35 17×7.0J | +42 | 67mm | ¥104,500 |
| C | 195/65R15 95T XL | Artemis MA-01 15×5.5J | +43 | 67.1mm | ¥74,800 |
いずれも2025年製の新品スタッドレスとホイールの4本セット(1台分)で、ナットは付属しない。価格は確認した時点の値で、あとから動く。
純正の並びに近いのはセットA
リム幅6.5Jは基準車・AUTECH系の純正値と同じで、違うのはインセットが40に対して45という5mmぶんだけだ。5つの数値のうち4つが純正と一致するのはこのセットになる。荷重の側はLI93で純正のLI89を上回り、速度記号はHで純正のVより下がる。
SnowShoes AW33 205/50R17 93H XL+Exceeder E06 17×6.5J インセット+45 スタッドレスタイヤ・ホイール4本セット
セットBのリム幅はNISMOの純正値
17×7.0J インセット+42という組み合わせは、基準車の純正値ではなくNISMOの純正値と同じ数値だ。そして日産は、そのNISMOにスタッドレスを履かせるときは6.5J/インセット40へ替えるよう案内している。基準車にこのリム幅を選ぶなら、干渉が起きないかを取付店で確かめてからにする。
SnowShoes AW33 205/50R17 93H XL+STEALTH Racing PROGRESS K35 17×7.0J インセット+42 スタッドレスタイヤ・ホイール4本セット
セットを買う前に残しておく確認事項
車両側のハブ穴径は全グレード60mmだが、3セットのホイールはセンターボアが67mm前後と大きい。この差をハブリングで埋めるのか、そのハブリングが同梱されるのかは、商品ページの仕様記載からは読み取れない。要否も付属の有無も自己判断せず、出品者か取付店へ確認する項目として残す。
ナットも3セットとも付属せず、60度テーパー座ナットを別に用意するよう記載されている。純正ホイールに付いていたナットが社外ホイールの座面に合うとは限らないので、座面の形状とネジ規格を取付店で確かめてから手配する。
インチダウンを検討するときの材料
15インチのセットCは、出品者がオーラ向けのインチダウン提案として売っているものだ。ただし日産の案内はスタッドレスでも標準と同じサイズなので、15インチや16インチはメーカーの案内の範囲外にあたる。ブレーキ部品との干渉が起きないかどうかも、メーカー資料からは確認できない。
外径の計算値(リム径×25.4+断面幅×扁平率÷100×2で出した理論値)で見ると、純正205/50R17が636.8mm、195/65R15が634.5mmで2.3mm小さい。205/55R16なら631.9mmで4.9mm小さい。数字は近いが、これは装着できることの証明ではないし、外径が変われば速度計の表示にも影響する。
もう1つ、日産が空気圧を示しているのは純正サイズに限られる。195/65R15 95T XLに対する指定空気圧は案内されていないため、前230kPa・後210kPaをそのまま当てはめられない。実車での装着可否と適正空気圧を販売店・取付店に確かめ、その返事を得てから注文する順番になる。
SnowShoes AW33 195/65R15 95T XL+Artemis MA-01 15×5.5J インセット+43 インチダウン用スタッドレスタイヤ・ホイール4本セット
交換時期は3つの基準を分けて見る
夏タイヤは残り溝1.6mm
保安基準の細目を定める告示 第89条では、滑り止めの溝はサイピングやプラットフォーム、ウエア・インジケータの部分を除きどこでも1.6mm以上の深さが必要で、判定はウエア・インジケータで行ってよいとされる。すり減って残り溝が1.6mmになると溝が途切れ、スリップサインが現れる。亀裂やコード層の露出、空気圧の不足も同じ基準に含まれるので、溝だけを見て済ませない。
冬タイヤはプラットホームの露出
スタッドレスには冬用タイヤとしての摩耗限度を示すプラットホームがある。積雪路や凍結路を走るなら残り溝が新品時の50%以上あることを確かめ、プラットホームが出ているかどうかで限度を判断する。50%を切ったものは冬用としては使わない。夏用として使い続ける場合の限度は残り溝1.6mmで、これは別の基準だ。
年数は5年と10年が目安
日本自動車タイヤ協会は、使用開始から5年以上たったタイヤは継続して使えるかタイヤ販売店などで点検を受けること、製造後10年を経過したタイヤはスペアタイヤも含めて新しいものへ替えることを勧めている。溝が残っていても年数で見る、という別軸だ。
履き替えたあとにやっておくこと
新品を付けたときは、なじむまで60km/h以下で200km以上のならし走行を行うよう案内されている。空気圧は前230kPa・後210kPaへ戻し、以後も定期的に見る。
外したほうのタイヤ・ホイールセットは、接地部の変形を抑えるためなるべく横置きにし、空気圧を使用時の1/2程度まで落として、ホイールバルブにバルブキャップを付けて保管する、という方法が案内されている。夏冬をセットで持ち替えるなら、この作業が毎年ついて回る。
よくある質問
オーラのタイヤサイズは全グレード同じですか
寸法は全グレード205/50R17で同じだ。分かれるのは規格で、基準車とAUTECH/AUTECH FOURが89V、AUTECH SPORTS SPECが93W XL、NISMOとNISMO tuned e-POWER 4WDが205/50ZR17 93W XLになる。
スタッドレスも17インチのままでいいですか
基準車とAUTECH SPORTS SPECは、標準装備と同じサイズを日産が案内している。NISMOだけは例外で、17×7.0J インセット42から17×6.5J インセット40へ替える案内だ。
社外ホイールにハブリングは必要ですか
車両側は60mm、今回の3セットのホイールは67mm前後なので数値としては差がある。ただしハブリングの要否と付属の有無は商品ページの記載からは判断できないので、出品者か取付店へ問い合わせて決める。
純正より扁平率の低いタイヤやインチアップはできますか
日産が案内しているのは純正サイズだけで、それ以外は案内の範囲外になる。外径の計算値が近いことも装着できる根拠にはならないので、可否は実車を見せて取付店に判断してもらう。
オーラのタイヤ選びのまとめ
オーラのタイヤ選びは、205/50R17という1つの寸法の中でどれを買うかという話になる。注文ボタンを押す前に見るのは次の項目だ。
- タイヤ側面の表示を読み、自分の規格が89Vか93W XLかを確定させる
- 荷重の指数は純正より下げない
- ホイールはリム径×リム幅・インセット・P.C.D・穴数・ハブ穴径の5つを自分の行と照らす
- ハブ穴径60mmとセンターボアの差、ナットの座面形状は取付店へ問い合わせる
- 純正外のサイズを選ぶなら、装着可否と適正空気圧の確認を先に済ませる
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